平成517日目

平成2年6月8日(金)

1990/06/08

【運輸省】山梨リニア実験線ルートを公表

運輸省は8日、山梨県に建設予定のリニアモーターカー新実験線について、甲府市近郊から神奈川県境近くに至る全長42.8キロのルートを公表するとともに、日本鉄道建設公団、鉄道総合研究所、JR東海の事業主体三者に対し、今後の施設建設や技術開発に必要な手続きを通達した。

「本年度中にも着工にこぎつけたい」(運輸省幹部)としており、時速500キロ運転の実用化を目指した新実験線計画が事実上スタートした。

公表されたルートは甲府市に隣接する境川村小山を起点に、ほぼ直線で東進、中央自動車道河口湖線を高架橋で横切り神奈川県境の秋山村神野に至る。大半が御坂山地などの山岳コースで全区間の約8割がトンネル。ルートの中央付近に車両基地を造る予定。

運輸省は「長野、愛知、三重県などが要望している中央リニア新幹線計画とドッキングできるルート」と説明している。

山梨新実験線の総事業費は3040億円。平成5年度から走行実験を始め、9年度までに実用化のめどをつける。

実験では宮崎実験線で実施できなかった高速での安定走行、トンネル突入時の影響調査などを行い①14両編成で1時間に1万人の輸送能力②採算性を踏まえたシステムの経済性―の確立を目指す。《共同通信》




【野球・中川大志さん】誕生日


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【サッカーW杯・イタリア大会】開幕

サッカーのワールドカップ(W杯)イタリア大会の開幕戦、B組の前回優勝国カメルーンは8日、ミラノのサン・シーロ・スタジアムに約7万4000人の観衆を集め、開会式に引き続いて行われ、アルゼンチンが0−1で敗れる波乱のスタートとなった。

スーパースター、マラドーナを擁するアルゼンチンだが全体的に動きが悪く、カメルーンDF陣を崩せない。反対にカメルーンは速攻からシュートに持ち込む互角以上の戦い。後半15分にMF1人を退場処分で欠いたが、その6分後、左FKのチャンスからO・ビイクが見事なヘディングシュートで決勝点を挙げた。《共同通信》

【ボクシング・大橋秀行選手】WBC王座初防衛

世界ボクシンク評議会(WBC)ストロー級チャンピオン大橋秀行(ヨネクラ)に同級3位のナパ・キャットワンチャイ(タイ)が挑戦したタイトルマッチ12回戦は8日、東京・水道橋の後楽園ホールで行われ、大橋が明白な判定で勝ち、初防衛に成功。日本で唯一の世界タイトルを守った。

大橋はスタートからスピードある左右連打で主導権を握り、2回には右ストレートでダウンを奪った。3回以降も多彩なコンビネーションでナパを攻め、9、12回には相手をダウン寸前に追い込んだがタフなナパをKOすることはできなかった。《共同通信》

【ウズベク共和国】非常事態宣言

ソ連国営タス通信によると、多数の死傷者が出ているソ連南部キルギス共和国の民族衝突は7日、隣接するウズベク共和国アンジザン州にまで拡大、同共和国のカリモフ大統領は8日、同州の国境地帯に非常事態宣言を発動した。

また大統領はゴルバチョフ・ソ連大統領あてに、両国国一境地帯のキルギス、ウズベク両民族の衝突は悪化する一方で大規模衝突に発展する恐れがあるとして、ソ連国防省が鎮圧に乗り出すよう求める書簡を送った。4日夜に始まった衝突の死者は8日朝までに78人に上り、249戸の住宅が焼き打ちにされた。

タス通信などによると、衝突の発端となったキルギス共和田オシ州では7日も両民族の衝突が続き、加勢しようとしたウズベク人約1万人がウズベク共和国から国境を越えてキルギス側に押し入ろうとした。ソ連内務省治安部隊が威嚇発砲しこれを防いだが、ウズベク側のアンジザン州ではキルギス人がウズベク人に家を焼かれるなどの攻撃を受けているという。

カリモフ・ウズベク共和国大統領の書間はソ連政府幹部を鎮圧指揮のため派遣するよう求めている。キルギス共和国の首都フルンゼでは8日朝犠牲者の追悼集会が開かれた。《共同通信》

【米・西独首脳会談】統一ドイツのNATO加盟について協議

ブッシュ米大統領は8日、訪米中のコール西ドイツ首相とホワイトハウスで夕食をともにしながら約2時間にわたり会談、先週のワシントンでの米ソ首脳会談の結果を受け、統一ドイツの北大西洋条約機構(NATO)加盟問題を中心に協議した。

会談後の共同記者会見でブッシュ大統領は、統一ドイツのNATO全面加盟については完全にコール首相と同意見であり、またこの点でソ連に妥協はしないとの点でも一致したと述べた。さらに7月のNATO首脳会議で、ソ連に脅威感を与えないようにするためNATOの新たな役割を打ち出したいと語った。

一方、コール首相はドイツ統一問題を協議する米ソなど戦勝四カ国と東西ドイツの六カ国協議は「秋までに終了する可能性がある」と言明。統一ドイツがNATOに加盟し、自由主義国家群の一員となり、欧州共同体(EC)に帰属することが重要であると強調、ソ連の安全保障に十分配慮したいとの立場を示した。

ブッシュ大統領は、統一ドイツのNATO加盟がソ連の利益にもかなうと指摘、この立場でゴルバチョフ・ソ連大統領の説得を続けていくとの決意を改めて示した。

米ソ首脳会談で打開できなかった統一ドイツNATO加盟問題で、ベーカー米国務長官は5日からコペンハーゲンで開かれた全欧安保協力会議(CSCE)第二回人権会議の場でシュワルナゼ・ソ連外相と協議を続けた。

ブッシュ大統領はこの協議について8日遊説先で「一定の楽観的見通しが出てきた」と評価したが、記者会見で「楽観」の理由について①ソ連の変革により共通基盤が探れる②ソ連は在欧米軍が欧州の安定に寄与すると認めている③ソ連も同盟帰属問題はドイツ国民自身が決めることとしている―の三点を指摘した。ブッシュ大統領は11日には初訪米するデメジエール東ドイツ首相と会談する予定である。《共同通信》




6月8日のできごと