平成1186日目

平成4年4月7日(火)

1992/04/07

【中国・江沢民総書記】田中角栄元首相を訪問


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来日中の江沢民・中国共産党総書記は7日夕、日中国交正常化を果たした田中元首相を東京・目白台の私邸に訪ね、約15分間歓談した。

江総書記は元首相が現役時代に使用していた私邸内の事務所で、待ち受けていた元首相と握手を交わし、「中国の言葉にあるように、井戸を掘ってくれた人に感謝している」と、元首相の業績をたたえた。元首相は脳梗塞の後遺症で言葉が不自由なため「アーアー」と言いながら、目にいっぱい涙をため、総書記の来訪を心から喜んでいる様子だった。

この後、元首相が用意したメッセージを娘婿の田中直紀前衆院議員が読み上げるなど、家族をあげて歓迎した。《共同通信》



【中国・江沢民総書記】NHKホールで講演

来日中の江沢民・中国共産党総書記は、7日午前、東京・渋谷のNHKホールで「国際情勢及び中日関係」について記念講演を行った。

この中で江総書記は、「二極体制の歴史に終止符が打たれ、世界が多極化に進む転換期に入った」との認識を示した上で、①多様化の世界では自国の意思とモデルを他国に押しつけてはいけない②各国は開かれた態度で他国の長所を取り入れて短所を補い、平等互恵の基礎の上で協力を強化すべきだ―との新国際秩序構築のための二大原則を提案した。

さらに、「中国は永遠に覇権を求めることはない」との考えを表明、中国の改革・開放路線についても「断固としてこの道に沿ってまい進し、百年間動揺することがない」と強調した。この日の講演は1989年6月の天安門事件以降、中国首脳が西側で行う初めてのもの。《読売新聞》

【天皇陛下】中国・江沢民総書記と会見

公賓として来日中の江沢民中国共産党総書記は7日、皇居を訪問、宮殿・竹の間で天皇陛下と約20分間会見した。江総書記は6日の宮沢首相との首脳会談に続いて、天皇、皇后両陛下の今秋の中国訪問を招請。これに対し、陛下は謝意を述べた上で「この件は政府が真剣に検討していると承知しています」と答えられた。

同席した宮内庁の角谷清式部官長によると、江総書記は「中日国交回復20周年の年に訪日できて大変ありがたい」と日本政府の招待にお礼を述べ、楊尚昆国家主席からの「両陛下によろしく」との伝言を伝えた後「中国側としては秋に両陛下を中国にお迎えできることを期待しております」と改めて訪中を要請した。《共同通信》

【宮沢喜一首相】豪・エバンス外相と会談

宮沢首相は日午後、来日中のオーストラリアのギャレス・エバンス外務・貿易相と、首相官邸で約45分間会談した。

エバンス氏が農業分野を中心に難航している新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)について、「日本が早期妥結に向けて、積極的姿勢をとるよう期待したい」と要望したのに対し、「首相は出来ることはするつもり。アメリカ、欧州共同体(EC)が真剣であれば、日本も真剣だ。(7月の)ミュンヘン・サミットまで待つというのは必ずしも現実的ではない」と述べ、交渉の早期決着に強い意欲を示した。《読売新聞》

【日経平均終値】1万7791円55銭(前日終値比644円82銭安)

7日の東京株式市場は、銀行株を中心に売り物が出て午後に入ると一段と下げ足を速め、平均株価は前日終値比644円82銭安の1万7791円55銭で取引を終えた。終値で1万8000円を割ったのは86年11月27日(1万7883円66銭)以来5年4か月ぶり。出来高は2億1000万株。

平均株価は3日に一時、1万8000円を割ったものの終値では持ち直したことから「相場は底値圏入り」との観測も強まっていたが、その矢先の大台割れに市場には不安心理が広がっている。

また、東証一部の銘柄全体の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も前日終値比45.04ポイント安の1279.57ポイントで引け、86年5月29日(1294.97ポイント)以来5年10か月ぶりに終値で1300ポイントを割った。《読売新聞》

【ロシア・エリツィン大統領】大統領大権を堅持

エリツィン・ロシア大統領は7日、二日目の人民代議員大会で基調報告を行い、焦点の新ロシア憲法について「大統領に装飾的な役割」しか与えていない憲法起草委員会(ルミャンツェフ代表)策定の現草案の「見直し」を要求するとして、大統領大権を堅持する意向を表明した。また、新憲法の是非に関する「最終的な判断は国民投票にゆだねることも可能だ」と述べ、議会で反対が強い場合は直接国民に信を問うことも辞さない姿勢を示した。

これは「大統領の行政権力」による経済改革推進の方針を確認するものだが、憲法見直しの具体的内容や大統領権限の範囲などには言及せず、議会の立場への配慮をもうかがわせた。《読売新聞》

【JR西日本・WIN350】公開

時速350キロを目指し、JR西日本が開発した山陽新幹線の新型車「500系」の試験車両3両(1一3号車)が神戸市の川崎重工業兵庫工場で完成、7日公開され、愛称も「JR西日本の革新的な技術開発」との英文の頭文字をとって「WIN350」と決まった。

今月末から試運転、平成6年春に営業運転開始予定で、新大阪—博多間を2時間15分で結ぶ。

時速270キロの東海道新幹線「のぞみ」、同400キロ以上を目指して試作車両が完成したJR東日本の「STAR21」との競争は、ますます加速しそうだ。《読売新聞》



4月7日のできごと