平成584日目

平成2年8月14日(火)

1990/08/14

【米・ブッシュ大統領】海部首相と電話で意見交換

ブッシュ米大統領は14日朝、海部首相に電話をし、緊迫する中東情勢について今後の両国の対応などをめぐり意見交換した。

この中で大統領は、日本の対イラク経済制裁措置の実施を高く評価するとともに「日本には(経済制裁で)犠牲を受ける周辺国への経済的支援に最大限の協力を願いたい」と強く要請、日本が10月上旬の海部首相の中東歴訪をめどに策定を目指している具体的貢献策の中に、トルコ、エジプト、ヨルダンなど経済的苦境に見舞われている紛争周辺国への支援を盛り込むよう暗に求めた。《共同通信》




【野球・松葉貴大さん】誕生日


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【自治省】日本の総人口「1億2274万4952人」

自治省は14日、住民基本台帳に基づくことし3月31日現在の全国の人口、世帯数と人口動態の調査結果を発表した。総人口は1億2274万4952人。出生数の減少を反映し、前年に比べ40万9639人、0.33%の増加にとどまり、増加数、増加率とも1968年(昭和43年)の調査開始以来最低を記録した。《共同通信》

【政界メモ】下りるための登山靴?

◯…橋本蔵相が14日朝、首相公邸に一番客として乗り込んだ。「登山用の靴をプレゼントしたんだ。草津・白根山ぐらいに登ってひざが笑うようではしょうがないからね。ヨーロッパ製の上等なものだよ」と、登山ではプロはだしの蔵相。中東歴訪の延期という大決断をした海部首相に、登山でもして気分転換を、との心遣いらしく、首相の方も「軽登山用のいい靴だったよ」とにっこり。

ところが、永田町の口さがない連中からは「登るだけが登山じゃない。これで海部人気も下り坂か」との憎まれ口も。

◯…閑散とした国会にこの日、久しぶりに登院した社会党の大出国対委員長は、記者団相手に消費税問題でうんちくを傾けた。「消費税の制度的欠陥を直していけば、限りなくあの売上税に近付くだけ」など、スクラップブック片手に延々30分余りの大熱弁。

消費税「廃止」の“武闘派”、だけに「他野党も(選挙で)廃止を公約された以上、そう簡単にいく筋合いのものじゃない」とすごんでみせた半面、「総合課税にすれば消費税は少なくて済む」などと言葉の端々に柔軟姿勢ものぞかせた。しかし最後は「着地点について先走るわけにはいかんですから」と、大出教室をひとまず終了。《共同通信》

【在沖縄米軍】既に中東へ

在沖米軍消息筋は14日、イラク軍のクウェート侵攻で緊迫しているペルシャ湾に、沖縄に駐留する米海兵隊や米空軍嘉手納基地の空中警戒管制機(AWACS)などが既に出動していることを明らかにした。今回のイラク軍侵攻で、在日米軍の具体的な動きが明らかになったのは初めて。

同消息筋によると、ペルシャ湾に向かったのは、沖縄に司令部のある第三海兵遠征軍の地上部隊3000-4000人。今月8日以降、嘉手納基地などから輸送機で中東に出動したという。また、地上部隊のほか同遠征軍の第一海兵航空団所属の攻撃機など航空部隊の一部も山口県・岩国基地や沖縄の普天間基地からフィリピンなどを経由してペルシャ湾に向かったことも明らかになった。

中東に向かった海兵隊は、ペルシャ湾沿岸諸国などにある米大使館の警備や、米軍がイラクと交戦状態となった場合、イラク、クウェート両国に在留しているとされる米国人約3500人の救出作戦などに当たるとみられている。また、嘉手納基地に配備されている米空軍・戦術航空軍団(TAC)所属のAWACS1機も今月8日、同基地を飛び立ったという。

同消息筋によると、今後ペルシャ湾での緊張が長期化し武力衝突などが起きれば、沖縄の第三海兵遠征軍の多くが沖縄県勝連町の米海軍ホワイトビーチから揚陸強襲艦などで中東に移動する手はずになっているという。沖縄の米海兵隊の派遣について在沖縄米海兵隊司令部は「中東情勢には関心を持っているが、部隊の移動などについては一切明らかにできない」としている。《共同通信》

【米・ブッシュ大統領】アカバ港封鎖を示唆

ブッシュ米大統領は14日、休養先の米メーン州ケネバンクポートからワシントンに戻って記者会見し、ヨルダンのアカバ港が対イラク禁輸措置の抜け穴になっているとすれば「アカバ港経由の対イラク通商を封しなければならない」と述べ、アカバ港の海上封鎖を示唆する強い姿勢を明らかにした。

大統領は訪米するヨルダンのフセイン国王と16日にケネバンクポートで会談する予定で、イラクのクウェート侵攻以来表面化した米・ヨルダン両国間の意見の相違を解消したいとの希望を表明した。

会談では、ヨルダンが対イラク制裁を完全実施することを条件に、制裁参加で経済的圧迫を受けるヨルダンへの経済支援も検討したいとの意向を示した。

ヨルダンのフセイン国王は13日にイラクのフセイン大統領と会い、クウェート侵攻事件解決のための両国の共同提案を持って、ブッシュ大統領と会談すると伝えられる。ブッシュ大統領はこうした提案については何も聞いていないとし、外交的手段により事件解決が図られることに期待を表明しながらも「今のところ(外交的解決は)無理と思う」とし、対イラク制裁の効果を待つ姿勢を示した。

大統領は記者会見で、海部首相との電話会談にも触れ「日本は経済支援などの面での諸提案に十分こたえる用意があるとの確信を得た。良い話し合いだった」と評価した。米海軍艦船が中東海域でイラクと通商を行う船舶を監視していることについては法律専門家とも十分協議したうえ行っており、集団自衛権を認めた国連憲章51条に沿った「合法的活動」と指摘した。《共同通信》




8月14日のできごと