カテゴリー: 平成5(1993)年

  • 1993 平成5年12月6日(月) 自民党・田中真紀子衆院議員、初質問

    平成1794日目

    1993/12/06

    この日のできごと(何の日)

    【自民党・田中真紀子衆院議員】初質問

    6日の衆院予算委員会で、田中元首相の長女の田中真紀子衆院議員(自民党)が初質問に立ち、コメの市場開放問題などについて連立政権の姿勢を追及した。真紀子さんは「細川首相以下、男性閣僚ははぐらかせるだけだ」と、女性閣僚の広中環境庁長官や赤松文相に中山間地の水田保持と環境問題の関連などについて聞いたが、広中氏は「個人的な見解を言っても意味があるかどうか」とあいまいな答弁に終始。真紀子さんは「女は駄目だと言われたくないから、きちんと答えなさい。自分のことでないような発言はがっかりだ」とたしなめ、今度は政府が休日増を検討していることに矛先を転じ、首相や石田総務庁長官らを「休日増で迷惑する医療現場などのことを考えたことがあるのか。いい加減な思いつきだ」と厳しく批判した。

    真紀子さんは質問の冒頭、「あるグループ(新生党、新党さきがけ)がいなくなって風通しがよくなったから、新人議員でも伝統ある予算委の舞台に立てた」と皮肉たっぷりに切り出し、最後は「次に質問に立つ時はもっと研さんを積んで来たいが、それまで細川政権があるかどうか」と締めくくってベテランぞろいの予算委員から笑いと拍手を誘い、新人離れしたデビューを果たした。《共同通信》


    【細川護熙首相】予算年内編成を強調

    細川首相は6日午前の衆院予算委員会で、政府、連立与党が7日をめどに取りまとめることで合意したとされる追加的な緊急景気対策について「官房長官と与党の話し合いは意見交換であり、そこで景気対策を打ち出すことは当初から考えていない」と述べ、対策取りまとめを当初より先送りする考えを示した。

    武村官房長官はこれに関連して「景気対策は法改正を要するものも少なくない。来年度当初予算案が決定される時期を目標にしながら詰めていく」として、景気対策取りまとめは今月下旬の予算編成に合わせるとの見通しを明らかにした。

    首相は景気の現状について「大変懸念しており、先行きが不透明な状況を憂慮している」との厳しい認識を示し、来年度予算編成について「できるだけ早く考えねばならない。年内編成に向けて努力したい」との考えを重ねて表明した。《共同通信》

    【社会党・久保亘書記長】「コメで連立離脱も」

    社会党の久保書記長は6日午後、政府与党首脳会議後の記者会見で、コメ市場開放問題に関して「コメ問題における最終的判断は、政権とのかかわりを含めて考えなければならない問題だ」と述べ、妥協案の内容によっては連立政権からの離脱もあり得るとの厳しい認識を表明した。

    久保氏は政権樹立の際の8党派の合意事項について「合意文書の背景にあるのは、コメの完全自給体制を守るということ。そういう意味で部分自由化は認められない」と指摘。「ミニマムアクセスはコメの市場開放の中に含まれる。国会決議や政権樹立の合意文書に照らしても、われわれとしては合意できない」と述べ、ミニマムアクセスによる妥協案受け入れにも反対する方針を強調した。《共同通信》

    【政界談話室】

    ○…新生党の渡部恒三代表幹事代行は6日の記者会見で、小沢代表幹事の記者会見拒否問題について「国のためにすべての政策問題にどう取り組んでいるか、ガラス張りにしてもらわなければいけない」と小沢氏と記者団との関係悪化に困り果てた様子。「小沢氏の会見は今後あるのか」と記者団から詰められ「外交とか政治だから話せないこともあるが、われわれが何をやろうとしているかは伝えなければならない。週一回の小沢会見はあった方がよい」と述べたが、小沢氏の姿勢は堅く、小沢氏と記者団との間に挟まれ、渡部氏にはつらい日々が続きそうだ。

    ○…参院自民党の山本富雄幹事長は6日午後、政治改革法案の審議遅れを参院自民党が原因とした公明党の市川書記長の発言を受け、国会内で緊急記者会見。市川氏が「解散」に言及したことに触れ「いくら連立与党の有力者といっても、言っていいことと悪いことがある」と語気荒く批判。「不況、不況の大合唱の中、一刻も早く補正予算をあげて執行する必要がある。政治改革と同時並行的にはできない」としたが、市川氏はつい先日も「参院無用論」を展開したばかりだけに、怒りはなかなか治まらない様子。《共同通信》

    【駒田徳広内野手】横浜入り

    横浜の桜井球団専務らは6日、巨人からフリーエージェント(FA)宣言した駒田徳広内野手(31)と横浜市内のホテルで入団交渉し、現状維持の年俸1億2000万円で合意した。入団の契約と正式発表は9日になる。背番号は10の予定で、横浜では外国人選手を除き、初の1億円選手となる。

    横浜はブラッグス、ローズのほかに、大砲となる主軸打者としてFA宣言する前から駒田の獲得に乗り出していた。今季不振だった駒田だが、通算132ホーマーを放っており、十分に働ける環境を求めてFA宣言し、かつて巨人のコーチを務めた近藤監督がいる横浜を選択した。

    FA宣言した5選手のうち駒田以外では、槙原は巨人に残り、松永は阪神からダイエーへ、石嶺はオリックスから阪神へ移籍。未定は落合博だけとなった。

    駒田内野手 横浜でやりたい気持ちが以前より増した。近藤監督は巨人のコーチ時代によく知っている。来年は働いて、その分年俸を上げてもらう。一生懸命練習して、それがチームにいい影響を与えればいい。FA制度をうまく利用できた。悪い制度ではない。あってよかった。《共同通信》

  • 1993 平成5年12月5日(日) 第47回福岡国際マラソン

    平成1793日目

    1993/12/05

    この日のできごと(何の日)

    【第47回福岡国際マラソン】

    来年の広島アジア大会の代表選考会を兼ねた第47回福岡国際マラソンは5日、福岡市の平和台陸上競技場を発着点とする42.195キロに外国招待16選手を含む85選手が参加して行われ、ディオニシオ・セロン(メキシコ)が2時間8分51秒で初優勝した。

    レースは35キロすぎからセロンとゲート・タイス(南アフリカ)の一騎打ちとなったが、セロンは39キロ過ぎでタイスを引き離し、今季世界最高記録をマークした。2位のタイスは2時間9分31秒だった。日本勢では川嶋伸次(旭化成)が2時間10分41秒で5位に入ったのが最高だった。注目の谷口浩美(旭化成)は17キロすぎで遅れ出し、2時間22分28秒で38位と惨敗した。《共同通信》


    【公明党・市川雄一書記長】政治改革「廃案なら衆院解散」

    公明党の市川書記長は5日午後、横浜市で開かれた同党神奈川県本部大会で、政治改革法案が自民党の抵抗で廃案となった場合は、内閣総辞職か衆院解散しかないとの見方を表明するとともに、「その時には自民党が選挙で打撃を受けるだろうし、自民党がそういうことをやるとは思えない」と述べ、強くけん制した。

    市川氏は「年内不成立は、わたしの頭の中に全く想定がない。必ず成立すると確信している」として、会期中の成立に自信を示した。ただ「一般論」としながらも、「成立しないという事態は、参院で自民党が(審議を)引き延ばすことによってしか考えようがない」と強調し、「それで不成立になった場合、内閣は総辞職か解散ということにならざるを得ない」と述べた。

    また、所得税減税を柱とした税制改正に関連し「将来の消費税率アップが全く念頭になくて議論しているというのはうそだ。消費税(論議)は避けて通れない」と述べ、抜本的税制改正の中では消費税率引き上げも視野に入れざるを得ない、との認識を重ねて示した。《共同通信》

    【自民党・河野洋平総裁】トップ会談に否定的

    自民党の河野総裁は5日午後、党政経文化懇談会出席のため訪れた京都市内で記者会見し、連立与党内に出ている政治改革法案処理のための細川首相とのトップ会談について「参院での議論をせずに、決着をつけることはあり得ない。参院で問題点を処理して、その後どうするかを議論すべきだ」と参院審議重視の上からも現段階での政治改革問題をテーマにしたトップ会談開催に否定的な考えを示した。

    ただ河野氏は景気対策に関連して「政府の対応次第で(トップ会談を)考えないといけないかもしれないが、現在は考えていない」と述べ、不況対策をテーマにしたトップ会談の開催に含みを残した。《共同通信》

    自民党の河野総裁は5日午後、京都市での党政経文化懇談会の講演で、所得税減税の財源としての消費税率引き上げ問題について「今やろうとしている所得税減税は景気対策、消費拡大を狙ったものだ。財源を消費税に求めるのは全く意味がない。消費税アップをセットに行うことには賛成しない」と述べ、消費税引き上げに反対する考えを表明した。

    さらに河野氏はウルグアイ・ラウンドでのコメ市場開放問題について「輸出国と輸入国が公平に扱われることが重要だ」と指摘した上で、「コメ完全自給の国会決議を尊重するよう最後まで求めたい」と述べ、細川政権に対し、コメの市場開放阻止を迫る考えを重ねて強調した。

    一方、河野氏は自民党の今後の在り方に関連して「本来の保守党としての考え方を尊重しないといけない。歴史や伝統など日本の持つ良さまでひっくり返していいとは思わない」と述べ、「変革」を掲げる細川政権を批判した。その上で河野氏は「保守党としての考え方を大事にしながら変化の時代に対応したい」と述べ、自民党が「健全保守党」を目指す考えを示した。《共同通信》

    【スキーW杯複合】開幕戦

    ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合第1戦は五日、ザールフェルデン(オーストリア)で後半の距離(15キロ)を行い、前半ジャンプで首位に立った昨シーズンの総合優勝者、荻原健司(北野建設)が逃げ切り、開幕戦を優勝で飾った。荻原はW杯通算7勝目。河野孝典(野沢温泉ク)は前半から順位をひとつ落とし5位だった。

    雪不足のため、1周2キロ余りに短縮されたコースを使用。しかも季節外れの雨が降る中、荻原は悪条件をものともしない力強い滑りで快調なペースを維持。2位以下に常に1分近い差をつけ、最後は余裕を持ってゴールする快勝だった。

    1分26差の3位でスタートしたフレードボッレ・ルンベルクが追い上げて2位に入ったほか、3位クヌートトーレ・アーペラント、4位トロンエイナル・エルデンと、団体で日本のライバルになるノルウェー勢が続いた。その他の日本勢は阿部雅司(東京美装)が26位、前半5位の古川純一(近大)は28位に後退し、三ケ田礼一(リクルート)は40位だった。《共同通信》

  • 1993 平成5年12月4日(土) プロ野球・ダイエー、秋山幸二外野手らの入団を発表

    平成1792日目

    1993/12/04

    この日のできごと(何の日)

    【プロ野球・ダイエー】秋山幸二外野手らの入団を発表

    ダイエーは4日、福岡市内のホテルで西武から交換トレードで獲得した秋山幸二外野手(31)=183センチ、80キロ、右投げ右打ち、渡辺智男投手(26)=178センチ、80キロ、右投げ左打ち、内山智之投手(25)=186センチ、82キロ、右投げ左打ち=の入団を発表した。背番号は秋山が1、渡辺智が18、内山が16。

    秋山は4000万円増の年俸2億1000万円で来季の契約を結び、日本人としては落合博満(中日)に次ぐ2人目の2億円プレーヤーとなった。渡辺智は約4%増の5600万円、内山は約173%増の2100万円でサインした。

    地元九州出身(熊本・八代高)の秋山は「優勝を目指し、そのために役立てるよう頑張りたい。強いホークスをファンに見せたい」と新天地での抱負を口にした。また、1991年の最優秀防御率投手になりながら、今季は一軍での登板がなかった渡辺智は「再出発のいいきっかけと思い、喜んでいます」と笑顔を見せた。(金額は推定)《共同通信》


    【羽田孜外相】政治改革審議の先送りに反対

    羽田外相は4日午後、札幌市内で記者会見し、国会会期末を控えて政治改革法案を継続審議とする案が浮上していることについて「それでは(成立が)どんどん遅れ、直ちに解決しなければならない問題にいつまでも取り組めず、いつも取引の材料になるとしたら、改革の意欲は刻印から薄れてしまう」と述べ、継続審議に強く反対する考えを明らかにした。《共同通信》

    【新生党・小沢代表幹事】改革断行を強調

    新生党の小沢代表幹事は4日午後、奈良県橿原市で講演し、政治改革について「何としてもこの国会で実現しないといいけない」と述べ、改めて今国会での政治改革法案の成立が必要であると強調した。

    さらに経済政策との関連から「不況は深刻だが、日本経済を上向きレールに乗せるには従来と同じ(政治)手法での政策ではうまくいかない」と指摘した上で「これまでの発想を踏み出し、大きな決断をするには政治の見通しとリーダーシップが必要であり、そこに政治改革をする大きな理由がある」と述べ、有効な経済対策を打ち出すためにも政治改革断行が必要との認識を示した。《共同通信》

    【マリンジャンボ・ジュニア】成田着

    機体にクジラを描いて人気を呼んでいる全日空の一「マリンジャンボ」よりひと回り小さく、同じ塗装の二号機「マリンジャンボ・ジュニア」が4日午後、米シアトルのボーイング社工場から成田空港に到着した。鮮やかな青を基調にした真新しい塗装のジュニアは13日に羽田と富山空港を1往復するほか全国各空港を結ぶ路線に就航する。

    全日空によると、ジュニアの機体はボーイング767で、288席。9月から国内線を飛んでいる一号機は予想をはるかに上回る反響を呼び、10月の平均利用率は85%と、同社の国内線全路線の平均(72%)を大きく上回った。滑走路が短く、ジャンボ機が離着陸できない地方空港からもマリンジャンボ就航の要望が相次いでいるためジュニアの導入に踏み切った。《北國新聞》

  • 1993 平成5年12月3日(金) 巨人・松井秀喜選手、初の契約更改

    平成1791日目

    1993/12/03

    この日のできごと(何の日)

    【巨人・松井秀喜選手】初の契約更改

    840万円から一気に1900万円にアップ–。巨人の松井秀喜選手(19)=星稜高出身=が3日、東京・内神田の球団事務所で保科球団代表と契約更改交渉し、今季の840万円の約2.3倍の年俸1900万円で契約を終えた。松井選手は高校出の新人としてはセ・リーグ最多の11本塁打を記録、ペナントレース後半は三番を打ち、巨人の中軸バッターにふさわしい活躍を続けた。

    優勝争いから早々と脱落した巨人にあって一人気を吐き観客動員に貢献、地元ファンからは「もっともらっても」の声が上がるほど。本人も希望額の2000万円に届かず渋い表情だ。それでも「来年は30本前後打ちたい」ときっぱり飛躍を誓い、ファンから「精進を重ねて早く1億円の大台に」のエールが飛んだ。(金額は推定)《北國新聞》


    【プロ野球・巨人】屋鋪要外野手の入団を発表

    巨人は3日、東京・内神田の球団事務所で横浜を自由契約になった屋鋪要外野手(34)の入団を発表した。

    屋鋪は現状維持の年俸4800万円で契約し「またユニホームを着ることができてよかった。持ち味である守りと足をフルに生かして、一番バッターで130試合出場が目標」と抱負を語った。背番号は「00」を希望している。《共同通信》

    【プロ野球・西武】移籍3選手の入団発表

    西武は3日、所沢市内の球団事長所で、交換トレードでダイエーから獲得した佐々木誠外野手(28)=180センチ、83キロ、左投げ左打ち、村田勝喜投手(24)=180センチ、72キロ、右投げ右打ち、橋本武広投手(29)=167センチ、73キロ、左投げ左打ち=の入団を発表した。3選手はこの日、佐々木が2200万円増の年俸1億2000万円、村田が2000万円増の7200万円、橋本が370万円増の1200万円で来季の契約を済ませた。背番号は3人とも未定。

    11月16日に電撃的に発表された西武の秋山、渡辺智、内山との大型交換トレード。緊張した面持ちで会見に臨んだ3人だが、佐々木は「森監督から“何をしにきたんだ”と言われないように頑張りたい。日本シリーズでMVPを取りたい」と力強い抱負を口にした。ダイエーのエースとして3年連続2けた勝利を挙げている村田も思いは日本シリーズ。「先発ローテーションに入って、シリーズではヤクルトを相手に投げたい」と、日本一へのあこがれを話した。《共同通信》

    【細川護熙首相】中西発言を陳謝

    衆院予算委員会は3日午前10時半から開会、中西前防衛庁長官の憲法見直し発言による審議空転から丸一日ぶりに正常化し、審議を再開した。

    細川首相は冒頭、中西発言に関連し「課題山積の折、委員会が混乱した事態を改めておわびする」と陳謝した。さらに(1)細川内閣としては憲法改正を政治日程に乗せることは考えていない(2)国務大臣は内閣の方針に従うのは当然で、誤解を生じないよう慎重に対処すべきだ(3)委員会審議に迷惑をかけたのは遺憾であり、今後こうした事態が生じないよう内閣として徹底したい–と発言した。

    午前中の質疑では、前日に引き続き自民党の白川勝彦氏が質問に立ち、中西氏辞任の経緯などについて政府側の見解をただした。首相は中西氏辞任の理由について「内閣の方針に誤解を与えるような発言があった」と、中西発言が閣内不一致と受け取られかねない内容だったことを認め「不穏当、不適切だった」として国会軽視にもつながる恐れがあった点にも触れた。

    武村官房長官は中西発言に関し「政治家個人の発言」と答弁したことを説明し「閣僚としての発言ではなく、政府としては問題は収まった」との認識を示した。《共同通信》

    【石川県・中西陽一知事】12月議会を欠席

    中西知事は3日、病気療養に専念するため6日開会の県議会12月定例会を欠席し、議会会期中に限り谷本副知事を職務代理者に据えることを杉本出納長に伝えた。職務代理者はこれまで、中西知事の海外出張中に置かれたケースはあったが、知事の健康問題を理由に、しかも議会中に設置するのは初めてとなる。

    中西知事が入院する県立中央病院に杉本出納長が出向き、知事の意向を確認した。記者会見した杉本出納長によると、中西知事は12月定例会の対応について「大変残念で申しわけないが、欠席させていただきたい」と述べた。そのうえで、17日の同定例会閉会までに限り谷本副知事を職務代理に充て「議会審議に適切に対応してもらいたい」と伝えた。職務代理の設置を議会中に限ったことについて杉本出納長は「知事は判断はできるが、言葉がまだ議会答弁に耐えられる状態でなく、体力的にも難しいという物理的な理由だ」と述べた。

    ただ、中西知事の職場復帰に関しては、「一日ごとに回復に向かっているが長い病床生活で体力が低下している。リハビリを重ね、心身ともに回復してからになる」と答えるにとどまり、復帰のめどは明らかにしなかった。

    県は6日の議会本会議前に開く議会運営委員会に知事の意向を諮り、議会側の了解を得る。県によると職務代理の設置は手続き上、7日からとなり、6日の本会議で行われる知事提案理由説明は、谷本副知事が代読する形となる。中西知事は10月2日に硬膜下血腫のため頭部を手術し、同4日の県議会予算特別委員会の質疑中に言葉を詰まらせ、そのまま県立中央病院に入院した。

    大家他喜雄同病院長によると、入院中に併発した気管支ぜんそくは小康状態に入り、現在は集中治療室で治療を受けながらリハビリを始めている。《北國新聞》

    【磯田一郎さん】死去

    住友銀行の元頭取で経団連副会長も務めた磯田一郎氏が3日午前11時39分、心不全のため大阪府茨木市の藍野病院で死去した。80歳。熊本市出身。

    昭和52年に頭取就任以来、「向こう傷は問わない」との積極経営で、同行をトップバンクの座に押し上げた。58年に会長となった後も影響力は衰えず、後任の小松康頭取を任期途中で“解任”するなど“住銀の天皇”として君臨。伊藤忠商事などに吸収合併された大手商社、安宅産業の処理、旧平和相互銀行合併などに手腕を発揮した。

    しかし行き過ぎた収益至上主義が住銀・イトマン事件や、仕手集団「光進」に対する不正仲介事件などを引き起こし、平成2年に会長を引責辞任した。この間、経団連副会長や日本ラグビーフットボール協会会長などの公職も務め、昭和59年には勲一等瑞宝章を受けた。

    平岩外四経団連会長 磯田さんは、経団連副会長時代、財政金融委員長として活躍、増税なき財政再建のため多大な尽力をした。私も同じ副会長としていろいろご指導をいただいた。今は、心からごめい福を祈るばかりです。《共同通信》

  • 1993 平成5年12月2日(木) 中西啓介防衛庁長官、憲法発言で辞任

    平成1790日目

    1993/12/02

    この日のできごと(何の日)

    【中西啓介防衛庁長官】憲法発言で辞任

    国会は2日午前、中西防衛庁長官の「憲法見直し」発言をめぐって衆院予算委員会が紛糾、審議が中断した。与党側は、中西長官が陳謝することで事態の収拾を図る方針だが、野党側は長官の罷免を求める構えだ。与野党は断続的に予算委理事会を開いて協議を続けたが、問題は今後に尾を引きそうで、委員会審議再開のめどは立っていない。

    中西長官は前日夜の新生党の会合で講演し、「半世紀前に作られた憲法に後生大事にしがみついているのはまずい」「社会党が野党だったら首になる可能性があったが、罷免要求もない」などと発言した。

    2日の予算委で自民党の白川勝彦氏は、閣僚らの憲法擁護義務を定めた憲法99条に違反すると追及した。これに対し細川首相は、「閣僚としての発言は慎重でなければならない。遺憾な発言がないよう十分注意していきたい」と述べた。

    しかし、中西長官は「99条を守りながら、将来の問題として(憲法見直しを)提起した」などと弁明したため、同氏が納得せず審議が中断した。

    中西防衛庁長官は2日夜、憲法見直し発言による衆院予算委員会の審議中断の責任を取り官邸で細川首相に辞表を提出、受理された。後任の防衛庁長官は中西氏と同じ新生党の愛知和男・元環境庁長官に決まった。中西長官の辞任により、2日午前から空転していた衆院予算委員会は、3日午前10時半から再開する見通しとなった。

    しかし、丸一日の空転で15日の会期末まで残された審議日数がさらに窮屈になったことから、政府、連立与党は政治改革法案の年内成立を断念、会期延長により年明けの成立を目指す方針を固めた。政治改革法案の年内成立断念は首相の政治責任問題が浮上する可能性もあり、首相は厳しい政局運営を迫られることになった。

    中西氏辞任を受け首相は2日夜、村山富市社会党委員長ら連立与党の各党首、小沢一郎新生党代表幹事らを官邸に呼んで後任人事についての調整を進めた。調整の段階では愛知氏のほか、新生党の愛野興一郎元経企庁長官、中島衛元科技庁長官らの名前も挙がったが、最終的には首相に一任する形で愛知氏の就任が決定。同日夜、皇居で愛知長官の認証式が行われた。

    中西氏は1日夜の会合で、「半世紀前にできた憲法を後生大事にしがみつく在り方はどう考えてもまずい」と見直しの持論を展開し、「(発言が原因で)辞めなくてはいけないとなったら、さっさと辞める腹積もりはできている」と述べていた。

    これに対し、自民党は①閣僚の憲法順守義務違反②国会軽視―を理由に2日の衆院予算委員会で審議を拒否。自民、共産両党が中西長官の罷免要求を決めた。一方、連立与党側も社会党が「自ら出処進退を明らかにすべきだ」(村山委員長)として、中西長官辞任で事態の早期収拾を図ることで一致した。細川首相は補正予算案審議をこれ以上遅らせると、政治改革、景気対策、コメ市場開放問題などの処理にも大きな影響を与え、政権基盤を直撃する恐れがあると判断、事実上の「更迭」を決断した。《共同通信》

    中西前防衛庁長官の後任人事を決める2日深夜の調整は細川首相、羽田外相、小沢新生党代表幹事の3人だけで進められ、官邸に呼ばれた連立与党の各党党首は別室で待機するという異例の光景が展開された。これまでの「組閣本部」は首相と「女房役」の官房長官が党幹部と協議するのが通例。しかし、今回は武村官房長官も入らず、首相と新生党首脳の「密室会談」が延々と続き、首相を挟んだ武村氏と小沢氏の微妙な関係を印象付ける格好となった。

    武村氏の説明によると、最初に行われた党首会談は、首相から中西氏辞任に至る経過説明と、人事一任取り付けただけ。すぐに、羽田氏が抜け、小沢氏を呼びに行った。小沢氏を連れて再び首相官邸に戻った羽田氏は、党首の待つ部屋に入ろうとしたが、小沢氏に促され首相執務室の方へ。しばらくして、蚊帳の外に置かれた形の各党党首は一斉に帰り出した。

    武村氏は記者会見などで、選考過程や首相らによ協議を聞かれると、「私は入っていないので知らない」と苦しい答弁。辞任した閣僚と同じ党から後任を選んだ「順送り人事」については、「そういう枠にこだわって最終決断したとほ思えない」と首相をかばった。《共同通信》


    【石嶺和彦外野手】阪神入団を表明

    オリックスからフリーエージェント(FA)宣言し、中日、西武、阪神の3球団から入団交渉を受けていた石嶺和彦外野手(32)が2日、阪神入りを表明した。

    社団法人・日本プロ野球選手会主催のゴルフ大会が開催されている沖縄県島尻郡具志頭村のゴルフ場で、同日午後5時から記者会見し「阪神にお世話になることにしました」と明言した。阪神球団も同日、三好球団社長が石嶺の獲得を明らかにした。

    石嶺は「ゆうべ、高校時代(豊見城高)の恩師である栽先生(現沖縄水産高野球部監督)に自分の気持ちを伝えて、決めた」と結論までの経緯を説明。この日の朝、中日と西武に入団要請を断る電話を入れ、昼ごろに阪神に受諾する旨を伝えた、という。選択のポイントについては、同じ関西に拠点を置く選手として「阪神(の人気)にうらやましさをずっと持っていた」と話し、阪神の人気度を重視したことを示唆した。

    石嶺は11月6日にFA宣言し、獲得に名乗りを上げた3球団との交渉を同30日までに終えた。各球団とも今年の石嶺の年俸7000万円の1.5倍となる規定最高額1億650万円を新年俸として提示したほか、中日、西武は転居に際しての居住条件などを保証した。この争奪戦の中、石嶺が15年間プレーした関西で絶大な人気を誇る阪神に軍配が上がる決着となった。《共同通信》

    【政界談話室】

    ○…細川首相は2日朝、衆院予算委出席のため国会入りするやいなや、国会見学中の小学生から熱狂的な歓声を受けた。首相が軽く手を振ってこたえると、「ヤッター」と飛び上がる子供も。「すごい歓声ですね」と記者団が冷やかすと、「ええ、えへへ、まあね」とまんざらでもない表情を見せた。ところが、首相の上機嫌もここまで。肝心の予算委が中西防衛庁長官の憲法見直し発言をめぐって空転後は笑顔も消え、政治改革法案の見通しを聞く記者団の質問にも、「年内成立ということでやってます」とぶっきらぼうに答えただけだった。

    ○…自民党小渕派の小渕会長はこの日、派閥総会のあいさつで「国会の会期延長を閣僚が堂々と述べているが、従来の野党なら国会が止まるケースだ」と政府与党批判を展開。さらに中西防衛庁長官の「改憲」発言をやり玉に挙げ「憲法について発言しても野党は罷免も求めないなどと言うのは、かなり挑戦的だ」と温厚な小渕氏には珍しく強い口調で非難した。かつての仲間とはいえ、小沢新生党代表幹事側近として敵と味方に別れた中西氏のことだけに、僧さは百倍といったところ?《共同通信》

    【東京株式市場】

    2日の東京株式市場は、政府、連立与党が今月7月をめどに打ち出す、とした緊急景気対策への期待感から、平均株価(225種)は一時、761円余り高くなったが、その後伸び悩み、終値は333円44銭高の1万7458円75銭となった。平均株価は3日続伸。出来高も約4億4000万株と膨らんだ。こ

    の日は朝方、緊急景気対策に関する情報が伝わると全面高の展開となり、平均株価は急伸した。しかし、午後の取引に入ると、急速な平均株価の上昇に対して警戒感が広まり、先物と現物株の値ざやを稼ぐ裁定解消売りが断続的に入って平均株価は乱高下した。土地、住宅規制緩和に政府が前向きの姿勢を示していることから、不動産株が植を上げたほか、JR東日本、NTTなどの主力株が買われた。《共同通信》

    【明石康・元UNTAC代表】旧ユーゴ特別代表に

    国連事務総長スポークスマンは2日、ガリ事務総長が明石康・元国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)代表を、内戦が続く旧ユーゴスラビア担当の事務総長特別代表(事務次長)に任命した、と発表した。事務総長としては、明石氏を起用することで、旧ユーゴ紛争解決への日本の積極的な関与も期待したい意向とみられる。

    明石氏は旧ユーゴスラビアに展開する国連防護軍を指揮し、ボスニア・ヘルツェゴビナを中心とする旧ユーゴ紛争の停戦監視、難民援護、人道援助を統括する。ボスニアは現在世界で最も解決が困難とされる紛争地で、明石氏はカンボジアに続いて重い職責を負う。明石氏は来週早々にも旧ユーゴスラビアに出発、国連防護軍本部のあるクロアチアのザグレブに滞在し、職務に当たる。

    事務総長は明石氏の任命を既に安全保障理事会に報告しており、安保理は一両日中に承認する見通し。旧ユーゴの事務総長特別代表は、これまで旧ユーゴ和平国際会議のシュトルテンベルク共同議長が兼任していたが、シュトルテンベルク議長がジュネーブで進むボスニア・ヘルツェゴビナの和平交渉に専念したい、との意向を示していた。

    国連防護軍は1992年2月設置された国連平和維持活動(PKO)で、ボスニアを中心に現在2万5000人の国連要員が展開している。《共同通信》

    【コロンビア】「世界の麻薬王」射殺

    サンタフェデボゴタからの報道によると、南米コロンビアのコカイン密売組織「メデジン・カルテル」の大ボスで世界の麻薬王と呼ばれたパブロ・エスコバル容疑者(44)が2日、本拠地のメデジン市内で治安部隊に包囲され射殺された。同組織の残るメンバーが報復に出ることも予想され、ガビリア大統領は2日、緊急会議を開き治安対策を検討した。

    治安当局によると、エスコバル容疑者は2日午後(日本時間3日早朝)、メデジン市内のラアメリカ地区の潜伏先を出たところ、約500人の軍・警察合同部隊に包囲された。激しい銃撃戦の末にエスコバル容疑者は2人の仲間とともに射殺された。

    エスコバル容疑者は昨年7月21日にメデジン郊外の拘置所から脱走、コロンビア、米両国政府が麻薬密売、テロ容疑で600万ドル(約6億5000万円)の賞金を懸けて行方を追っていた。

    治安当局は2日、匿名の電話で情報を受け、所在を突き止めた。同容疑者は、1980年代に入ってメデジン・カルテルを本格的に組織、アンデス高地で栽培したコカの葉を精製し、世界中に密売、巨万の富を築いた。《共同通信》

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