平成2917日目

1997/01/02

この日のできごと(何の日)

【ナホトカ号重油流出事故】

2日午前2時50分ごろ、島根県隠岐島の北北東約100キロ沖の日本海で、ロシア船籍のタンカー「ナホトカ」(13,157トン、乗組員32人)が浸水したとの緊急通報を発信した。

航空自衛隊小松基地の救難ヘリや第八管区海上保安本部の巡視船などが出動し、救命ボートで漂流中のロシア人乗組員計31人を救助したが、船長(47)は行方不明。タンカーの船体は確認されなかった。

小松基地に運ばれた乗組員は12人。1人が肩を強く打った程度で、全員元気だった。

現場海域は大しけで波が約6メートルと高い上、霧や雪で視界も悪かった。第八管区海上保安本部によると、「ナホトカ」の船首部が大きく破損、同保安部は事故原因を調べている。《北國新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【一般参賀】

天皇、皇后両陛下をはじめ皇族方が国民らから祝賀を受ける新年恒例の一般参賀が2日、皇居の宮殿東庭で行われ、やわらかい日が差す好天の下、5万9300人(皇宮警察本部調べ)が訪れた。

天皇陛下は皇后さま、皇太子、秋篠宮両ご夫妻、紀宮さまとともに午前3回、午後4回の計7回、宮殿・長和殿のベランダに立ち、マイクを通じて「新しい年を迎え共に新年を祝うことを誠に喜ばしく思います。年頭に当たりわが国と世界の人々の平安と幸せを祈ります」とあいさつ。参賀者の歓声に手を振ってこたえられた。

参賀は午前9時半から午後3時まで行われ、午前中の1、2回目には、三笠宮、高円宮両ご夫妻と常陸宮妃華子さまも出席。風邪気味の常陸宮さまや、高松宮妃喜久子さま、三笠宮寛仁ご夫妻、桂宮さまは欠席された。参賀者は昨年より5400人減少し、平成に入ってからは5年の5万2700人に次いで少なかった。《共同通信》

【第73回箱根駅伝】神奈川大が往路優勝

第73回東京箱根間往復大学駅伝第1日は2日、関東の15校が参加して東京・大手町から箱根・芦ノ湖駐車場までの往路5区間107.2キロで行われ、神奈川大が5時間45分51秒で勝ち、往路、復路を通じ初の優勝を飾った。

強い向かい風に各校が苦しむ中、神奈川大は常に上位の好位置をキープ。4区の藤本で首位に立ち、5区で山登りのスペシャリスト、近藤が2位以下との差を広げた。

2分8秒差の2位は総合で2連覇を狙う中大、3位に大東大、4位に早大が続いた。2区の中村の8人抜きで一時首位に立った山梨学院大は、5位だった。《共同通信》

【在ペルー日本大使公邸占拠事件】

フジモリ大統領「テロは言語道断」

ペルーのフジモリ大統領は2日午前(日本時間3日未明)、日本大使公邸人質事件について国民に向けて演説、「貧困を暴力で解決しようというのは言語道断だ」と述べ、極左ゲリラ、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)を厳しく非難した上で、「事件は特異なケース。経済復興には影響しない」と自信を示した。

演説は最高裁新長官就任式で行われた。大統領の同事件についての演説は昨年12月21日のテレビ・ラジオ演説以来で、人質を取り立てこもっているMRTAに対する強硬姿勢が揺るがないことをあらためて内外にアピールした。

大統領はまた2日、人質の一人のテロ対策本部長マキシモ・リベラ将軍に代えてマルセロ・ナカムラ将軍を任命。特殊部隊長や保安局長らも人質となっているこから、幹部クラスを欠きながら事件の対応に追われる警察当局が態勢の立て直しを図っていることが明らかになった。

フジモリ大統領は演説で、事件解決に向けた具体的な打開策などには言及しなかったものの、「今年も司法改革を進める」と強調した。MRTAが刑務所の待遇改善なども要求していることから、この発言はMRTAに向けたメッセージではないかとも受け止められている。また、公邸の人質やその家族らとの連帯も国民に呼び掛けた。《共同通信》

橋本首相、公邸内取材に懸念

政府は2日、ペルー日本大使公邸占拠・人質事件で新たに7人が解放されたことを歓迎しながらも、武装グループの機動性が高まったことから警戒心を強めている。特に政府は、武装グループが人質を小刻みに解放しつつ、トゥパク・アマル革命運動(MRTA)の宣伝を図るパターンは今後も続くと見ているが、人質を日本企業各社1人にしぼるなど、だれを残すか計算しているふしがあるため、神経をとがらせている。

外務省内には、「バス1台に乗れるような人質の数になった時は、武装グループは、人質を連れて移動する選択肢を持つ」という見方も出ている。

一方、橋本首相は、一部報道陣が公邸内に入って武装グループ指導者らにインタビューしたことについて、「ゲリラ側に自分たちの主張を世界中に繰り返すチャンスを与えてしまったという意味で、ペルー政府の立場を非常に苦しくした」と述べ、事件解決に悪影響を与えるとの懸念を表明した。《読売新聞》

【ドイツ】寒波の死者24人

昨年末から欧州を襲っている記録的寒波の影響で、ドイツ国内では2日までに、凍死や氷結した川の割れ目に落ちるなどして少なくとも24人が死亡した。

ドイツのDPA通信によると、ドイツでは1日から2日にかけ、ザクセン・アンハルト州で水点下26.3度とこの冬一番の寒さを記録。ベルリンでは観測史上最も低いマイナス21度まで気温が下がった。河川や道路の凍結のため、交通は各地でまひ状態となった。

東欧でも一部で氷点下30度を超す寒さとなり、ポーランドで30人、ルーマニアで40人に上る死者が出た。欧州全体の寒波による犠牲者は140人を超したもようだ。《共同通信》



1月2日 その日のできごと(何の日)