平成2928日目

1997/01/13

この日のできごと(何の日)

【民主党・鳩山由紀夫代表】韓国・金泳三大統領と会談

鳩山由紀夫代表を団長とする民主党訪韓団は13日午前、ソウル市内の青瓦台(大統領府)で金泳三大統領と約50分間会談し、歴史認識問題や朝鮮半島情勢について意見交換した。

金大統領は過去の戦争を中心とする歴史認識について「しっかりと過去を直視していただきたい」と述べ、これまでの日本の閣僚や政治家の「妄言」を念頭に、あらためて日本側に注文を付けた。

これに対し、鳩山氏は元従軍慰安婦問題を念頭に置きながら「日本の植民地統治時代に傷を負わせた方々の気持ちが大事だ。法形式上は解決したとされているが、道義的、政治的立場から解決し、傷をいやしていただける状況をつくりたい」と述べた。

鳩山氏は会談後、記者団に日本の「女性のためのアジア平和国民基金」の在り方について、「個人補償と受け取っていただけるよう元慰安婦の方々に直接一時金が渡るやり方を求めたい」として、日本政府に働き掛けていく意向を明らかにした。

また金大統領は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の食糧問題について「厳しい状況で、予断を許さない」との認識を示した上で、「日韓両国が緊密な連携を取っていきたい」と述べ、日本に一層の連携を求めた。鳩山氏は「日朝国交正常化をにらみながら問題解決に向けて連携する。四者会談がしっかりスタートするようお手伝いしたい」と応じた。

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【プロ野球・ロッテ】伊良部秀輝投手のパドレス移籍を発表

伊良部も大リーグへ−。日本のプロ野球界で一、二の速球を誇るロッテの伊良部秀輝投手(27)の米大リーグ、サンディエゴ・パドレスへの移籍が両球団間で合意に達した。13日、ロッテの重光昭夫オーナー代行、パドレスのルキーノ球団社長が東京都内のホテルで会見して発表した。

今後は伊良部とパドレスの間で細部までの交渉が行われるが、大リーグ契約になるものとみられ、正式契約を交わした後、2月14日からアリゾナ州ピオリアで始まるパドレスのキャンプに参加することになる。

パドレスは野茂英雄投手のロサンゼルス・ドジャースと同じナ・リーグ西地区所属でもあり、野茂対伊良部の魅力あふれる対決が実現する可能性が出てきた。

ロッテは昨季途中、大リーグへの移籍希望を表明した伊良部の意思が強いことから、慰留を断念。水面下でパドレスとの交渉を進め、ジェーソン・トンプソン内野手と若手左腕投手とのトレードを決断した。日米間での交換トレードは初めて。

重光代行によると、10日に通告を受けた伊良部は、希望していたヤンキースではなかったが、大リーグへの希望がかなったことに了承したようで、同席した代理人の団野村氏も、パドレスとの入団交渉を同意したという。

大リーグの日本選手は、野茂のほかに鈴木誠投手(マリナーズ)が昨年デビュー、前西武の前田勝宏投手(ヤンキース)もメジャ昇格が確実といわれている。このオフにはオリックスの長谷川滋利投手のエンゼルス入りも決定しており、日本選手の米球界流出が加速してきた。

伊良部投手自分の希望であった大リーグでのプレーをする道を開いてくれたので、非常に感謝しています。今はパドレスとしか交渉できないのですか。今後は代理人と相談していきたいと思います。《共同通信》

【大相撲初場所】2日目

大相撲初場所2日目(13日・両国国技館)大関昇進を目指す関脇魁皇が、旭鷲山の足取りの奇襲に初黒星を喫した。旭鷲山は、初日の琴錦に続き関脇を破った。横綱、大関陣はこの日もそろって白星。横綱貴乃花は玉春日の攻めをしのいで寄り切り、曙は栃乃和歌をあっさり突き出した。3大関も持ち味を出した。横綱を狙う武蔵丸は旭豊を一方的に寄り切り、貴ノ浪は小結武双山を肩透かしで下した。若乃花は、鮮やかな巻き落としで剣晃を転がした。関脇琴錦は土佐ノ海に突き落とされて2連敗。平幕で話題の栃東、小錦は初日を出したが、新入幕の大和は2連敗となった。《共同通信》

【自民党・江藤隆美元総務庁長官】日韓併合は正当

自民党の江藤隆美元総務庁長官は13日、北九州市内で講演し、朝鮮半島の植民地支配について「国と国が条約を結んで決めたことのどこが侵略なのか。言葉は悪いが町村合併といかほどの差があるのか」と発言をした。さらに教科書の歴史記述に関し「侵略とは武力による占領だ。いったい日本がどこを侵略したというのか。なぜ教科書に載せなければならないのか」と批判した。

これに関連し、江藤氏は同日夜、共同通信に対し「町村合併ですら血で血を洗うような抗争がある。一つの国がなくなり歴史が途絶える時、国を挙げて賛成するわけがない。しかし、当時の韓国政府はそういう選択をした」と述べ、当時の日韓併合条約を正当なものと主張した。

歴史教科書の従軍慰安婦」についての記述についても「いつどこで日本の官憲が強制連行したという事実が明らかになっているのか」と疑問を示した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】景気回復と経済運営に自信

橋本龍太郎首相は13日、シンガポールのホテルで内外記者と会見し、日本の株価低迷に関連し「民間需要は堅調さを増しており、景気回復の基調は今後も継続するし、民間需要が軸となって経済全体を穏やかにリードする」と、今後の景気回復と経済運営に自信を示した。

消費税率の引き上げなどが景気に与える影響に懸念を示しながらも「日本経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は決して悪くない。平成8年度補正予算の早期成立(と9年度予算の成立)による切れ目のない予算執行など経済運営に万全を期す」と述べ、当面補正予算の早期成立に全力を挙げる考えを強調した。《共同通信》

【ナホトカ号重油流出事故】沈没船体から湧出続く

島根県沖の日本海で沈没したロシア船籍タンカー「ナホトカ」(13,157トン)の重油流出事故で、第八管区海上保安本部は13日、島根県隠岐島北東沖の沈没現場周辺海域の東側に、約34キロにわたる油の帯を確認、沈没船体から湧出した重油とほぼ断定した。

一方、第九管区海上保安部は、能登半島西海を北上中の重油帯が14日夕にも北陸電力志賀原発が立地する石川県志賀町赤住付近をはじめ、輪島市七ツ島付近に漂着する恐れがあると予測しており、警戒を強めている。

石川県沖では13日も漁船による漂流油の回収作業が行われ、14日には運輸省の回収船「清竜丸」も洋上回収に加わる。《北國新聞》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相の写真展が13日(日本時間同)、滞在先のシンガポールのホテル内で開かれた。登山好きの首相らしく、エベレストやロッキーなどの山岳写真のほか、日本情緒あふれる京都の風景など計24点が展示された。首相は外遊の際には必ず愛用のカメラを持参してきたが、今回は「ペルー人質事件に配慮してカメラを持ってこなかった」(周辺)という。しかし、同行を見合わせた久美子夫人をモデルにしたスナップ写真を3枚も出展、愛妻家ぶりをしっかりアピール。

○・・・衆院会派「21世紀」を離脱した船田元・前代表はこの日、自民党本部に加藤紘一幹事長を訪ね、自民復党の意思を伝えた。加藤氏は歓迎しながら太陽党結成のあいさつに訪れた羽田孜党首を引き合いに出して「そこにどっしり座って『懐かしいなあ』と言っていた」と言葉を掛けると、船田氏は「それは本音かもしれませんね」と応じ、終始和やかな雰囲気。平成5年6月、船田氏が自民党に離党届を出した時には正面玄関で車の呼び出しをしてもらえなかったというが、今回は「船田元先生」とアナウンスされ、「よかった」と安どの笑顔。《共同通信》

【在ペルー日本大使公邸占拠事件】人質の解放なし

ペルーの日本大使公邸人質事件は、極左ゲリラ、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)が人質解放交渉の再開を拒否して一夜明けた13日、仲介役となっている赤十字国際委員会ぺルー事務所のミニング代表が二度にわたり公邸を訪れた。

同代表は政府側が提示した3項」目の提案についてゲリラ側と協議したとみられるが、同じく仲介役のシブリアニ司教も現れず、特別の進展は見られなかった。これで1月2日から11日間人質の解放はなく、政府提案に対するゲリラ側の回答が待たれている。

MRTAは13日早朝に「提案に答えるためテレビが(邸内に)入ることを求める」と書いた紙を公邸の窓に張り出したが、テレビ側はこの申し出に応じなかった。政府側はマスコミがゲリラの宣伝に使われることを嫌っており、ゲリラ側がそれを踏まえ、政府側に受け入れ困難な条件を提示してきたとの見方もある。

MRTAはまた「ペルー、エクアドルの国民は社会正義の伴った平和を望んでいる」と書いた紙も公邸の窓に張り出した。《共同通信》



1月13日 その日のできごと(何の日)