平成847日目・国民の休日

平成3年5月4日(土)

1991/05/04

【海上自衛隊・掃海部隊】初寄港

機雷除去のため中東へ向かっている海上自衛隊「ペルシャ湾掃海部隊」は4日午前8時(日本時間同9時)すぎ、最初の寄港地、フィリピン・スビック米海軍基地に接岸した。スビック基地は、マニラの北西約100キロにあり、国外における米海軍の最大基地。

掃海母艦「はやせ」をはじめとする6隻の部隊は先月29日に奄美大島沖で合流、日本領海を出て、南下を始めた。当初の予定では、5日にスピック港に入港の予定だったが、気象条件がよく、一日早く到着した。

部隊は、同基地で生鮮食料、水、燃料などを積み込んだ後、同午後5時(日本時間同6時)、次の寄港地シンガポールへ向けて出発した。シンガポール着は一週間後の予定で、ペルシャ湾には今月末か来月初めに、到着するという。《読売新聞》

【海部俊樹首相】フィリピン入り

海部俊樹
https://www.kantei.go.jp/

東南アジア諸国連合(ASEAN)五か国を歴訪中の一海部首相は4日午後(日本時間同)、最後の訪問国フィリピンのマニラに到着、直ちに宿泊先のホテルからスビック米海軍基地に入港した海上自衛隊掃海部隊に激励の電話をかけた。-

海部首相は、掃海部隊指揮官の落合畯一佐に対し、「今回、(歴訪した)ASEAN各国に、(掃海部隊派遣が)平和目的の人的貢献であることを説明して理解を得られたのはもちろんのこと、これに支援、協力したいと言ってくれた国もあり、大変ありがたいと思っている」と強調、そのうえで、「くれぐれも事故に注意して、立派に任務を果たして頂きたい」と述べた。

これに対し、落合一佐は「(ASEAN各国の)理解が深まっていることに感銘している。511人の全隊員が使命の重要性を実感しており、国民の負託にこたえるべく全力を尽くして任務に当たりたい」と答えた。《読売新聞》

【竹下登元首相】中国・江沢民総書記と会談

中国訪問中の竹下元首相は、4日午前(日本時間同)、北京市内の中南海で江沢民共産党総書記と約1時間会談した。

竹下氏は、先のブッシュ米大統領との会談を踏まえ、「米議会内には対中貿易関係に様々な意見があるが、ブッシュ大統領は中国の最大の理解者だ。大統領が対中、対日政策を思い通り遂行できるよう協力すべきだと痛感した」と述べ、悪化している米中関係改善のため、中国側も努力すべきだとの考えを示した。これは中国の中東地域を含む発展途上国への武器輸出に対し、米側が強い懸念を抱いていることを間接的に伝えたものだ。

これに対し、江総書記は「中国は中米関係改善に努力してきたし、今後も努力を続ける」と関係改善に強い意欲を示した。また、「中米関係に関心を持ってもらい、感謝している。さらに中米関係改善に積極的な役割を果たされると期待し、確信している」と述べ、先の李鵬首相に引き続き、竹下氏に米中関係改善での仲介役を要請した。

これに対して、竹下氏は、19日に米国のクェール副大統領が来日する際、江総書記の意向を伝えるとして、側面支援を約束した。また、日中関係については、国交正常化20周年を迎える来年を機に、一層友好発展を進めることで一致した。《読売新聞》

【韓国】学生デモ続く

明知大一年、姜慶大君(20)がデモ中に機動隊員の暴行を受けて死亡した事件発生9日目の4日も、ソウル、光州、釜山、大田、大邱など全国各地で約5万人が参加してデモが行われた。ソウル市では4日、延世大近くの新村ロータリーなど3か所に集まった学生らがいったん分散したのち、市庁周辺で市中心部に集まった学生約2万人が事件に関与した「白骨団」解散と盧泰愚大統領の退陣を叫んで機動隊と衝突を繰り返した。

また、3日抗議の焼身自殺を図った京畿道城南市の暻園大二年千世容君(20)が同日深夜収容先の病院で死亡した。学生が事件に抗議して焼身自殺を図ったのは千君で3人目で、死亡者は2人目。《読売新聞》

【米・ブッシュ大統領】入院

ブッシュ米大統領は4日午後4時20分(日本時間5日午前5時20分)ごろ、メリーランド州にある大統領の別荘地、キャンプデービッドでジョギング中に息苦しさを訴え、主治医の手当てを受けた後、ヘリコプターで同州のベセスダ海軍病院に運ばれた。

同夜8時すぎ、急ぎ記者会見したフィッツウォーター報道官によると、大統領は「心房細動」という不整脈を起こしたが、その後は元気で、心臓組織にも異常はないという。経過を見るために同夜入院した。

大統領は、日中は入院を続けて様子を見ることになったが、5日朝の同報道官の説明によると、「大統領の気分はすぐれているが、心房細動の症状は続いている。心臓発作の形跡や他の疾患の兆候はなく、これはけさの血液検査やエックス線診断でも確かめられた」という。主治医によると、息苦しさは不整脈が原因で、心房の正常な周期的収縮が一分間に数百回もの不規則振動に変わる心房細動と診断されている。《読売新聞》



5月4日のできごと