平成507日目
1990/05/29
この日のできごと(何の日)
【ロシア】最高会議議長にエリツィン氏
ソ連ロシア共和国最高会議議長選の再選挙は29日、共和人民代議員大議員大会で投票され、開票の結果、急進改革派のリーダー、エリツィン氏が過半数を4票上回る535票を獲得、ゴルバチョフ政権の公認候補、ウラソフ共和国首相(党政治局員候補)ら対立候補2人を破って当選した。
これにより、1988年秋のモスクワ市党第一書記、政治局員候補解任以来、いわば、“無冠の帝王”としてゴルバチョフ政権を批判し続けてきたエリツィン氏は、ソ連人口の半分以上、面積の約70%を占める最大の共和国のトップとして、ゴルバチョフ大統領に対抗する強力な基盤を手に入れた。今後のソ連政治はこの2人の対立関係に大きく左右されることになろう。
結果は、エリツィン氏費成535票、反対502票、ウランフ氏賛成476票、反対570票、ツォイ・ハバロフスク国家協同組合コンツェルン議長賛成11票、反対1026票だった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【北陸新幹建設促進議員連盟】新会長に羽田孜氏
北陸新幹建設促進議員連盟は29日、東京・永田町の自民党本部で総会を開き、新しい会長に羽田孜代議土(長野二区)び、今後沿線各県が結束して予算の大幅増額など建設促進を目指すことを申し合わせた。
総会には森、住、長勢、萩山の各代議士、沓掛、鹿熊、久世の各参院議員ら沿線七府県の国会議員約20人が出席、森幹事長が「整備5線の中で北陸が優位にあることは党内のコンセンサスである。政府予算の概算要求を目前に控え、一体となってがんばりたい」とあいさつ、羽田会長、留任の森幹事長ら新役員案を示し、全員一致で承認した。
新会長の選出は会長だった福田前代議士の引退に伴うもので、羽田会長は「一部路線をミニ新幹線にするなどという考えはナンセンスだ。ことしは計画を前進させるチャンスであり、なんとしてでも所期の目的を達成させたい」と決意を述べた。《北國新聞》
【北朝鮮】地方代表団来日
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の「江原道親書代表団」が29日午後、成田着の中国民航機で来日した。社会党の招待。江原道は北朝鮮の東南部に位置しており、こうした地方代表団の来日は初めて。代表団は、日本の県に当たる江原道行政経済指導委員会副委員長の李清日・最高人民会議代議員(57)を団長とする計4人。
6月13日まで滞在し、新潟、富山、石川、福井、鳥取、島根など日本海側の各県を回って社会党などで組織する実行委員会と交流したり、養殖漁業施設やロボット工場などを視察する。30日には土井社会党委員長と会談するが、政府関係者との会談は予定されていない。
一行は来月5日に石川県入りし、県庁に中西知事を表敬訪問するほか、社会党県本部主催の歓迎パーティーに出席し、七尾市などで水産加工施設なども視察する。同6日には富山県へ足を運び、二日間にわたって富山新港などを視察して地元関係者と交流を深める。《北國新聞》
【海部俊樹首相】サミット前の日米首脳会談「応じる」
自民党の渡辺元政調会長は29日、官邸で海部首相と会い、ブッシュ大統領らと会談した先の訪米結果について報告した。渡辺氏が、ブッシュ大統領は7月の先進国首脳会議(ヒューストンサミット)前に米国内で日米首脳会談を開きたいとの強い希望を持っていることを伝えたのに対し、首相はこれに応じる意向を明らかにした。《共同通信》
【政界メモ】
◯…海部首相は29日午前、全都道府県の木が植えられている国会前庭をぶらりと散歩。「閣議も終わり、天気も良いから」と急に思い立ったもので、初夏の日差しに上機嫌。
記者団に「君たち自分の(出身)県の木を知っとるか」と質問したり、地元・愛知県の「ハナノキ」の前では「この木はよく覚えておいてよ」としっかりPR。出身県の木を知らない記者には「木や花に詳しいわけじゃないが、君らも知らんな。勉強になったろう。やっぱり教育が大事だな」。最近の世論調査での高支持率に盧泰愚韓国大統領の来日も成功裏に終え、余裕と自信いっぱい。
○…自民党の西岡総務会長はこの日の総務会で、交通事故の増加に関連し「シートベルトを高速道路以外で着用することは交通安全上必要なのか。かえって事故の原因に、なっているのではないか」と、道路交通法で運転者に義務付けられているシートベルト着用に異議を唱えた。
この後の記者会見でも「運転者にとっては体の自由が利かず運詳しづらい」と、不要論をひとしきり。さらに「ちなみに小錦は着用しなくてもいいことになっている」。妊婦や極度に肥満した人などが着用義務除外となっている例に、極端な大関・小錦まで持ち出し矛盾点を力説。《共同通信》