平成3044日目

平成9年5月9日(金)

1997/05/09

【ダグラス・ピーターソン氏】初代駐ベトナム米大使が着任

米国とベトナムの国交樹立後、初の駐ベトナム米大使となるダグラス・ピーターソン前民主党下院議員が9日、ハノイに着任した。ベトナムのレ・バン・バン初代駐米大使(49)も同日、着任の予定。ベトナム戦争時代に当時の北ベトナムで捕虜となった経歴を持つピーターソン氏のベトナム入りは、両国の関係改善を象徴的に示している。

懸案の通商協定締結、米国のベトナムに対する最恵国待遇(MFN)供与のほか、領事館開設の交渉促進にも期待が強まりそうだ。

ピーターソン氏は9日午後、ハノイ空港に到着後、声明を発表し「私の使命で最も優先されるのは戦争中の行方不明者の問題を明らかにすることだ」と述べた。

ベトナム外務省スポークスマンは同日、「新大使を歓迎する。(同氏)の着任は両国の利益、アジア太平洋地域の平和、安定、発展のために寄与する」と語った。《共同通信》

米越関係の歩み(日経新聞より)

1975年4月 サイゴン陥落、ベトナム戦争終結

1989年9月 ベトナム軍、カンボジアから撤退

1991年4月 米政府、国交正常化に向けて4段階の「ロードマップ」を提示

1991年10月 カンボジア和平協定調印

1994年2月 クリントン大統領が経済制裁を全面解除

1995年1月 ワシントンとハノイに連絡事務所を開設

1995年7月 米越国交正常化

1995年8月 クリストファー国務長官(当時)が訪越し、両国に大使館開設

1996年11月 クリントン大統領再選

1997年4月 旧南ベトナム政府の債務返済協定に調印

1997年5月 ピーターソン米大使着任、大使を正式交換



【秋篠宮ご夫妻】メキシコへ出発

秋篠宮ご夫妻は9日夕、メキシコ、ジャマイカを公式訪問するため、成田空港を出発された。

ご夫妻は10日午後(現地時間)にメキシコに到着。12日に日本人メキシコ移住100周年記念式典に出席し、13日にはセディジョ大統領夫妻主催の昼食会に臨まれる。《読売新聞》

【北朝鮮】長野五輪参加を表明

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が、長野冬季五輪への参加意思を明らかにしたことが9日、分かった。国際オリンピック委員会(IOC)から同五輪組織委員会(NAOC)に、同国が参加する意向―との連絡があった。

IOCからNAOCに入っている連絡によると、現在までに参加意向を表明した国・地域は70。確定数字ではないものの、冬季五輪史上最多だった前回の94年リレハンメル大会の67カ国・地域を上回る可能性が高くなった。

北朝鮮は、4月に長野市内で開いた長野五輪参加予定国を対象とした選手団長セミナーに出席しておらず、大会への参加が懸念されていたが、約3年ぶりに国際スポーツの舞台に復帰した昨年のアトランタ五輪に続き、五輪に参加することになる。

IOCは五輪開幕1年前の2月7日に、すべての国の国内オリンピック委員会(NOC)に対して招待状を送付。6月7日までに参加の可否を回答するよう求めていた。

ただ、これまでに参加を表明した70カ国・地域の中には、冬季の国際競技連盟(IF)に加盟していないカンボジア、ラオス、ガンビア、ギニアビサウの4カ国が含まれており、参加が実現するにはIOCやIFの承認が必要になる。また、参加が有力なイタリア、スイスなどは参加を表明しておらず、NAOCは「最終的な参加国・地域数はまだ流動的」としている。《信濃毎日新聞》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は、自民党内で夫婦別姓制度の法案化がまとまらなかったことについて9日、記者団から質問され、「自由に姓を選びたいというなら否定しない。だが一人目と二人目の子供の姓が違うのは個人的には反対だ」と、「出生のつど姓を決める」とした民主党案を暗に批判。さらに「(別姓問題は)一人ひとりの家族観にかかわる話だから、あまりごり押しする話じゃないと思う。まだ熟している話ではないね」。民主党が制度導入賛成の社民、さきがけ両党に連携を働き掛ける構えだけに、時期尚早論を持ち出してけん制。

○・・・新進党の中野寛成国対委員長はこの日の記者会見で、西岡武夫幹事長や中野氏ら同党幹部が前夜、梶山静六官房長官と懇談したことについて「米軍用地特別措置法改正に協力していただいたので、という梶山氏の呼び掛けに五役で相談して応じた」と説明。さらに「私としては法案提出前や採決前の『国対政治』という誤解を招くことはあってはならない。与野党の談合と受け取られることはすべきでない」と建前論。保保連合が取りざたされている時期だけに、「採決後のお礼」であることをしきりに強調するあたり、「かえって不自然」との勘繰りも。《共同通信》

【政府税制調査会】新メンバーで初の総会

政府税制調査会(首相の諮問機関)は9日、新メンバーによる初の総会を開いて、加藤寛千葉商科大学長を委員の互選で会長に再任し、法人税改革や日本版ビッグバン(金融制度の抜本改正)に対応した金融税制などを軸とした税制改革論議をスタートした。橋本首相は「21世紀に向けて、経済社会の構造変化や諸改革に対応した望ましい税制」の審議を諮問した。

今回の委員改正では、30人の委員のうち10人が入れ替わった。任期は3年で、少子・高齢化社会や国際化、情報化の進展を踏まえた税制改正論議が焦点となる。《読売新聞》

【橋本龍太郎首相】ペルー事件で陳謝

橋本龍太郎首相は9日午前の参院本会議で、ペルーの日本大使公邸人質事件での日本政府の対応について、「多くの問題点を認識している。政府最高責任者としておわびする」と陳謝した。首相が同事件に関して政府の責任を明確に認めたのは初めて。これは事件解決後、青木盛久駐ペルー大使ら日本側の対応に批判が出ていることを考慮。同日夜のペルー訪問出発を前に、事前の情報収集や警備態勢などの反省点についても、政府の姿勢を明確にしておく必要があると判断したためとみられる。

首相は「天皇誕生日(の祝宴)に多くの祝賀客を招いた席で事件が起き、結果として人質、ペルー軍関係者に計3人の犠牲者を出し、誠に申し訳なかった」と答弁。その上で「在外公館の安全確保はウィーン条約により接受国(ペルー)の責任だが、今回のケースでは事前情報の入手、(公邸の)警備態勢、当日の状況、その後の対応で多くの問題点があった」と述べ、外務省を中心に日本政府としての反省点や改善点の分析を行わせていることを強調した。また「これを教訓にして断固テロと戦う」との考えをあらためて表明した。自民党の板垣正、平成会の高野博師両氏への答弁。《共同通信》

橋本龍太郎首相は9日夜、日本大使公邸人質事件解決への謝意を伝えるため、羽田発の政府専用機でペルーに出発した。首相は10日未明リマに到着。同日午前には大統領府でフジモリ大統領と会談し、ペルー政府の救出作戦で日本人人質全員が無事救出されたことを感謝するとともに、両国関係をさらに緊密化させることを再確認する見通し。《共同通信》

【可愛かずみさん】自殺

9日午後7時14分ごろ、東京都目黒区駒場の路上で女性が倒れているのが見つかり、救急車で病院に運ばれたが、全身を強く打っており間もなく死亡した。

警視庁目黒署で調べたところ、この女性は、女優の可愛かずみさん(32)。近くのマンションの7階外廊下には靴とバッグがそろえて置いてあり、手すりに乗り越えた跡があることなどから、同署では飛び降り自殺とみて調べている。

可愛さんは「オレたちひょうきん族」やドラマなどに出演していた。《読売新聞》



5月9日のできごと