1989 平成元年12月18日(月)

平成345日目

平成元年12月18日(月)

1989/12/18

【ルーマニア】反政府デモを武力制圧

ルーマニア西部ティミショアラで17日起きたハンガリー系住民の反政府デモに対して、ルーマニア政府は軍や治安部隊を動員して事態を制圧、ハンガリーなど周辺諸国との国境を封鎖するなど厳戒態勢を敷いている。

現場に居合わせたユーゴスラビア人の旅行者らが18日夜までに明かしたところによると、軍のヘリコプターからの無差別発砲で数十人の犠牲が出たことが確実視されており、1000人死亡との未確認情報もある。

東欧に押し寄せる民主化のあらしの中で、流血の惨事が起きたのは今回が初めてで、デモが再発すれば“鉄の支配”を続けるチャウシェスク政権は足元から揺さぶられよう。《共同通信》

兵士が街頭から、ヘリコプターから銃を乱射、血を流し倒れる市民―。ルーマニア西部のチミショアラで起きた反政府デモに対するルーマニア軍の武力弾圧を目撃した学生らは18日、事件の生々しい模様を語った。

チミショアラ大学の卒業生ラジスラフ・デンチチさんはチミショアラに一週間滞在後18日ユーゴスラビアに戻った。「治安部隊が抗議デモ参加者に街頭やヘリコプターから銃を撃ち、私の目の前で何百人もの市民が歩道に倒れた」と報道陣に語った。

デンチチさんは白い布に包まれた子供ら3人の遺体を路上で見たという。また、チミショアラの警察本部から煙が上がったのを目撃、デモ隊が警察を攻撃したに違いないと話し「街中で車が横倒しになり、建物の窓ガラスは壊れ、市民は書店に押し入ってチャウシェスク大統領が書いた本を略奪、燃やした」と語った。《共同通信》




【フジ系連続ドラマ・愛しあってるかい!】最終回

12月18日のできごと(何の日)

【自民党】議員団が海部首相に靖国参拝を要請

自民党の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」の羽田孜会長、「英霊にこたえる会」の原田憲会長、「遺家族議員協議会」の板垣正事務局長らが18日午後、首相官邸に海部首相を訪ね、首相の靖国神社公式参拝を求める決議文を手渡した。決議文によると、昭和60年以来、首相の参拝が中断しているのは誠に遺憾であり、終戦45年を迎える来年は公式参拝実現を推進するとしている。《共同通信》

【早大・小宮山悟投手】ロッテと仮契約

ロッテは18日、ドラフト1位指名の早大・小宮山悟投手(24)と東京都新宿区の球団事務所で入団の仮契約をした。契約金は6300万円、年俸は840万円(金額は推定)、背番号は「14」と決まった。

小宮山は14日の交渉で条件提示を受けたが、年俸600万円の提示に難色を示していた。この日の交渉でロッテは小宮山がライバル視している巨人1位の大森(慶大)と同額の年俸840万円まで引き上げて、一気に仮契約までこぎつけた。契約金、年俸とも球団史上最高額。

【高知県警】「泡のおふろ」販売会社を摘発

高知県警生活保安課と高知、高知南署は18日、“泡のおふろ”のテレビコマーシャルなどで知られる健康器具販売会社「原ヘルス工業」(本社東京)の商品普及組織である高知市横浜「ヘルシイバンク協会横浜事務所」を訪問販売法第五条違反の疑いで家宅捜索し、女性会員ら2人を任意で取り調べた。

調べによると、ヘルシイバンク協会の理事で横浜事務所の責任者である女性会員(46)ら2人は、原ヘルス工業製の浴用超音波装置「バブルスターハンター」(16万5000円)の販売に従事しているが、ことし8月24日から10月23日までの間、高知市内のOL(24)ら若い女性9人に「バブルスターを買って普及員になれば必ず元金以上のもうけがある」などと偽った上、威圧的な態度で売買契約を結ばせた疑い。《共同通信》

【政界メモ】フクロウにあやかって

◯…海部首相は18日午後、首相官邸で連合の山岸会長、藁科会長代行ら首脳との初の政労会見に臨んだ。首相番記者に取り囲まれながら会場に入った首相に対し、山岸氏は「(首相の)呼吸が整ったところでやりましょう」とすかさずけん制球。首相も負けじと「呼吸はいつでも整っていますよ。仕切り直しなしで立ち上がります」と切り返すと、連合側も「息切れはしてませんか」と応酬。

首相は闘志をかき立てられるように「息切れはしてません。土曜日の午後も(中国民航機乗っ取り事件で)さっと立ち上がって対策本部をつくりました」と強調してみせたが、初対面からなめられてはかなわないとの表情がありあり。

◯…この日、札幌市内で記者会見した社会党の土井委員長は、会見終了後、同市在住の木彫家三好純男さんから大小の木彫りのフクロウ4羽を贈られ、大喜び。「まあ、かわいい」とにこにこ顔で受け取ると「フクロウにあやかってやみ夜に向かいつつある政治にしっかり目を見開きたい。厳しい気象に耐えている北海道のフクロウが大好きです」と、決意表明を交えた感想。

さらに、首相官邸にもフクロウが彫り込まれていることにも言及し「どういうフクロウなのか今度よく調べます」と語っていたが、次期衆院選で与野党逆転を果たし、官邸の主として乗り込む気分になったのかも。《共同通信》

【社会党・土井たか子委員長】連合政権は野党主軸で

社会党の土井委員長は18日午後、遊説先札幌市内のホテルで記者会見し、竹下元首相や金丸元副総理の部分連合や政界再編発言について「国民が求めているのは社会、公明、民社、社民連の4党が結束して頑張っていくことだ」と述べ、四党軸の国民連合政権を目指す方針を重ねて表明、「参院の与野党逆転の情勢の中で野党分断についていろいろな声や動きがあるのではないか」と批判した。

社会党を社会民主党に党名変更するよう提言した田辺前書記長発言について「時期からすればそういうことではない。実態がそういう状況にならないと…。党名の問題はそういう(実態の変化という)中で初めて出てくる問題だ」と述べ、時期尚早との見解を示した。新宣言の見直しについても「実現すべく努力しており、まずそれをやらないといけない段階だ」と述べた。

土井委員長は2月に予想される衆院総選挙の争点については(1)消費税廃止を国民に問う(2)リクルート汚職事件に明確なけじめをつけるとともに政治倫理法の制定など信頼される政治の確立(3)豊かさとゆとりを実感できる福祉や長時間労働解消をどう進めるか(4)日米経済摩擦の解消や国内経済のゆがみを解決する設計図をどうつくるか(5)軍縮、環境、人権、男女平等などの課題にどう臨むか―の5項目を提示した。《共同通信》

【紀宮さま】晩さん会デビュー

国賓として来日中のタンザニアのアリ・ハッサン・ムウィニ大統領夫妻を歓迎する宮中晩さん会が18日夜、皇居の宮殿・豊明殿で開かれた。

晩さん会には天皇、皇后両陛下と皇太子さま、常陸宮、三笠宮両ご夫妻ら皇族方のほか、4月に成年を迎えた紀宮さまが初めて出席された。タンザニア側は大統領夫妻、公式随員らが招かれ出席者は計107人。

午後7時半、両陛下は大統領夫妻をお出迎え。あいさつ、食前酒の後、豊明殿に移り、宮内庁楽部が雅楽などを演奏する中、晩さん会は和やかな雰囲気で進んだ。

晩さん会に初めて出席した紀宮さまはぞうげ色のイブニングドレス姿。正面の皇后さまと常陸宮さまの間の席に座られた。着席後、紀宮さまを気遣うように話し掛けた皇后さまににっこりと答えられ、食事中も話をされるなどさわやかなデビューだった。《共同通信》




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