平成1458日目

1993/01/04

この日のできごと(何の日)

【宮澤喜一首相】年頭記者会見

宮澤首相は4日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した後、神宮司庁内で記者会見し、11日からの東南アジア諸国連合(ASEAN)4カ国歴訪について「インドシナ半島、カンボジア復興を共同連携してやろうと呼び掛ける」と述べ、日本がタイなど域内諸国と協力して当たる「連携型援助」を提唱する方針を公式に表明した。

首相はその狙いとして「この地域は21世紀の世界経済のけん引力になる。多様性と開放性が特色だ。インフラストラクチャー(社会基盤)整備、人材育成は地域の安全にもつながる。これを日本の一つの使命、役割にしたい」と語り、安全保障の視点も採り入れての同地域の均衡ある発展に日本が積極的に取り組む姿勢を強調した。

「連携型援助」は経済成長率の高いタイ、シンガポールなどと日本が協力を深め、ベトナム、ラオスなど域内の発展途上国への経済協力を効率的に行い、地域の全体的な活性化を図ることを目的とした構想。首相は記者会見で「二国間協力はこれまでやってきたが(今後は)ASEAN共通の課題を話し合いたい」と意欲を示した。

また同日からジュネーブで再開予定の関税貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)について、農業以外の分野でも修正要求が出ていることや、米国の政権交代などを指摘、「急にまとめ上げるのが難しくなってきている。日程的に見当がつかない」と述べた。

日本の対応について、首相は①コメを含め例外なき関税化を内容とした最終合意案には反対していく②日本が新ラウンドを壊したと言われぬようにしたい—との立場を繰り返した。政治改革では、衆院の単純小選挙区制導入を柱とした自民党の抜本改革案を「国民に明確にしたい」と実現に意欲を示すとともに、野党との間で各党案を国会で論議していく考えを強調した。《共同通信》

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【政界談話室】荒れる年?何を祈願

○…4日、恒例の伊勢神宮参拝を済ませた宮澤首相は、内宮で日本ボーイスカウトの伊勢七団の中本啓介君(9つ)に珍しく大きな声で「こんにちは」と声を掛け、バラの花束をもらってニコニコ顔。実はことし、伊勢神宮が20年に1回、建て替えた新殿に神体を移す「式年遷宮年」に当たり、その年は不況の年になるというジンクスがある。前回の1973年は石油ショックだった。遷宮が行われる今秋は、まさに自民党総裁選の時期。参拝後の会見で、首相は景気や総裁選について一言も触れなかったが、伊勢神宮には何を祈願した?

○…この日、社会党委員長選出馬を表明した山花書記長は、記者会見で「自民党は、小沢(一郎元幹事長)氏が“野党を一度木っ端みじんにしてやる”と言った小選挙区制より内容を悪くした単純小選挙制を出そうとしている」「小沢氏の改憲指向が議論されたように、タカ派的議論だけが国民に影響しようとしている」と発言。何度も小沢氏の名を口にして、小沢氏率いる自民党羽田派が政界再編を模索していることへの対抗意識がありあり。一方で「(憲法論議について)他会派とも話し合っていきたい」と述べたものの、従来の社会党から変わる主張は何も聞こえず、既に守りの態勢か。《共同通信》

【社会党・山花書記長】「創憲」提唱

山花書記長は4日午後、国会内で記者会見し、田辺委員長の退陣に伴う後任委員長選挙への出馬を正式に表明した。

この中で山花氏は安保・自衛隊など基本政策の見直しについて「平和憲法の原理を推し進める観点に立って、新しい時代にどのように憲法政治を進めるか積極的に議論したい」として、自民党や野党の一部から出ている改憲論に対抗するため「創憲(そうけん)」という新たな考え方を提唱した。

山花氏は「自民党一党支配を許してきた社会党の責任も厳しく問われている。日本の政治を土台からつくり直すことに全力を尽くす」と、出馬に当たっての決意を強調。さらに山花氏は「党の顔を変えただけでは不十分。全党挙げて現実変革の党として生まれ変わった新しい」姿を国民に訴えたい」と大胆な党改革の必要性を指摘し、「若い世代のエネルギーと英知を(改革に)生かしたい」と述べ、清新な新執行部づくりを目指す考えを表明した。

山花氏は出馬に伴い、自らが所属する左派「新しい社会党を創る会」を離脱する考えを明らかにした。「今回の選挙では派閥の推薦は受けず、一党員として支持をいただきた。い」と述べるとともに、新執行部メンバーも派閥離脱を検討すべきだとの考えを示した。

山花氏が提唱した「創憲」の考えは、現憲法に欠けている外国人労働者の人権や環境権を明記し、補強する形で憲法を創造していくものと説明している。《共同通信》

【キム・キャンベル氏】カナダ初の女性国防相に

カナダのマルルーニー首相は4日、2年ぶりの内閣改造を実施した。低迷する支持率回復を狙い、閣僚の数を39人から35人に減らすとともに、国防相にキャンベル法相(45)を起用、初の女性国防相を誕生させた。

キャンベル新国防相は国民の人気が高く、マルルーニー後の進歩保守党のリーダーとして期待する声も多い。《共同通信》

【桂春蝶さん】死去

関西の人気落語家、桂春蝶さんが4日午前10時44分、消化管出血のため大阪府吹田市の病院で死去した。51歳。大阪市出身。

昭和35年、市岡商業高を卒業後、証券会社に入社したが37年、三代目桂春団治の羽織の脱ぎっぷりにほれて入門したという変わり種。39年8月、新世界新花月でデビュー。細い体で持ち前の勘の良さと、芸人臭さを感じさせない魅力で人気を集め、ラジオのディスクジョッキーなどで売り出した。

若手の信望も厚く、新作落語のほか「牛ほめ」「崇徳院」といった古典落語にも力を入れた。猛烈な阪神タイガースファンとしても有名。桂さんは元日の夜、自宅で吐血などのため倒れ、救急車で同病院に入院していた。《共同通信》



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