平成455日目

平成2年4月7日(土)

1990/04/07

【客船スカンジナビア・スター号火災】


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ノルウェー・オスロからデンマーク北部フレデリクスハウン港へ向け北海を航行中のデンマークのフェリー「スカンジナビア・スター」(10,513トン、ラーセン船長)が7日未明(日本時間同日午後)、オスロ湾入り口から約50キロの海上で火災を起こし、乗客、乗員約450人のうち75人以上の死亡が確認された。

SOS信号の発信とともに乗客らは救命ボートに乗り移って付近を航行中の他のフェリーやノルウェー、スウェーデン両国から急行したヘリコプターに救助され、300人以上は無事助かったものの、約70人以上が行方不明になっている。火災原因は不明だが、関係者によると、放火の疑いもあるという。またオスロの日本大使館は同日、フェリーに日本人が乗一船していなかったことを確認した。

ノルウェー、スウェーデン両海難救助当局者によると、フェリーの乗客はほとんどが週末を利用して船内ショッピングを楽しみながらデンマーク旅行をするノルウェー一で、船長によると、火災発生当時、海は静かで天候も良かった。火は2カ所からほぼ同時に発生、操船などにも異常はなかったため放火の疑いもあるという。

ノルウェー・テレビは、フェリーが7日朝になっても白い船体から黒煙を上げ、消防挺が消火作業に当たっていると伝えた。

救助されたノルウェー人男性が地元ラジオに語ったところによると、火災発生当時、乗客の多くは食事を終え酒などを飲んで談笑中だったが、火災警報は鳴らなかったという。死亡者のほとんどは焼死ないし煙による窒息死であることから、火の回りは速かったとみられ、他の行方不明者も生存はほぼ絶望視されている。

ノルウェー-スウェーデンの北海ではフェリー事故が相次いでおり、昨年9月にはスウェーデンから英国行きのデンマークのフェリー「北海」がやはり火災を起こし21人が死亡した。この火災は放火によるものだった。《共同通信》




【自民党・小沢一郎幹事長】公民両党との協力関係を模索

自民党の小沢幹事長は7日午前、政経文化パーティー出席のため訪れた名古屋市内のホテルで記者会見し、消費税問題、平成2年度予算案審議など今後の国会への対応、日米構造協議中間報告の具体化への取り組みなどについて見解を明らかにした。

小沢氏は社会党については「党大会でかなり努力したようだ」と一定の評価をしながらも、日米安保、エネルギーなど基本政策に関し「従来の立場とほとんど変わりない。社公民の連合政権構想は現実的にはない状況だ」と指摘、公民両党との協力関係模索に比重を移していきたいとの考えを示唆した。

平成2年度予算案の審議に関しては、4月下旬の連休前にも衆院通過させたい、との期待を表明した。日米構造協議問題で海部首相が意欲をみせている円滑実施のための新機関設置については「政府がそういう形で新機関をつくるということであれば対応しなければならない」との考えを明らかにし、新機関設置に消極的だった姿勢を修正した。《共同通信》

【プロ野球】セ・パ同時開幕

“桑田事件”のしこりが残るプロ野球は7日、セ、パ両リーク同時に1990年の公式戦が開幕。セ3、パ1の計4試合が行われたが、セは2試合が延長戦に突入し、今季から導入された「引き分け再試合」の新しい試合方式がいきなり適用されたり、外野審判員を無くし「審判四人制」に変えた問題点が早速露呈するなど波乱含みのスタートとなった。

巨人ーヤクルト(東京ドーム)は巨人が延長十四回に押し出し四球で4-3のサヨナラ勝ちしたが、八回篠塚の右翼ポール際への同点本塁打にヤクルトが「ファウル」と抗議するトラブルがあった。

中日ー大洋(ナゴヤ)も熱戦を展開して延長に入り、十一回終了での降雨コールドゲーームで5-5の引き分け。新方式によって再試合が行われる。また、中村新監督率いる阪神は、中西の好投と岡田の2打席連続本塁打などで広島を9-0で下して幸先のいいスタートを切った。

パ・リーグは、関西地方天候が頻れ、近鉄ーダイエー(藤井寺)とオリックスーロッテ(西宮)が中止となったが、ペナント奪回に燃える西武は日本ハムに6-2で快勝した。この試合、西武球場は超満員の4万8000人が詰めかけ、清原は第1、2打席に連続アーチをかけた。《共同通信》

【海部俊樹首相】タイ・チャチャイ首相と会談

海部首相とチャチャイ・タイ首相の首脳会談が7日午後、首相官邸で開かれ、カンボジア問題、二国関係について約1時間半にわたり意見交換した。

チャチャイ首相はカンボジア和平に向けた日本の役制強化を要請、カンボジア国民政府(旧三派連合政府)のシアヌーク殿下とヘン・サムリン政権のフン・セン首相の二者会談を日本で開催するよう提案した。

これに対し海部首相は「興味ある考えだ。真剣に検討したい。タイ側と緊密に連絡を取りたい」と述べ、和平貢献に意欲を示した。また天皇陛下のタイご訪問招請について、海部首相は「感謝する。検討に入りたい」と述べた。

海部首相はカンボジア問題の包括的政治解決に向けて、カンボジア四派の会合の前段階としてシアヌーク、フン・セン二者会談が重要になっているとの認識を示し、タイの努力に期待を表明。二者会談の日本開催の可能性について外務省筋は「ここ1-2カ月ぐらいで実現する可能性はない。日本で開いて成果を生み出せるかどうか慎重に検討したい」との姿勢を示した。《共同通信》




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