平成1650日目

平成5年7月15日(木)

1993/07/15

【北海道南西沖地震】死者126人に

北海道南西沖地震の最大の被災地、北海道・奥尻町では15日午後、大雨注意報が出る雷を伴った強い風雨の中、北海道警や自衛隊、海上保安庁などによる懸命の捜索活動が続いた。

警察庁まとめで同日午後8時現在の死者は126人(うち青森県1人)、行方不明者は85人。日本の戦後の地震では昭和35年のチリ地震津波と並ぶ3番目の犠牲者となった。

午後には地震以来欠航していた島と対岸の瀬棚港を結ぶ再開第一便のフェリーが到着。開通したばかりの島内の道路を使って生活必需品の被災住民への輸送など救援活動も進み始めた。しかし雨の追い打ちにより、激しい揺れで既に弱ったがけが崩れる恐れが生じ、一部地区の住民が避難するなど、復旧作業への影響が懸念されている。

全滅に近い被害を受けた青苗地区などでは、家屋の下や波打ち際から相次いで新たな犠牲者が見つかった。亡くなった住民の葬儀も始まっており、これまで収容された遺体のうち、身元が判明した34人については火葬のため16日にも江差港などに移す。

奥尻町役場には気象庁の機動観測班が地震計を設置、今後の推移に対する監視態勢を整えた。《共同通信》



【第109回芥川賞】吉目木晴彦氏「寂寥郊野」

【第109回直木賞】高村薫氏「マークスの山」

【第109回直木賞】北原亞以子氏「恋忘れ草」

【ららぽーとスキードームSSAWS】オープン

千葉県船橋市の東京湾ウオーターフロントに、世界最大の通年型屋内人工降雪スキー場、「SSAWS(ザウス)」が15日オープンし、徹夜組の若者など待ちわびたスキーファン約1000人が真夏の初滑りを楽しんだ。

ドーム型の天井にある94か所のノズルから噴出した霧が、ゲレンデに降り注ぐ間に雪になるという世界初のシステムを採用。“積雪40センチ”のゲレンデは長さ490メートル、幅70〜100メートルで、標高差80メートル、最大斜度20度。全体の広さは東京ドームの約3倍にあたる。室温はマイナス3度に保たれ、外の蒸し暑さとは無縁な銀世界が広がる。

近くの東京ディズニーランドに続く2つ目の大型レジャー施設の誕生で、年間150万人の入場を見込んでいる。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】社会党政権に懸念

宮沢首相は15日正午すぎ、選挙遊説で訪れた滋賀県長浜市で記者会見し、終盤の選挙情勢や日米経済問題などについて見解を明らかにした。この中で首相は、各種世論調査で社会党の大幅後退が伝えられていることについて「野党第一党の社会党がああいう政策を現実に持っていることが日本の将来のためにも残念だ。国民の側からそういう政権ができることへの懸念が生まれているのかもしれない」と述べ、反安保・自衛隊などの政策を堅持したまま社会党が連立政権に参画することへのためらいが有権者に根強いとの認識を示した。

自民党の勝敗ラインの見通しについては「一人でも多くの人を当選させねばならない」と述べるにとどめた。また渡辺前外相が230議席なら首相の続投を認めると発言したことに関し「これまでも立派な成績を残さないといけないと言ってきた。どう評価するかはまず選挙に勝ち抜くことだ」との考えを示した。

カッター米大統領次席補佐官が日本の経常黒字削減のための所得税減税実施を要請したことについて、首相は「日本の財政政策は日本が決める。米国からあれこれ言われる筋合いではない」と強い不快感を表明。その上で所得税減税の問題に触れ、「秋には党と政府の税調で本格的に議論を始めてもらいたい」と述べ、過去の税制改正で不十分に終わっている税率の簡素化により、中堅所得層の重税感を解消させたいとの考えを改めて表明した。

カンター米通商代表が日本の貿易黒字を国内総生産(GDP)の1.5%に抑え込むべきと米議会で発言したことについて「両国間にそういう合意はない。米国が希望するのは自由だ」と改めて指摘した。《共同通信》

【社会党・山花貞夫委員長】非自民連立政権を目指す

社会党の山花委員長は15日昼、民放テレビ番組に出演し、総選挙で同党議席の大幅後退が予測されていることについて「議席によって(連立政権への)発言権の濃度は異なってくる。しかし非自民連立政権を目指す方向には変わりがない」と述べた。

また惨敗の場合の責任問題について「選挙結果については全党的な評価をうかがいたい。責任問題は委員長に就任した時から考えているが、惨敗するとは考えていない」と述べた。《共同通信》

【参院】扇千景氏ら繰り上げ当選

中央選挙管理会(堀家嘉郎委員長)は15日午後、選挙会を開き、参院(比例代表)から衆院選にくら替え出馬した3氏に代わる繰り上げ当選者を正式に決めた。

自民党の山岡賢次氏の後任には、89年参院選挙で自民党比例名簿順位16位の林寛子(扇千景)元参院議員が当選。日本新党の細川護熙、小池百合子両氏に代わっては、昨年夏の参院選の同党比例名簿で5位だった松崎哲久氏が同党から除名されたため、名簿6位の小島慶三、同7位の山崎順子(円より子)の両氏が当選となった。

任期は林氏が1995年7月22日まで、小島、山崎両氏は98年7月21日までとなる。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮沢首相は15日、新党さきがけの武村正義代表の地元滋賀県内を遊説し、記者会見で「(武村代表は)親しく付き合っている方だ。人柄は立派だ」と自民党を離党して新党を結党したにもかかわらず、持ち上げた。もう一方の分裂した新生党の小沢一郎代表幹事を評して「去っていかれた方ですから、とやかく、批判がましいことは申したくない」と冷淡に言い放ったのとは対照的。さらに「(さきがけは)おっしゃることも理解できる」と、政策の共通性を強調。連携のパートナーとみてしきりにエールを送っていた。

○…公明党の市川書記長はこの日、遊説先の広島県で記者会見し、世論調査で退潮が伝えられる社会党に対して「同じ政党執行部として、社会党の執行部は大変だろうなと理解している」と同情を寄せた。「社会党にとってはつらい選択だろうけれども勝った負けたという性格のものでない。多少、敗北があっても初志を貫くことが大切だ」と社会党が非自民5党の合意を守り、連立政権づくりへ協調するよう呼び掛けた。会見後、JR広島駅で、隣の広島2区の社会党候補者に投票するよう演説するなど心配なのは自分の党より社会党か。《共同通信》

【大相撲名古屋場所12日目】若ノ花11勝、大関「当確」

大相撲名古屋場所12日目(15日・愛知県体育館)関脇若ノ花は平幕の栃乃和歌を下して11勝目をマーク、今場所後の大関昇進を濃厚にした。若ノ花はこの日、栃乃和歌を破り、これで昇進の目安となる直前3場所の通算勝ち星が35勝となった。これは最も近い例の貴花田(現貴ノ花)と同じ勝ち数。

横綱曙は安芸ノ島の引き落としに不覚を取り初黒星。安芸ノ島は2個目の金星を獲得。前日2敗目を喫した大関貴ノ花は大関小錦を寄り切り10勝目を挙げた。この日の結果、全勝が消え、曙と若ノ花の2人が1敗で並び、これを2敗の貴ノ花と琴錦が追う展開となった。十両は武双山ら3人が9勝3敗で並んだ。《共同通信》

【香港証券取引所】中国企業が初上場

4年後の香港返還を控えて中国企業の香港進出が相次ぐ中、青島ビール(山東省)が15日、中国国営企業として初めて香港証券取引所に上場した。今後さらに国営8企業が上場予定で、中国と香港の経済的一体化が一層進むことになる。同社は公募価格2.8香港ドル(1香港ドルは約15円)で約3億株を発行、8億5000万香港ドルの資金を調達した。

青島ビールは国際的競争力が強いことから大人気となり、発行株数に対し110倍もの購入申し込みが殺到した。初値は3.70香港ドル、その後は3.55香港ドル前後の動きとなり、順調な滑り出しとなった。香港では現在、上場二番手になる上海石油化学が公募中。青島ビールに比べ、16日が公募締め切りとなる上海石化の人気はもうひとつという。

上場に当たって香港証取で式典が行われ、張亜東・青島ビール会長が「大陸と香港の金融史上の重要な一日」とあいさつ、初値が付くと大きな歓声が沸いた。《共同通信》



7月15日のできごと