平成2976日目
1997/03/02
この日のできごと(何の日)
【在ペルー日本大使公邸占拠事件】フジモリ大統領、ドミニカ訪問
ペルーのフジモリ大統領は2日午後、ドミニカ共和国を訪問、フェルナンデス大統領と会談し、リマの日本大使公邸人質事件の解決策をめぐり協議した。
会談では、公邸を占拠するトゥパク・アマル革命運動(MRTA)武装グループの「亡命」問題が具体的に話し合われたのはほぼ確実で、ドミニカ共和国が「亡命」先、あるいは仲介者として重要な役割を担うことになるとみられる。
会談の内容は8日に行われる8回目の予備的対話でMRTA側に伝えられる可能性があり、今後の対話の行方を大きく左右することになりそうだ。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【大丸神戸店】震災から2年ぶりに全館で営業再開
阪神大震災で大きな被害を受けた百貨店「大丸神戸店」(神戸市中央区)の修復改修工事が終わり2日、約2年ぶりに全館で営業を再開し、約12万人の人出でにぎわった。昨春に全面再開したそごう神戸店とともに繁華街の2つの「核」がそろった。《共同通信》
【民主党・菅直人代表】政権入りの議論促す
民主党の菅直人代表は2日、「民主党大阪」結成総会で講演し、同党の基本路線について「健全野党の立場を貫きながら野党の中でのイニシアチブを求め、組織を固めながら政権を目指していく。それが野党の在り方の王道だ」と指摘した。
その一方で「それでこれから2、3年の間、日本が沈んでいくのをただ見ていくスタンスを取るべきか、大いに議論をしなけらならない」と述べ、政権入りも視野に入れながら党内で議論を進めていく考えを示した。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】レバノンに特使
橋本龍太郎首相は2日午後、日本赤軍とみられる男女の身柄拘束事件で事態の打開を図るため、平林博内閣外政審議室長をレバノンに派遣したことを明らかにした。平林氏は事実上の首相特使として現地時間2日夜、ベイルートに到着し、3日午前にハリリ首相と会談して橋本首相の親書を手渡し身柄引き渡し問題などで協力を要請する。《共同通信》
【鄧小平氏】遺灰が海に
新華社電によると、中国の鄧小平氏の遺骨が2日午前、生前の遺言に基づき家族らの手で特別機から海にまかれた。散骨された海域については報じられていないが、北京から近い海域とみられ「激しい波が遺灰を香港、マカオ、台湾に運び、祖国の統一した姿を見るだろう」と伝えた。
散骨場所については、鄧氏が「車いすに乗ってでも(7月1日の中国返還を)この目で見たい」と望んだ香港や、鄧氏が夢としていた「祖国統一」に向けて台湾海峡にもまかれるのではないか、などとの観測を呼んでいた。結局、「波が遺灰を運ぶ」ことで、こうした鄧氏の夢がかなえられることになった。
遺骨は2日午前、卓琳夫人ら遺族らとともに党・政府所在地の中南海を霊きゅう車で出発、特別機で同日昼前から25分間にわたって散骨された。《共同通信》
【アルバニア】全土に非常事態宣言
ねずみ講式投資で多数の被害者が出たことに端を発した反政府暴動が続くアルバニアの人民議会(国会)は2日、全土への非常事態宣言発令を賛成多数で可決した。
ベリシャ大統領は同日、テレビで演説し「外国のスパイに支援された武装共産主義者が政府を打倒するため軍事行動を開始した」と暴動を非難、厳罰で臨む姿勢を示した。人民議会も、南部の反政府デモ参加者に対し、3日午後2時(日本時間同日午後10時)までに武器を引き渡さなければ、当局は警告なしで発砲すると通告した。国営アルバニア通信によると、議会はこのほか、厳しい報道管制や兵役の延長などの措置もとった。
首都ティラナからの報道によると、これまでティラナや南部のブロラが中心だった暴動は、南部各地に波及。サランダやギロカスタルでは、小銃などで武装した市民が警察本部を襲撃し、刑務所から受刑者を脱走させたり、住宅への放火を繰り返した。北西部レジャの刑務所では、人質を取って脱走を図った受刑者1人が看守に射殺された。
また、内務省などによるとブロラなどで2日、武装デモ隊の発砲で8歳の少女や病院の職員を含む4人が死亡。政府は外国人に対して、安全のため南部から退去するよう警告している。
大統領は3日の人民議会で再選される予定だが、ブロラでの抗議行動を組織する「民主主義のためのフォーラム」は大統領の出馬取りやめと議会解散を要求。受け入れられない場合はティラナまでデモ行進すると発表した。しかしティラナの同組織本部はこれを否定、あくまで平和的解決を目指すとしている。《共同通信》