平成1596日目

平成5年5月22日(土)

1993/05/22

【カンボジア】総選挙控え厳戒態勢

カンボジア総選挙の投票を23日からに控え、カンボジア全土の約1500の投票所で22日、一斉に投票箱や無線電話、いすなどの設置作業が始まった。

総選挙をボイコットしているポル・ポト派による妨害工作が予想され、投票所近くの要所に完全武装の国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の兵士や、プノンペン政権軍の兵士が張り付く厳戒態勢の下での設置作業だ。

カンボジア総選挙で南部タケオ州を担当する日本の選挙監視要員41人のうち、投票所への配置が遅れていた8人(うち女性3人)が22日、西部トラムコック郡に向かった。8人は午前10時(日本時間正午)すぎ、タケオの陸上自衛隊キャンプを出発、陸自部隊の車4台も同行した。

国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)は危険度に応じて国内各地域を要警戒の赤、要注意の黄、安全の緑に三段階に色分けしており、タケオ州は全体的には黄だが、トラムコック郡は赤に指定されている。

同郡から南西へ10キロ程度しか離れていないカンポート州チュクではプノンペン政権軍とポル・ポト派の戦闘が続いており、選挙監視要員の活動には危険も予想される。

要員の安全確保のためUNTACは、タケオ州内のフランス歩兵部隊を従来の一個小隊30人から100人以上に増強。フランス部隊は主にトラムコック郡に集中的に配置される。

UNTACは、ポト派勢力の浸透の可能性がある同郡の国道3号西側および深南部地域にいる選挙監視要員については、担当する投票所ではなく学校や寺院にまとめて宿泊させる。《共同通信》

国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)報道官が22日夜、明らかにしたところによると、同日午後1時(日本時間同3時)ごろ、カンボジア南部カンポート州で列車が武装集団の待ち伏せ攻撃を受け、民間人3人が死亡、3人が負傷した。

現場は、州都カンポートの東約12キロで、カンポートとコンポントラックの間。武装集団は機関銃やロケット砲などで列車を攻撃したという。報道官は、武装集団の正体は不明としている。

カンポート市内には陸上自衛隊施設部隊の隊員84人が駐留している。

国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の明石代表は、投票開始を翌日に控えた22日、UNTAC本部で記者会見し、今回の選挙は「平和と民主主義の誕生をもたらすものだ」とその意義を強調するとともに、カンボジアの国家再建のため国際社会が選挙後も引き続き支援と援助を与えるよう訴えた。

代表は、総選挙実施に反対しているポル・ポト派による軍事的脅威、政党間の政治暴力など幾つかの困難に直面していると指摘。選挙実施に至るこれまでのプロセスに「完全に満足しているわけではない」と認めながらも、各政党が公平な選挙戦を展開できるような措置を講じた点などで成果を上げたと強調した。《共同通信》

カンボジア最高国民評議会(SNC)議長のシアヌーク殿下は22日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の特別機で、病気療養を理由に滞在していた北京からプノンペンのポチェントン空港に到着、総選挙の投票を翌23日に控えたカンボジアに帰国した。

空港では、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の明石代表のほか、プノンペン政権のフン・セン首相、民族統一戦線を率いるラナリット殿下ら、選挙ボイコットのポル・ポト派を除く3派の代表ら約150人が出迎えた。《共同通信》



【大相撲夏場所14日目】小錦、6度目のかど番が決定

大相撲夏場所14日目(22日・両国国技館)1敗の横綱曙と大関貴ノ花がともに勝ち、千秋楽結びの一番に優勝を懸けて対戦する。曙は大関小錦との“ハワイ対決”を右上手投げで制し、貴ノ花は関脇武蔵丸をもろ差しからの速攻で寄り切りった。千秋楽の相星決戦で曙が勝てば2場所ぶり4度目、貴ノ花が勝てば4場所ぶり3度目の優勝となる。小錦は8敗目を数えて負け越し、来場所は6度目のかど番となる。新関脇若ノ花は、平幕琴の若の左すくい投げに敗れて4敗目を喫し、場所後の大関昇進は絶望的になった。《共同通信》

【日本人留学生射殺事件】被告が涙の証言

米ルイジアナ州東バトンルージュ郡裁判所で開かれている服部剛丈君射殺事件の公判は6日目の22日、ロドニー・ピアーズ被告(31)が証人に立ち、すすり泣きながら、事件が起きてしまったことを残念に思っている、と語った。

ピアーズ被告は「(服部君が)速足で自分に近づいてきたので怖くなり、自分と家族守るため発砲した」と事件の核心を証言。弁護士に「(射殺したことを)どう思うか」と尋ねられると、すすり泣きながら「テリブル(つらい)。服部君の父親(政一さん)が理解してくれることを希望する」と語り、「服部氏とは前から会って話したいと思っている」と述べた。この時、2、3人の陪審員も涙をぬぐった。

この日も傍聴席には服部政一さんが姿を見せ、裁判の行方を見守っていた。検察側の被告人尋問で、被告は事件当時、犯行に使用した44口径短銃のほかにも散弾銃など3丁の銃を自宅に置いていたことが明らかになった。

この後、証人に立った被告の妻、ボニーさんは「最初にサイドドア(勝手口)を開けた時、頭に包帯を巻いた人(服部君のホームステイ先のウェブ・ヘイメイカー君)がいた。2人目の人物(服部君)が何かを言いながら急に近寄ってきたので怖くなり、ドアを閉めてかぎをかけた」と語った。その後、夫に銃を用意するよう頼んだ、という。《共同通信》



5月22日のできごと