平成2329日目

平成7年5月25日(木)

1995/05/25

【最高裁】山崎順子参議の当選は「有効」

平成4年の参院比例代表選挙で旧日本新党の名簿5位に記載され、その後、党を除名された松崎哲久・元同党組織委員長(45)が中央選挙管理会を相手に、名簿7位の山崎順子(円より子)議員の繰り上げ当選を無効とするよう求めた訴訟の上告審で、最高裁第一小法廷は25日「政党の自主性はできるだけ尊重すべきで、除名届が合法的に行われた限り、除名の効力の判断などに行政は介入すべきでない」として、山崎氏の当選を無効とした東京高裁判決を破棄し、松崎氏の請求を棄却する判決を言い渡した。

これにより山崎氏の当選を有効とする判決が確定した。比例代表選挙での繰り上げ当選手続きの合法性が初めて争われた訴訟だったが、最高裁判決は、議会制民主主義の下での「政党の自治」を幅広く認め、行政側の介入を制限する内容となった。衆院選でも比例代表選挙が導入されることになっており、注目される。

三好達裁判長はまず議会制民主主義の下での政党の一役割について「高度の自主性と自律性を与えて自主的に組織運営をする自由を保障しなければならない」と判断。政党から除名届が出されているのに、行政側がその内容を審査することは「政党の組織内の運営事項について行政権が介入することになり、不相当」とした。

その上で「政党の内部的自律に関することを裁判の対象とすることは、公職選挙法の立法趣旨に反する」と述べ、政党による除名の有効性にまで踏み込んで判断した東京高裁判決を批判した。

上告審で中央選管側は「繰り上げ当選の判断に当たっては、除名が自治省側に届けられているかどうかが問題で、除名が有効かどうかまで判断する必要はない」と主張。参加人の山崎順子氏側も「比例代表選での有権者の判断の中心は政党の選択。政党が決めた候補者に裁判が介入することは許されない」と訴えた。

これに対し松崎氏側は「中央選管側の主張は、除名が国会議員の地位に直結していることを無視している」と反論していた。《共同通信》



【JR東海・300X】走行テスト開始

JR東海は次世代新幹線の試験車両「300X」の走行テストを25日深夜、東海道新幹線京都−米原両駅間で開始した。

当面は「のぞみ」並みの時速270キロ走行となるが、段階的に350キロ前後まで速度を向上し、車体の揺れや騒音など各種データを集め、将来の新型車両の開発などに生かす。「300X」の車体は現行の新幹線よりも一両あたり4トン程度軽く、6両編成の各車両ごとに異なった車体構造を採用。先頭車両は、水鳥のくちばしのような「カスプ型」など2種類がある。《共同通信》

【村山富市首相】「50年決議」実現を確認

村山富市
https://www.kantei.go.jp/

村山首相は25日夜、都内のホテルで与党の幹事長・書記長と会談し、与党内で調整が難航している戦後50年の国会決議を今国会中に実現するとの方針をあらためて確認した。首相は国会決議について「次の国会に先延ばしせず、今国会で何とか実現してほしい」と強く要請。来月初めまでの原案作りを目指すことになった。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は25日昼、同日付で大蔵省へ帰任する岩下秘書官と都内の料理屋で最後の昼食を共にした。二信組救済問題に絡む接待疑惑で、首相は自らのイニシアチブで同秘密官の更迭を決断し、一応の決着を図らざるを得なかっただけに「慰労会か」との記者団の質問にも「いやいや、たまには外で(食事を)ということだ」と言葉少なに複雑な表情。しかも追い打ちかけるように現職自衛官のオウム関連不祥事で、野党からは玉沢防衛庁長官辞任要求の大合唱。足元の社会党内も党大会を前に相変わらずの混乱ぶりで、せっかくのウナギ料理も味はいまひとつ。

○…自民党の森幹事長はこの日、国会内の噴水池に住み着いたカルガモ一家を見学した。エサ与えていた衛視が、ポケットマネーで2日分のエサを確保したことを説明すると、森氏はその足で中村衆院議院運営委員長を訪ね「与野党の議運理事が一人1万円、足りなかったら委員長が出したらどうか」と当面のエサ代20万円の拠出を指示し、議運理事も、全会一致で賛成し直ちに応じた。カルガモは通常、2カ月ほどで巣立つが、毎日選挙の候補者調整に追われているだけに、森氏も思わず「2カ月たてば参院選も終わって(カルガモのように)自由に飛び回れるかな」。《共同通信》

【北陸新幹線富山駅】整備に着手

北陸新幹線富山駅整備調整事業の起工式は25日、富山市のJR富山駅構内で行われ、北陸新幹線が乗り入れる同駅と周辺の整備に向け、第一歩を踏み出した。起工式には亀井運輸相、塩田澄夫鉄建公団総裁、中沖豊富山県知事、正橋正一富山市長をはじめ国会議員、県議ら約120人が出席した。

初めに塩田総裁、梅原利之JR西日本常務鉄道本部長が「地域の拠点にふさわしく、調和のとれた駅として整備したい」などとあいさつした後、亀井運輸相は富山駅整備調整事業は整備新幹線未着工区間での建設の第一歩として取り組むものととらえ、「21世紀が始まるとき、北陸新幹線のほとんどのところが開通するようにしたい」と祝辞を贈った。

須賀武鉄建公団北陸新幹線第二建設局長の起工宣言を受けて中沖知事、塩田総裁ら4人がかま入れ、亀井運輸相、萩山教嚴大蔵政務次官、長勢甚遠代議士ら5人がくわ入れ、さらに千田富山県議会議長、谷野利夫JR西日本金沢支社長ら5人がすきを入れて工事の安全を祈った。

整備調整事業では駅構内をはじめ、周辺3.25キロの新幹線ルートの用地先行取得に向け、測量と設計が行われる。

亀井運輸相は25日、北陸新幹線整備調整事業の起工式に出席するため訪れた富山市で記者会見し、整備新幹線の建設財源について「10年で630兆円の公共投資基本計画の中に高速鉄道も入れている。公共投資は河川、道路だけではない」と述べ、公共投資を積極的に組み込んでいく考えを強調した。

また来年度に見直しが予定されている整備新幹線の基本計画について「北海道、九州、四国を考えた場合、財政力が(JR東海など)本州3社と比べて格差がある。その辺を十分視野に入れて新しいスキーム(枠組み)をつくっていく」と述べた。《北國新聞》

5月25日のできごと