平成3072日目

平成9年6月6日(金)

1997/06/06

【酒鬼薔薇聖斗事件】県警、手紙を「犯行声明」と断定

神戸の小6男児殺害事件で、神戸新聞社(神戸市)に送り付けられた手紙について、兵庫県警須磨署捜査本部は6日、学校などに敵意を抱く内容や定規を当てたような筆跡などから、A君(11)殺害犯の犯行声明とほぼ断定、投かん場所の特定を急いでいる。

神戸新聞社によると、手紙は消印から、6月3日午後6時から4日午前0時の間に処理され、取扱局については「戸」か「中」のような字が読めるという。

神戸市内の集配局で「戸」が付くのは4局、「中」が付くのは「神戸中央」の1局だけで、捜査本部は集配局を特定した上、投かん場所の絞り込みを進める。内容が連続殺人を予告、社会への復讐を示唆していることから、警戒を強め、新たな犯行の阻止に全力を挙げている。

犯行声明は全体で計約1400字。動機や目的について「義務教育と、義務教育を生み出した社会への復讐」と学校や社会への敵意をむき出しにしている。

さらに「ボクが子供しか殺せない幼稚な犯罪者と思ったら大間違い」「またしらけさせるような事があれば一週間に三つの野菜を壊します」などと無差別連続殺人を予告している。捜査本部は、犯人が子供だけでなく対象を拡大、新たな犯罪を犯す危険性が強いと判断。約400人のパトロールの警察官に加え、7日からは近畿管区警察局の協力を得て警察官50人を動員、警戒を強める。

犯行声明とみられる手紙が郵送されてきた神戸新聞社(神戸市)の佐藤公彦編集局長は6日午前、同市内で約40人の報道陣を前に会見し、「自己顕示欲の強い犯人が次の犯行に至る恐れもあると判断し、報道に踏み切った」とあらためて公表した理由を述べた。原文の公表については「字体は(犯人しか知り得ない)最大の『秘密の暴露』なので控えたい」と語った。

同席した橋田光雄編集局次長は手紙が届いた経緯を説明。「4日午前11時ごろ、本社地下二階の郵便室にほかの郵便物と一緒に届いた。仕分けをする中で15分後に見つけ、社会部の取材班に手渡した。取材の結果、犯人本人のものであろうと確信した」と淡々と話した。《共同通信》



【石川県金沢市】エアガンで大騒動

6日午後5時20分ごろ、金沢市広坂1丁目の石川県庁南分室の金沢農林総合事務所職員から「猟銃のようなものを持った男が駐車場の塀の上にいる」との110番通報があった。県警捜査一課や金沢中署の捜査員約100人が付近一帯を調べた結果、同日午後10時半ごろ、男子高校三年生がおもちゃのエアガンを使って遊んでいたことが分かった。

金沢中署の調べでは、男子高校生は6日夕、現場近くの友人宅で遊んでいたが、この高校生が一人でエアガンを持ち出し、約2メートルの高さの塀に登るなどしていたらしい。金沢農林総合事務所の職員が県庁南分室の二階と三階の間からこの様子を目撃し通報した。

現場は金沢市の中心部で、防弾チョッキを付けた捜査員や金属探知機を持った署員が民家の庭や付近のビルなどを見て回る一方、ジュラルミンの盾を持った捜査員が近くの知事公舎を調べたり、通行規制が敷かれるなど、一時は騒然とした雰囲気に包まれた。《北國新聞》

【英・ブレア首相】初のドイツ訪問

ブレア英首相は6日、就任後初めてドイツを訪問、ボンでコール首相と首脳会談し、欧州の通貨統合や欧州連合(EU)改革問題などについて話し合った。

会談後、ブレア首相は記者団に対し、今月アムステルダムで開かれるEU首脳会議で、欧州連合条約(マーストリヒト条約)を改定し、政府間会議(IGC)を終了させるという目標へ向け、英国も努力していく方針を明らかにした。《読売新聞》

【青木盛久氏】ラジオに出演

「私はいまだに(外務省の)“判決”を待っている。刑務所に行くこともあるかもしれない」。ペルーの日本大使公邸占拠・人質事件の責任を問われる形で、先月駐ペルー大使を辞任した青木盛久氏が6日、在京英語ラジオ放送「インターFM」(東京都港区)に出演、帰国後、批判の矢面に立たされたことに対する反発を吐露した。

同放送局のインタビュー番組に出演した青木前大使は「解放後私の評判は、壊れたエレベーターが屋上から地階に墜落するように急落した」と語り、理由について「拘束が長引くにつれ、特に日本企業関係者の人質の不満がたまった」「企業関係者らは、事件はゲリラとペルー政府の問題で、民間の自分たちは無関係と感じており、他の人達より先に解放されて当然だと思っていた」と述べた。

また、「当初立派に見えた私が、結局は官僚だったということで、最近の官僚バッシングの一環になったという人もいる」とも分析してみせた。《読売新聞》

【小杉隆文相】日教組行事に出席

日教組(川上祐司委員長)の結成50周年記念式典が6日、開かれ、東京都新宿区内のホテルで開催された記念レセプションに小杉隆文相が出席、祝辞を述べた。現職文相としては日教組の公式行事に出席したのは初めて。

日教組は1995年9月の定期大会で文部省との協調路線に転じた後、文相が定期大会などにメッセージを寄せたことはあるが、直接出席したことはなかった。

祝辞で小杉文相は「この場に立ち、これまでの対立の時代から新たな協調の時代へ、時代の転換の大きなうねりを強く実感している」と感想を語った。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】しばし童心に

橋本首相は6日夕、参院議長公邸の前庭で行われた財団法人日本宇宙少年団(理事長・漫画家松本零士氏)主催の「水ロケット打ち上げ大会」に参加した。水ロケットはペットボトルに水を入れ、空気入れで圧力を加えて発射させるもので、首相も、約150人の小学生や、宇宙飛行士の毛利衛氏らとともにロケットを打ち上げた。

終了後、首相は記者団に「いやあ面白かった」と満足そう。首相のロケットは最長クラスの70メートルほども飛んだこともあって、「(もっと)やりたいなあ。松本さんから水ロケットの本をもらったんだ」と、しばし童心に帰っていた。《読売新聞》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は6日、参院環境特別委員会が行われる委員会室前で、好きなたばこを一服しているところを出席する竹村泰子参院議員に目撃され、「この委員会は禁煙なの。ごめんなさいね」と先制攻撃を食らった。質疑でも「12日に京都で開かれる温暖化防止国際会議で、自ら議長を務めるくらいの英断をすれば、日本も注目されるでしょう」と迫られ、「議長はその国の環境担当相が務める。そんなことをしたら石井(道子環境庁長官)さんにけ飛ばされます」と、たじたじ。

○・・・新進党は、この日の「明日の内閣」で、近々公表する日本再興基本構想を、党の憲章とする作業を始めることを決定。中心となる野田毅政審会長が「憲章化には、多少の手直しが必要かも」と発言したため、出席者から「再興では日本が滅んでしまったように受け取れる」「多国籍軍への自衛隊参加容認など、党の安全保障三原則をもっと分かりやすく盛り込むべき」との声が続出。「三原則を少しでも変えると、皆から別の思惑で見られる」と、何事も「保保連合」への布石と取られる風潮に気を使うことしきりだった。《共同通信》

【オウム真理教・松本智津夫被告】第40回公判

オウム真理教松本智津夫被告(42)=教祖名麻原彰晃=の第40回公判が6日、東京地裁(阿部文洋裁判長)で開かれ、坂本堤弁護士一家殺害事件の検察側証人として神奈川県警捜査員が、元幹部岡崎一明被告(36)の供述から、坂本弁護士の妻都子さん=当時(29)=や長男竜彦ちゃん=当時(3つ)=の遺体を発見した状況などを証言した。

証言によると、都子さんの遺体は富山県魚津市の山中の雑木林に、竜彦ちゃんの遺体は長野県大町市の雑草地に埋められており、平成7年9月6日から実施された捜索で見つかった。

松本被告は英語で独り言を繰り返し、何度か傍聴席の方向を右手で指さしていた。傍聴席では信者とみられる男女約10人が松本被告を注目。最前列で身を乗り出したため、裁判所職員に注意された男性もいた。

公判は午前中で終了し、松本被告の国選弁護団12人は午後、坂本弁護士一家3人の遺体が見つかった長野、新潟、富山各県の山中の現地調査に出発。調査は8日まで続ける予定になっている。《共同通信》

【三木鮎郎さん】死去

「スター千一夜」などの名司会者として知られ、放送作家としても活躍した三木鮎郎氏が6日午前10時1分、胆のうがんのため東京都港区の病院で死去した。72歳。東京都出身。

「スター千一夜」や「11PM」など人気テレビ番組を司会。「スター千一夜」の司会は昭和34年以来、7年半に及んだ。作家としてもラジオ、テレビ、映画のほか、舞台脚本も手掛けた。《共同通信》



6月6日のできごと