平成3309日目

1998/01/29

この日のできごと(何の日)

【オウム真理教・松本智津夫被告】第63回公判

オウム真理教松本智津夫被告(42)=教祖名麻原彰晃=の第63回公判が29日、東京地裁(阿部文洋裁判長)で開かれ、元教団顧問井護士青山吉伸被告(37)が坂本堤弁護士一家殺害事件の直前、坂本さんの事務所を訪問した際の状況について「主張を出し合い、今後のステップという感じ。険悪ではなかった」と証言した。

訪問したのは事件4日前の平成元年10月31日。検察側の冒頭陳述によると訪問の際、坂本さんは青山被告らに徹底的に教団と争っていく方針を伝えたとされ、松本被告が犯行を指示する契機の一つとされる。

元幹部中川智正被告(35)が坂本さん宅に押し入った際、プルシャ(教団のバッジ)を落としたとの検察側主張について、青山被告は「信者が親に取り上げられたプルシャの可能性がある」と述べ、異なる見方を示した。

事件後にも坂本さんの事務所を訪問したと証言「坂本先生が行方不明と聞き、驚いた。(事件は)オウムではないと思っていた」と犯行を知らなかったことを強調した。いずれも国選弁護団の反対尋問に答えた。

青山被告に先立ち、弁護団が地下鉄サリン事件で死亡した会社員Tさんの死因を鑑定した支倉逸人東京医科歯科大教授にも反対尋問。支倉教授はTさんを脳死状態と診断したが、サリン中毒で瞳孔が縮小したため、脳死判定基準の一つの瞳孔散大を考慮に入れなかったと証言した。

閉廷直前の打ち合わせで、2月の公判から新たに松本サリン事件の審理を始めることも決まった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【広島県庄原市】中国人通り魔が小6男児を刺殺

29日午後5時ごろ、広島県庄原市平和町の県道で、同市立山内小6年のA君(12)と看護婦B子さん(39)が、通りかかった男に突然襲われ、刃物で切りつけられた。A君は首を切られ、病院に運ばれたが約50分後に出血多量で死亡、B子さんは顔を切られ約10日間のけが。

男は近くの住民に追われ逃走。庄原署員が駆けつけたところ、現場から約200メートル離れた納屋に駆け込み、首を刃物で切って自殺を図り、病院に収容されたが約1時間後に出血多量で死亡した。

男は同市内の建設会社で土木技術を研修中の中国人、C容疑者(35)で、同署は通り魔事件として調べている。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】大蔵省事務次官を更迭

大蔵省の小村武事務次官は29日正午すぎ、国会内で橋本龍太郎首相に辞表を提出、受理された。金融検査汚職事件をめぐる政府批判の拡大を恐れ、蔵相代理を兼ねる首相が自ら更迭に踏み切った。

政府は後任次官に大蔵省出身の田波耕治内閣内政審議室長を起用。同室長には竹島一彦国税庁長官を充てることを決めた。いずれも30日付で正式決定する。辞意を表明していた武藤敏郎官房長は、内部調査の徹底を首相に指示されたため当面留任する。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】大蔵省汚職で陳謝

衆院予算委員会は29日、2兆円特別減税を実施する赤字国債発行などを盛り込んだ1997年度補正予算案の審議に入った。

蔵相を兼任する橋本龍太郎首相は、大蔵省検査汚職事件について「痛恨の極みと言う以外にない」と遺憾の意を表明。「厳粛に受け止め、おわび申し上げる。徹底究明の努力を約束するとともに、二度と起こらないよう的確に対処することが政府の責務だ」と公の場で初めて陳謝した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は29日、小村武前大蔵事務次官の辞任問題を記者団に問われるたびに「昨日から私の考えは一貫している」との言葉を連発。次官更迭に迷いはなく、前日から決断していたということを強調したかったようだが、記者団は首相の真意をしつこく質問。これで頭に血が上ったのか「君たちにいちいち説明、報告、了承を得るつもりはない」などとプンプン。ついでに、近くにいた記者が自分に触れたと手で押しのける“実力行使”に。首相得意の「怒る、すねる、威張る」を遺憾無く発揮した一日となった。

○・・・羽田孜民政党代表はこの日、秋谷栄之助創価学会会長との会談で「昔、全国遊説に小沢(一郎)さんと一緒に行ったことがある。小沢さんは街頭に立たないで、団体を回ってくると言って出掛けた。政治手法がどうも違う」と、かつての盟友、小沢自由党党首の悪口。その後、三塚博前蔵相が辞任したことについて「大蔵大臣辞任の問題は、要は(適任の)人がいないということ。本来は政権交代すべきだが、野党がこういう状態で受け皿がない」と反省してみせたが「野党がこういう状態」なのは野党間のいがみ合いが原因ということを身をもって示した格好。《共同通信》



1月29日 その日のできごと(何の日)