平成3085日目

平成9年6月19日(木)

1997/06/19

【橋本龍太郎首相】米・クリントン大統領と会談

橋本龍太郎首相は19日夕、主要国首脳会議(デンバーサミット)出席のため、羽田発の政府専用機で米国に出発した。首相としてのサミット出席は昨年のリヨン(フランス)に次ぎ2回目。池田行彦外相、三塚博蔵相、佐藤信二通産相も会議に出席する。《共同通信》

Embed from Getty Images

橋本龍太郎首相は19日午後(日本時間20日朝)、主要国首脳会議(デンバーサミット)出席のため米コロラド州デンバー入りし、直ちに同市内のホテルでクリントン米大統領と会談した。

両首脳は、電気通信など4分野の規制緩和の新たな協議を開始することで正式に合意、共同声明を発表した。大統領は貿易統計で日本の対米黒字が増えていることに懸念を表明、今後も内需拡大と規制緩和を進めるよう求めた。日米航空協定に関しては、基本姿勢では食い違ったものの、貨物便などについて話し合いを進めることで一致した。《共同通信》



【カンボジア】ポル・ポト元首相の動向不明に

カンボジアの反政府ゲリラ組織ポル・ポト派のポル・ポト元首相の動向は、元首相が投降したとの情報が流れた翌日の19日になって依然やみの中に包まれている。

ポト派のラジオ放送は18日夕、「ポル・ポトはかつての同志に投降した」と発表、ラナリット第一首相に近い政府軍高官も「元首相は投降し、現在、(ポト派本拠地)のアンロンベンにいる」と語った。しかし、フン・セン第二首相は、「注意する必要がある」と投降の情報に懐疑的で、タイ軍からも投降を確認する情報は流れてこない。

タイ軍高官は、ポル・ポト元首相から約100人の兵士が離脱、元首相に従っている兵士は現在は10人以下となるなど、元首相が孤立無援になったとの見方を示している。

高官によると、元首相らはこれまで使っていたトラックを乗り捨て、徒歩で移動。「ポル・ポトはかなり追い詰められた状態だが、投降するとは考えにくい」と述べ、元首相が自殺する可能性も示唆した。高官は元首相に拘束されていたとされるキュー・サムファン幹部会議長が逃走したことも明らかにした。

ポル・ポト元首相は今月10日、ソン・セン元副首相夫妻の射殺を命令。13日にアンロンベンを脱出し、北東方向のタイ国境に向け移動を開始したことが確認されている。

ポト派放送は13日放送を停止、16日に放送が再開された際には「ポル・ポトは裏切り者」と非難しており、この間に反ポル・ポト元首相勢力が主導権を握ったとみられている。《共同通信》

【文部省】子供の安全守れ

神戸市で小学6年生の男児が殺害されたり、奈良県で女子中学生が帰宅途中に行方不明になるなど、最近、小学生や中学生が凶悪事件の被害者となるケースが相次いでいることから、文部省は19日、東京都千代田区の東条会館に全国の教育委員会の担当者を集め、児童、生徒の安全確保の取り組みについて臨時の対策会議を開催した出席した小杉隆文相は安全対策を取るように指示、会議では学校と警察が連携を強めることなどを確認した。。

冒頭、小杉文相は「児童生徒を巻き込む凶悪な事件が続発しており、誠に憂慮に堪えない」とあいさつ。「事件は自分たちの学校、地域でも起こる可能性がある。児童生徒の安全確保のため、危険個所の再点検など安全管理や、安全教育の実施など、地域の実態に応じて必要な対策を取ってほしい」と指示した。

文部省の徳重真光小学校課長が、過去3年間に起きた主な凶悪事件と学校、教育委員会が取った事例を紹介。続いて加茂川幸夫中学校課長が神戸の事件を例に挙げげて「子供たちが『怖い』という言葉を連発したり、自分が被害者になるのではないかと、恐怖感に襲われたり、心のケアをどうするかが、大きな問題になっている」と実情を報告。事件で傷ついた子どもたちに対するスクールカウンセラーや養護教諭の活用の方法や登下校時などの安全指導対策について説明した。

また警察庁の少年課理事官が、児童、生徒を対象とした犯罪が増えていることを踏まえ、「犯罪防止には胸襟を開いた関係がまず必要」と学校と警察のより緊密な連携体制の確立を求めた。

文部省は神戸市の小6男児殺害事件の直後、当面の対策として地元の子どもの恐怖感や緊張を和らげるため、同市教委が須磨区内の21の小中学校に優先的にスクールカウンセラーを配置するよう指導した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・東京・国立競技場で19日、2002年ワールドカップ推進議連の政党対抗サッカー大会が開かれた。与野党5党が参加したが、グラウンドでは自民党の森喜朗総務会長と新進党の一川保夫代議士が握手したり、同代議士と自民党の馳参院議員がベンチでスポーツ振興投票実施法案を話題に懇談するなど国会内では、まず見られない光景が繰り広げられた。3人ともサッカー経験はほとんどなく、森総務会長は「今度は韓国の国会議員とやりたい」、一川代議士は「政局と一緒で全体へ目配りが必要だな」、馳参院議員は「やじも飛んだが大声を出せて楽しかった」と選挙区事情を心に秘めて三者三様に国会外での“与野党けり合い”を楽しんだよう。

○・・・橋本龍太郎首相は19日午前、薬物乱用防止キャンペーンに協力しているタレントの西村知美さんの訪問を首相官邸で受けた。訪問後の「とてもダンディーな方で(魅力に)引き込まれそう」との西村さんの橋本評を記者団から聞かされると、首相は大喜び。贈られたTシャツについても「公邸では着させてもらうよ」とお気に入りの様子。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】自民党総裁選再選に意欲

橋本龍太郎首相は19日午後、第140通常国会の閉幕を受けて首相官邸で記者会見し、橋本改革の柱となる中央省庁再編について「私自身が先頭に立って11月末までに改革案をまとめる」と述べ、9月末の自民党総裁選で再選を果たし、引き続き政権を担当する意欲を示した。

その上で、行革を含む「6つの改革」について「緒についたばかりで、志を同じくするすべての方々と共に一気呵成にやり抜きたい」と重ねて強調した。《共同通信》

【仏・ジョスパン首相】高速増殖炉解体を表明

フランスのジョスパン首相は19日の施政方針演説で、リヨン郊外クレイマルビルの高速増殖炉「スーパーフェニックス」を閉鎖、解体する方針を明らかにした。

スーパーフェニックスは世界初の高速増殖炉実証炉として1986年に運転を開始したが、冷却材などのナトリウム漏れ事故などが相次ぎ、90年7月から運転を中止している。

政府は93年に放射性廃棄物の焼却を目的とした研究炉として再開することを決めたが、行政裁判所の最高裁に当たる「参事院」がこのほど、政府の決定は手続き上問題があるとして棄却命令を出したため、研究炉への転換は宙に浮いていた。《共同通信》



6月19日のできごと