平成1058日目

1991/12/01

この日のできごと(何の日)

【高知県知事選】橋本大二郎氏が初当選

任期満了に伴う高知県知事選挙は1日投票、即日開票の結果、保守系の市民団体が推す無所属の元NHK記者橋本大二郎氏(44)=社会支持=が、自民党公認の前副知事川崎昭典氏(63)、無所属で医師の森清一郎氏(69)=共産推薦=を大差で破り、初当選。全国で一番若く、戦後生まれとしては初の知事が誕生した。自民党にとっては宮澤内閣発足後初の「公認候補」を立てての知事選に敗北する結果となった。

今回の選挙は引退する中内力知事(79)の後継者として川崎氏が立候補、当初は無風選挙の見方もあった。しかし橋本龍太郎前蔵相の弟で元ニュースキャスターとして知名度の高い橋本氏が挑んだため、保守が分裂。社会、共産も巻き込んだ三つどもえ戦となり、全国的な話題となった。《中日新聞》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

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外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

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【ゴルフ・尾崎直道選手】今季3勝目

男子ゴルフのカシオワールドオープン最終日は1日、鹿児島県の指宿GC開聞コース(パー72)で行われ、尾崎直道がラリー・ネルソン(米)に競り勝ち、今季3勝目でツアー競技通算17勝目をマークして賞金2520万円を獲得。ロジャー・マッケイ(豪)、中島常幸に次いで今季3人目の年間獲得賞金1億円を突破した。

尾崎直はネルソンにリードを許したが、16番のバーディーで追いついた。17番でネルソンが池に入れてタブルボギーとしたのに対し、尾崎直はパーをキープ、18番ではバーディーとして突き放した。

湯原信光は8位に入り385万円を獲得、ツアー12年目で生涯獲得賞金3億円を突破し、10年間のシード権を得た。《読売新聞》

【福岡国際マラソン】

バルセロナ五輪の代表選考を兼ねた第45回福岡国際マラソンは1日午後0時15分、福岡・平和台陸上競技場を発着点とし、福岡市香椎を折り返す42.195キロの新コースに内外14か国、99人が参加して行われ、マラソン6度目の新鋭、森田修一(26)(日産自動車)が37.8キロで優勝候補の筆頭、アベベ・メコネン(28)(エチオピア)を振り切り、自己ベストを3分58秒も更新する2時間10分58秒の好タイムで初優勝した。

日本勢は一般参加の若手が健闘。トラックに入って頑張ったマラソン二度目の本田竹春(24)(日本電気HE)が2位、早乙女等(24)(日本電気)が3位に食い込み、そろって自己記録を大幅に更新した。メコネンは終盤に疲れ4位に終わり、日本勢が39回大会以来六年ぶりに上位3位まで独占。優勝した森田は、来年のバルセロナ五輪の有力な候補の一人に浮上した。《読売新聞》

【自民党・森喜朗政調会長】「コメ開放」国内対策を検討

自民党の森政調会長は1日、出演したテレビ番組で、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)農業交渉の焦点であるコメの市場開放と、それに伴う国内対策について、「(政府・自民党内でも)口にはしないがいろんな案を考えているし、いろんな選択肢もある。税もそうだ。欧米の決着がどうつくかだ」と述べた。

この発言は、例外なき関税化を軸にしたウェーバー条項撤廃や、輸出補助金削減をめぐる米国と欧州共同体(EC)の決着次第では、日本もコメについて何らかの譲歩は避けられないとの見方から、政府・自民党内でも国内対策の検討に入っていることを認めるとともに、農業の抜本改善などのための財源として、目的税のような構想もあり得ることを示したものだ。

森氏は、「今の段階で日一本が積極的に(譲歩案を提示)する状況じゃない」と、の見解を表明。一方で、「経済界は(コメ自由化について)まあいいじゃないかというが、それならば農業にどういう施策があるか議論すべきだ。四国、北海道などへの企業誘致、あるいは特別の税を考えるとか、それで日本の農業をどうするか(議論すべきだ)」と述べ、抜本的な議論が必要との考えを強調した。《読売新聞》

【PKO法案】竹下元首相、今国会での成立を強調

竹下元首相は1日、山口県下関市での時局講演会で、国連平和維持活動(PKO)協力法案について「金ばかりでなく人も平和協力に参加する道を開く法律だ。経済、文化、平和への協力が国際国家としてまさに在るべき姿だと思う」と述べ、法案の今国会での成立の必要性を強調した。《共同通信》

【竹下登元首相】故・安倍氏の二男、晋三氏を応援

竹下元首相は1日、故安倍晋太郎・元自民党幹事長の意思を継いで次期総選挙で山口1区から出馬予定の二男晋三氏応援のため山口県入りした。

後援会の会合で講演した竹下氏は「安竹連合は政策連合以上に心情連合だった」と安倍氏とのきずなの強さをアピール。「晋三君は自らの手で21世紀の扉を開け、自らの目で確認できるという無限の可能性があり、それに託したい」と支援を訴えた。

安倍、竹下両氏は自民党総裁の座を争ったライバルだが、昭和33年衆院選初当選の同期で年齢も同じ。60年2月、竹下派の全身「創政会」旗揚げの際は安倍氏が「実があるなら今月今宵、一夜明ければだれも来る」と高杉晋作が奇兵隊を挙兵したときに詠んだどどいつを記した色紙を贈り、精神的に支えた盟友同士でもある。

安倍氏が亡くなる直前、最後に言葉を交わした政治家が竹下氏。「晋三君が一人前になるまでおれは死ねない」と周囲に漏らすなど、竹下氏の晋三氏への思い入れは人一倍。「晋三氏当選が安倍氏への何よりの供養」(竹下氏周辺)と応援を買って出た。

しかし、山口1区はもともと自民党三塚派から2人が立候補を予定している激戦区。今年9月に同派会長の三塚氏が同派の現職を応援のため山口入りしたことが引き金となって加藤六月氏らの“脱藩騒ぎ”が起きただけに、晋三氏にとって竹下氏は心強い助っ人となったようだ。《中日新聞》



12月1日 その日のできごと(何の日)