平成3138日目

平成9年8月11日(月)

1997/08/11

【山一証券】首脳陣を刷新

総会屋への利益供与事件に揺れる山一証券は11日午前、臨時取締役会を開き、同日付で行平次雄会長、三木淳夫社長、代表権のある5人の副社長全員が引責辞任し、野沢正平専務が社長に、五月女正治専務が会長に昇格する首脳人事を決めた。植谷久三、横田良男元社長の2人の相談役も31日付で辞任する。

新体制は副社長、専務を置かず、7人のほか専務2人と常務2人の計11人が11日付で取締役にいったん降格、31日に顧問に就任する。さらに木本徹専務が取締役に降格する一方、飯田善輝常務が代表権を持つ。現在40人の役員(監査役は除く)を11人削減し、経営判断の迅速化を図る。

新旧の社長、会長の4人は午前11時半から東京証券取引所で記者会見。三木社長は「事件で市場への信頼に傷をつけた」などと辞任理由を説明し陳謝。野沢専務は「過去の負の遺産と決別し透明性の高い経営を実現したい」と語った。

三木社長、行平会長とも総会屋K被告との「面識はない」とした上で、利益供与事件への直接的な関与を否定した。

同事件で東京地検などの強制捜査を受けた山一証券は、その後の顧客離れなどで経営への深刻な影響が懸念されている。首脳人事の一大幅刷新で事態を乗り切る方針だが、事件の広がりも懸念されており新体制は極めて厳しいかじ取りを迫られそうだ。

野沢、五月女両氏は総会屋への利益供与に直接かかわっていなかったとの判断からトップ経営陣に抜てきされた。しかし野村証券、第一勧業銀行が思い切って常務クラスからの登用になったのに比べ大きな若返りとは言えない。機関投資家や企業の「山一外し」など経営への影響をどこまで防げるか、第一・四半期(4−6月)で54億円の経常赤字に転落した経営をどう立て直すかなど新経営陣の課題は多い。《共同通信》



【テニス・松岡修造選手】現役引退を表明

男子テニスの日本のエースとして1980年代後半から10年以上にわたって活躍した松岡修造選手(29)が11日、東京都内で記者会見し、今季限りで第一線から退く意思を表明した。今後はジュニア選手を育成して世界に挑戦する指導者として活動していく。《共同通信》

【全国高校野球選手権】第4日

全国高校野球選手権第4日は11日、甲子園球場で1回戦4試合を行い、金沢(石川)が仙台育英(宮城)に逆転サヨナラ負けを喫したほか、浦添商(沖縄)が岩倉(東東京)に9−2で快勝し、秋田商(秋田)は浜田(島根)に逆転サヨナラ勝ち、市船橋(千葉)は打撃戦を制した。《北國新聞》

【改革会議】70人で25日発足

非自民で野党の連携強化を目指す新進、民主、太陽各党などの有志議員による勉強会「改革会議」は11日午前、国会内で世話人会」を開き、同会議の初会合を25日に開くことを決めた。改革会議には、民主党から35−40人、新進党から20人前後、太陽党から10人程度が参加し、計70人規模となる見込み。初会合では政治改革推進協議会(民間政治臨調)の亀井正夫会長を講師に招き、政治改革や行財政改革に関する意見を聴く。今後、月2回のペースで勉強会を開きながら参加者を増やしていく方針。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】人間ドック入り

夏休み中の橋本首相は11日、都内の病院に人間ドック入りした。3拍4日の日程で、秘書官も付けず健康チェックに専念する。

首相は、数年前からこの時期に人間ドック入りするのが恒例。同じ病院に入院している母親の正さんへの親孝行も兼ねて、昨年も4泊5日の健康診断を受けている。7月に還暦を迎えた首相だが、事務所では「体調に不安はない」と説明している。《読売新聞》

【国際通貨基金】タイ支援160億ドルで合意

通貨不安に陥ったタイへの多国間金融支援を協議する国際通貨基金(IMF) 主催のタイ支援会合が11日、都内のホテルで開かれ、アジア・太平洋地域の主要国や国際機関が総額で最大160億ドルを融資することで合意した。通貨動揺に対する国際支援としては、1995年のメキシコ通貨危機での総額約500億ドルに次ぐ規模。アジア各国は、域内の通貨不安に協調して対処する姿勢を明確に打ち出した。

IMFはこうした枠組みを常設化する意欲を表明しており、最大の支援国となった日本主導で今後、体制整備が加速しそうだ。IMFは会合の合意を受け、今回の支援案を来週半ばにも理事会で正式決定する予定。

協調融資の参加国は、日本など7カ国と香港。日本がIMFと並ぶ40億ドルを日本輸出入銀行を通じて貸し付けるほか、オーストラリアと香港、マレーシア、シンガポールが各10億ドル、韓国とインドネシアが5億ドルずつそれぞれ支援する。中国も手続きが済み次第、世界銀行、アジア開発銀行と合わせて計30億ドルを融資する見通し。《共同通信》



8月11日のできごと