カテゴリー: 平成5(1993)年

  • 1993 平成5年12月11日(土) 政府、「コメ問題」で閣僚懇談会

    平成1799日目

    1993/12/11

    この日のできごと(何の日)

    【政府】「コメ問題」で閣僚懇談会

    政府は11日午前、コメ市場開放問題をめぐり臨時の閣僚懇談会を首相官邸で開いた。この中で、日本のコメ市場部分開放を盛り込んだドニ調整案の早期受諾を強く促すサザランド関税貿易一般協定(ガット)事務局長から細川首相にあてた親書の内容などについて意見交換した。

    同親書は15日に迫った新多角的貿易交渉(ウルグ「アイ・ラウンド)の最終交渉期限に向けて「政治決断を求めたい」と首相に要請しており、閣僚懇では羽田外相のジュネーブ派遣を踏まえ、コメを含めた新ラウンドへの最終対応について協議した。

    席上、畑農相は調整案受諾について「12日中に決めたい」との意向を表明、理解を求めた。ジュネーブの羽田外相の再交渉結果の連絡を待って今後の日程を検討することになった。

    閣僚懇には外務省の小倉経済局長ら新ラウンド担当事務当局者も出席し、交渉の経過や見通しを説明。土曜日に異例の閣僚懇が招集されたのは、先に閣僚に示されたドニ調整案骨子から、7年以降についての追加譲歩やミニマムアクセス(最低輸入量)受け入れと関税率低減の同時進行条項が欠落ししていた不手際をめぐり、10日午前の閣議で社会党閣僚を中心に批判が続出した事態を収拾し、閣内の不協和音を打ち消す狙いとみられる。《共同通信》


    【大内啓伍厚相】早期解散に否定的

    大内啓伍厚相(民社党委員長)は政策懇談会などのため11日に来福、福井市内のホテルで記者会見し、与野党間でささやかれる早期の衆院解散には否定的な見解を示し、来年度予算編成は「年内には終えなければならない」と強調した。

    厚相はコメ市場開放問題について、ジュネーブに派遣した羽田外相の報告を待ち、13日に政府与党の正式な対応を決めるとのめどを示した。ウルグアイ・ラウンドについて「羽田外相に最後の努力をしてもらっている」と述べた。《福井新聞》

    「日本の周りはみんなエイズ国家。日本を除く諸外国のPKO部隊は、みんなエイズに感染して帰ってくる」。11日午後、民社党福井県連の呼び掛けで福井市で開かれた政策懇談会に出席した大内厚相からこんな発言が飛び出した。

    懇談会の出席者から出された質問に答えたもの。この中で大内厚相は国の名を挙げると問題になるが、と前置きした上で「最近は外国に出掛ける人も多く、特に若い女性の間にエイズ感染者が増えている」とも。「日本は医療面でも先進国を目指し、エイズを克服していかなければならない」と結んだが、県連関係者の間からは「厚相の発言としてはちょっと言い過ぎたのではないか」と心配する声も出ていた。《共同通信》

    【社会党】外相帰国後に意思決定

    社会党は11日午前、臨時の中央執行委員会を開き、コメ市場開放問題をめぐり意見交換し、ジュネーブに派遣されている羽田外相が14日に帰国するまで、コメの部分開放を求める調整案に対する社会党の最終的な意思決定を行わない方針を確認した。ただ13日にも政府の正式方針決定があり得るとの認識から、中執委としてはこれに即応できる態勢を取ることも決めた。

    また村山委員長は、10日夜の政府与党首脳会議中止の連絡がないまま官邸に出向かされたことに対し「連立政権を守ろうと誠意を尽くしているわが党に官邸の扱いは不愉快で、二度とあってはならない」と強い不快感を表明。官邸側の謝罪があるまでは代理を出席させることにした。

    中執委の議論の中では、野坂国対委員長が連立政権重視の立場をとる久保書記長に「党の方針を変えるのか」とただしたのに対し、久保氏は「方針は変えない」としながらも、「その場合、閣僚としてどうするのか、党の方針を閣僚に伝えないといけない」と述べ、党が部分開放反対の方針を貫いたまま政権にとどまるのは困難との認識を示した。

    また村山委員長は、農水部会が党方針変更に対し「重大な決意」で臨む方針を決めたことや、村沢農水政務次官が辞任の意向を示していることに関し「党の方針を変えたわけではない。個々の突出した行動は控えてほしい」と自制を求めた。《共同通信》

    【ガット事務局長】コメ開放の決断促す

    日本、米国、欧州共同体(EC)、カナダによる四極閣僚会議出席のためジュネーブ入りした羽田外相は11日昼、関税貿易一般協定(ガット)本部でサザランド事務局長と会談「日本政府はコメ開放で厳しい局面にある。ドニ市場参入担当議長の調整案が明らかになるにつれ、国内には将来への不安が高まっている」と述べ、調整案の修正を訴えた。

    これに対し、事務局長は「調整案は日本の主張を可能な限り受け入れており、日本にとって良い内容だ」と語り、修正に応じる考えのないことを示し、日本が調整案を受け入れ、コメ部分開放を決断するよう改めて要請した。

    羽田外相のジュネーブ入りは、コメ開放に反対する自民、社会両党や農家などの主張を受けたものだが、事務局長との会談で調整案を見直す余地が全くないことが改めて浮き彫りになった。

    会談ではまず、外相が「日本ではコメは重大な問題で、ド二調整案で関税化猶予後の追加譲歩の必要性が明らかになってからさらに厳しい情勢になっている。将来への不安が国内にあり、どう対応するか問題だ」と語り、コメ開放をめぐり、政府が極めて厳しい局面に立たされていることを訴え、配慮を求めた。

    これに対し、事務局長は「日本は新ラウンドで努力してきたと認識している」と評価しつつも「調整案は良い案で、日本でも非常に良い案とみられてしかるべき内容だ。日本に与えた(関税化猶予の)特例措置を他の国にのませるのが難しい情勢である点も分かってほしい」と、調整案を変更できない状況を強調した。

    会談ではほかに、外相が四極閣僚会議に関連し「新ラウンド成功へ向け四極で貢献したい。米国とECが合意したのは歓迎するが、内容には満足できない。特に、米国による反ダンピング条項の修正要求は大問題だ」と指摘、米国の要求が不当であることを強調した。事務局長は「反ダンピング修正問題は話し合いで解決することが必要だ」と外相の考えに同意した。

    羽田外相は同日中にブリタンEC副委員長、イスパイ米農務民官と個別に会談、コメ問題で日本の主張に理解を求める考えだ。《共同通信》

    【福岡国際女子柔道】第1日

    第11回福岡国際女子柔道大会第1日は11日、福岡国際センターで4階級を行い、日本勢は72キロ超級の阿武教子(福岡・柳川高)と72キロ級の福場由里子(住友海上)がともに初優勝した。

    世界選手権2位の阿武は危なげなく勝ち上がり、鈴木香(コマツ)との決勝も積極的に攻めて小差の判定をものにした。福場は決勝で、連覇を狙った吉田早希(筑波大)を脆ひしぎ十字固めで破った。61キロ級の杉村英子(筑波大)は決勝に進出したが、鄭成淑(韓国)に敗れた。66キロ級は世界チャンピオンの曺敏仙(韓国)が優勝した。《共同通信》

    【フィギュア・NHK杯】第3日

    フィギュアスケートのNHK杯国際競技会第3日は11日、千葉市の幕張メッセイベントホールで行われ、女子シングルは、スルヤ・ボナリー(フランス)が二連覇を果たし、前日のテクニカルプログラム(TP)トップの佐藤有香(法大)は2位に終わった。

    ボナリーは、この日の自由で1位となり、TP3位から逆転優勝。佐藤は、ジャンプで転倒するなどミスが目立ち、自由3位で初優勝を逃した。3位には陳露(中国)が入り、小岩井久美子(東海ク)は5位だった。

    ペアは世界チャンピオンのイザベル・ブラスール、ロイド・アイスラー(カナダ)組が初優勝し、川崎由紀子(DLLク)アレクセイ・チホノフ(ロシア)の国際ペアも3位に入賞した。アイスダンスはオクサナ・グリシュク、エフゲニー・プラトフ(ロシア)組が勝った。《共同通信》

  • 1993 平成5年12月10日(金) 皇后陛下、回復の兆し

    平成1798日目

    1993/12/10

    この日のできごと(何の日)

    【皇后陛下】回復の兆し

    神奈川県・葉山町の葉山御用邸で静養中の皇后さまは10日、金沢一郎東大教授(神経内科)の診察を受けた。その結果、声が出ない症状に回復の兆しが出てきたという。10月20日に倒れて以来1カ月半ぶり。宮内庁筋によると、皇后さまはまだ完全とは言えないが、少しずつ言葉を話せる容体となり、症状は回復に向かっているという。 宮内庁によると、皇后さまは7日にささやくような、声だが「陛下」「サーヤー(紀宮さま)」と発語されたという。 皇后さまは59歳の誕生日の10月20日、東京・元赤坂の赤坂御所で倒れ、言葉が出ない状態となった。11月に入って公務に復帰、愛媛、高知両県を訪問、8日からは新御所への引っ越し作業のため、天皇陛下、紀宮さまとともに葉山御用邸で静養されていた。

    宮内庁は10日、天皇、皇后両陛下が来年2月中旬、第二次大戦の激戦地として知られる硫黄島など小笠原諸島を訪問されると発表した。天皇の同諸島訪問は昭和2年に昭和天皇が、父島、母島を訪問して以来。硫黄島は初めてという。《共同通信》


    【細川護熙首相】「コメ交渉に理解を」

    細川首相は10日午前の参院予算委員会で、コメの部分開放に関する調整案について「明らかにできない部分について唐突に思うことが多いかもしれないが、外交交渉であることを理解してほしい」と述べ、「追加的譲歩」と「影の関税化」(関税率低減の進行)という2つの問題が先の政府与党首脳会議で示された調整案骨子から欠落していたことについて釈明した。

    首相は「密室交渉と言われるが、多国間交渉でまとめねばならない。国民にオープンに分かりやすくするのが望ましいが、限度がある」と強調した。自民党の浦田勝氏の質問に答えた。《共同通信》

    【細川内閣】「コメ開放」閣僚に不満相次ぐ

    10日午前の閣議後の閣僚懇談会で、コメ部分開放を11日に正式決定したいとする細川首相の意向をめぐり、社会党閣僚を中心に「交渉の全体像が不透明だ」「農業、農民の将来が見えない」などの疑問や不満が相次いで表明され、閣内の調整不足ぶりを露呈した。

    論議は、先に示された調整案骨子から7年目以降についての追加的譲歩の条項が漏れていた点に集まった。社会党閣僚は「ショックだった」(久保田経企庁長官)、「調整案の扱いに疑問点がある」(上原国土庁長官)、「外国はどうなっているのか。今日決めるのは困難だ」(五十嵐建設相)、「今日は羽田外相発言を聞いただけで、方針を決めるのではない」(佐藤自治相)などと次々に発言。さらに大内厚相(民社党委員長)も「基本的なことをきちんと説明すべきだ」と、外交当局の姿勢を批判した。

    羽田外相がまず閣議で「多国間の折衝でもあり、食い違いが出た点をおわびする」と陳謝。加えて畑農相もその後の閣僚懇で「追加条項など心配をお掛けしたことをおわびする」と頭を下げた。

    閣議後の記者会見で、石田総務庁長官(公明党委員長)も「閣僚に対して(追加的譲歩など)想定されるものは議論できるよう、説明すべきだった」と遺憾の意を表明。また伊藤運輸相も「不満だ。社会党の閣僚として重大な判断がいる」との決意を示すなど、各閣僚発言はコメ問題にまつわる気持ちの揺れをのぞかせた。《共同通信》

    【羽田孜外相】「コメ問題」でジュネーブへ

    政府、連立与党は10日午後、コメ市場開放問題をめぐる新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)への対応について大詰めの調整をし、羽田外相を同日夜、急きょジュネーブへ派遣した。10日夜に予定されていた政府与党首脳会議は、正式決定への運びをめぐる連立与党内の足並みの乱れや、外相のジュネーブでの協議を見守るため、直前になって中止された。

    また11日午前の閣僚懇談会は予定通り開かれるが、政府が開催を決めていた同日午後の首脳会議と臨時閣議は取りやめになり、コメ部分開放受け入れの正式決定は週明けの13日以降にずれ込むことになった。この結果、コメ市場部分開放の正式決定時期と国会の会期延長問題が絡み合うのは確実で細川政権は極めて難しいかじ取りを強いられることになった。

    武村官房長官は10日夕の記者会見で、外相派遣について「四極閣僚会議の可能性も含め、新ラウンド全体の総括的指揮を執る目的だ。自民党や社会、民社両党など与野党を含めて強い要請があった」と説明した。

    今回の派遣決定には、交渉期限ぎりぎりまで政府が努力した姿勢を打ち出すことで、社会、自民両党や農民らの強硬な反対を和らげようとの狙いがあるとみられる。村山社会党委員長は10日夜、首相官邸で細川首相と会談し「最後まで努力してほしい。外相派遣は結構なことだ」と評価した。《共同通信》

    連立与党は10日夕から夜にかけ、政府が羽田外相のジュネーブ派遣を決めたことを受け、2回にわたって代表者会議を開き、コメ問題の対応を協議した。

    この中で事前に代表者に連絡が不十分なまま、首相官邸と自民党との協議で派遣が決定されたことに対し「一生懸命政権を支えようとしているのにどういうこととか」などと官邸側の対応に激しい反発が続出した。最終的には「政府が決めたものを覆すわけにはいかない」と外相の派遣を了承。13日以降のコメ問題決着に向け政府側の対応を見守ることでけりがついたものの、コメ問題の最終局面で連立政権のもろさを改めて露呈した格好で、終盤国会の行方にも尾を引くことになりそうだ。

    代表者会議では、新生党の小沢代表幹事、公明党の市川書記長が特に厳しく批判。羽田外相の派遣に了承を求める鳩山官房副長官に「代表者はだれも聞いていない。自民党と話してすぐに官房長官が発表するとはどういうことか」など繰り返しがみついた。また、9日の政府与党首脳会議で外相か農相の派遣を求めた与党側に対し、政府側が「いま閣僚を派遣しても意味がない。かえって日本側が注文を付けられることになる」と難色を示したことを指摘し「一夜にして変わったのはどういうわけか」と詰め寄る場面もあった。

    民社党の米沢書記長も「コメ問題の収拾の大事な場面で、官邸の不手際は否めない」と同調した。ただ、コメの再交渉を主張してきた社会の久保書記長は終始沈黙を守っていたという。《共同通信》

    【ノーベル平和賞】授賞式

    アパルトヘイト(人種隔離)撤廃の基礎を築いたとして、今年のノーベル平和賞を受賞した南アフリカの黒人組織、アフリカ民族会議(ANC)のネルソン・マンデラ議長(75)とフレデリック・デクラーク大統領(57)への授賞式が10日、ノルウェーの首都オスロで開かれ、両氏に賞金計670万スウェーデーン・クローナ(約8800万円)が授与された。

    マンデラ議長は、来年4月の制憲議会選挙について「選挙は歴史的な第一歩であり、人種差別がいかなるところで起きてもこれと断固闘うという共通の誓いを示すものだ」と強調。デクラーク大統領は「われわれは間違いなく勝利を収めるだろう。平和を信じるわれわれは国民に対して、彼らの権利と安全を保障する上で一層の努力を続けなければならない」と述べた。《共同通信》

  • 1993 平成5年12月9日(木) 南ア・選管委員長に黒人女性

    平成1797日目

    1993/12/09

    この日のできごと(何の日)

    【南アフリカ】選管委員長に黒人女性

    南アフリカの暫定執行評議会は9日、来年4月末の全人種選挙を運営する選挙管理委員会の委員長に、黒人女性で南ア開発銀行幹部職員のレノシ・モカテさんを指名した。

    男女を問わず黒人が南アの政府機関の代表となるのは史上初。7日の評議会発足で350年にわたる白人支配に終止符を打った南アの新時代を象徴し、黒人の政治参加を加速させる人選になった。

    モカテさんは10日に発足する同委員会によって正式に任命されるが、委員長就任は確実。このほか、選挙実務を担当する3人の補佐官の1人にもトランスカイ・ホームランドの黒人官僚が指名された。

    選挙管理委員会は全人種選挙の実施に大きな責任を負う。黒人主導政権の誕生が確実視されている同選挙では、白人、黒人右派による妨害工作が予想され、公正な選挙の実施は南アの将来のかぎを握るといわれている。

    モカテさんは暫定執行評議会の前身の多党間制憲交渉会議の事務局員を務めるなど、民主化交渉に精通している。《共同通信》


    【プロ野球・横浜】駒田徳広内野手の入団を発表

    横浜は9日、横浜市内のホテルで、巨人からフリーエージェント(FA)宣言した駒田徳広内野手(31)と現状維持の年俸1億2000万円で契約し、入団を発表した。背番号は巨人時代と同じ10。横浜では外国人選手を除き初の1億円プレーヤーとなり、チーム最年長選手にもなった。

    岡崎球団社長らと契約を交わした駒田は、全試合出場で打率3割、本塁打30本を目標に掲げるとともに「練習や試合で自分がしっかりとすることにより、優勝争いに加われるよう、チームにいい影響を与えたい」と、リーダーとしてチームを引っ張る意欲を口にした。

    巨人のヘッドコーチ時代に駒田と親交のあった近藤監督は「若い選手が多いので手本になってもらいたい。優勝で私を男にしてほしい」と大きな期待を寄せた。《共同通信》

    【韓国・金泳三大統領】コメ部分開放を発表

    新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の妥結期限を目前に控えた9日午前、韓国の金泳三大統領はテレビ、ラジオを通じて国民に対する特別談話を発表し、韓国のコメ市場を部分開放すると述べた。大統領はコメ市場開放を完全に阻止できず、昨年の大統領選挙時の公約を守れなかった責任を認め、国民に謝罪した。

    金大統領は、コメ問題で反対運動が急速に高揚したのを正面突破するため、当初12、3日ごろに予定していた発表を早めたといわれる。細川首相が7日、コメ市場の部分開放を受諾する意向を表明した後だが、日本政府の公式発表より一足早まった。《共同通信》

    【政府、与党】コメ部分開放最終決定を見送り

    政府、連立与党は9日夜、コメ市場開放問題をめぐる2回目の緊急首脳会議を首相官邸で開き、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)のドニ市場参入担当議長が示した調整案に対する最終態度決定に向けて協議した。

    この中で、7日の首脳会議で示された調整案骨子に、6年間の関税化猶予期間後の追加的譲歩や関税率低減に関する条項が欠落していた点に与党側から「大事なことをなぜ(骨子から)漏らした」などの批判が集中。細川首相が「私が最高責任者でありおわびする」と陳謝した。

    このため首脳会議は合意には至らず、政府側が目指していた10日の閣議での正式決定は見送られ、各党が最終調整案を持ち帰った。首相は11日にも最終決着を図る考えで、10日の参院予算委員会終了後に改めて首脳会議を開き、各党の了解を重ねて求める。調整に手間取ってさらにずれ込んでもウルグアイ・ラウンドの実質的交渉期限である13日までには調整案受諾を正式決定する方針だ。

    首相は「日本が新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)を壊したことにならないよう、苦しい状況でご苦労と思うが、なんとかまとめてもらいたい」と述べ、調整案受け入れに向けて党内意見の集約を急ぐよう要請した。

    また武村官房長官は最終態度決定の手続きについて、閣議で外相の報告を了承するだけで、閣僚の署名は求めない方針を示した。《共同通信》

    【政界談話室】

    ○…細川首相は9日、都内の所有マンションを貸していた人気女優の浅野ゆう子さんについて記者団に聞かれ、「(会ったことは)一回あります。熊本で映画祭か何かのときに」と、面識があることを明らかにした。しかし、トレンディードラマの主役が相手だけに、憶測を嫌がってか「(マンションの件は)私は、関係ありません」。「話題になったことは迷惑か」との質問には「僕は迷惑じゃない。向こうは迷惑かもしれないが」と、浅野さんを気遣う余裕もちらり。

    ○…武村官房長官は9日昼、参院予算委の合間を縫って都内で講演。政権発足からちょうど4カ月経過し「米国流に言えば蜜月の100日は終わった」と説明した武村氏は、「一つの津波が来ても厳しいのに、三つ、四つも来ている」。ままならない国会運営に「国会は古色蒼然とした慣行がいっぱいだ。時間厳守だけは励行させられる」と愚痴も。最後は「連立政権はばらばらでも多様性の魅力がある」と懸命にアピールしていたが、コメ問題で足並みがそろわない連立与党の現状は「多様性」では済まされない?《共同通信》

    【EC、ロシア】協力宣言に調印

    ベルギー訪問中のエリツィン・ロシア大統領は9日、ブリュッセルの欧州共同体(EC)委員会で、ドロール委員長、議長国ベルギーのデハーネ首相とともに、ロシアとECの協力と協調に関する共同政治宣言に調印した。双方は当初、友好協力協定に調印する予定だったが、ロシアのアルミニウム輸出などをめぐり貿易、経済摩擦が顕在化したため、協定の基本条項を盛りんだ宣言の調印にとどまった。

    しかし宣言は、ECが12日のロシア新議会選挙を「初の自由選挙」として全面支持を表明したほか、市場経済に向けたロシアの改革への支援を鮮明にしており、選挙を目前にECがロシアの「後ろ盾」としてエリツィン大統領を側面支援する印象を強くにじませた。

    調印後記者会見した大統領は「協定の準備は基本的に終わった。協定はロシアと欧州とだけでなく、日本、米国との協力も促進する。最終的には大共同欧州につながるものだ」と述べ、ロシアと欧州の一体感を強調した。

    ドロール委員長は、協定の仮調印に失敗したことを率直に認め、協定内容をめぐりロシアと食い違いが残っていると指摘した。

    宣言は、ロシアが国営経済と決別し、市場経済に向けた移行期にあると指摘。ECは市場経済への移行を助け、やがてロシアにEC市場を開放。①輸入規制の廃止②大部分のロシア製品の非関税化③モノ、カネ、サービスの移動の自由化ーを段階的に実現し、将来的には「拡大欧州とロシアが段階的に経済統合へ向かう」として、ロシアが欧州の一員であることを鮮明にした。

    大統領はまた北大西洋条約機構(NATO)のウェルナー事務総長や欧州議会のクレプシュ議長、メージャー英国首相らと個別に会談。夜はEC加盟国首脳との夕食会に臨む。《共同通信》

  • 1993 平成5年12月8日(水) Jリーグ・第2ステージ、ヴェルディ川崎が優勝

    平成1796日目

    1993/12/08

    この日のできごと(何の日)

    【Jリーグ・第2ステージ】ヴェルディ川崎が優勝

    サッカーのJリーグ第2ステージ第17節は8日、東京・国立競技場などで5試合を行い、優勝に王手をかけていた川崎は4−0で浦和レッズに快勝、リーグタイ記録の9連勝をマークして通算成績を15勝2敗とし、最終節1試合を残して優勝を決めた。川崎は第1ステージ覇者の鹿島アントラーズと初代Jリーグチャンピオンの座をかけ来年1月9日と16日に国立競技場で対戦する。

    このほか2位の清水はガンバ大阪に2−0で勝ち、13勝4敗。3位の横浜マリノスも得点王争いでトップのディアスのハットトリックなどから横浜フリューゲルスに4−1で、鹿島もアルシンドの2得点などでジェフ市原に3−0で勝った。横浜M、鹿島はともに10勝7敗。サンフレッチェ広島は延長後半、1−0で名古屋グランパスを退けた。《共同通信》

    終わってみれば、優勝候補の川崎が、順当に第2ステージを制した。2位・清水の健闘があったとはいえ、ほぼぶっちぎりの内容だった。今ステージは一人の大物選手の加入がチームを変えた。ブラジル代表だったMFビスマルクである。この男の加入で、ラモス一人だったバスの起点が二つになった。相手にとっては守備の的が絞りにくくなり、前線の三浦、武田らが縦横無尽に暴れ回ることにもつながった。

    第1ステージは武田が9得点、三浦は5得点だったが、今ステージは前節まで武田が17、三浦が16ゴール。数字でもはっきり効果が現れている。だが、それ以上に大きい効果があった。ビスマルクは川崎が獲得した外国人選手の中では、初めての“本物中の本物”。松木監督は「これまでの川崎でさえ、世界に通用する本当の良いサッカーというものが分かっていなかった。それを、言葉でなく、プレーで示してくれた」と言うのだ。

    決して派手なプレーはしないが、「常に一歩先を読み、次にこうしたいから、こうトラップするというように、プレーに必ず目的がある」と松木監督。基本に忠実なプレーでチームを勝利に導き、ともすればプライドが先行しがちなスター軍団を一つにまとめる求心力となった。

    もともと、卓越した個人技を持つハイレベルなチームだけに、結束すれば強い。戦術的にも、松木監督は強引な中央突破だけに頼らず、サイドからのバリエーションをつけることを要求。そして、攻め続けている時の守りの意識を徹底して植え付けたことで、相手の逆襲による失点も減った。

    後半戦に入ってからは、三浦、武田らの代表組が、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で敗退した教訓を糧に「一つ一つのプレーを大事にすることを知った」と口をそろえた。その予選期間中にはナビスコカップで若手が活躍した。「まだ成長している」(柱谷)という川崎の強さは隣立っている。《共同通信》


    【プロ野球・阪神】石嶺和彦外野手の入団を発表

    阪神は8日、大阪市内のホテルでオリックスからフリーエージェント(FA)宣言した石嶺和彦外野手(32)と正式に契約し、入団を発表した。年俸は規定最高額となる今年の年俸(7100万円)の1.5倍の1億650万円で、阪神の日本人選手としては初めて1億円の大台に乗った。背番号は29。

    石嶺は今オフから導入されたFA制に基づき、FAを宣言した後、西武、中日、阪神の3チームから入団交渉を受け、今月2日に阪神入りを表明していた。《共同通信》

    【天皇、皇后両陛下】御所に引っ越し

    天皇、皇后両陛下は8日午前、紀宮さまとともに皇太子時代から33年間住まいとした東京・元赤坂の赤坂御所から、皇居内に新築された御所に移られた。

    天皇陛下は皇位の象徴とされる剣と璽(じ=曲玉)を御所内に納めた後、皇后さま、紀宮さまと神奈川県・葉山町の葉山御用邸に出発。皇后さまの静養を兼ねて12日まで滞在し、帰京後御所での生活に入られる。

    午前10時40分ごろ、雨の中、両陛下の車が御所の正面玄関に到着。黒い背広の陛下を先頭に黒ケースに入った剣と璽をささげ持った2人の侍従、皇后さま、紀宮さまの順で御所の中に入った。

    宮内庁によると、陛下は剣と璽を部屋に納めた後、応接間で藤森長官ら幹部に対し「新しくここへ移り、新たな気持ちで公務に励みたいと思います」とあいさつし、3人で私室部分を見て回られたという。

    宮内庁は8日午後からの3日間、100人近い職員が出て荷物のこん包、運搬などの引っ越し作業を行う。《共同通信》

    【細川護熙首相】佐川の借金に関与せず

    衆院予算委員会は8日午後、最終日の審議を続行。自民党の白川勝彦氏が、佐川急便グループからの1億円借金問題で細川首相を追求した。首相は同問題で委員会審議が一日空転したことを陳謝した上で、「私自身は全くタッチしていない。すべて事務所でやっている」と直接関与していないことを強調した。返済金の領収書については「あったに違いないと思うが、書類が紛失して見当たらない」と述べた。

    白川氏は「書類がなければ返していないと言われても仕方がない」と、東京佐川急便の帳簿を取り寄せて返済の事実を確認するよう要求。与野党理事の協議で審議が一時中断した。《共同通信》

    【連立与党】国会会期1月下旬まで延長方針

    国会は8日夜の衆院本会議で、緊急経済対策や冷害対策を柱に、予算規模を第一次補正予算(6月)より7087億円増額した第二次補正予算案を連立与党などの賛成多数で可決し、参院に送付した。第二次補正予算案が今国会会期末の15日に成立する見通しとなったのを受け、政府、連立与党は8日、懸案である政治改革法案の今国会成立を目指し、会期を越年して1月下旬まで大幅に延長する方針を固めた。

    連立与党は同日夕、政治改革推進本部、代表者会議を相次いで開き、政治改革法案の取り扱いについて協議した。この結果、同法案を「継続審議」扱いすることは事実上の廃案につながるとの認識で一致、あくまでも今国会での成立に全力を挙げる方針を確認した。《共同通信》

    【自民党】「解散も辞さず」

    自民党は8日午後、細川政権のコメ市場部分開放方針をめぐり、党本部で農林水産物貿易対策特別委(保利耕輔委員長)を急きょ開いた。この中で「衆院解散も辞さず首相の政治責任を追及すべきだ」との強硬意見が噴出するなど細川内閣への批判、反発を強めた。

    また小里国対委員長は、同日午後の記者会見で「本会議で内閣の政治責任を問いたい」と強調。10日にも予想される政府の正式決定を受けて、週明けの衆参本会議でコメ問題に絞った質疑を要求、政府の見解をただす方針を明らかにした。

    農林水産物貿易特別委では、この日の衆院予算委でコメ問題を取り上げた保利氏が「まだ生煮えで、深く突っ込まないといけないところもある。参院予算委でも厳しく追及してほしい」と衆参一体となって政府批判を強めるよう訴えた。

    出席した農林関係議員から「首相答弁は国民を欺くもので国会軽視だ。絶対に許せない」「二枚舌外交に対し内閣不信任案を提出する覚悟で対処すべきだ」などと細川政権批判が続出。コメ市場開放に反対する社会党との連携を模索すべきとの意見も出された。

    この日の小渕派常任幹事会や河本派総会でも「首相の秘密外交、二枚舌は相当ひどい」などと政府の対応を指弾する声が相次いだ。《共同通信》

    【米・クリントン大統領】NAFTA法案に署名

    クリントン米大統領は8日、ワシントンのメロン講堂で北米自由貿易協定(NAFTA)の実施法案に署名、同協定の来年1月1日の発効が確定した。これにより米国、カナダ、メキシコ3カ国間の関税撤廃が段階的に進められ、合計の国内総生産(GDP)で約6兆5000億ドル(約700兆円)、人口3億7000万人の世界最大規模の単一自由市場が形成される。

    署名式には、同法案を支持した議員や実業家が出席し、クリントン大統領が、生活水準を引き上げるために貿易の自由化の推進が重要だと演説。クリントン政権は、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の15日の交渉期限直前に同法案に署名することで、改めてNAFTAの存在を内外に誇示し、新ラウンドの促進を図るのが狙いとみられる。

    米下院は先月17日に、上院も20日にそれぞれ実施法案を可決。メキシコ、カナダ政府もそれぞれ発効に向けた手続きをほぼ終えている。《共同通信》

    【ロシア・エリツィン大統領】ベルギー訪問

    エリツィン・ロシア大統領は8日、ベルギー公式訪問と欧州共同体(EC)との政治、経済協力関係をうたう宣言に調印するためブリュッセル入りした。12日投票の新議会選挙を目前に大統領が訪問に踏み切ったのは、ロシアに強力な経済支援をしてきたECから、議会選挙を通じた民主化と市場経済移行への支持を改めて取り付け、選挙を有利に展開しようとする狙いがある。

    大統領は8日、アルベール国王と昼食を挟んで会談した後、デハーネ首相らベルギー首脳と会談、ベルギーとの協力協定に調印した。

    大統領は9日、EC12カ国首脳と会談し宣言に調印するほか、北大西洋条約機構(NATO)のウェルナー事務総長とも会談、来年1月のNATO首脳会談を前に東欧諸国の加盟問題やロシアとの協力関係について意見交換する。

    ロシアは当初、ECとの包括的な協力関係を定めた友好協力協定を年内にも調印する予定だった。しかしEC側がロシアのアルミニウム、ウランなどのダンピング輸出を問題視し、アルミについては今月1日から輸入規制を強化する制裁措置を発動。さらにロシアが11月から導入した外国銀行に対する業務規制も新たな経済・貿易摩擦として浮かび上がり、今回の訪問では協定調印には至らず、基本的な精神を盛り込んだ宣言の調印にとどまることになった。《共同通信》

  • 1993 平成5年12月7日(火) 細川護熙首相、コメ開放受け入れを表明

    平成1795日目

    1993/12/07

    この日のできごと(何の日)

    【細川護熙首相】コメ開放受け入れを表明

    細川首相は7日午前、緊急招集したコメ市場開放をめぐり政府、連立与党首脳会議と定例閣議後に開かれた閣僚懇談会で、同日未明に示された「コメの関税化を6年間猶予することを条件に、その間国内消費量の4〜8%のミニマムアクセス(最低輸入量)を受け入れる」とした関税貿易一般協定(ガット)の農業問題担当ドニ議長の最終調整案について「国際社会の責任ある一員として厳しいものを受容しなければならない」と述べ、コメ市場の部分開放に踏み切る考えを初めて表明した。

    武村官房長官は閣議後の記者会見で「(ドニ案は)再修正、再交渉は困難」とし、首相が内外に公式発表する時期についても「今週いっぱいを想定している」と述べ、10日の閣議で連立与党内の意見調整を図り、調停案受諾の政府最終方針を同日中に発表する見通しを明らかにした。

    首相が最終調停案受諾の考えを表明したことで、今後の焦点はミニマムアクセス受け入れに反対を表明している社会党の説得に移ることになった。

    武村長官は、ド二案は国会決議や連立政権樹立の前提になった合意にも反することはないとの認識を示し、社会党の連立離脱についても「まずないだろうと期待している」と語り、同案による政府、連立与党の合意形成は可能との考えを明らかにした。

    しかし、コメ生産農家や自民党の反発は避けられず細川政権は15日の国会会期末を控え政治改革、景気対策など他の重要政策課題の処理とも絡み極めて厳しい政権運営を強いられよう。

    首脳会議と閣僚懇談会で羽田外相が同日未明に提示されたドニ案の骨子を説明。これを受けて首相は、日本が自由貿易体制の下で発展を遂げてきたことを力説、新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)の成功を最優先する立場からドニ案の受諾を表明。

    同時に首相は受け入れの正式表明に当たって①コメ以外の関税化対象の農産物に対し可能な限り有利な条件を確保②日本農業の発展が図られるよう国内対策を検討ーなど国内農業対策を示す意向を明らかにして関係者の協力を要請した。

    ただ、この日の首脳会議では首相の意向表明にとどめ、各党代表はド二案を持ち帰り検討することになった。《共同通信》

    社会党・村山委員長「現時点では反対」

    社会党の村山委員長は7日午前の記者会見で、コメ問題をめぐるドニ調停案について「(コメの完全自給体制堅持の)国会決議や、(例外なき関税化反対の)連立政権合意があり、社会党は反対であるという態度は現在は変わっていない」と述べ、現時点では部分自由化に反対を表明した。

    今後の対応について村山氏は「(連立各党の)これからの話し合いの中で、こういう経過になったことがやむを得ないとなれば、受け入れると合意することになるだろうが、社会党はまだそこまでいっていない」と、今後党の方針を変更する可能性もあることを示唆した。《共同通信》


    【政界談話室】

    ○…7日の月例経済最告関係閣僚会義前、1日2回の記者会見をこなしている武村官房長官のテレビ映りが話題に。五十嵐建設相が「横を向いてしゃべっているときがある。会見が嫌でしょうがないという感じだ」と切り出すと、坂口労相も「前を向いてしゃべるときは嫌なニュースがないときだな」と追い打ち。武村長官は「カメラが上の方から撮るから下を向いているように映る」と説明、裁判官の前に立たされた「被告のようだ」とぼやいていたが、コメ問題、政治改革と難問がめじろ押しの中、当分変憂うつな会見が続くことになりそうだ。

    ○…自民党総務会で江藤隆美氏が「わが党は消費税導入で痛めつけられた。所得務減税の財源は与党が考えること。消費税を引き上げても良いとは間違っても言うべきでない」と執行部に苦言。橋本政調会長は「危険なのは私だと思っただろうが、私が一番大きなやけどをしたのだから同じやけどはしない」と切り返した。橋本氏にしてみれば平成元年夏、消費税導入後の参院選を幹事長として仕切り、大敗を喫しただけに、消費税には触りたくないところだろうが、「政策通」を自任するだけに江藤氏の懸念が取り越し苦労に終わるかどうか?《共同通信》

    【米・ニューヨーク】満員電車で乱射、21人死傷

    ニューヨーク市郊外で7日午後6時すぎ、ラッシュアワーでほぼ満員の通勤電車内で、男が銃を乱射、警察当局などの発表では、少なくとも乗客5人(男性4人、女性1人)が死亡、16人が重軽傷を負った。男は逮捕された。男は警察当局の尋問に対し、黙秘しており、身元や動機は今のところ不明。重傷者はこのほかかなりいるもようで、負傷者の数はさらに増えそうだ。

    警察や目撃者の話によると、事件は電車がニューヨーク市マンハッタンのペンシルバニア駅を出発してから約30分後に発生。電車がニューヨーク州ナッソー郡のメリロン・アベニュー駅に停車する寸前、男は車内で、逃げ場のない乗客に向け、銃を無差別に乱射した。死者は頭を直撃され即死したとみられる。《共同通信》

    【高木豊内野手】日本ハム入り

    横浜を自由契約になった高木豊内野手(35)の日本ハム入りが7日、明らかになった。

    同内野手は日本ハム、中日の両球団から入団の誘いを受けていたが、来季から日本ハムでプレーすることを決め、中日にはこの日、断りの電話を入れた。高木は「日本ハムには一度、全球団が白紙になった時に声を掛けてもらった恩がある。昨日(6日)の球団との話し合いでも誠意が感じられた」と決定の理由を語った。

    日本ハムの大沢監督は「高木にも意地があるだろうし、何とか優勝に貢献してほしい」と期待をかけた。《共同通信》

    【日本プロ野球選手会】他球団との事前交渉権を

    労働組合・日本プロ野球選手会(岡田彰布会長=前阪神)は7日、大阪市内のホテルで臨時大会を開き、フリーエージェント(FA)有資格選手はほか球団と事前交渉した上でFA宣言できるようにするなど、野球機構側にFA制度の改善を求めていくことを決めた。

    臨時大会にはFA宣言した松永(阪神ーダイエー)石嶺(オリックスー阪神)駒田(巨人ー横浜)の3選手が出席し、FA制度について述べた意見の中で、宣言から他球団までの交渉解禁が長いと指摘。宣言に先立ち、日本シリーズ終了後の他球団との事前交渉をFA有資格選手に認めるよう訴えていくことになった。

    今年の場合、FA宣言は11月2日以降で、旧球団との占有交渉期間を経て他球団との交渉が解禁となったのは28日だった。選手会の要求が通れば、今年はわずか5人だったFA宣言選手が増えることは確実で、球団側の反発が予想される。《共同通信》

    【森永勝也さん】死去

    プロ野球元広島カープ監督の森永勝也氏が7日午後7時、肺がんのため広島市中区の広島市民病院で死去した。59歳。山口県出身。

    専大から熊谷組を経て昭和33年広島に入団、37年に打率3割7厘で広島として初の首位打者に輝き、ベストナインも2度受賞。42年に好打を買われて巨人に移った後、45年を最後に現役を退いた。46年に広島のコーチとなり、翌47年、途中休養した根本監督の監督代行を務め、49年の1シーズンを監督として指揮を執った。《共同通信》

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