平成1776日目

平成5年11月18日(木)

1993/11/18

【政治改革法案】衆院通過

衆院は18日午後1時から本会議を開き、公職選挙法改正案など政府提出、与党修正の政治改革4法案を社会党など連立与党の賛成多数で可決、4法案は衆院を通過した。これにより細川内閣が最大の課題とする政治改革は実現へ大きく前進した。法案は直ちに参院に送付され、政府、連立与党は年内成立に全力を挙げる。しかし、臨時国会の会期末まで1カ月足らず。今後、会期延長問題も浮上するとみられ、ぎりぎりの与野党攻防が展開されよう。

抜本的な政治改革はリクルート事件の発覚以来、5年間にわたって取り組まれてきたが、海部、宮沢両自民党政権では果たせなかった。緊急改革を除き衆院通過は初めて。

法案採決に当たって自民党は「自民案に賛成、政府案に反対」の党議拘束をしたが、政治改革推進派議員の一部が賛成に回るなど執行部は党の再分裂含みの厳しい局面に立たされた。社会党も「政府案賛成」の党議拘束をしたが、一部に反対者が出た。

本会議では、石井一政治改革調査特別委員長が、委員会で政府案を一部修正して可決するとともに自民党案を否決した審議経過を報告した。これに続き自民党の保岡興治氏が自民案に賛成、政府案に反対、共産党の山原健二郎氏が両案に反対、与党のさきがけ日本新党の山崎広太郎氏が政府案に賛成、自民案に反対の立場からそれぞれ討論した。この後自民案、政府案の順に、それぞれ一括して記名採決に付し、政府案を可決した。

可決された政府案の内容は①小選挙区と比例代表の定数配分をそれぞれ274、226とする②比例代表選挙は全国単位で行い、得票率3%以上の政党に議席配分する③投票方式は記号式2票制④小選挙区の区割りは総理府に設置する「選挙区画定審議会」が首相に勧告、首相が国会に法案を提出する⑤政党に対する企業・団体献だけを認め、5年後に見直す⑥総額309億円の政党への公費助成を行うーなどを柱としている。参院での審議では、地方議員、首長の政治資金問題などが与野党間の修正協議の対象となる見通しだ。《共同通信》

細川首相は18日午後、政治改革関連法案の衆院通過を受け、国会内で土井衆院議長、各党党首らにあいさつ回りをした。トップ会談で「対決」した河野自民党総裁とは双方笑顔で握手。新生党では、今回の通過までのシナリオを描いたとされる小沢代表幹事とがっちり握手した。

最後に、身内のさきがけ日本新党の控室を訪れ「衆院を通過しただけで、これからまだまだ幾山もあると思う。安心ではなくて一丸となって参院の方も良い形で通してもらえるようご助力をお願いしたい」とあいさつ。気持ちを引き締めていた。また土井議長は首相に「河野さん(自民党総裁)の対応は偉かった」と声を掛けた。《共同通信》



【WBAジュニアフェザー級タイトル戦】横田広明選手、戴冠ならず

世界ボクシング協会(WBA)ジュニアフェザー級タイトルマッチ12回戦は18日、東京・後楽園ホールで行われ、日本人選手として最年長の32歳1カ月で世界に初挑戦した同級3位の横田広明(大川)は、チャンピオンのウイルフレド・バスケス(プエルトリコ)に3-0の判定で敗れ、タイトル奪取に失敗した。バスケスは5度目の防衛。

サウスポーの横田はトリッキーな動きや長いリーチを生かして右のリードでバスケスをかく乱した。しかし5回に右アッパーに出たところを、右ストレートのカウンターを浴びてダウンした。形勢は完全にバスケスに傾き、9回にローブローでバスケスが1点減点されたが、3人のジャッジは2−4点差でバスケスの勝利と採点。日本人ボクサーとして史上二番目の高齢世界チャンピオン誕生の夢が消えた。《共同通信》

【大相撲九州場所】12日目

大相撲九州場所12日目(18日・福岡国際センター)横綱曙は関脇琴錦を慎重に寄り切り、1敗を堅持した。大関若ノ花は小結琴の若の上手投げに屈して3敗となり、優勝戦線から大きく後退した。関脇貴ノ浪は寺尾をはたきこみ、武蔵丸は若翔洋を寄り倒してそれぞれ2敗を守り、1差で曙を追っている。かど番の大関小錦は大翔鳳の上手出し投げに敗れ、7敗目。大関からの転落に後がなくなった。大関貴ノ花は肥後ノ海を上手投げで下し7勝目を挙げた。十両は琴椿、星安出寿が9勝3敗で並んでいる。《共同通信》

【横浜港】コメ輸入第一便が入港

コメ市場の開放問題で日本列島が揺れる中、コメ凶作の対応策として政府が緊急輸入する外国産米の第一便が18日朝、横浜に入港した。

タイの加工用うるち米7000トンを積んだ貨物船タンジュン・ピナン(7701トン)で、空前のコメ大量輸入の幕開けとなる。コメの本格的な輸入は9年ぶり。全体で200万トン以上の輸入が予想されており、主食用のコメも近く輸入される予定。

この日、横浜港では、コメの輸入自由化に反対する全国農協青年組織協議会(押川修一郎委員長)などのメンバーが船で海に出て、抗議のデモをした後、「全国の(コメ)生産者はコメの国内自給確立に向けて不屈の農民魂で臨む」などとする声明を発表した。

第一便はせんべいなどの米菓やみそに使うコメの不足が特に深刻なことから、食糧庁が緊急に買い付けた加工用の20万トンの一部で、短粒の国産米とは異なる長粒米。今月6日にバンコクを出港、日本に向かっていた。

これに続き、19日には神戸港にタイのもち米7200トンを積んだニュー・ブリーズ(7955トン)が入るのをはじめ博多、名古屋各港にも相次いで入港する予定。タイのほか、台湾、中国、米国からも輸入される。《共同通信》

【近畿運輸局】タクシー値下げを認可

京都市のタクシー会社「エムケイ」(MK、青木定雄会長)などMKグループ3社が申請していた実験的な運賃の10%値下げ申請について、近畿運輸局は18日、MKに対し、12月1日から来年3月31日までの4カ月間に期間を限って値下げを認可、ほかの2社の申請は却下した。期間を限定したとはいえ、運賃の値下げ認可は全国で初めて。

運輸省は先月まとめた「同一地域・同一運賃制」の廃止を柱とするタクシー事業の規制緩和策で、値下げ申請も認める方針を打ち出したが、当面の対象地域を東京と大阪に限定していた。今回、京都で値下げが認められたことは、この緩和策をさらに一歩踏み出したものとして注目される。

近畿運輸局は認可理由を「実験的な値下げであることも考慮し、申請者の収支や労働条件などに影響がなければ認可するのが適当と判断した」と説明している。主要都市の二重運賃は大阪に次いで二番目。《共同通信》



11月18日のできごと