平成3073日目

1997/06/07

この日のできごと(何の日)

【酒鬼薔薇聖斗事件】封筒に赤いテープ

神戸の小6男児殺害事件で、神戸新聞社に送り付けられた犯行声明が入っていた封筒に張られていた赤いテープは布製粘着テープで、一般にほとん使われていない色であることが7日、分かった。

犯行声明はほとん赤いボールペンで書かれており、兵庫県警須磨署捜査本部は「赤」にこだわる犯人の性格を示すものとして注目するとともに、赤いテープの製造元や販売経路の特定を急ぎ、現場周辺で購入した者がいなかったか調べる。

調べによると、犯行声明が入っていた事務用封筒は、縦約1.5センチ、横約3.5センチの大きさの包装用の大きさの包装用の赤いテープで封をされていた。

粘着テープは通常、幅5センチ、長さ25メートルのロール状で販売されており、犯人はこれを切って張ったとみられる。布製の粘着テープは数社が製造しているが、茶色が95%以上を占めており、白、赤、黄、黒などのカラーテープは値段が高いこともあってほとんど売れないという。

神戸市内の宅配便業者は「赤い粘着テープは、うちでは高額な商品をこん包する時だけに使う。通常はほとんど使わない」としている。また同市内の自動車用品店は「コードを束ねたりするのに工事業者が月に5、6個買いに来るぐらい」としている。一般の販売店で購入すればかなり印象に残るとみられることから、捜査本部は文具店や建材店などで赤い布製粘着テープを購入した不審人物がいないかどうか調べる。

神戸の小6男児殺害事件で、被害者のA君(11)の頭部に添えられていた挑戦状と神戸新聞に送り付けられた犯行声明文は同一人物によって書かれたことが7日、兵庫県警須磨署捜査本部の筆跡鑑定の結果分かった。

字間や字の大きさが酷似、字の払いや止め方が同じである上、ヘンとツクリのバランスが一致していることなどから、捜査本部は同一人物が書いたものと断定した。

捜査本部は、犯行声明が「しらけさせるようなことがあれば一週間に三つの野菜を壊す」などと無差別連続殺人を予告している点を重視。再発の防止に警戒を強めるとともに、犯人の絞り込みに全力を挙げる。

これまでの調べでは挑戦状は5月27日早朝、市立友が丘中学校正門前に置かれたA君の頭部に添えられていた。また犯行声明文は4日午前、神戸新聞に郵送された。《共同通信》

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【テニス・全仏オープン】第13日

テニスの全仏オープン第13日は7日、パリのローランギャロスで女子シングルス決勝が行われ、第9シードのイバ・マヨリ(クロアチア)が6−4、6−2のストレートで第1シードのマルチナ・ヒンギス(スイス)を下し、初優勝した。

19歳のマヨリはクロアチア選手で初の四大大会優勝で、賞金345万フラン(約7000万円)を手にした。ヒンギスは今季シングルスで初の黒星で、連勝は37でストップした。《読売新聞》

テニスの全仏オープン第13日は7日、パリのローランギャロスで、混合ダブルス決勝が行われ、第16シードの平木理化(NTT)、マヘシュ・ブパシ(インド)組が、第1シードのリサ・レイモンド、パトリック・ガルブレイス(米)組をストレートで下し、全仏での日本人初優勝を果たした。

日本人選手が四大大会で優勝したのは、1934年ウィンブルドン大会で三木竜喜がドロシー・ラウンド(英)と組んで混合ダブルスを制したのが初。《読売新聞》

【ナホトカ号重油流出事故】敦賀市の海水浴場が海開き断念

重油流出事故の影響で、敦賀市の五幡、挙野両地区の海水浴場が砂浜に残った重油を回収しきれないとして、今夏の海開きを断念することを7日までに決めた。県内の海水浴場で閉鎖に追い込まれたのは初めて。《福井新聞》

【亀井静香建設相】「9条は変えるべき」

亀井静香建設相は7日未明、テレビ朝日の番組に出演し憲法に関し「9条は変えるべきだ。二十何通りも解釈がある。制定された時と世界の状況が変わっている。子供が読んでもイメージできるような憲法にしないといけない」と述べ、改正すべきとの考えを示した。《共同通信》

【日米両政府】日米防衛指針中間報告を決定

日米両政府は7日(日本時間8日)、ホノルル市内で開いた局長級の防衛協力小委員会で「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)見直しの中間報告を決定し、公表した。中間報告は、朝鮮半島での紛争などを念頭に日本周辺有事で、経済制裁を担保するための不審船舶の検査(臨検)、公海上の機雷除去、軍事情報の提供、非戦闘員の退避、民間空港・港湾の使用、米軍への物資補給・輸送など40項目の協力を列挙した。

米軍と自衛隊による新たな共同作戦・相互計画協力を策定する方針も明記。有事法制整備の必要性をにじませるなど、自衛隊の役割拡大とともに日米が積極的に共同対処する姿勢を打ち出した。《共同通信》

【横田めぐみさん不明事件】両親らが新潟で集会

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への拉致疑惑で、昭和52年に新潟市で行方不明になった横田めぐみさん=当時(13)=ら関係者4人の家族と支援者約100人が7日、新潟市で真相解明を呼び掛ける集会を開いた。

集会には34年前に日本海で出漁中に消息を絶ち、北朝鮮での生存が確認された寺越武志さん(47)の母親寺越友枝さん(66)=金沢市=が、めぐみさんの両親らとともに出席した。

めぐみさんの父親の滋さん(64)は「皆さんの力添えでここまで来られた」とあいさつ、友枝さんは、大きく引き伸ばした武志さんとの写真が掲げられた壇上で、「再会はできたが、苦しみは続いている。一度でいいから(息子に)日本の土を踏ませたい」と、一時帰国の早期実現を涙ながらに訴えた。

滋さんらは今月中にも、全国から集まった約35万人分の署名を橋本龍太郎首相らに提出する予定にしている。《北國新聞》



6月7日 その日のできごと(何の日)