平成2816日目
1996/09/23
この日のできごと(何の日)
【藤子・F・不二雄さん】死去
「ドラえもん」をはじめ数々の人気漫画、アニメの作者、藤子・F・不二雄(本名藤本弘)氏が23日午前2時10分、肝不全のため東京都新宿区の病院で死去した。62歳。高岡市出身。
小学校五年の時に後に合作者となる安孫子素雄氏と出会い、共同で漫画をかき始め、藤子不二雄のペンネームで雑誌への投稿を続ける。手塚治虫氏を慕って昭和29年上京、豊島区の「トキワ荘」に下宿、赤塚不二夫、石ノ森章太郎氏らと知り合う。
39年に少年漫画雑誌で連載を始めた「オバケのQ太郎」が爆発的な人気を得て、以後多くのヒット作を生み出す。藤子不二雄としての代表作は「忍者ハットリくん」「パーマン」「魔太郎がくる」など。
45年に少年誌で連載が始まった「ドラえもん」は49年から単行本化され、約20年間で44巻、7500万部を販売、テレビアニメ化され、国内外で大きな人気を得た。55年に映画化された「ドラえもん」は以後17年間で計18作を数え、約270億円の配収を上げている。来年3月には19作目の公開が予定されている。
約9年前に、安孫子氏とのコンビを解消し、「藤子不二雄F」と名乗り、後に「藤子・F・不二雄」と改めた。平成6年には、第23回日本漫画家協会賞の文部大臣賞を受賞している。
藤子さんは、20日午後8時ごろ自宅で執筆中に倒れ、病院に運ばれていた。
漫画家藤子不二雄Ⓐ=本名安孫子素雄=さん(元富山・北國新聞記者) 小学校五年の時、転校生の僕が漫画をかいていたのがきっかけで知り合った。運命の出会いだった。漫画のことばっかりで遊びは何もしないまじめな人。彼の漫画で嫌な漫画は一つもなかった。いい漫画をかくことしか考えていなかった。ここのところ「ドラえもん」の映画の原作にかけており、アイデアをノートに集めていた。3週間ぐらい前電話で「最近ちょっと調子悪いんだ」と言われドキッとした。8、9年の闘病生活で初めてのことだった。1週間前にお嬢さんに初孫が生まれ喜んでいたのに。本当に悲しい。《北國新聞》
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【プロ野球・オリックス】2年連続2度目のリーグ優勝
プロ野球パシフィック・リーグは23日、オリックス・ブルーウェーブが日本ハムを延長十回、7−6のサヨナラで破り、リーグ2連覇を達成した。オリックスの優勝は2度目で前身の阪急時代を含めると12度目。優勝決定をサヨナラで決めたのは2シーズン制時代の1981年前期のロッテ以来となる。仰木監督は近鉄時代の1989年を含めて、監督として2年連続3度目のリーグ制覇。
試合は追いつ追われつの好ゲームになったが、九回に代打D.Jの本塁打で同点としたオリックスが、十回イチローの劇的な一打で勝負を決めた。《共同通信》
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オリックス・仰木監督 大声援によって2年越しの宿願だった神戸での優勝ができた。2連覇は初めは不安だったが、二枚腰の全員野球が選手に浸透した。神戸がたくましく復興するのと足並みをそろえて選手もたくましくなった。今日のような苦しいゲームは何度もやり抜いてきていたし、最後にイチローが決め、皆さんに喜んでもらえる感動的な優勝だろう。日本シリーズでも力いっぱい戦いたい。《共同通信》
【社民党・村山富市党首】土井議長に復党要請
社民党の村山富市党首は23日、党本部で開いた全国幹事長会議で、「総選挙を戦う態勢をつくっていくために、土井たか子衆院議長(現在無所属)に党の代表として先頭に立ってほしい」と述べ、土井氏の復党と後継党首就任を「全身全霊で」要請する考えを表明した。
村山氏は会議終了後、記者団に対し、土井氏が要請を受け入れた場合には「(自分の進退を)相談したい」と述べ、党首辞任を視野に入れていることを明らかにした。村山、土井両氏は24日午後、衆院議員会館で会談することになった。
一方、この日の幹事長会議では、執行部方針が「分党」方式による民主党参加から一転「総選挙は社民党で戦う」となったことについて、支持する声が出る半面、小選挙区、比例代表とも民主党で戦うと表明する地方組織も相次ぎ、分裂状態が決定的になっている状況を露呈した。
村山氏の「土井党首」構想は、社民党から多くの議員、候補者が「民主党」へ参加している事態を踏まえ、なお国民的な人気がある土井氏を担ぎ出すことによって、党勢衰退に歯止めをかけるのが狙いだ。ただ、土井氏が同意するかどうかが不透明だ。《共同通信》