平成3436日目

1998/06/05

【サッカー・三浦知良選手】W杯代表に漏れ帰国

6月5日のできごと(何の日) 三浦知良選手、W杯代表に漏れ帰国(平成10年)

サッカーのワールドカップ(W杯)フランス大会に初出場する日本代表22人の登録から外れた三浦知良、北澤豪(ともに川崎)が5日午前、代表から外れた後一時滞在したミラノから帰国した。

成田空港で行われた記者会見では「人生もそうですが、サッカーにもまだまだ続きがある。やり残したこともたくさんあるので、早く気持ちを切り替え、今まで以上に前向きに目標を持って、立ち向かっていきたい」と、さばさばした表情で話した。

ただ、時折視線を遠くに向けるなど、完全にはふっきれない様子も。だが、W杯に臨む日本代表へ「自分は代表としての誇り、魂みたいなものを向こう(フランス)に置いてきたと思っている」と熱いエールを送った。《共同通信》

会見に臨んだ「カズ」三浦知は意外にさばさばした表情ながらも、気持ちの揺れから、時折照れ隠しのような笑みを浮かべた。

−今の感想は。

「こういう形で帰ってくるとは自分でも思っていなかった。ワールドカップを、目標にやってきたが、サッカーはまだまだ続くし、自分のサッカ人生もまだやり残していることもたくさんあるので、前向きに目標もって頑張りたい。ここまで支えてくれたファンに感謝しているし、今回のことで、あらためていろんな人に支えられているんだなと実感している」

−髪を金髪に染めたのは、何かの決意の表れか。

「全く関係ない」

−ファンの間には「残念だ」という声と、「やっぱり」という声に分かれているが、岡田監督から結論を聞いた時は何が頭をよぎったか。

「外れたことは、自分自身納得してはいけないことだと思う。挫折感は持たないようにしている。勝つために必要ない、と言われたことはブラジルでもイタリアでもあった」

−スイス合宿に行く前に(代表落ちを)伝えられるのと、2日に言われるのとでは、どちらが良かったか。

「そういうことは全く考えていなかったので、どっちということはない」

−代表へのエールは。

「一次リーグを突破して、決勝トーナメントへ行けるよう願っているし、僕もこういう形で帰ってきた。けど、日本代表としての誇り、魂は向こうに置いてきた。頑張ってもらいたい」

−岡田監督に対して言いたいことは。

「(北澤とも)特にない」《共同通信》



【野茂英雄投手】メッツ入団会見

4日に米大リーグのドジャースからメッツにトレードされた野茂英雄投手が5日、遠征先のボストンで新チームに合流した。

メッツには近鉄時代のチームメイトで個人的にも親しい吉井理人投手や、ドジャースでバッテリーを組んでいたピアザ捕手らがいる。ユニホームを着て会見した野茂は「メッツのことは吉井さんからも聞いていたが、自分にとってすべてがいい環境。プレーオフに出てワールドシリーズに行くのが目標だけど、その可能性がある」と抱負を語った。《共同通信》

【北朝鮮】拉致疑惑「不明の10人は存在しない」

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)政府は5日午後、在北京大使館を通じ、政府が要請していた日本人行方不明者の調査について「遺憾にも、日本側が捜している不明者10人は1人も捜し出せなかった」との赤十字中央委員会スポークスマン声明を公式に伝達した。

調査は今年初めから5カ月間にわたって集中的に行われ、スポークスマンは「日本側が送ってきた資料に指摘された人物は現在、わが国に存在せず、過去にわが国に入国したことも、一時滞在したこともないことが最終的に判明した」との結論を下した。

これに対し橋本龍太郎首相は同日夕、記者団に「拉致の疑いのある事件は7件10人と判断している。北朝鮮の対応はとても受け入れられるものではない」と反発、政府として北朝鮮政府に声明の背景などについて説明を求める考えを表明した。

政府、自民党には「これで国交正常化交渉の障壁が増大し、さらに難しくなった」(外務省筋)との見方が広がっており、昨年夏の北京での外務省審議官級協議で合意した「正常化交渉の早期再開」は当面、困難な情勢となった。

沼田貞昭外務報道官は同日夕の記者会見で「北朝鮮の対応は極めて不誠実で、遺憾だ。生命の安全にかかわる重大な問題」と指摘、「ここで話が終わったから、次へというわけにはいかない」と述べた。

北朝鮮による拉致疑惑と公安当局が判断しているのは、昭和52年に新潟市の海岸近くで行方不明になった横田めぐみさん=当時(13)=ら7件で、男女計10人。

過去の日朝交渉でも政府は究明を求めてきたが、北朝鮮側は取り合ってこなかった。昨年11月の与党訪朝団(森喜朗団長)に北朝鮮労働党は「一般行方不明者としての調査」を初めて約束した。《共同通信》



6月5日のできごと