平成3427日目
1998/05/27
この日のできごと(何の日)
【大相撲・若乃花関】横綱昇進
角界一の人気者が、番付でもトップに−。日本相撲協会は27日、東京・両国国技館で大相撲名古屋場所(7月5日初日・愛知県体育館)の番付編成会議と理事会を開き、大関若乃花勝(27)=東京都出身、二子山部屋=の横綱昇進を正式に決めた。横綱誕生は平成6年九州場所後の弟の貴乃花以来で、66人目。兄弟での横綱は史上初めて。土俵入りは不知火型に決まった。
同協会は直ちに東京都中野区の二子山部屋に木瀬理事(元前頭清の盛)と松ケ根親方(元大関若島津)を派遣、若乃花に横綱昇進を伝達した。紋付き羽織はかまの正装で使者を迎えた若乃花は「横綱として堅忍不抜の精神で精進していきます」と口上を述ベた。
若乃花は曙、弟の貴乃花とともに昭和63年春場所、初土俵を蓄んだ。運動神経と相撲勘は抜群で、軽量を精神力でカバー。度重なるけがも克服して2場所連続優勝、同期の二人に追いついた。「横綱若乃花」は元二子山理事長、現間垣親方に続く3代目。
横綱若乃花 まだ緊張している。ともかく一生懸命ファンの方が喜んでくれる相撲を取りたい。(綱の重みは)まだ分からない。やっていかないことには、どういう感じかつかめない。入門前は今の姿は全く想像していなかった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【橋本龍太郎首相】同日選に否定的
橋本龍太郎首相は27日夜、首相官邸でのNHKインタビュー番組での録画撮りで、衆参同日選の可能性について「それほど空白の時間をつくれるのか。今の景気、経済、国際的な動き(を考えれば)」と述べ、景気の現状や国際的な動向を考慮すれば同日選に踏み切る余裕はないとの考えを示した。
参院選の勝敗ラインについて首相は「これはもう結果だ。公認候補の全員当選を期したい」と述べるにとどまった。参院選直後の内閣改造の可能性については「それは今、考えているひまはない」と直接の言及を避けた。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は27日午前、鳥居泰彦慶応塾長らを官邸に招き、米国の財政赤字解消の経緯、インターネット世代の若者にまつわる逸話など多分野の講義を受けた。慶応大OBらの後援会「慶龍会」の川田善朗会長が「首相の欠点は人の話を聞かないことだ」と国会日程の合間を縫って企画した。終了後、首相は「学者は学者らしいスタンスで物を考えているなあと感じた。いい勉強になった」と記者団に感想を述べたが、果たして聞く耳を持つ首相に変身できるか。
○・・・自民党の山崎拓政調会長ら党三役は、就任あいさつで党本部を訪れた今井敬経団連会長と会談。今井氏が山崎氏らがまとめた総合経済対策を「評価してる」と持ち上げると、山崎氏は「地方では良い影響が出ている。補正予算が成立すれば(先行きに)心配ない」と自信を表明。今後の金融再編に際し、借り手側への配慮が必要との考えで一致した。山崎氏は「企業経営者はバブルの踊り手であったことを忘れ、注文ばかりだ」と批判してきたが、この日は今井氏のヨイショが効いたのか最後まで友好的。《共同通信》
【韓国】12万人スト決行
韓国の第二ナショナルセンター、民主労総(李甲用委員長、50万人)は27日午後1時から、自動車など金属産業連盟を中心に約12万人が整理解雇制撤廃などを要求して28日午後5時までのストに突入した。
民主労総は、要求が受け入れられない場合は闘争をさらにエスカレートする方針。日本の円安に加えて労働争議の深刻化で、昨年末からの通貨危機を乗り越え小康状態にあった韓国経済が再び困難に直面する恐れも出てきた。
民主労総はスト中も政府との対話は続けると和戦両様の構えだ。しかし、整理解雇制や派遣労働者制の撤廃、雇用安定、財閥改革など5項目要求が受け入れられない場合は、30日に全国で集会を開き、来月10日には全面ストを決行する方針としている。
韓国労働省は今回のスト参加者数を約4万2000人と労働側より少なく見積もっている。《共同通信》
【サッカー・日本代表】合宿地・スイスへ
サッカーのワールドカップ(W杯)フランス大会に出場する日本代表は27日、成田発の日航機で、合宿地のニヨン(スイス)に向けて出発した。
一行は岡田武史監督をほじめ、選手25人とスタッフの計41人。成田市内のホテルから出発ロビーに一行がバスで到着すると、約700人のサポータ一から「ニッポン、ニッポン頑張って!」と歓声が上がり、選手たちは緊張した面持ちで搭乗ゲートに向かった。同空港公団は、出発ロビーに特別に通路を設け、出国手続きも代理通関として、一般客と分離したため、特に混乱はなかった。
宿泊したホテルで記者会見した岡田監督は「きょう、これからいよいよスイスに向かって立ちますが、特に気負いはない。14日のアルゼンチン戦で胸を張ってフィールドに立てるようにチームをつくっていきたい」と話した。
最終登録は22人に絞られることについては、「それほどナーバスには考えていない。25人が一つのチームとして戦う」と、チーム一丸を強調した。
日本代表は31日にメキシコ、6月3日にユーゴスラビア(ともにスイス・ローザンヌ)と親善試合を行い、5日にフランスでの本拠地となるエクスレバン入りする。《共同通信》