平成1218日目

平成4年5月9日(土)

1992/05/09

【渡辺美智雄外相】「PKO法案は必ず通せる」

渡辺外相は9日午前、宇都宮市で開かれた自民党の参院選公認候補者の後援会総会であいさつし、国連平和維持活動(PKO)協力法案について「(自民党と公明、民社両党との)歩み寄りによって必ず通せるのではないか。8、9分のところまで来ている」と述べ、今国会での成立に自信を示した。ただ、再修正の内容など具体的な点については言及しなかった。

また、この夏の衆参同日選の可能性について「政治は生きものだから分からない」としながらも「今回は同日選になる見込みは今のところない」と否定的見方を示した。外相はこれまで、PKO協力法案の行方によっては、衆参同日選になると再三発言していた。《共同通信》



【カンボジア】社会主義(ベトナム型)と決別

カンボジア(プノンペン政権)の最高実力者であるチア・シム国会議長は9日までに、人民党中央委本部で共同通信との単独インタビューに応じ、今後のカンボジアの政治体制、日本の国連平和維持活動(PKO)参加問題などについて見解を明らかにした。

この中でチア・シム議長が今後の政治体制に関連して「シアヌーク殿下の敷いた道に従い進んでいく」と強調、シアヌーク時代の「サンクム(社会共同体)体制」に復帰
するとの政治路線を党決定した、と言明した。

現地の外交筋はこの発言について「ベトナム型の社会主義体制から全面的な決別を明確にしたもので、新政権樹立のための総選挙に向け、シアヌーク派との“同盟”関係の強化を表明した」と受け止めており、極めて注目される。《共同通信》

【中国・江沢民総書記】米との関係改善に意欲

中国訪問中の連合の山岸会長は9日北京の中南海で江沢民中国共産党総書記と会談した。山岸氏と中華全国総工会の倪主席の会談の結果、総工会が連合の“橋渡し”により1989年6月の天安門事件以降、交流が禁止されている国際自由労連(ICFTU)加盟労組との関係改善を図ることで合意したことについて、総書記は「評価したい」と強調。「中国は国際的にも改革・開放政策に立って積極的に連携の努力を強めるという立場だ」と述べ、米国などとの関係改善にも意欲を示した。《共同通信》

【中国・江沢民総書記】「人権」改善に消極姿勢

連合の山岸章会長は9日夕(日本時間同)、北京市の中南海で江沢民・中国共産党総書記と35分間会談した。

山岸氏は結社の自由など中国の人権、労働組合基本権の改善について、「国際労働運動の普遍的な課題だ。党の最高責任者として指導してほしい」と要請した。これに対し、江沢民総書記は「世界には多彩な価値観があり、国の政治形態も多様だ。一つの国の価値観を押し付けることがあってはならない」と述べ、人権問題はあくまで内政問題だとして、改善には消極的な姿勢を示した。

また、連合と中華全国総工会が交流を再開したことについて、江総書記は「国際的労働運動の連帯にとって重要なことだ」と述べ、支持した。《読売新聞》



5月9日のできごと