平成2704日目

1996/06/03

この日のできごと(何の日)

【新京都信販】自己破産

経営不振に陥っている中堅の独立系ノンバンクの新京都信販(京都市、松本睦己社長)は3日、自己破産を京都地裁に申請した。帝国データバンクなどによると、負債額は約3500億円で今年最大、戦後では7番目の大型倒産となる。申請を受けた京都地裁は直ちに破産宣告した。

新京都信販は京都府を中心に事業金の融資や住宅ローンの保証でバブル期に業績を伸ばしたが、景気後退による事業資金需要の減退や保証債務の焦げ付きなどで経営が悪化、多額の金利負担で資金繰りに行き詰まった。また、同社経営陣は、元取締役が同社の資金約40億円を不正融資したとして、背任罪でこの元取締役と取引先の不動産会社社長に対する告訴状を同日、京都地検に提出した。

帝国データバンクなどによると、借入金は約1200億円、住宅ローン契約に伴う保証残高が約2300億円に達している。平成8年3月期は、当期損失102億円で2年連続の赤字。

申請の後、松本社長は、京都市内で記者会見し「支援してくれるメーンバンクや母体行がなかった。会社整理も検討したが、借入先が多く、多数の同意を得るのは難しく、破産を選ばざるをえなかった」と語った。

日本債券信用銀行をはじめ、都市銀行、信託銀行のほか地元の地銀、第二地銀、信用金庫など約40の金融機関が融資しており、今後は債権回収をめぐる調整が難航する可能性もある。

新京都信販は7年、主力のクレジットカード部門と割賦購入あっせん部門を、外資系の金融会社に約95億円で売却、譲渡代金の一部を消費者金融部門の運用資金に充て、収益の回復を図ったが実らなかった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

このサイトについて

【日産・シーマ】フルモデルチェンジ

1996 平成8年6月3日【日産・シーマ】フルモデルチェンジ
http://www.goo-net.com/

【雲仙普賢岳大火砕流】発生から5年

43人の死者・行方不明者を出した長崎県雲仙・普賢岳の大火砕流惨事から丸5年を迎えた3日午後、長崎県と島原市など地元の1市4町は災害対策本部を解散した。それに先立ち島原市は午前10時から追悼式を開催。午後には大火砕流が起きた時刻に合わせてサイレンを鳴らし、市民らは犠牲者のめい福を祈った。

同日午後の記者会見で、観測を続けてきた九州大島原地震火山観測所の太田一也所長は「今回の一連の噴火活動は終息した」とあらためて発言。高田勇知事は「(本部解散の)この日を一日千秋の思いで待っていた」と話し、本格的復興に向けた期待を表明した。災害対策本部は解散されるが、県と島原市、深江町は当面24時間態勢で監視を続けるという。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】モンデール駐日米大使と意見交換

橋本龍太郎首相は3日午前、官邸でモンデール駐日米大使と会談、先進国首脳会議(リヨン・サミット)への対応や、7月で期限切れとなる日米半導体協定の取り扱い、保険など日米経済問題について意見を交換した。

大使は4月の日米首脳会談成功に謝意を示すクリントン米大統領の親書を手渡した。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】サッカーW杯共催支援を約束

橋本龍太郎首相は3日午後、サッカー2002年ワールドカップ(W杯)日本招致国会議員連盟会長の宮澤喜一元首相、日本招致委員会実行委員長の岡野俊一郎日本サッカー協会副会長らと首相官邸で会い、W杯の日韓共同開催が決まった経緯などに関して報告を受けた。

宮澤氏は共同開催に伴う大会運営など具体的な問題に関連して「政府に多大の心配を掛けると思うがよろしくお願いしたい」と全面支援を要請。首相は「よかったのではないか。取り組まなければならない問題は数多いのでベストを尽くそう。何でもする」と約束した。

また宮澤氏は「国全体から見ても良いチャレンジとなる。サッカー関係者は元気を出して新しい問題に立ち向かおうとしており敬服している」と強調した。

同日本招致議連は4日の総会で、W杯成功を期して名称を「2002年ワールドカップ推進国会議員連盟」に変更する。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は3日、首相官邸でサッカーワールドカップ日本単独招致に奔走した宮澤喜一元首相と会談、集まったカメラマンの多さに「こんなにカメラがいるとは想定しなかったな」と大げさに驚いてみせ「いつまで騒ぐんだ」とでも言いたげ。宮澤氏が「首相のいるところならどこでも、カメラはこれぐらい来るでしょう」と水を向けても、強い調子で「いいえ」。宮澤氏もこだわって「そうですかな」とさらに問い直したが、首相は全否定を続けた。しらけた雰囲気に、周辺は「日韓共催に対する微妙な空気の反映か」とも。

○・・・自民党の村上正邦参院幹事長はこの日の政府与党首脳連絡会議で、首相が来る前に新党さきがけの鳩山由紀夫代表幹事に「真ん中(首相席)に座りなさいよ。狙ってるんでしょ」。鳩山氏は「いやいや不敬罪になりますから」と受け流したが、それでも席を一つ詰めた。これを見た梶山静六官房長官が「一つだけというところがつつましいね。ハトに三枝の礼あり(親バトの3本下に止まること)だ」と、欠席した武村正義さきがけ代表を意識したような嫌みを放つと、村上氏も「とにかくソフトクリームみたいに溶けないでね」と悪のり気味。《共同通信》

【韓国・金泳三大統領】新進党代表団と会談

韓国の金泳三大統領は3日、青瓦台(大統領官邸)で新進党代表団(団長・中野寛成衆院議員)と会い、サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)の日韓共催が決まったことについて「日韓共催は両国関係に大きく寄与する。単独開催なら両国関係は厳しいものになったが、天が助けてくれた。共催が両国関係を未来志向的に発展させる重大なきっかけになると信じる」と共催の意義を語った。

大統領はまた、朝鮮半島の平和問題に関する四者会談について、橋本龍太郎首相が迅速に支持を表明したことに謝意を表明した。

孔魯明外相も同代表団と会談し、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への食糧支援について「北の食糧事情が悪いのは事実だが、どれくらい悪いかが問題だ。軍事備蓄米を持っているが、これも国民に回すべきだ」と語り北朝鮮が軍事備蓄米に手を付けず支援を求めていることを批判した。《共同通信》



6月3日 その日のできごと(何の日)