平成1514日目
1993/03/01
この日のできごと(何の日)
【大相撲春場所】番付発表
日本相撲協会は1日朝、大相撲春場所(14日初日・大阪府立体育会館)の番付を発表。曙が外国出身力士として初の横綱に昇進し、番付上の横綱不在の異常事態は4場所でピリオドを行った。また貴花田改め貴ノ花は史上最年少記録で大関となり、父親の二子山親方(前藤島親方=元大関)が現役時代に名乗っていた「貴ノ花」のしこ名が12年ぶりに番付に復活した。
貴ノ花は東正位で、西大関の小錦は史上単独4位の在位35場所目となった。1横綱2大関は、番付上では昨年夏場所(横綱北勝海=現親方、大関小錦、霧島)以来である。
2月に旧藤島部屋と旧二子山部屋が合併してスタートした新二子山部屋の勢力伸長も目につく。関取数は佐渡ヶ嶽部屋の計7人を抜)き、貴ノ花を部屋頭として幕内力士ばかりの計10人。一部屋で幕内10人は、昭和40年初場所に部屋別総当たり制になって以降の最多記録となった。
貴ノ花のほかにも安芸ノ島が2場所ぶりに関脇に復帰し、若花田が6場所ぶりに小結に返り咲いた。また旧二子山勢の若翔洋が新小結に昇進した。
このほかの三役陣は関脇が安芸ノ島のほか武蔵丸に霧島。大関から転落して初場所を公傷全休した霧島は、10勝以上を挙げれば規定により大関に復帰できる。
小結は二子山部屋の2力士と関脇から後退した琴錦。幕内昇進は蒼樹山、栃乃藤、日立竜、肥後ノ海の4人が新で、剣晃と恵那桜の2人が再。日大出身の肥後ノ海は、三保ケ関部屋からは昭和55年九州場所の北天佑(現二十山親方)以来の新入幕。幕内の学生出身力士はこれで6人となった。元高校教師の智ノ花は東十両2枚目と幕内が目前の位置に上がってきた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【Jリーグ・市原】リトバルスキー選手を獲得
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)のジェフ市原は1日、元ドイツ代表の名FW、ピエール・リトバルスキー(32)をブンデスリーガ(同国1部リーグ)の1.FCケルンから獲得したと発表した。
来日はドイツでの引退試合を終えた5月初旬の見込み。移籍金は約1億2000万円とみられている。《共同通信》
【米軍】ボスニアに援助物資を投下
ドイツのニュース専門テレビNTVが1日、報じたところによると、ボスニア・ヘルツェゴビナ東部でセルビア人武装勢力に包囲され、孤立しているイスラム教徒らを救援するため、米空軍の輸送機「C130」3機が28日夜、ドイツのフランクフルトにあるラインマイン空軍基地を出発、人道援助物資の投下作戦を開始した。米軍スポークスマンも作戦開始を確認した。
同テレビなどによると、3機はボスニアの上空で食料、医薬品を詰め込んだコンテナを投下し1日未明、無事帰還した。投下作戦は数日間続く予定。投下は紛争当事者からの対空砲火を避けるため、ビラ投下と同様に夜間に行われた。
ラインマイン基地では27日までに計80トンの援助物資を用意、7万人分の食料を90個のコンテナに、医薬品を6個のコンテナに分けて詰め込み、投下作戦開始に備えていた。コンテナはそれぞれ防水シートと緩衝材で包まれ、パラシュートが付いている。
基地からボスニアまでは空路2時間半から3時間。輸送機は28日夜(日本時間1日午前)前に基地を発進し、ボスニアでは高度約3000メートルの上空から援助物資を投下したもよう。
食料用コンテナ1個の重さは約700キロで、落下速度は秒速24メートルにも達するため民家に当たれば、屋根を突き抜けるという。《共同通信》
【独・コール首相】サミット前に新ラウンド妥結を
ドイツのコール首相は1日朝、都内のホテルで経団連、日本商工会議所、日経連、経済同友会、日本貿易会共催の歓迎朝食会で講演と意見交換をした。 講演の中でコール首相は「東京サミット(先進国首脳会議)の前にも新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の妥結が重要だ。昨年のミュンヘン・サミットのように早期妥結を求める声明だけでは、もう不十分だ」と保護主義を防ぐためにも東京サミット前の新ラウンド妥結の緊急性を強調した。
日本の経済界に対しては①旧東ドイツに積極的に投資し復興を支援するとともに、東欧市場へも投資を促してほしい②先端技術開発で日独の企業が共同でハイテク協力会議のようなものを設立し協調していくべきだ—と呼び掛けた。《共同通信》
【天皇陛下】独・コール首相と会見
天皇陛下は1日、公賓として来日中のドイツのコール首相を皇居に招き、宮殿・竹の間で会見、続いて小食堂連翠で昼食会を開かれた。昼食会には皇太子さまも同席され、宮内庁によると、陛下と首相は通訳交え約20分会見し、陛下が「ドイツ統一は苦労が多かったでしょう」と話し掛けられると、首相は「統一できない苦労に比べれば大したことはなかったです」と答えたという。
また首相は、ワイツゼッカー・ドイツ大統領からの「陛下といずれドイツでお目にかかりたい」という陛下へのメッセージを口頭で伝えた。《共同通信》
【防衛庁】大型輸送艦導入「PKO目的ではない」
防衛庁の畠山防衛局長は1日午前の衆院予算委員会で、来年度予算案に購入費の一部が盛り込まれている大型輸送艦(LST、8900トン、1隻503億円)の導入目的について「陸上自衛隊を国内作戦地域に輸送するためのもので、欠けている輸送能力を近代的技術水準に合わせるということだ。国連平和維持活動(PKO)などを目的に整備するものではない」との見解を示した。
社会党の宇都宮真由美氏の質問に答えた。また宇都宮氏は1500トン型の輸送艦(1970年当時の1隻購入額約19億円)の後継艦として導入されるLSTは高価すぎるとの観点から、その積算の内訳を示すよう迫った。
これに対し、防衛庁の中田装備局長は①船体が300億円強②エンジンなどの機関2、30億円③部品などの政府調達品100億円強—などと答えたが、それ以上の具体的中身については「今後の契約に支障が出る」として答弁を避けた。《共同通信》
【政界談話室】
○…河野官房長官は1日の記者会見で、背景にシベリア抑留者に対する総理府の慰労事業のポスターを掲示。「毎日2回の会見の場を利用しない手はない」との自らの発案で、河野長官は高さ約1.8メートルの掲示板に張られたポスターを指し「会見の場としては不適当かもしれないが、一人でも多くの対象者に徹底させたいので理解と協力をお願いしたい」と今月末で請求期限の切れる事業についてPR。「官房長官がアップになるのでポスターは写らない」との声をよそに「話題を提供するだけでも意味がある」と“宣伝効果”に自信満々?
○…共産党の寺前国対委員長はこの日の記者会見で、自民党が調整中の減税回答について「予算修正要求にはゼロ回答、減税は協議機関を設けて検討との内容だと聞いているが、事実なら自民党の態度はごう慢だ」と厳しく批判。さらに「国民が生きるために減税を求めているのに真剣さがない。事実上先送りになる」と付け加えた。しかし記者団に「与野党協議にも反対か」と尋ねられると「先送りのための協議機関に反対なんだ。各党で相談しようというなら共産党を除くのには反対だ」と強調し、共産党が入れば先送りはさせないと言いたげ。《共同通信》
【デビ夫人】釈放
米コロラド州でのパーティーの席上、知り合いの女性にワイングラスを投げつけ、大けがをさせたとして実刑判決を受け、同州の刑務所で服役していたデビ・スカルノ夫人(52)が1日、釈放された。
刑期は60日間だったが、模範囚とされ、36日間で予定より早く出所した。釈放直後、夫人は地元紙に対し「貴重な体験だった。残りの人生の宝にしたい。獄中生活が懐かしくなるでしょうね」と語った。
有罪判決を受けたことで、30日以内に国外退去するよう命じられているデビ夫人は、パリ経由で日本へ行く予定という。刑事事件は落着したが、被害者のビクトリア・オスメナさんは顔に37針を縫う大けがをしたとして、数百万ドルの慰謝料を求める訴訟を起こしている。この裁判は9月に始まる見込み。《共同通信》