平成1617日目

平成5年6月12日(土)

1993/06/12

【自民党】「政治改革法案」今国会成立を断念

自民党は12日、政治改革法案の今国会での成立を断念し、週明けから(1)会期延長なし(2)法案の継続審議−−を基本に最終的な党内調整、対野党折衝に入る方針を固めた。三塚政調会長も同日、浜松市の記者会見で公式に今国会での成立断念を表明した。

しかし、宮沢首相がなお今国会成立に強い意欲を示しており、首相と執行部の意見調整が残っている。このため13日に首相と梶山幹事長が会談し、法案の取り扱いについての協議を行う予定で、政治改革をめぐる政府、自民党内の調整は最後の段階を迎える。

ただ、首相がここまで来た党内の流れを変えるのは困難視され、「将来の展望につなげるかたち」(党首脳)との協議が中心になるものとみられる。《共同通信》



【日本水泳選手権・女子100m自由形】千葉すず選手が日本新記録で優勝

水泳の第69回日本選手権第2日は12日、静岡市の静岡県立水泳場で男女計8種目の決勝を行い、女子100メートル自由形でエースの千葉すず選手(イトマンSS)が今季世界3位の55秒56の日本新をマーク、前日の400メートル自由形に続く新記録で2年連続3度目の優勝を果たした。《共同通信》

【ソマリア】国連軍、将軍派の拠点を空爆

第二次国連ソマリア活動(UNOSOM2)参加の米軍を中心とする平和維持軍は12日午前4時(日本時間同10時)前、ソマリアの首都モガティシオで、現地武装勢力の統一ソマリア会議アイディード将軍派に対する攻撃を開始した。米国防総省もこれを確認した。

首都では激しい爆撃音が響いており、米軍機がアイディード将軍派の本部や武器庫などを空爆しているもようだ。これに対し、アイディード将軍の住居および同派の本部付近から、対空砲の応戦とみられるせん光が走っている。平和維持軍に被害は出ていないもよう。

これに並行して地上部隊が、将軍逮捕のため、同派の本部方面に向かっているもようだが、確認されていない。上空には攻撃ヘリコプターが旋回、平和維持軍が駐留するモガティシオ国際空港付近では、攻撃機がひっきりなしに離着陸している。

モディシオでは平和維持軍のパキスタン部隊が5日、アイディード将軍派の民兵に襲撃され、20人以上の死者を出す事件が発生。国連平和維持活動史上コンゴ動乱に続く惨事となっていた。

【カンボジア・チャクラポン殿下】自治区設立を宣言

カンボジア総選挙で敗北したプノンペン政権の前副首相チャクラポン殿下は12日午後、選挙結果を不満として、カンボジア南東部スワイリエンで、プレイベン、中部コンポンチャムなど計7州にまたがる自治区を設立したと宣言した。

一方、チャクラポン殿下の父親で、カンボジア最高国民評議会(SNC)議長のシアヌーク殿下は同日、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の明石代表と会談、国家分裂の危険性に懸念を表明、「安全確保のため」、緊張度が高いスワイリエン州など3州からすべてのUNTAC部隊の早期撤退を要請した。

これに対し、明石代表は軍事部門の撤退を拒否。UNTACと自治区設立勢力の武力衝突の恐れもある中で、総選挙後の和平プロセスに新たな混迷の要因が加わった。

UNTACによると、チャクラポン殿下は11日、プレイベン州のUNTACの州本部に対し、同州へのUNTAC車両などの立ち入り禁止を通告。別の2州でも同日、プノンペン政権軍兵士の威嚇射撃などで文民警察官が退避する事件が起きるなど、既に11日からUNTACの活動への妨害が続いていた。

UNTAC報道官は12日、国民の支持を得ていない一部の不満派が、UNTACに圧力をかけてきたと指摘。「こうした圧力は受け入れられない。挑発が続けば国際社会は必ず対応措置を取る」と強く非難した。

声明の中で、チャクラポン殿下は自治区設立の最終的目標を、シアヌーク殿下主導による「国家統一」と規定。UNTACの全要員に対し、自治区からの撤収を求める一方、すべての政党メンバーに対しては、自治区指導部に逆らうような行動は控えるよう呼び掛け、できない場合は他の地域へ「立ち去る」よう要求した。《共同通信》

【ロシア・エリツィン大統領】領土問題は愉快ではない

エリツィン・ロシア大統領は12日の記者会見で、7月の先進国首脳会議(東京サミット)で来日し、宮沢首相との会談で「必ず島々「(北方領土)の問題が出てこようが、これはあまり愉快なことではない。私は何も新しいことは言えない」と述べた。

大統領は領土問題を理由に昨年9月の日本訪問を延期したのに続いて、自ら設定したことし5月末の訪日予定も延期している。大統領の発言は、ロシア側が現段階では領土問題で日本側に一切譲歩する余地がないことを示しており、大統領自身が日本側に再提案した今秋の訪日も極めて難しそうだ。

発言はまた7月8日に予定されている日ロ首脳会談で、日本側が領土問題でロシア側を追い詰めないようクギを刺す意図もあるとみられる。

大統領は東京サミットの課題として米国が新たに提案する民有化基金などの対ロ支援を歓迎すると述べた。さらに「最大の課題はロシアへの(経済的)差別待遇の廃止にある。いつまでロシアを共産主義国として扱うのか」などと述べ、欧州共同体(EC)や米国がダンピングやロシアの武器輸出をめぐり通商上の差別をしていると強く批判した。《共同通信》

【皇太子殿下ご夫妻】奉祝都民の集いに出席

皇太子ご夫妻は12日夜、東京都新宿区の明治神宮外苑で開かれた「皇太子殿下御成婚東京都奉祝委員会」(委員長・石川要三衆院議員)主催の「奉祝都民の集い」に出席された。9日の結婚パレードの後、ご夫妻が一般の人々の前に姿を見せられたのは初めて。ご夫妻は絵画館前の会場に到着後、ちょうちんを手にしてお立ち台に立たれた。

同委員会名誉顧問の鈴一木俊一東京都知事が「とこしなえのお幸せを」と祝辞を述べた後、家族連れやボーイスカウトら約5100人の参加者(警視庁調べ)が君が代を斉唱。「万歳」の声にご夫妻はちょうちんを振ってこたえられた。

これに先立ち、参加者は午後7時から日の丸やちょうちんを手に、明治公園から青山通りを経て会場までの約3キロをパレードした。



6月12日のできごと