平成3278日目

1997/12/29

この日のできごと(何の日)

【新進党】5党に分裂

解党する新進党の最大勢力の衆院旧公明党グループ(45人)は29日、代表格の神崎武法氏を中心とした「小沢新党」に反発する議員が30人を超える規模の新党「ヒューマンクラブ」(仮称)を結成することを決めた。これにより、旧公明党グループも分裂した。

新党結成を表明済みの各グループも同日、新党名などを決定した。新進党は①小沢新党②鹿野道彦氏らの「国民の声」③旧民社党の「新党友愛」④衆院旧公明党⑤参院旧公明党の「黎明クラブ」―と旧党派を軸にした5党に分解。このほか、小沢辰男氏を中心に新党を目指す動きもある。新進党結党前と同様の政党乱立状態になった。

新進党初代党首の海部俊樹元首相も「解党の経緯は納得できない」と当面は無所属で活動する意向を示した。こうしたことから、小沢新党の参加者は当初予定の100人を大幅に下回り60−70人程度となる見通しだ。

小沢一郎氏は同日午後、記者会見し、新党を「新進党の理念、政策を継承する戦う政策集団」と位置づけ、所得税・住民税の半減など基本政策を発表。「新進党の機構は、責任、執行体制が不明確だった」として、新党では「明日の内閣」に政策、党運営双方の権限を集中、執行部による強力な指導体制を確立する方針を示した。

今後の路線については「短絡的に自民党と組むとか、合わさって過半数をとると言ったことはない」としながらも「政策に賛成してくれる人は(どの党でも)協力してほしい」と述べ、政策連合の必要性を強調した。《共同通信》

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【ヤクルト・古田敦也捕手】契約更改

日本一となったヤクルトで攻守のかなめとなった古田敦也捕手(32)が29日、東京・新橋の球団事務所で来季の契約を交わした。昨年から年俸2億円と出来高払いの3年契約を結んでいるため、この日は今季の出来高払い額を確認し、統一契約書にサインを済ませた。

全試合に出場して、打率3割2分2厘をマークした古田は二度目のリーグMVPのほか日本シリーズMVP、ゴールデングラブ賞などを獲得。打率、試合数など十数項目で算出される出来高は、タイトル料を含めて9000万円がはじき出された模様で「けがなくシーズンが過ごせたことがよかった」と、笑顔をみせた。

田口周球団社長とは代理人交渉問題やファン層の拡大などを話し合ったそうで「選手会の副会長という立場ではなく、個人のレベルでいろんなアイデアを話し、合えた」と満足そうだった。(金額は推定)《共同通信》

【香港】ニワトリを大量処分

香港で見つかった新型インフルエンザウイルズA(H5N1)がニワトリやガチョウなどから人間に感染する可能性が強まってきたことを受け、香港政府は29日午前、ニワトリの大量処分を開始した。

対象となるのは香港全域約160カ所の養鶏場、2カ所の卸売市場、約1000カ所の公共マーケットの鳥売り場の家禽類で、食用のハトやウズラ、ペットとして飼われているニワトリも含まれる。

養鶏場のニワトリだけでも120万−130万羽と見られ、作業は1日−1日半かかる見通し。

政府職員約1000人が全域に分散、それぞれの場所で処分される鳥の数を数えた後、養鶏場や卸売市場では鳥を密閉容器に入れ二酸化炭素を注入して殺し、小売店では店主が1羽ずつ処分する。

処分された鳥は香港の3カ所の埋め立て地に運ばれ、埋められる。鳥の飼い主への補償は1羽当たり平均30香港ドル(約510円)と見積もられている。

政府はまた、鳥肉業者に対する今後の休業月補償支出の承認を臨時立法会(暫定議会)に求める方針。

28日夕現在で、新型インフルエンザウイルス感染者は13人(うち4人が死亡)、感染の疑いのある患者は7人。大半は鳥からの感染とみられる。《共同通信》



12月29日 その日のできごと(何の日)