平成2777日目

平成8年8月15日(木)

1996/08/15

【菅直人厚相】「カイワレ安全」アピール

病原性大腸菌O-157との関連が疑われ、カイワレ大根への消費者の敬遠が続いていることから、菅直人厚相は15日の昼食に3パック分のカイワレ大根を食べ「安心して食べてもらいたい」とアピールした。

午後2時半すぎから大臣室で遅い昼食をとった厚相は、仕出し弁当のわきに置かれた血に山盛りのカイワレ大根にドレッシングをかけ「ぴりっとしておいしい」。

「予想しない影響が出ているので役立ちたい」ときっかけを話した厚相は、約15分かけて全部食べ「カイワレが一般的に危ないということではない」と国民に冷静な対応を求めた。《共同通信》



【第78回全国高校野球選手権大会】第8日

第78回全国高校野球選手権大会第8日は15日、甲子園球場で2回戦4試合を行い、逆転サヨナラちした海星(三重)春夏連覇を狙う鹿児島実(鹿児島)と、PL学園(大阪)高陽東(広島)が3回戦に進んだ。

海星は1点差の九回、無一死一塁から四番・稲垣が、左翼席へ史上3本目の逆転サヨナラ本塁打を放ち、4−3で早実(東東京)を下した。鹿児島実は一回に2点を先制し、その後も加点。下窪が八回に失策絡みで市船橋(千葉)に3点を許したが、5−3で逃げ切った。PL学園は一回に7点を挙げ、左腕前川が県岐阜商(岐阜)から6三振を奪い、1−4で大勝した。PL学は春夏通算8勝となり、歴代2位の県岐阜商の3勝に迫った。選抜ベスト4の高陽東は全員の15安打とエース宗政の力投で、水戸短大付(茨城)に4−3で競り勝った。《共同通信》

【ダイエー・秋山幸二外野手】通算1000得点

15日の日本ハム21回戦(東京ドーム)の四回に達成。プロ野球28人目。初得点は81年9月29日の近鉄戦。《共同通信》

ダイエー5−2日本ハム◇15日◇東京ドーム

ダイエーは四回、秋山の中前打、小久保の二塁打で無死二、三塁とし、吉永の二ゴロの間に先制。さらに一死一、三塁から河野が左中間席に打ち込んでこの回計4点とした。6回1/3を2点に抑えたヒデカズは自己最多タイの8勝目。七回途中からは佐久本、ホセとつないで逃げ切った。

日本ハムは西崎の出来が誤算だった。4月以来の登板となった下柳が2回2/3をノーヒットは好材料。《共同通信》

【西武・清原和博内野手】通算1000四死球

15日の近鉄16回戦(西武)、五回の四球で達成。プロ野球14人目。初四死球は86年4月5日の南海2回戦での四球。《共同通信》

近鉄0−4西武◇15日◇西武

西武が継投で近鉄を完封、連敗を3で止めた。先発の横田は7四死球と不安定だったが、3安打に抑え七回二死一、二塁で降板、橋本と潮崎が後続を断った。攻めては三回二死三塁に清原の右前打で先制。五回は高木大の適時打、七回は代打笘篠の犠飛と清原の22号本塁打で2点を加え、4−0と突き放した。

近鉄の連勝は7でストップ。粗い打撃で横田を捕らえきれなかった。《共同通信》

【広島・緒方孝市外野手】1イニング2三振

15日の阪神19回戦(広島)の一回に記録。プロ野球24人目。セ・リーグでは5月19日の斎藤隆(横浜)に次いで2人目。《共同通信》

阪神5−13広島◇15日◇広島

広島は一回、二死からの5連打など、この回打者10人の猛攻で一挙6点。6−2の三回に金本の20号本塁打。中盤以降も攻撃の手を緩めず、計16安打で13点を挙げ、大勝した。紀藤は序盤から制球に苦しみ5失点したが、大量点の援護もあり、11勝目をマークした。

阪神はこのカード2勝の先発舩木が誤算。1回で降板し、リリーフ陣も流れを断ち切れなかった。《共同通信》

【ソフトバンク】米キングストンを買収

ソフトバンクの孫正義社長は15日記者会見し、米国のパソコン用増設メモリーボードの大手メーカー、キングストン・テクノロジー(本社カリフォルニア州)を約1628億円で買収すると発表した。

増設メモリーボードは、パソコンの記憶容量の拡大に必要な部品で、キングストンはすべてのメーカーのパソコンに対応する機器を製造、専業メーカーでは世界最大規模。

孫社長は「先進的なユーザーはパソコンと一緒に増設メモリーボードを買うのが常識で、市場の急拡大は確実。デジタル情報社会の基盤になる」と買収の理由を説明。キングストンをグループに加えることで、ソフトバンクはパソコン部品の製造部門を含めデジタル情報事業の拡大に一段の弾みをつける計画だ。

孫社長によると、ソフトバンクは、米国の100%子会社を通じキングストン・テクノロジーの株式の80%を取得。同時にキングストンの創業者であるジョン・ツー氏とデビッド・サン氏に対してソフトバンクが約410億円の第三者割当増資を実施する。両氏はソフトバンクの株式の計14.9%を取得し、第2位の株主になる。「長期的にパートナーを組んで、お互いに繁栄できる」(孫社長)としている。

買収で顧客や仕入れ先に関する情報を共有化できるほか、日本国内でのソフトバンクの流通経路を使ってキングストンの製品を販売する。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】日本の加害責任に追求

51回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の「全国戦没者追悼式」が東京千代田区の日本武道館で開かれた。橋本龍太郎首相はアジアなどの戦争犠牲者に対し「深い反省とともに哀悼の意を表したい」と述べ、村山富市前首相と同じく「反省」という表現で、自民党の首相としては初めて日本の加害責任に触れた。

戦争から半世紀を迎え、新たな50年に踏み出した今年、式典には天皇、皇后両陛下をはじめ、遺族代表ら約5900人、政府関係者ら900人の約6800人が参列。ソ連抑留死亡者ら第二次世界大戦で犠牲となった軍人軍属、民間人ら約310万人のめい福を祈り、年々薄れる戦争の記憶の中で不戦の誓いを新たにした。

また、沖縄の米軍基地や元従軍慰安婦への補償の問題をめぐる論議が高まる中、全国各地の市民団体も反戦平和を訴えて集会などを開いた。

アジアの戦争被害者へ配慮する言葉が加わったのは一昨年の村山前首相からで、橋本首相も式辞の中で、昨年の村山前首相と同様の表現を使い「あの戦いは多くの国々、とりわけアジアの諸国民に対しても多くの「苦しみと悲しみを与えた」と、特にアジア諸国の犠牲者に言及。その上で「この事実を謙虚に受け止めて、深い反省とともに、謹んで哀悼の意を表したい」と述べた。

土井たか子衆院議長は追悼の辞で「世界平和のためにあらゆる努力を惜しまず、国際協調に努め、諸国民との信頼関係を深めていかなければならない」と指摘。「わけても、アジアの人びととのまことの和解にさらなる努力が必要」と、戦後補償問題への取り組みが重要課題であることを強調した。

正午の時報を合図に1分間の黙とうの後、天皇陛下が「戦陣に散り、戦禍にたおれた人々を心から追悼する」と述べられた。《共同通信》

【橋本内閣】6閣僚が靖国神社参拝

51回目の終戦記念日の15日、橋本内閣の閣僚のうち倉田寛之自治相、中川秀直科技庁長官、塚原俊平通産相、大原一三農相、臼井日出男防衛庁長官、亀井善之運輸相の自民党6閣僚が、東京・九段北の靖国神社を参拝した。通産、運輸両相以外は「国務大臣」などの肩書を記帳した。昨年の村山内閣では、自民党閣僚9人が15日当日に参拝していた。

橋本龍太郎首相は近隣諸国の反発を考慮、自分の誕生日の7月29日に参拝を済ませたほか、長尾立子法相が8月7日、岡部三郎北海道、沖縄開発庁長官が12日にそれぞれ参拝を終えている。社民党の閣僚6人、新党さきがけの閣僚2人は、いずれも参拝せず、自民党閣僚のうち梶山静六官房長官、池田行彦外相ら4人も、参拝を見送った。

塚原通産相は参拝後、記者団に対して肩書抜きで「塚原俊平」と記帳し、参拝の方法も神道形式を避けて「一拝」だけで済ませたと強調。その理由として、社民党を念頭に「連立政権を意識した」と説明した。亀井運輸相は「かわいがってくれた叔父が眠っているので来た」と述べた。「ニ礼二拍手一礼」の神道形式で参拝したが肩書なしで姓名だけを記帳したとし、公一私の別は明らかにしなかった。倉田自治相は「自治大臣」と記帳したことを明らかにしたが、公私の別は明確にしなかった。中川長官は「国務大臣」と記帳、「国務大臣として般戦没者の方々に参拝した」と説明。大原農相は「国務大臣」と記」帳し「自然体で来た」と述べた。臼井長官は「防衛庁長官と記帳したが、私人としての参拝だ」と強調した。

玉ぐし料は臼井長官を除く5閣僚が払っていないとしたが、臼井長官は自民党の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の名前で出したと説明した。《共同通信》

【新進党】選対本部開き

新進党は15日、総選挙対策本部(本部長・小沢郎党首)の初会合を党本部で開いた。小沢氏や選対本部顧問の細川護熙、海部俊樹両元首相らが次期総選挙勝利への決意を訴え、政権奪還をかけた「秋の陣」へ挙党態勢をアピールした。

小沢氏はあいさつで「秋以降、いつ戦いがあってもいいように選対顧問を先頭に一致して戦いたい。協力して何としても勝利できるようお願いしたい」と挙党一致へ協力を要請した。

細川氏は「全力で勝ち取らなければならない選挙だ。われわれもしっかりやりたい」、海部氏は「結束して改革の志を遂げるよう努力していただきたい」と「総力戦」の構えをそれぞれ強調。訪欧中の羽田孜元首相は「今回の選挙の最大の目的は自社さ連立政権を打ち破り、政権を奪取することだ」と訴えるメッセージを寄せた。《共同通信》

【鳩山由紀夫氏、菅直人氏】臨時国会前に新党準備会

新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事と菅直人厚相が15日夜、長野県・軽井沢町の鳩山氏の別荘で会談し、今秋の臨時国会までには新党準備会をつくる必要があるとの認識で一致した。鳩山氏が16日昼、記者団に明らかにした。

この中で菅氏は「さきがけをどうやって新党に移行させるかの努力が期待されている。新党は幅広くなくてはならない」と指摘、さきがけ全体が移行する形での新党が望ましいとの考えを表明。新党準備会から新党への移行時期については、新党が与党か野党の立場をとるかで難しい判断を迫られることから「衆院解散・総選挙の直前が望ましい」と述べた。

会談には、途中から鳩山氏の弟で新進党の鳩山邦夫氏も同席し、邦夫氏は「さきがけだけの考え方で物事は成就できない」と、さきがけ主導の新党づくりにあらためて難色を示した。《共同通信》

【ロシア】新内閣発足

ロシア大統領府は15日、工リツィン大統領の再選に伴う内閣の布陣を発表、2期目のエリツィン政権を支える新内閣が発足した。

経済政策担当の第一副首相に改革派の若手で35歳の、大手商銀オネクシム銀行のポターニン頭取が就任、リフシツ大統領補佐官(経済問題担当)が副首相と蔵相を兼任するなど、6、7月の大統領選挙でジュガーノフ共産党委員長を破り再選されたエリツィン大統領が、市場経済を目指す現行の経済改革政策を大枠で堅持する方針を打ち出した。

新内閣には大統領とチュバイス大統領府長官の意向が反映される一方で、チェルノムイルジン首相の人脈は抑え込まれた。これは大統領側が、次期大統領の最有力候補と目される首相の急速な台頭を警戒したためとみられる。《共同通信》

【米大統領選】ドール氏、指名受諾演説

米共和党の大統領候補に指名されたドール前上院院内総務は、党大会最終日の15日夜(日本時間16日午前)、大会最大のヤマ場である指名受諾演説を行い、内政では「成長重視の経済」、外交では国際社会での米国の指導力回復を目指すと訴え、「誠実で信頼できる共和党政権誕生」のため支持を要請した。

ドール氏は苦労した自らの生い立ちに触れながら、信仰や家族など伝統的な「米国の価値」の再生を強調。経験豊富な指導者として、クリントン大統領との違いをアピールした。

政治生活45年の総決算となる演説を終えたドール氏は、ケンプ副大統領候補とのコンビで11月5日の投票日に向け、ホワイトハウス奪回のための本格的選挙キャンペーンに入った。《共同通信》

【第10回パラリンピック】開幕

身障者の五輪、第10回パラリンピックが15日、夏季五輪が開かれたばかりの米ジョージア州アトランタで開幕した。五輪と同じ四年に一度の開催。「人間精神の勝利」をテーマにした今大会には史上最多の116カ国・地域から約4500人の選手、役員が参加し、日本は123人の選手団(選手81人、役員42人)を派遣した。

開会式は同日夜(日本時間16日朝)、五輪スタジアムで行われた。入場行進で、日本チームはスタンドに笑みを振りまきながら元気に行進。ゴア米副大統領が開会を宣言した。

競技は閉幕日の25日まで陸上、水泳など19競技(公開2競技を含む)を実施。身体障害者だけでなく、今回初めて知的障害者の競技が陸上と水泳の一部種目で争われる。《共同通信》



8月15日のできごと