平成1612日目

1993/06/07

この日のできごと(何の日)

【東京都】細川ふみえさんのポスターを回収

「女性が足を開いて水が滴っているのは不快」。人気タレントの細川ふみえさんをモデルにした建設省作成の総合治水推進ポスターに、東京都議会の女性議員ら8人が女性軽視につながるとクレームをつけ、都は不適切だったと認め、7日までに回収措置を取った。建設省は「指摘されて驚いているが、好評なので掲示を続ける」としている。

ポスターは5月15〜21日の総合治水推進週間を機に作られ、洪水防止や地下水確保のため雨水を地中に染み込ませる事業の啓発が狙い。東京、大阪など都市部の自治体に3000枚が配布された。細川さんがワンピースの両すそを持って水をため、水が地面に滴っている。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【自民党・塩川正十郎氏】3原則提示

自民党は7日午前、党本部で政治改革法案の処理をめぐって政治改革推進本部と選挙制度調査会の合同総会を開いた。

推進本部の塩川本部長代理は今後の進め方について、単純小選挙区制の党議決定に従い衆院政治改革調査特別委で採決に入るのか、野党側の統一修正案提示に対応して自民党として妥協案をまとめるのか、総務会で調整に向けた基本的な対応方針を決めるよう求めた。

塩川氏はその際の原則として、①党内の分裂回避②安定政権につながる制度改革を目指す③分かりやすい選挙制度とする一の三点を示した。

合同総会には衆参議員約150人が詰め掛けたが、推進本部側は塩川氏の報告にとどめ論議を打ち切ったため、改革推進派と慎重派が不満を示して発言を求めるなど、会場は混乱した。

両派の対立が深刻なため、8日から始まる総務懇談会での意見集約も収拾がつかないことが予想される。《共同通信》

【宮澤喜一首相】内需拡大で黒字削減

参院予算委員会は7日午前、経済に関する集中審議を行い、自民党の松浦孝治氏が日本の貿易黒字減らし対策などを中心に政府の見解をただした。

宮澤首相は、経済協力開発機構(OECD)の閣僚理事会で、各国から日本の貿易黒字減らしに強い要求が出されたことについて「わが国だけが大きな黒字を持っており、自由貿易にとって問題だと考えるのは無理からぬこと。昨年以来、内需振興を考えており多少時間がかかっても、これが(黒字減らしの)王道だ」と述べ、内需拡大による黒字減らしに全力を挙げる考えを示した。

森通産相は最近の円高について「国内景気を冷やしていくのではないかという懸念材料だ」、これ以上の円高は景気回復に悪影響を与えるとの認識を示した。《共同通信》

【宮澤喜一首相】ゼネコンを徹底調査

宮澤首相は7日の参院予算委員会の経済問題集中審議で、経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会で各国から日本に対し強い貿易黒字減らし要求が出されたことについて「わが国だけが大きな黒字を持っており、自由貿易にとって問題だと考えるのは無理からぬこと。昨年以来、内需振興を考えており、多少時間がかかってもこれが(黒字減らしの)王道だ」と述べ、内需拡大策を講じることで黒字減らしを図る考えを強調した。自民党の松浦孝治氏の質問に答えた。

共産党の上田耕一郎氏は大手建設会社(ゼネコン)のヤミ献金疑惑を追及。ゼネコンが巨額の使途不明金を計上していることについて、首相は「このような経理は監督官庁として関心をもってしかるべきだ」と述べ、建設省の調査を徹底する考えを示した。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮澤首相は7日、選挙制度改革に関し、小選挙区制に比例代表制を加味したさまざまな案が出ていることについて「まだ何も聞いていない。よく分からないなあ」を連発。比例代表制を「シルバーシート」と呼び、長老議員を優先的に処遇しようという考え方についても「ヘー。シルバーシートって言うのか」と長老の一人として無関心を装ってみせた。「とにかく今国会中にやらなければならないということですよ」とことごく論評を回避、片言隻句をとらえられないよう防戦に懸命。

○…梶山幹事長はこの日の記者会見で、野党が要求している国会の会期延長問題について質問され「新聞に書いてあるが、国対を通じては聞いていません。出先で、めいめい(の野党幹部)が話されている段階じゃないですか」とそっけない返答。しかし、会見後「よし国対に聞いてこよう」と自民党国対委員会の部屋に足を運び「おーい、国対委員長。会期延長の話は聞いているか」。瓦国対委員長は「聞いてません。新聞が先へ先へと書いてるんじゃないですか」と、これまた型通りの返事でお互い苦笑い。執行部に会期延長は視野にないことを行動で見せつけていた。《共同通信》



6月7日 その日のできごと(何の日)