平成250日目

平成元年9月14日(木)

1989/09/14

【海部俊樹首相】北陸新幹線「1月合意を尊重」

政府主催の全国都道府県知事会議は14日、首相官邸で開き、海部首相、各閣僚と各県知事らが当面抱える問題について意見交換をした。この中で中西石川、中沖富山両県知事が北陸新幹線の早期全線開通を要望したのに対し、海部首相は「ことし1月の政府、自民党間の決定(合意)に従い適切に対処していきたい」と述べた。

知事側7人目の発言者となった中沖富山県知事がまず、北陸新幹線建設促進同盟会長の立場から、多極分散型国土形成の推進と東海道新幹線の代替補完のうえで北陸新幹線の必要性を強調し「全線開通に向け今後の尽力と建設予算の大幅確保を願いたい」と述べ、中西石川県知事も「高速交通革命の時代を迎え、早期の全線開通を期待する」と要望した。

これに対し、海部首相は「北陸新幹線の沿線地域の要望は十分に承知している。ことし1月には建設費の負担割合などが決定され、北陸新幹線では加越トンネルの難工事推進事業も行われた。全線の整備スケジュールについてはその決定(合意)に従い適切に行っていきたい」と述べた。《北國新聞》




【海部俊樹首相】「ふるさと創生」に努力

政府主催の全国都道府県知事会議が14日、首相官邸で開かれた。冒頭、あいさつに立った海部首相は、ふるさと創生について「内政上の最重要課題の一つ」と位置付け、今後は「政府全体でふるさと創生の推進に努力する」と表明。多極分散型国土形成のため地方が強く求めている国から地方への権限移譲では臨時行政改革推進審議会(新行革審)の審議状況を踏まえ、努力する考えを明らかにした。

また首相はあいさつの中で「政治改革は極めて重要な課題。できるだけ早く実行に移すことが肝要だ」と述べ、消費税問題についても、消費税定着に各知事の協力を強く要請する一方「見直すべき点は思い切って見直したい」と重ねて強調した。《共同通信》

【自民党】消費税見直しに着手

自民党は14日午後、党本部で山中貞則前会長の辞任を受けて参院選後初の税制調査会正副会長会議を開き、消費税の大幅見直し作業に着手した。

会議では新たに最高顧問ポストを設け山中氏の就任を決めたほか副会長人事の刷新など税調新体制を決定したが、新会長への就任を要請していた梶山静六前通産相の固辞で三塚政調会長が当面、税調会長を兼務するという変則スタートとなった。《共同通信》

【政界メモ】説得工作失敗に恨み節

◯…う余曲折の末、自民党税制調査会帳を兼務することが決まった三塚政調会長は14日、税調正副会長会議後の記者会見で「小生が当分やりますよ」と半ば開き直った風。というのも、会長の最有力候補だった梶山前通産相に就任を固辞され、会長人事が最後までもめ続けたためだ。

当の梶山氏は同日、党本部4階の幹事長室で小沢幹事長から最後の説得を受けたが「物事は筋を通すことが大切だ」ととうとう最後まで首を縦に振らなかった。それだけに三塚氏は「僕のいる6階にも来ないんだから(説得しようにも)話にならないよ」とぼやきながら、小沢氏の説得工作失敗に恨めしげな表情も。

◯…社会党の田並広報局長はこの日の中執委後の記者会見で、同党とパチンコ業界との癒着問題が週刊誌などで取りざたされていることに関し、対抗措置をとることを宣言。

中執委で事実関係を徹底的に調査するとの方針を決めたのを受けたもので「うちが本格的に調査をやると、返り血を浴びるところが出てきますよ」「(別の)どこかの党が(献金を)もらってるんではないですかね。あのリクルート事件も、川崎からとんでもない所に飛び火したでしょう…とすごんで見せたが、対応いかんでは“土井人気”の足を引っ張りかねない大事だけに、火の粉を振り払うのに躍起のよう。《共同通信》

9月14日のできごと