平成1184日目

1992/04/05

この日のできごと(何の日)

【ロシア・エリツィン大統領】国民集会で演説

ロシアのエリツィン大統領は人民代議員大会を翌日に控えた5日、支持者による「国民集会」で演説し、大会で市場経済移行に向けた経済改革にブレーキをかける修正や内閣改造を提案する方針を明らかにした。

国営企業の保護や国営、集団農場への援助など、従来の非国有化路線を後退させる内容で、大会で強い勢力を持つ国営企業、農業関係者の支持取り付けを狙った軌道修正とみられる。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【竹下登元首相】景気回復策第二弾を

竹下元首相は5日、松江市内のホテルで開かれた自民党島根県連会館の竣工祝賀会であいさつし、地方自治体の道路、建物建設など単独事業の上乗せを内需拡大、景気回復策の第二弾とし、国がバックアップすることが重要だとの考えを明らかにした。

竹下氏は、先の政府の緊急経済対策、日銀の公定歩合引き下げを評価。そのうえで、「(景気刺激策の)第二弾を出さなければいけない。六月が地方議会の定例会だ。そこで単独事業(の上乗せ)を補正予算の形で作ったらどうか。政府は起債を認可すればいい。財政力指数に応じて返す交付税の算定基礎に、元利を入れていくというのを考えてもらえないか」と述べた。

また、竹下氏は島根県が昨年度予算で、ゼロ国債にならってゼロ県債を計上したことを地方自治体の内需回復策の例に挙げ、「公共事業の前倒し、地方の単独事業が、国の下期の補正予算につながることで、内需拡大や景気回復になる。経済は心理学だ」と指摘した。《読売新聞》

【渡辺美智雄外相】一層の金融緩和が必

渡辺美智雄外相は、5日出演した民放テレビ番組の中で、政府が先月31日に決定した七項目の緊急経済対策に関連して、「後は金融政策だ。マネーサプライ(通貨供給量)を増やし「たらいいし、株・土地も制限するだけでなく、適切なものにはもっと融資したらいい」と述べ、低迷を続ける景気対策には一層の金融緩和が必要との考えを示した。

外相は、下落している株価について、「これ以上、下げたらパニックが起きる。株価をこれ以上は下げないとの意思決定が必要だ」と述べた。《読売新聞》

【渡辺美智雄外相】PKO法案「物理的抵抗は解散に値する」

渡辺美智雄外相は5日、テレビ朝日のインタビュー番組に出演し、国連平和維持活動(PKO)協力法案について、法案修正には柔軟に対応して今国会での成立を目指す意向を示すとともに、「(一部の野党が国会審議で)昔のように物理的に体を張って抵抗し、牛歩(戦術)で二晩も三晩もかけてやるなら、解散に値する。首相が最終的に決めることだが、私は閣僚として(解散を)進言する」と述べ、PKO法案の成立に野党側が強硬に抵抗した場合には宮澤首相に衆参同日選を進言する考えを強調した。《読売新聞》

【ゴルフ】

ゴルフ東鳩レディース最終日(5日・千葉県京CC=パー36)―激しい雨のため10番からの9ホールに短縮、45ホールストロークプレーで争われ、帰国第一戦の岡本綾子が通算5オーバーの185で逆転優勝、賞金900万円を獲得した。岡本は国内35勝、海外を含めると52勝。前日まで首位の李は、誤所からのプレーで2罰打を付加されたのが響き3位。

「こんな勝ち方もあるのよね」という岡本。三日間を通じアンダーパーは一度もなかった。バーディーはわずか3つで、8ボギーでの優勝だから、苦笑いしたのも無理はない。

この日もバーディーは一度もなく3ボギーの39。大きく崩れなかったのが勝因。李のトラブルで逆転したあとの14番では落ち着いてパーパットを沈め、リードを堅守。17番ではバンカーから1メートルに寄せてパー。対照的に李は、14、15番で連続ボギーをたたき、立ち直れなかった。

雨で遅れに遅れて昼過ぎにスタート。コースは、間断なく降り続く雨でびしょびしょ。そのうえハーフを約3時間のロングラン。集中力が途切れそうになるところだが「特別どういうことはなかった」と、いつもの“自然体”だった。

いつものように出来るのは、米ツアーでしのぎを削る試合をしているためだろう。だが、「こういう勝ち方はスカッとしない」という不満が残った。《読売新聞》

【F1】

自動車レースのF1第3戦、ブラジルGPは5日、ブラジルのサンパウロ、インテルラゴス・サーキット(4.325キロ、71周)で行われ、ウィリアムズ・ルノーのナイジェル・マンセル(英)、リカルド・パトレーゼ(イタリア)の2人が今季初戦から3連続のワンツーフィニッシュを飾った。マンセルは通算24度目の優勝で、タイムは1時間36分51秒856(平均時速190.209キロ)。

3位は新鋭のミハエル・シューマッハ(ドイツ、ベネトン・フォード)。出走26台のうち完走は10台の激戦となり、総合3連覇を狙う、地元のアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)は17周でリタイア、片山右京(ベンチェリ・ランボルギーニ)は3周遅れながら、自己最高の9位に入る健闘を見せた。鈴木亜久里(フットワーク無限)は2周目でリタイアした。《読売新聞》

【ボスニア民族紛争】首都で戦闘拡大

ユーゴスラビアのボスニア・ヘルツェゴビナ共和国の民族紛争は5日、南西部クプレス一帯での連邦軍機による空爆に続き、首都サラエボでの戦火も拡大、平和行進のデモ隊に武装組織が発砲し、6人が死亡、27人が負傷した。

サラエボでは終日、市街地で、各民族の武装組織による銃撃、砲撃戦が繰り広げられ、4、5日の戦闘の犠牲者は7人に上った。イスラム教徒、セルビア人、クロアチア人の三民族、連邦軍の各代表は、即時停戦を呼びかける共同声明を発表した。

国営タンユグ通信などによると、サラエボでは5日、約7000人の市民が、市内の共和国政府、議会庁舎前などで平和を訴えるデモ行進を行ったが、このデモ隊に対して、セルビア人武装組織が占拠するとみられるビルから発砲があり、死傷者が出た。

サラエボでは5日、同市上空を連邦軍機が旋回したほか、市街地で各武装組織が激しい砲撃、銃撃を続け、各所で仕掛けられた爆弾がさく裂する音が終日、響いた。

同市では4日夜も銃撃戦で死傷者が出ており、地元赤十字は5日、「次々に負傷者が病院に運び込まれてくる」と指摘、セルビア民主党のカラジッチ党首も「市内の至るところに武装した兵士がおり、緊張が極度に高まっている」と語った。《読売新聞》



4月5日 その日のできごと(何の日)