平成2627日目

平成8年3月18日(月)

1996/03/18

【オウム・早川紀代秀被告】「TBSが口止め」

平成元年11月の坂本弁護士一家殺害事件の直前、オウム真理教の元幹部早川紀代秀被告(46)ら3人がTBSのスタジオを訪れ、放送前の坂本弁護士のインタビューテープを見たとされる問題で、早川被告が「テープを見せたことは口外しないでほしいとTBS側から頼まれ、了承した」と供述していたことが18日、明らかになった。

供述によると、早川被告らはTBSのワイドショーの取材があった同年10月26日夜「放映を中止させろ」という教祖麻原彰晃被告(41)の指示で東京・九段のスタジオに番組のスタッフを訪ねた。

長時間粘った後、早川被告は放映前のビデオテープを見た。教団と対立関係にあった「被害者の会」会長、サンデー毎日編集長に続いて坂本弁護士のインタビューがあり、早川被告は「一方的だ」と抗議した。

これに対し、TBS側は「ビデオの放映を中止したのは、オウムの圧力に屈したのではなく、自主的な判断でやめたということにしたい。ビデオを見たということは言わないでほしい」と依頼し、早川被告は了承。放映中止の見返りに、事件後旧西ドイツに出国した麻原被告の単独インタビューをスクープさせたという。

坂本弁護士の発言内容は「信者の親たちから子供を返してほしいという声が相次いでいる。教団は宗教の枠を超えて詐欺的行為をしている。麻原氏は空中浮揚などできない」との内容だったという。

TBS側はこれまでの社内調査の結果から「インタビュー内容を明らかにした事実は出ていない。ビデオを見せていない」と公表している。《共同通信》

笠井青年TBS広報部長 早川紀代秀被告らと応対したプロデューサーたちにはテープを見せたという記億はどうしても出てこない。そうした事実がない以上「テープを見せなかったことにする」と約束することはあり得ない。また、旧西ドイツでのインタビューはワイドショーとは異なるセクションが通常の取材申し込みをして実現したもので、担当者は坂本弁護士のインタビューテープの存在そのものを知らなかったし、ワイドショーが取材テープの放送を中止するよう働き掛けを行えるような立場にもなかった。

旧西ドイツでのインタビュー取材の前に、ワイドショーはこの坂本弁護士インタビューを放送しており「放送中止の見返りに旧西ドイツでの取材に応じた」という早川被告の供述は矛盾している。《共同通信》



【サッカー五輪予選】日本4−1オマーン

サッカーのアトランタ五輪アジア最終予選(23歳以下)第3日は18日、マレーシアのシャーアラムで予選リーグA組の2試合を行い、日本は4−1(前半2−1)でオマーンに快勝し、通算1勝1分けで勝ち点を4とした。オマーンは1勝1敗で勝ち点3。日本は20日の予選リーグ最終戦、アラブ首長国連邦(UAE)戦で引き分けても準決勝に進出する。

第1試合はイラクが3−1でUAEに勝ち、1勝1分けで勝ち点4。UAEは2敗で予選リーグ敗退が決まった。《共同通信》

【大相撲春場所】9日目

大相撲春場所9日目(18日・大阪府立体育会館)綱とりを目指す大関貴ノ浪が関脇武双山に押し出され2敗目を喫した。武双山は2敗をキープ。横綱貴乃花は左四つから肥後ノ海を寄り倒し、平幕の琴の若は北勝鬨を寄り切りともに1敗を堅持して勝ち越した。大関若乃花は関脇魁皇をすくい投げで退け、関脇琴錦は小城錦を一気に寄り倒して2敗守った。大関武蔵丸は剣晃を寄り切り3敗を保った。この結果、1敗は貴乃花と琴の若の2人、2敗で貴ノ浪、若乃花、琴錦、武双山の4人が続いている。十両はモンゴル出身の旭鷲山が8勝1敗で勝ち越し、単独トップに立った。《共同通信》

【中川秀直科学技術庁長官】原子力の信頼回復を

中川秀直科学技術庁長官は18日、福井県庁に栗田幸雄知事を訪ね、高速増殖炉原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の事故で失った原子力政策への国民の信頼を回復するため、先週決めた円卓会議の新設など、国の対応策を説明した。

報告後、会見した同長官は、円卓会議の意見次第では原子力政策を大きく変更する可能性もあると示唆した。しかし、原子力開発利用長期計画(長計)については「エネルギーの約4割を原子力に依存する現実を踏まえれば、国民が原子力をどう考えているか分からない現時点では変えられない」と、見直しに消極的姿勢を見せた。《共同通信》

【住専国会】空転3週目に

審議空転が3週目に入った住専国会は18日も与野党が本格協議に入れないまま、土俵下でにらみ合いを続けた。連立与党は50日間の大幅な暫定予算案を組んで持久戦に持ち込む態勢を取り、年度末の日切れ法案の処理問題も絡めて新進党の自壊作用を待つ作戦。

長期の座り込み戦術で批判を浴びる新進党は、審議再開の条件を加藤紘一自民党幹事長の証人喚問に絞り、与党の譲歩を迫る構えだ。混迷長期化で根比べに疲れた両陣営内部には不協和音も広がり始めた。《共同通信》

【新進党】座り込みを縮小

新進党の米沢隆幹事長は18日夕の衆院議員懇談会で、土井たか子衆院議長の国会正常化調整に関連して「衆院予算委で与野党で審議日程が整わない限り予算案の採決をしない(という)くらいの提案があれば、直ちに審議に参加することを考えていいのではないか」と述べた。

米沢氏の真意をめぐって、議長がより踏み込んだ対応をすれば、ピゲ解除の条件として加藤紘一自民党幹事長の証人喚問にはこだわらないとの柔軟姿勢を示唆したとの反応が出る一方、「条件は変わらない。幹事長は、はしょって話しただけ」(党幹部)との受け止め方も示されるなど、党内に波紋を広げた。

たとえピケを解除して予算委の日程協議に応じるとしても、加藤喚問は審議再開の譲れない一線に変わりはなく、米沢発言の背景には、ボールを投げてこない与党や議長に対するいらだちがあるのは確かなようだ。

小沢一郎党首は同懇談会で「私なりの果たす役割があれば果たしていく」と述べ、党首会談に応じる用意があることを示した。

一方同党は18日、衆院予算委員会室前の座り込み態勢を20人から10人に縮小した。3週目に入り議員に疲れの色が見えることや、与党との交渉継続中は衛視らによる強制排除はないとの判断からだ。

当初は同委員会室の入り口2カ所を各30人で封鎖。衆院分館にも要員を配置していたが、14日には分館の警戒態勢を解除。同委員会室前も20人態勢に縮小していた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は18日の政府与党首脳連絡会議で、村上正邦参院自民党幹事長に笑顔で「この前はお茶をごちそうになりまして」と珍しく自分の方から話し掛けた。ところが村上氏は「与党3党首に参院の位置付けをお聞きしたい。われわれには被害者意識がある」と、真顔で衆院予算委の空転打開を迫った。梶山静六官房長官が「(村上氏は被害者のような)そんな顔してないよ」と助け船を出したが、気まずい表情の首相は、今度は久保亘蔵相に向かって「アジア太平洋経済協力会議(APEC)蔵相会議はいかがでしたか」。手詰まり状態の国会の話題には深入りしたくない様子。

○・・・新進党の小沢一郎党首はこの日も国会内でピケを続ける同党議員を激励。「農林族議員も座っている」と聞き「おれは農協の正組合員。農林族でなく農民族だ」「(実家では)技術改良で7、8俵取れる。ササニシキだが、最近は『ひとめぼれ』も…。いい品種は病気に弱い」とひとくさり。党内に住専対案反対の農林族の議員連盟ができたことが気になるのか「一般の農民には預金者保護で何の問題もない。農家も分かっているでしょ」と力説したが、思わず「おれの後援会は農家が多い。しゃべるたびに怒られる」とのぼやきも。《共同通信》



3月18日のできごと