平成788日目

平成3年3月6日(水)

1991/03/06

【米・ブッシュ大統領】中東包括和平へ意欲

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ブッシュ米大統領は6日夜(日本時間7日午前)、議会上下両院合同会議で湾岸戦争の勝利演説を行った。大統領に「われわれは世界新秩序に向けた最初の試練を乗り越えた。しかし中東の平和を達成するという約束はクウェート解放で終わるものではない」と強調、包括的な中東和平実現のための4項目を提案した。

その内容は①アラブ諸国が主体となった地域安全保障体制の創設②大量破壊兵器や、それを運搬するミサイルの拡散防止③イスラエルとアラブ諸国の対話促進によるパレスチナ問題の解決④石油資源を活用した格差のない経済開発—を柱としている。

大統領は7日から中東を歴訪するベーカー国務長官がこの方針を関係国首脳に説明すると述べるとともに「米国は地域の平和と安定の仲介役として、たゆまぬ努力を重ねる」と決意を表明した。

4項目提案のうち地域安全保障では、「米国も立ち上がる用意がある」とし、米地上軍はアラビア半島に駐留させないが、空軍と地上部隊を含む合同軍事演習を今後実施し、米軍を参加させる方針を明らかにした。また「米国の重要な国家利益はペルシャ湾の安全にかかっている」と訴え、米海軍を引き続き展開させる意向を示した。

武器の拡散防止では、大統領は「イラクの指導者が国家資源を再び軍備増強に使わないと世界に確信させるまでは、戦争の手段を近付けさせてはならない」と述べ、対イラク兵器禁輸の必要性を力説した。

パレスチナ問題について、大統領は解決が困難なことを認めながらも「イスラエルと多くのアラブ諸国が初めて共通の侵略者と対決した」と指摘、今回の戦争で双方に対話と妥協の機運が生まれた点を強調した。

そのうえで国連安全保障理事会決議242および338に基づき、イスラエルの生存権の承認とパレスチナ人の政治的権利を認めることが問題解決の原則になるべきだと述べた。《共同通信》



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【皇太后さま】米寿に

皇太后さまは6日、88歳の米寿を迎えられた。宮内庁によると、死去時の確実な年齢が分かる奈良時代以後の皇后の中では1127年、92歳(数え年)で亡くなった後冷泉天皇の藤原寛子皇后に次ぐ長寿。

ことし1月に数日間、風邪をひかれ37度台の熱が出たほかは血圧など体調に大きな変化はなく、6日は正午すぎから宮殿やお住まいの皇居・吹上御所で皇族や宮内庁関係者らによる祝賀行事が行われる。

宮内庁によると、皇太后さまの体重は60キロ近くで安定。皇居外への外出は昨年夏の那須御用邸静養以後ないが、12月上旬までは、天気の良い日にはベランダで女官に支えられて歩いたり日光浴をされるのが日課だったという。

日常生活は車いすを使用、ことしに入ってからは日光浴なども控え、御所の中でテレビや雑誌をご覧になることが多いという。《共同通信》

【参院本会議】「90億ドル支援」補正予算成立

今国会最大の焦点となっていた多国籍軍への90億ドル追加支援のための平成2年度第2次補正予算と財源関連法は6日夕の参院本会議で自民、公明、民社などの賛成で可決、一括成立した。

社会、共産、連合参議院は「憲法違反の戦費協力」として反対した。90億ドルは3月中に湾岸平和基金に拠出されることになり、海部首相の国際公約が実現する。《共同通信》

【若人あきらさん】3日ぶりに見つかる

今月3日、静岡県熱海市の熱海港防潮堤で釣りをしていて行方不明になっていたタレントの若人あきらさん(40)が6日午後3時すぎ、神奈川県小田原市内で3日ぶりに見つかり同市内の病院に収容された。

若人さんは一時的な記憶喪失状態で、不明中の行動ははっきりしない。神奈川県警小田原署は犯罪に巻き込まれた可能性は低く、意識の回復を待って事情を聴くことにしている。《共同通信》

【イラク】政府軍がバスラ制圧

イラク国内情勢に精通する米中東軍筋は6日、「バスラに、もはや二つの勢力はない。政府側が掌握している」と述べ、態勢を立て直した大統領警護隊など政府軍が騒乱を収拾し、バスラをほぼ制圧したことを明らかにするとともに、ほかのイラク南部の都市や町も政府側が掌握しはじめていると語った。

同筋は米軍の偵察活動による情報として、バスラはこれまで政府軍と反政府軍の部隊計約5000人がそれぞれの戦車とともに対じしていたが、6日の情報ではバスラにいる5000人の兵士はすべて政府側になったとし、建物や道路の破壊の具合から戦車、火砲、機銃の交戦があったようだと述べた。このため多数の死傷者が出た可能性が強い。

同筋によると、イスラム教シーア派が多数派のイラク南部に入りデモ、暴動を指導していたイラン人のシーア派リーダーらの姿が6日には見えなくなっており、反政府側は統制を失い、武器も不足している。これに対し、政府側は多国籍軍に撃破された大統領警護隊三、四師団を再編成し、バグダッドから投入された特別部隊とともに鎮圧に成功した。

同筋は「きのうまで見られた各地での活発な反政府運動は少なくなっており、政府側のコントロールに置かれている」と述べ、ほかの地域も政府側が掌握しはじめていると語った。

6日も激しいデモ、暴動が起きているのはシーア派の聖地とされるナジャフとカルバラで政府系の建物を「炎上させるなどしているが、大統領警護隊はこの二都市にも向かっているという。

また、イラク北部クルド人の居住区であるスレイマニヤでの騒乱も散発的で、組織化された規模の大きいものでないとされている。《共同通信》

【イラク】政府軍がほう起鎮圧

「多国籍軍の支援なく力尽きた」ー。クウェート国境に接するイラク南部の町サフワンからクウェート側に脱出しようとするイラク人やエジプト人たちは6日、バスラを中心に南部で広がった反政府勢力の武装ほう起は同日未明(日本時間同日早朝)までに大統領警護隊に鎮圧されたと述べた。反乱派に対する処刑も始まっているという。

クウェート国境は現在、米軍の管理下にあり、避難民はほぼ自由にクウェート側に入れるが国境検問所から約3キロの地点に難民キャンプが仮設され、そこからの移動は禁止されている。6日現在、約400人の避難民は正式な入国許可が出るのを待っている状態だ。

イラクからの避難民の話をまとめると、バスラとズベイルなど周辺の町で市民らが抵抗を始めたのは1日午前五時(同日午前12時)。一斉に警察署やバース党本部を襲って占拠。さらに自動小銃を奪って刑務所を急襲し、政治犯を含むすべての服役者を解放、その際軍隊とも衝突した。バスラでの武装ほう起には正規軍の一部も加わった。しかし、4日ごろから大統領警護隊が戦車を前面に出し市民らを総攻撃、抵抗勢力は弾薬の不足に加え期待していた多国籍軍の支援がなく、鎮圧された。

電気技師というマリさん(40)は6日未明、一家5人を連れてどうにかバスラからサフワンにたどり着いた。「バスラは完全に大統領警護隊におさえられ、反乱派狩りが始まった」と、混乱が伝えられたバスラの状況を説明した。警護隊のメンバーは一人も反乱に加わらなかったという。《共同通信》

【東京都知事選】大原光憲氏が会見で抱負

4月の東京都知事選に社会党の推薦で出馬する中央大教授大原光憲氏(64)は6日午後、東京・三宅坂の党本部で記者会見し、地域政治の研究者としての理論と実践を踏まえ、住民参加、人間主体の都市づくりを基本理念に「ストップ鈴木(知事)、ストップ自公民」を掲げ選挙戦に臨むと抱負を語った。

会見場で土井委員長から推薦状を渡された大原氏は、四選を目指す鈴木俊一知事について「都民の自治、福祉に背を向けてきたのに、自民党本部との対立から自治の名前を持ち出して再び都民に君臨するのは許せない」と批判。今回選挙を自治の本質的な問題を問う場にしたいと述べた。《共同通信》

【政界メモ】思わぬ援軍ににっこり

◯…自民党の小沢幹事長は6日、党本部で歌手の松山千春さんの訪問を受け、ひとしきり歓談。大の小沢ファンだという松山さんは、焦点の東京都知事選について「幹事長はもっと(表に)出なさいよ。威圧感のイメージだけが出ていいる」と激励。さらに「横綱北の湖も強すぎて嫌われた。幹事長は実は温厚な人。まじめに取り組みすぎるだけ」と世間の小沢評は誤りだといわんばかり。

自衛隊擁護論や二大政党制にまで話が及ぶに至って小沢氏は感激の体。このところ「鈴木(都知事)降ろし」で悪役イメージが定着した小沢氏だけに、思わぬ援軍に上機嫌。

◯…難産の末に独自候補擁立を’決めたばかりの社会党は、早速三役会議で選挙態勢を協議。記者会見した田並広報局長は「選挙闘争本部長には山口書記長。関東各県の役員を呼んで支援態勢を組む。総評センターとも緊急会議を開く」と、候補者選びが暗礁に乗り上げたひところとは打って変わった歯切れの良さ。

聞かれもしないのに「一枚岩の挙党態勢でやることを確認しました」と強調。もっともこの日の会議は「過去は問わない。そんな雰囲気だった」と実情もちらり。混迷の極みだった選考過程は早く忘れたいとの思いがありあり。《共同通信》

【タイ】暫定内閣が発足

タイのアナン新首相は6日、北部の都市チェンマイに滞在中のプミポン国王を訪ね閣僚名簿を提出、承認を受けた。これによりアナン暫定政権は軍事クーデターから12日目の同日、正式に発足、次の総選挙まで国政を担当する。

内閣は大臣級ポスト21人、副大臣ポスト14人の計35人から構成。大臣ポストのうち軍出身者は退役1人を含む3人で、従来の政権に比べ軍出身者の占める割合が小さい内閣となった。これは国内外の世論に配慮し、軍事クーデターでできた政権とのイメージを除く狙いがあるとみられる。

【日銀・三重野総裁】円安進行をけん制

三重野日銀総裁は6日の記者会見で、湾岸戦争後円相場が急激に円安に振れていることについて「米景気の回復期待など多分に心理的要素が強い」と述べ、「経済ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を反映した安定的な相場形成が望ましい」として市場の行き過ぎた円売りドル買いの動きをけん制した。

円相場は湾岸戦争終結後約一週間でほぼ5円下落し、136円台。橋本蔵相も、前日に急激な円安に不快感を表明している。

総裁は円安が物価上昇圧力を増す恐れについては「それほど目くじらを立てることはないが、みていきたい」と述べ、やや警戒感を表した。

日銀短観で業況感が落ちて景気減速が明確になったことについて「落ちたとはいえまだ高い水準にある」と述べ、現在の景気の腰の強さを強調した。先行きにも「設備投資が戦争終結で上方修正される可能性がある。大きく落ち込むことはない」と強気の見方を示し、現行の金融政策を当面維持する姿勢を繰り返した。《共同通信》



3月6日のできごと