平成3001日目

平成9年3月27日(木)

1997/03/27

【在ペルー日本大使公邸占拠事件】

フジモリ大統領「交渉は最終段階に」

ペルーのフジモリ大統領は27日、発生から100日が経過した日本大使公邸人質事件について、政府とトゥパク・アマル革命運動(MRTA)武装グループが「交渉の行方を決定する形で近く対話できる」と述べ、交渉が予備的対話から最終的な段階に入ることを初めて明らかにした。

大統領はまた、双方の立場に「接近がある」とも述べ、交渉の先行きに期待を表明した。

リマの外交筋は同日、4月の第一週にも非公式な大枠の合意が成立する可能性があると指摘しており、大統領の発言はこうした見通しを裏付けるものである。

しかし、武装グループのリーダー、セルパ容疑者は27日、英テレビWTNとの無線交信で「政府がわれわれの要求を実現しない限り(解決が)訪れない」と語り、交渉が依然、曲折をたどる可能性も残っている。《共同通信》

橋本首相、フジモリ大統領に平和的解決を要請

橋本龍太郎首相は27日午前、日本大使公邸人質事件の外務省緊急対策本部からペルーのフジモリ大統領に電話し、発生以来100日を迎えた事件の解決への大統領の努力に謝意を表明するとともに「大統領は熟慮の時期と言われているが、本当に熟慮して、最大限早く、平和的解決の道筋をつけてほしい」と改めて要請した。《共同通信》



【羽田空港】新滑走路がオープン

東京湾を埋め立てて建設していた羽田空港の新しいC滑走路が27日オーブン、午前、6時半すぎ、一番機が飛び立った。

新滑走路は長さ3000メートル、幅60メートル。並行する新A滑走路から1700メートル離れていることから、離発着機の管制も容易になり、発着枠が今年7月の来春、段階的に計80回増える。

さらに新滑走路は海側に面しており、騒音が減少するため24時間運用が実現し、既に24時間運用している那覇、関西両空港と結んだ深夜便を全日空などが計画している。国際線もチャーター機などが乗り入れる可能性もあるが、空港への交通手段をどう確保するかが今後の課題となりそうだ。

羽田空港の沖合展開事業は1兆4800億円の規模で昭和59年から始まった。新A滑走路と、新ターミナルビルなどが既に完成。平成12年に新B滑走路ができるとさらに発着枠が広がり、年間発着回数は25万5000回になる見込み。《共同通信》

【石川県加賀市】「アビオシティ加賀」オープン

加賀市内で最大のショッピングセンターとなるアビオシティ加賀が27日、同市作見町のJR加賀温泉駅前でオープンした。約1.5キロ離れた同市河崎町で昨年1月にジャスコ加賀の里が開店しており、南加賀から福井県の一部までを商圏にした大型店競争にさらに指車がかかる。

27日午前9時過ぎから、オープニングセレモニーがあり、川下勉加賀市議長、野木文子同市婦人団体連絡協会長、中核店・平和堂の夏原平和社長が「アビオの名の由来である『自然に人が集まり、にぎわう街』に発展するよう期待する。末永くかわいがってほしい」とあいさつした。この後、多くの買い物客が見守る中、開店時間の午前9時半を期してテープカットが行われた。

開店時間までに買い物客約1500人が列を作り、開店と同時に店内に入った。広々とした店内では、風船を持つ子供連れの手を引いた主婦や熟年夫婦、主婦グループが品定めをしたり、二点、三点と特価品を買い求める姿が目立った。

アビオシティ加賀は平和堂のアル・プラザ加賀を中核店舗とし、50の地元専門店が集まる「アビオシティ専門店街」のほか、地元の特産品や銘菓等を扱う「加賀百撰街」などで構成される。総事業費は82億3000万円、初年度売り上げは、90億円を目標としている。《北國新聞》

【第69回選抜高校野球大会】第2日

第69回選抜高校野球大会第2日は27日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、日南学園(宮崎)春日部共栄(埼玉)函館大有斗(北海道)が2回戦へ進出した。函館大有斗は、五回に郡山(奈良)に5点を許して3-5とされた。しかし、九回一死満塁から出村の右翼線安打で1点差と迫り、さらに二死満塁。片口のゴロを遊擊手がトンネルする間に二走者がかえって6-5と逆転サヨナラ勝ちした。昨秋の関東大会を制した優勝候補の春日部共栄は、大久保の今大会第1号本塁打など打線が爆発して13安打で8点を奪い、選抜初勝利を目指した城北(熊本)に8-1で快勝。宇和島東(愛媛)を3-2で下した九州大会優勝の日南学園とともに順当に勝ち上がった。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は27日、都内で開かれた新聞社の創刊100周年記念パーティーであいさつ。同日朝、ペルーのフジモリ大統領と電話会談した際、公邸人質事件の日本の報道がすぐペルーでも報道される、と会談内容を公表しないよう求められた話を紹介し「日本のマスコミはそれほど優秀なんです」と持ち上げてみせた。だがこの後、記者団から朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への食料援助と、同国による日本人拉致疑惑との関連を質問されると「君たちは(食料援助を)しろしろと言っておいて、(一方で)こういう問題をどうすると聞いてくる」と一転して不満たらたら。

○・・・この日の新進党五役会で、中野寛成国対委員長が地元大阪で開かれた支持団体の大会にトンボ帰りで出席したことを話題にし「オレンジ問題などで心配をおかけしておりますと謝った。これも時代の節目です。党再建のため頑張りますとあいさつした」と説明。さらに「オレンジジュースは飲まないようにしていますと言ったら、大うけだった」と付け加えた。するとミカン産地の長崎選出の西岡武夫幹事長が「オレンジを飲まないとは問題だ」。オレンジ共済事件を冗談話にするあたり、党幹部の意識は推して知るべし。《共同通信》

【自民党、新進党】若手64人が勉強会

自民、新進両党の若手議員64人が参加して「日本の危機と安全保障を考える会」が27日夕、衆院議員会館で初会合を開いた。@経済危機や行革、外交、安保など基本問題についての超党派の勉強会」との位置付けで、今後週一回の会合を開催し、他党にも参加を呼び掛ける。米軍用地特別措置法の改正問題で自民、社民、さきがけ3党の枠組みが揺らぐ中の旗揚げだけに、「保・保連合を視野に置いた」との見方も強い。

同会は小沢一郎党首に近い新進党議員と、自社さ政権の推進者だった亀井静香建設相の側近議員が準備した。

自民党側代表の谷津義男氏は記者会見で「保・保連合は考えていない」と強調した。しかし亀井氏は特措法改正に加え、秋の「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)見直し問題などもあり「社民党が与党に残っても、権力バランスに変化が起きるのは間違いない」(周辺)と判断、今後の変化に備えているとされる。《共同通信》



3月27日のできごと