平成3086日目
1997/06/20
この日のできごと(何の日)
【橋本龍太郎首相】ロシア・エリツィン大統領と会談
橋本龍太郎首相は20日午前、デンバー市内のホテルでロシアのエリツィン大統領と会談した。両首脳は日ロ両国の信頼を深めるため、年一回、首脳が交互に訪問することで合意した。ただ首相は年内のモスクワ訪問について「政治日程的に難しい」との認識を示した上で「大統領が極東地域を訪れる機会があれば年内にも会談したい」と提案。大統領は「受け入れる」と検討を約束した。
大統領は日本の国連安保理常任理事国入り問題についても初めて支持を表明するなど、関係改善に強い意欲を示した。
ロシア大統領報道官は会談後の記者会見で「(首相)提案を支持、実現できるよう努力する」と述べた。大統領は11月訪中の予定で、これに合わせて極東に立ち寄り首相と会談する可能性もある。
首相と大統領の会談は昨年4月以来。会談で首相は、北方領土問題について「領土問題解決と平和条約締結」を明示した1993年の「東京宣言」に触れ、「(同宣言を)着実に進めていく必要がある」と強調、確認を求めた。しかし、大統領は同宣言への直接の言及を避けた。
その一方で大統領は、今後の日ロ関係について「戦略的パートナーシップを目指してはどうか」として、新たな関係構築を提案。併せて「旧ソ連時代に配備した日本に向けた(核弾頭搭載の)ミサイルの照準を外す時期に来ている」と強調。日ロ首脳間にホットラインを設置することも提案した。《共同通信》
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【橋本龍太郎首相】英・独・仏首脳と会談
橋本首相は20日、デンバー市内でコール独首相、ブレア英首相、シラク仏大統領と相次いで会談した。このうち、労働党政権を誕生させたばかりの英ブレア首相との初顔合わせとなった日英首脳会談では、日英間で年1回の定期首脳会談を持つこととし、ブレア首相が年内に訪日する方針で一致した。また、北方領土問題に対する日本の立場を橋本首相が説明した。
橋本首相は日独首脳会談でも、北方領土問題に関連して、日ロ関係改善に向けたドイツの協力を求めた。コール首相も同意した。さらに、日独間ですでに実質合意している環境保護協定と社会保障協定のうち、環境保護協定は8月のメルケル独環境相の訪日時に調印する方針で一致、社会保障協定も早期締結の方針を確認した。
シラク大統領との日仏首脳会談では、カンボジア情勢について、橋本首相が「強い懸念」を表明、「サミットの場でこの問題を検討したい」と提案したのに対し、シラク大統領は「フランスも同じ懸念を持っている」としてサミットでの討議に賛成の意を示した。《読売新聞》
【デンバーサミット】開幕
第23回主要国首脳会議(デンバー・サミット)は20日夜、ロシアのエリツィン大統領を加えた8カ国首脳の夕食会で開幕した。
橋本龍太郎首相は政情不安に陥っているカンボジアに、サミットを代表して日本から首相特使を派遣したい考えを表明。日本とフランスが代表して特使を派遣することが了承された。
政府は週明けに今川幸雄前カンボジア大使を派遣する方針。フランスも同時派遣を検討、人選を進める。《共同通信》
【新進党・樽床伸二衆院議員】離党届を提出
新進党の樽床伸二衆院議員(大阪12区)は20日午前、細川護熙元首相の離党に同調し、国会内で西岡武夫幹事長に離党届を提出した。提出後、樽床氏は記者団に対し「細川氏の指導で政治家になり、共に行動してきた人間として細川氏を1人にしておけない」と述べ、無所属で細川氏と一緒に活動する考えを明らかにした。《共同通信》
【自民党・森喜朗総務会長】小沢氏を痛烈批判
自民党の森総務会長が、このところ新進党と小沢党首への批判を強めており、同じ旧三塚派内で新進党との「保・保連合」を志向する亀井建設相との違いを際立たせている。
森氏は20日、千葉県船橋市内での講演で、「改革だ、改革だと言っていた小沢さんは何をしてますか。自民党に助けてくれと白旗を掲げている。自民党に帰りたいなら帰りたいと言えばいい。言えないものだから『同じ考えを持つ者が一緒になるべきだ』なんて格好をつけている。少しも反省がない」と小沢氏を痛烈に批判。この後訪れた大阪市内の講演でも「保・保が一緒になれば、55年体制のような対立の時代に戻ることになる」と述べ、「保・保連合」構想を一蹴した。《読売新聞》
【政界談話室】
○・・・自民党の加藤紘一幹事長は20日、那覇市内で開かれた自民党沖縄県連の大会に出席したが、台風7号で行きの飛行機が遅れ、沖縄滞在はわずか1時間余り。「あいさつは7分間と言われている」と切り出した加藤氏は、「近々飛行機代が8000円安くなる」とまずは沖縄振興策をアピール。さらに「過去2年間、一番沖縄の基地問題を考えたのは首相であり官房長官だ」と対立がささやかれる梶山静六官房長官にリップサービス。「来年の参院選で1議席獲得すれば、沖縄の問題に取り組む起爆剤になる」と肝心の選挙戦も忘れない八方美人ぶりを見せつけて、あっという間に東京へとんぼ返り。
○・・・新進党のこの日の党基本問題調査会で西岡武夫幹事長は、党首選挙の実施について「政権を取った時のことを考えなければいけない」と指摘。「政府予算の概算要求が始まる前の7月が適当ではないか」と12月の党首選を前倒しするよう提案した。しかし林寛子参院議員会長が「反対だ。参院選は7月だ。参院軽視だ」と即座に反論、「参院選で負けたら党首交代だという声がでる」とも追及したため、西岡氏は沈黙。通常国会で自民党内の衆院と参院のあつれきが話題となったが、新進党にも同じ悩みが…。《共同通信》