平成1173日目
1992/03/25
この日のできごと(何の日)
【ハウステンボス】開園
長崎オランダ村が長崎県佐世保市の大村湾沿いに建設した国内最大規模のウオーターフロントリゾート「ハウステンボス」(オランダ語で「森の家」)の一般公開が25日始まり、約15万本の色とりどりのチューリップに囲まれた中世のオランダの街並みや数々のイベントを1万人以上の家族連れや若者が楽しんだ。
観光客は入場ゲートの「ナイアンローデ城」を通り、風車や建物が立ち並ぶ街に「入国」。53に及ぶレストランや立体映像館「ミステリアス・エッシャー」などに繰り出した。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【スバル・ヴィヴィオ】発売
【織田哲郎さん】シングル「いつまでも変わらぬ愛を」発売
【自民党・金丸信副総裁】演壇に
自民党の金丸副総裁は25日、長野県上郷町、阿智村を訪れ、竹下派衆院議員の後援会主催の時局講演会で講演したほか、中央高速道園原インターチェンジ開通式に出席した。20日の栃木県足利市での発砲事件以来、金丸氏が演壇に上がるのは初めて。周囲は心配して引きとめたが、金丸氏は、「ここでひるんではいけない。ポスターも張ってあり、約束を守らなければ、恥をかかせる」と、予定通り日程をこなした。 25日動員された長野県警の警備陣は約170人で、講演会会場入り口にはゲート式の金属探知器まで設置され、厳重な警備体制がとられた。
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自民党の金丸副総裁は25日の長野県上郷町内での講演で、栃木県足利市内で狙撃された事件に触れ、「国民相手に話し合いが出来ない政治家がはびこるとしたら、日本の将来はどうなる。私はこの犠牲になってもいいと考えている一人だ」と述べ、テロによる言論封圧を厳しく批判した。《読売新聞》
【自民党・綿貫民輔幹事長】同日選に含み
自民党の綿貫幹事長は25日、参院茨城選挙区補選応援のため訪れた水戸市で記者会見し、この夏の衆参同日選挙の可能性について「言うべきことではないし考えてもいない」としながらも「政策的対決、国民に信を問うテーマがあるか、はっきりしていない。野党もテーマをぶつけてくるか分からない。その時でないと判断できない」と述べた。
これは今後、国連平和維持活動(PKO)協力法案など政策課題の処理をめぐり混乱が生じれば、解散の大義名分になるとの認識を示したもので、同日選の可能性に含みを残した。《共同通信》
【社会党・伊藤茂副委員長】与野党で現実論議を
社会党の伊藤茂・副委員長は25日、読売新聞社の憲法問題調査会(猪木正道会長)の第5回会合に出席し、安保・自衛隊問題や国連平和維持活動(PKO)協力などに関する見解を明らかにした。
伊藤氏は、とくに自衛隊について「認める、認めないということではなく、現実にある自衛隊をどのようにして国民や近隣諸国に理解され、賛成を得られるものにしていくのかという議論が必要」と指摘、自衛隊のあり方を含め冷戦後の新時代における平和構想や憲法論を深めるため、与野党の党首が予算委員会でお互いの立場を主張する本格的な論議を開始するよう提唱した。
伊藤氏は①内外での強力なレスキュー(災害救助)活動②PKOへの協力③わが国の安全を守るための国土警備隊的な活動—の三つを挙げ、これらの点に着目して自衛隊の大胆な縮小、再編を検討する必要があるとの持論を述べた。ただ、PKOに関しては、「あくまでも自衛隊とは別個の組織とすべきだ」と主張した。また、安全保障をめぐる与野党論議については積極的に取り組む考えを明らかにした。
これに対し、委員の間からは「ここ1、2年の動きをみると、冷戦の終結でむしろ地域紛争、民族紛争が多くなってきているなど、国際情勢は依然、楽観できないとの厳しい認識が示された。《読売新聞》
【JR貨物・DF200】公開
貨物輸送のスピードアップを目指すJR貨物の新型ディーゼル機関車「DF200」が神戸市兵庫区の川崎重工兵庫工場で完成、25日、関係者に公開された。20年ぶりに開発され、現在主力の「DD51」に比べ、最高時速は15キロアップの110キロ、動力は1.5倍の3400馬力で国内最強。制動、動力関係をコンピューターで制御するなどハイテク技術を多用している。
グレーに赤のラインの入ったスマートな車体のDF200は200台製造、1号車は2か月間走行試験を行い、7月から北海道・千歳線に投入される。《読売新聞》
【タイ】新首相にナロン氏
タイ総選挙で第一党となった正義団結党(サマキタム)など国軍支持派5政党は25日、連立政権樹立に合意し、正義団結党のナロン・ウォンワン党首(66)を次期首相に選ぶことを決めた。これにより、さる22日の総選挙後難航していた連立工作が決着。憲法の規定に基づき、国家平和維持秩序評議会(NPKC)のスントン議長が同党首を正式指名し国王に上奏する運びとなる。
連立政権に合意したのは正義団結党(79議席)と第二党となったタイ国民党(74議席)のほか社会行動党(31議席)、タイ人民党(7議席)、民衆党(4議席)の5党で、総議席数は195となり、下院(360議席)の過半数を15議席上回る与党グループを構成することになる。
記者会見したナロン党首は「首相に選ばれたことを非常に誇りとする。率直な姿勢で国家の問題に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。《読売新聞》
【セルゲイ・クリカリョフ宇宙飛行士】313日ぶりに帰還
ソ連崩壊のあおりで、宇宙からの帰還が遅れていた宇宙科学ステーション「ミール」搭乗のセルゲイ・クリカリョフ飛行士(34)が25日午前11時51分(日本時間同午後5時51分)、313日ぶりに地球に帰還した。
独立国家共同体(CIS)テレビによると、クリカリョフさんとボルコフ船長、ドイツ人飛行士のフラーデさんの3人を乗せた宇宙船「ソユーズTM-13」は、中央アジア・カザフスタンのステップに予定より6秒早く軟着陸した。クリカリョフさんの健康状態は良好だという。
クリカリョフさんは昨年5月18日、カザフのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられた。滞在予定は当初約5か月間で、昨年10月には帰還できるはずだった。しかし、ソ連の8月政変やカザフのバイコヌール基地帰属要求などのあおりで帰還が延期。今月17日に交代要員を乗せたロケット「ソユーズTM-14」が打ち上げられるまで、さらに、約5か月の宇宙滞在を余儀なくされた。クリカリョフさんが宇宙にいた間、祖国は、クーデター失敗、共産党解体、連邦消滅、CIS創設という政治的激動に見舞われた。
ボルコフ飛行士は昨年10月に打ち上げられ、フラーデ飛行士はCIS創設後初の打ち上げとなったドイツ・ロシア共同の国際宇宙船「ソユーズTM-14」に搭乗していた。
これまでの宇宙最長滞在記録は、旧ソ連のマナロフ、チトフ宇宙飛行士が88年に達成した366日で、クリカリョフさんの滞在期間はそれより53日短い。《読売新聞》