平成1748日目

平成5年10月21日(木)

1993/10/21

【WBAジュニアフライ級王座決定戦】八尋史朗選手、戴冠ならず

世界ボクシング協会(WBA)ジュニアフライ級王座決定戦12回戦は21日、東京・後楽園ホールで行われ、同級3位の八尋史朗(帝拳)は、同級2位のレオ・ガメス(ベネズエラ)に9回2分20秒TKO負けし、タイトル獲得に失敗した。八尋はプロ19戦目で初の黒星を喫した。

WBAストロー級に続く2階級制覇を果たしたガメスは、90日以内にランキング1位のフアン・トーレス(パナマ)と対戦することが義務付けられている。

ガメスは序盤から速い動きでペースをつかんだ。七回右カウンターでダウンを奪うと、九回にも連打から右ストレートでダウンを奪った。八尋は何とか立ち上がったものの、さらに連打されセコンドからタオルが飛んだ。《共同通信》



【社会党・村山富市委員長】ガット事務局長と会談

サザランド関税貿易一般協定(ガット)事務局長は21日午前、社会党の村山委員長と党本部で会談し、「例外なき関税化から農産物を外すことと、ウルグアイ・ラウンド(新多角的貿易交渉)の成功は両立しない」と述べ、日本がコメについても関税化を受け入れるよう強く求めた。

ウルグアイ・ラウンドについては「12月15日の交渉期限は動かせない」と強調した。さらに「ミニマムアクセス(最低輸入量)もあるが、高い関税をかけることも可能で、日本は受け入れることができるはずだ」と述べた。

村山委員長は「ウルグアイ・ラウンドを成功させなければならないことは理解している」としながらも「コメ問題については日本には日本の事情がある」とし、コメの関税化に反対する日本の立場に理解を求めた。

事務局長は「ウルグアイ・ラウンドをまとめる意欲に欠けている状況がある。ガットの利益を一番受けているのは日本だ。ウルグアイ・ラウンドが成功しないと、ジャングルの法律(無法状態)が支配することになる」と強い調子で重ねて関税化受け入れを求めた。

【細川護熙首相】ガット事務局長と会談

来日中の関税貿易一般協定(ガット)のサザランド事務局長は21日夕、細川首相と会談し「日本は新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)成功へ向けて包括的関税化を受け入れるとともに、交渉で指導力を発揮してほしい」と述べ、日本がコメを含む関税化を受け入れ、市場を開放するよう要請した。

これに対し首相は「包括的関税化は極めて困難である」と語り、関税化に難色を示し、会談は平行線をたどった。

新ラウンド交渉は交渉期限を12月15日に控え大詰めの交渉が続く中、コメ関税化が大きな焦点になっている。この日の会談で首相は関税化拒否の姿勢を示したものの、欧米を中心にコメ開放を求める圧力は強まる一方で、日本政府が厳しい選択を迫られるのは必至の状況だ。《共同通信》

【ロシア】“放射性物質”海洋投棄を中止

外務省に21日未明、入った連絡によると、ロシア外務省は放射性廃棄物の2回目の海洋投棄を中止すると枝村駐ロシア大使に伝えた。21日午前中(モスクワ時間)に正式発表する。これは20日夜(同)、ロシア外務省のソロビヨフ・アジア太平洋総局長が、外遊中のコズイレフ外相の指示によるものとして枝村大使に伝えた。

日本政府はロシアが17日に日本海に液体放射性廃棄物を日本海に投棄したことに強く抗議し、二回目の投棄を中止するよう求めていた。

また、ソロビヨフ総局長は①放射性廃乗物の海洋投棄に関する両国間の専門家会合は予定を早め今月27、28両日にモスクワで開催し、その後、会合のメンバーがウラジオストクを訪問する②11月10、11日に第2回合同作業部会を開催する—と述べた。《共同通信》

【日本相撲協会・出羽海理事長】赤松良子文相を表敬訪問

日本相撲協会の出羽海理事長ら役員5人が21日午前赤松文相を表敬訪問した。文相が就任直後から「横綱審議委員会の委員に一人も女性がいないのはおかしい」と協会に物言いをつけていた問題について理事長は、「来年夏ごろをめどに女性に委員になってもらうよう検討したい」と述べ、実現に前向きな姿勢を見せた。同協会は文部省所管の財団法人で、大臣交代後の表敬訪問は恒例。

出羽海理事長は審議委員会について「今のところ知る限りで適任者が見当たらないのですぐにというのは無理」としながらも「早ければ審議委員の任期がきれる来年夏ころをめどに、慎重に検討したい」と述べた。これに対し文相は「古いものを守るために近代化もやってほしい。最近は女性ファンも増えているし、そういう方向で進めてください」と答えた。

会談終了後記者会見した理事長は、「私自身、女性に反対とは思ってい格ない。前の理事長もいい人はいないか、と言っていた」と女性をシャットアウトしていないことを強調。「大臣は小学生の時かの相撲ファンで、相撲にとても詳しいので驚いた」と話した。

大相撲をめぐっては、海部内閣の官房長官時代(平成2年)の森山前文相が土俵で総理大臣杯を渡そうとして、同協会に拒否されたいきさつがある。森山前文相は労働省で赤松文相の先輩。大臣交代の席で「相撲のことは赤松さんにまかせる」との引き継ぎも受けていた。《共同通信》

【皇后陛下】御所で静養

皇后さまは21日午前、東京・元赤坂の迎賓館で行われた国賓のソアレス・ポルトガル大統領夫妻とのお別れ行事などへの出席を取りやめ、赤坂御所で静養された。宮内庁によると、22日朝の様子は、まだ言葉が出ない状態だが、そのほかは変わりがなく過ごされており、朝食もふだん通り天皇陛下、紀宮さまの3人で取られたという。

宮内庁幹部は「医師の診断では、しばらくすればご容体は回復する。皇后さまは、一日中、どこにも出ず、静養に専念される」としている。

皇后さまの21日の予定は、迎賓館での歓送行事を終えた後、天皇陛下とともに皇居・宮殿で日本を離れるジンバブエ大使夫妻との会見をすることになっていたが、すべて陛下一人だけとなった。陛下が御所を出られる際、見送りもされなかったという。午後の予定は入っていない。

赤坂御所には20日夜、池永達雄侍医長が泊まり、慎重にご容体を見守った。病名は明らかにされていないが、宮内庁幹部は「病名の確定には症状をもっと診る必要がある」という。宮内庁は入院検査の予定はないとしている。

皇后さまは22日も行事などへの出席予定はなく、静養される見通し。《共同通信》

【ラパーク金沢】開店

大手スーパー長崎屋(東京)の新大型ショッピングセンター「ラパーク金沢」は21日、金沢市西泉四丁目でオープンし、待ちかねた約1500人の買い物客がどっと入店した。大手スーパーを核店舗とする商業施設では石川県内最大の店舗面積となる。金沢市内では、今春と来春にも同規模店が開業ないし開業を予定しており、大型店舗間の競争は激化の一途をたどっている。

開店式典では、田中勲店長が「末永くご愛顧をたまわるようお願いしたい」とあいさつし、北島徳一長崎屋会長をはじめ入居する50の専門店、地元町会、来店客の代表ら6人がテープカットし、くす玉を割ってオープンを祝った。

同店前には午前7時半ごろから開店を待つ列ができはじめ、記念セールで用意された割安商品のコーナーに人垣を作ったほか、吹き抜け空間や遊戯スペースなど真新しい店内に目を見張っていた。

開店後、同店内で会見した井上民雄長崎屋社長は「消費の冷え込みで大型店間の競争は激しさを増しているが、生活に密着した幅広い品ぞろえで、皆さんに喜んでもらえる店にしていきたい」と抱負を述べた。《北國新聞》

【サッカーW杯アジア最終予選】日本、望みつなぐ

サッカーの1994年ワールドカップ(W杯)米国大会のアジア最終予選第五日は日、ドーハ(カタール)のハリファ・スタジアムで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)―日本の1試合を行い、日本が3−0で勝って初勝利を挙げ、通算1勝1分け1敗で勝ち点を3と伸ばして、W杯初出場への望みをつないだ。

4チームが3試合を残しているが、日本は残り2試合に連勝した場合は、2位以内に入る可能性が高い。日本は25日に、3大会連続W杯出場を目指す強敵の韓国と対戦する。北朝鮮は1勝2敗(勝ち点2)となり、大きく後退した。

必勝を期す日本は前半3分、右サイドの好位置で得たFKをラモス(川崎)がゴール前に上げ、これを三浦知(川崎)が頭で決めて先制。後半6分には、三浦知の右からのセンタリングを中山(磐田)が鮮やかにけり込んで2−0と突き放し、24分には三浦知の豪快なシュートでだめ押しの3点目を挙げて快勝した。

大会第6日は22日、同スタジアムでイランーイラク、韓国―サウジアラビアの2試合が行われる。《共同通信》

【椿発言】衆院改革委、民放連議事録提出を要求

衆院政治改革調査特別委員会は21日昼の理事会で、テレビ朝日の選挙報道問題をめぐり、椿貞良テレビ朝日前報道局長の発言に関する日本民間放送連盟(民放連)の議事録を22日昼までに同委員会に提出するよう郵政省を通じ、民放連に要求することを決めた。 理事会には江川郵政省放送行政局長が出席し、民放連側が椿氏以外の発言者が氏名公表を拒んでいることを理由に、議事録、録音テープ提出要求に応じていない事情を説明した。

自民党側は「椿氏以外の出席者のやりとりもないと、発言の真意が分からない」と主張したのに対し、石井委員長が①椿氏以外の出席者の氏名は伏せて、議事録の関連部分を提出させる②それでも応じない場合は議院証言法に基づき録音テープを強制的に提出させる―と提案、与野党とも了承した。

25日午後1時からの椿氏に対する証人喚問については、冒頭の30分には石井委員長、次いで自民党が1時間20分、共産党が10分間、それぞれ尋問することとなった。

社民連の田英夫参院議員は21日午後、国会内で記者会見し、テレビ朝日の総選挙報道めぐり衆院政治改革調査特別委員会が椿貞良・前同社報道局長の証人喚問を決めたことについて「言論の自由に対し、国会が大変な誤りを犯そうとしている」と厳しく批判した。 田氏は「問題があるならテレビ朝日が解決すべきで政府、政党が介入すべきではない」と強調。22日に社会、社民連両党の幹部に対し抗議することを明らかにした。

テレビ朝日の椿貞良・前報道局長の総選挙に関する発言問題で、日本新聞労働組合連合(藤森研委員長)は21日、椿前局長の国会証人喚問に反対する声明を出した。声明は「前局長の正確な発言内容は確定されておらず、マスメディア側の事実解明を待たずに国会が全会一致で喚問を決定したことを危ぐする。言論・報道の問題は言論の場で解決されるべきだ」としている。《共同通信》

【政界談話室】

○…21日、記者会見した新生党の渡部代表幹事代行は「政治改革が終わったら次は行政改革だ」と気の早い行革宣言。「時代は変わっているんだから行政も変わらなきゃいかん」「許認可1万1000件、この半分は廃止してもいい」とボルテージを上げた。ところが途中から「新しいものを作るのは簡単だが、古いものを無くすのは難しいもんだ」と急にトーンダウン。「決めても2年後じゃないとできないというのが役人だからな」と最後は役所の壁の厚さを強調。まずは政治改革で連立政権に立ちふさがる自民党の壁を破る方が先決。

○…自民党小渕派の小渕会長はこの日昼の派閥総会で、テレビ朝日の前報道局長発言問題に言及。故佐藤栄作元首相が「新聞は信用できない」と言ってテレビを相手に首相引退の記者会見をした話をまくらに「ところが、今はテレビが信用できないという。一体マスコミのどこを信じたらいいのか」とマスコミ批判。さらに、地元支持者から「このごろテレビに出ませんね」と聞かれる度に「悪いことをすればテレビに出るよ」と答えているというエピソードを披露し会場の爆笑を誘った。最近は出番も少ないとあって内心はテレビが恋しい?《共同通信》



10月21日のできごと