カテゴリー: 平成5(1993)年

  • 1993 平成5年1月5日(火) あかつき丸、茨城・東海港に帰港

    平成1459日目

    1993/01/05

    この日のできごと(何の日)

    【あかつき丸】茨城・東海港に帰港

    来世紀の原子炉として期待される高速増殖炉の燃料となるプルトニウム約1トンを積んだあかつき丸(4800トン)は5日午前7時前、フランスを出港以来58日、日本を出てから134日ぶりに茨城県・東海村の東海港に帰港した。港付近では国際環境保護団体グリーンピースなどが抗議行動を繰り広げ、茨城県警や海上保安庁は約2000人を動員、空や海、陸上で厳戒態勢を敷いた。

    核防護上厳しい管理が求められるプルトニウムが1トンも大量輸送されたのは日本では初。今回の輸送を契機に、本格的なプルトニウム利用に向け、歩み始める。

    入港の様子は国内外の報道陣に公開された。しかし、接岸後は再び報道陣を締め出して、核ジャック防止のために厳重に封印された四つの船のふたを開ける作業を開始。午前10時前には、岸壁に据え付けられた巨大なクレーンでプルトニウムの入った最初のコンテナが陸揚げされた。

    次々と姿を見せた灰色のコンテナは、待機した10台のトレーラーに積み込まれた。岸壁では、作業員らがトレーラー周辺の放射線量に異常がないかチェックした後、約2キロ離れたプルトニウム燃料工場に向かった。トレーラーは6日までピストン輸送され、全部で15個のコンテナを運び込む。

    運ばれたプルトニウムは、動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が今秋に臨界を予定している高速増殖炉原型炉もんじゅ(敦賀市)の取り換え燃料用。フランス核燃料公社(COGEMA)で使用済み核燃料から取り出された後、昨年11月8日にフランス・シェルブール港であかつき丸に積み込まれた。133個の輸送容器に格納し、さらに15個のコンテナに収納されて輸送された。

    あかつき丸はシェルブール港を出港後、南アフリカの喜望峰からオーストラリアの南を回り太平洋を北上、地球を4分の3周して、到着した。この間、政府は核ジャック対策を理由に航路や日本到着日時などを極秘にしてきた。

    日本は国内の原子力発電所から出された使用済み燃料を再処理して得られるプルトニウムを軽水炉や高速増殖炉で燃やす計画を進めている。しかし青森県・六ケ所村に建設する商業用再処理工場の本格操業は2000年以降。一方で、日本は英国とフランスにプルトニウム約30トンを取り出す再処理を委託しており、今後も今回のような厳戒態勢での輸送が繰り返される。《共同通信》


    【名古屋市】宝石店が「1億円の福袋」発売

    イメージ不況を吹き飛ばせと、名古屋市内の貴金属・宝石販売店「美宝堂」(野々垣学社長)が新春セールの目玉商品として「1億円の福袋」を5日から売り出した。

    同店の福袋は今回が初めてだが「今の不景気はイメージが先行。せっかく福袋を出すならこの不況イメージを壊す起爆剤になるようなでっかいも」のを」(同社長)というのが狙い。

    福袋の中身は20カラットのダイヤモンドをちりばめた腕時計やエメラルドのネックレスなど合計時価計約2億3000万円相当の8点。同店によると、このところ40−50万円の中級品の売り上げは伸び悩んでいるものの、数百万円台の高級品は好調なことから「十分成約の可能性はある」(野々垣敬専務)と強気だ。

    セールは20日までだが、このほか、1000万円2個、100万円5個、10万円10個の福袋も同時に売り出している。《共同通信》

    【大相撲・貴花田関】技に力強さ

    大相撲の東京開催場所前恒例の横綱審議委員会(上田英雄委員長)によるけいこ総見が5日午前、東京・両国国技館内の相撲教習所で行われた。

    三役以上では右足の古傷が悪化した大関の曙と、大関から転落した公傷の関脇、霧島が欠席。けいこではともに大関昇進を目指す貴花田と琴錦の両関脇が好調さをアピールした。貴花田は技に力強さを増し、琴錦も持ち前の速攻のさえを披露した。

    昨年九州場所で途中休場したかど番の大関小錦は貴花田、若花田らを相手に7勝3敗と復調の兆しを見せた。《共同通信》

    【プロ野球・阪神】松永浩美内野手の入団を発表

    阪神は5日、大阪市内のホテルで、野田投手との交換トレードでオリックスから獲得した松永浩美内野手(32)=180センチ、78キロ、右投げ左右打ち=の入団を発表した。背番号は未定。

    記者会見には、三好球団社長とともに中村監督も出席。監督から「悲願達成のために必ずや大車輪の活躍をしてくれると思う」と期待された松永は「自分の力を出し切って阪神の優勝に貢献したい。(監督を)男にしたい気持ちはある」と力強く抱負を話した。

    個人の記録としては、打率3割、20本塁打、20盗塁を今季の最低ラインに掲げた。年齢的に十分射程圏内にある2000安打(あと459)には「2000本と言わず、2500本が目標。両リーグで1000本打ちたい」と大きな夢。《共同通信》

    【経済4団体】首脳が会見

    平岩外四経団連会長ら経済4団体首脳は5日午後、都内のホテルで新年恒例の共同記者会見をし、政権交代可能な保守2党体制を展望した政界再編成の動きが促進されることに積極的な期待と支持を表明した。また、景気回復の見通しでは「先行きは真っ暗」(石川六郎日本商工会議所会頭)などと厳しい見方を示した上で、第六次公定歩合下げや来年度予算成立後に赤字国債発行による所得税減税など追加的景気対策を求める声が相次いだ。

    不況下の今春闘に関しては、永野健日経連会長が「バブル時代に肥大化した設備と人件費のカットがリストラクチャリング(企業再構築)のかぎだ。ベースアップは無理で、定昇だけは何とか上げてやりたい」と厳しいベア・ゼロ論を展開した。日経連は近く臨時総会を開き、春闘に対する正式方針を決めるが、永野氏がペア・ゼロ論を公式に述べたのは初めて。

    4団体首脳の保守2党体制への期待は、財界がかねてから要望している政治改革推進と、政界再編の動きとの関連で表明された。

    平岩会長は「経団連は、議会制民主主義と自由主義に立った政党を支持していく。(政治改革の結果)日本も米国と英国のような保守2党体制になることが望ましい」と述べ、石川会頭は「自民であれ新党であれ政権交代可能な幾つかの党ができることが今後の方向」と指摘。

    「小選挙区制の下で多数を取った方の政党が思い切り政策本位の政治をやるべきだ」(永野会長)と政策本位とカネのかからない政治を実現するためには、政界再編の現実の動きを加速して保守2党体制に行き着くことが妥当、との見方が示された。

    追加的景気対策については、速水優経済同友会代表幹事が「大幅黒字国の日本は、国際的な視野に立って赤字国債を出してでもやっとていかないと欧米からの批判にさらされる」と内需拡大の国際的要請を踏まえた所得税減税の必要性を重ねて強調。

    平岩会長も「第六次利下げや所得・法人税減税など財政、金融、税制の対応を準備しておかねばならない」と追加的景気対策に言及した。《共同通信》

    【宮澤喜一首相】「5年度予算案早期成立を」

    宮澤首相は5日午前の今年初閣議で内閣の課題として景気対策、政治改革、国際貢献の3つのテーマを挙げ各閣僚の協力を要請した。

    特に景気対策については「昨年、成立した平成4年度補正予算の効果はこれから数ヶ月にわたって現れてくると思う。これに5年度予算の効果が加わることが期待される」として5年度予算案の早期成立を求めた。《共同通信》

    【社会党委員長選挙】田辺氏、山花氏支持を表明

    社会党の田辺委員長は5日午前、党本部の旗開きであいさつし、山花書記長が委員長選に出馬表明したことについて「山花という政治家が一歩前に出ようという決意と気概を受け止め、惑動し、頼もしく思った」と述べ、山花氏を支持する考えを公式に表明した。

    続いてあいさつに立った山花書記長は「今日の社会党の現状と将来をしっかり見極めた上での(田辺氏の辞任の)決意を受け止めたい」と、田辺氏の党改革路線を継承することを強調。「自民党の一党支配を打ち破り、日本の政治を変えていくことに社会党は新たな前進を期さねばならない」と委員長選挙に臨む決意を述べた。《共同通信》

    【カンボジア フン・セン首相】UNTACは武力行使を

    プノンペン政権のフン・セン首相は5日記者会見し、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)に対し、武装解除を拒否すポル・ポト派から攻撃された場合は撤収せずに、国連軍として武力行使すべきだと要請した。

    フン・セン首相は「カンボジア国民は、クメール・ルージュ(ポト派)を抑えきれないUNTACに失望感を抱いている」と指摘。「逃げ足は早い」とUNTACを批判した上で、「UNTACの実力と勇気を示してほしい」と訴え、パリ和平協定で規定されたUNTACの停戦監視中心の任務、権限を修正し、ポト派の威嚇に屈しないよう求めた。プノンペン政権側が、UNTACに対し、ポト派への軍事的な反撃を提唱したのは初めて。

    ポト派が乾期攻勢を仕掛けているカンボジア中部コーンポントム州などでのUNTAC要員の連続拘束事件、バタンバン、シエムレアプ州でのUNTAC軍歩兵部隊の避難が、首相発言の背景にあるとみられる。

    フン・セン首相は会見の冒頭、声明を発表し、ポト派が勢力拡大を続ける情勢下では「(ことし5月の)総選挙は、実施不可能を含め多大な困難に直面するだろう」と警告。国連安全保障理事会に対し、ポト派をカンボジア最高国民評議会(SNC)から除外するよう改めて呼び掛けた。《共同通信》

    【米国】28年ぶりに絞首刑

    米ワシントン州刑務所で5日未明(日本時間同日夕)、3人の男児を殺し死刑判決後、絞首刑を希望していたウェスリー・ドッド死刑囚(31)の絞首刑が執行された。米国で絞首刑が執行されたのは1965年のカンザス州での執行以来28年ぶり。

    死刑反対派の市民らは「絞首刑は残酷な刑罰を禁じた憲法に違反する」と執行中止を求める訴えを起こしたが、州最高裁は4日にこの訴えを却下していた。

    死刑になった元船会社従業員のドッド死刑囚は89年9月、公園で11歳と10歳の兄弟にいたずらして殺害、翌10月にも4歳の男児を誘拐、アパートの自室で暴行して殺したとして、死刑判決を受けた。

    ドッド死刑囚は「自分は死ななければまた殺人を犯すだろう。死刑は怖くない」として控訴などの手続きを一切とらなかった。《共同通信》

  • 1993 平成5年1月4日(月) 宮澤喜一首相、年頭記者会見

    平成1458日目

    1993/01/04

    この日のできごと(何の日)

    【宮澤喜一首相】年頭記者会見

    宮澤首相は4日午後、三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した後、神宮司庁内で記者会見し、11日からの東南アジア諸国連合(ASEAN)4カ国歴訪について「インドシナ半島、カンボジア復興を共同連携してやろうと呼び掛ける」と述べ、日本がタイなど域内諸国と協力して当たる「連携型援助」を提唱する方針を公式に表明した。

    首相はその狙いとして「この地域は21世紀の世界経済のけん引力になる。多様性と開放性が特色だ。インフラストラクチャー(社会基盤)整備、人材育成は地域の安全にもつながる。これを日本の一つの使命、役割にしたい」と語り、安全保障の視点も採り入れての同地域の均衡ある発展に日本が積極的に取り組む姿勢を強調した。

    「連携型援助」は経済成長率の高いタイ、シンガポールなどと日本が協力を深め、ベトナム、ラオスなど域内の発展途上国への経済協力を効率的に行い、地域の全体的な活性化を図ることを目的とした構想。首相は記者会見で「二国間協力はこれまでやってきたが(今後は)ASEAN共通の課題を話し合いたい」と意欲を示した。

    また同日からジュネーブで再開予定の関税貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)について、農業以外の分野でも修正要求が出ていることや、米国の政権交代などを指摘、「急にまとめ上げるのが難しくなってきている。日程的に見当がつかない」と述べた。

    日本の対応について、首相は①コメを含め例外なき関税化を内容とした最終合意案には反対していく②日本が新ラウンドを壊したと言われぬようにしたい—との立場を繰り返した。政治改革では、衆院の単純小選挙区制導入を柱とした自民党の抜本改革案を「国民に明確にしたい」と実現に意欲を示すとともに、野党との間で各党案を国会で論議していく考えを強調した。《共同通信》


    【政界談話室】荒れる年?何を祈願

    ○…4日、恒例の伊勢神宮参拝を済ませた宮澤首相は、内宮で日本ボーイスカウトの伊勢七団の中本啓介君(9つ)に珍しく大きな声で「こんにちは」と声を掛け、バラの花束をもらってニコニコ顔。実はことし、伊勢神宮が20年に1回、建て替えた新殿に神体を移す「式年遷宮年」に当たり、その年は不況の年になるというジンクスがある。前回の1973年は石油ショックだった。遷宮が行われる今秋は、まさに自民党総裁選の時期。参拝後の会見で、首相は景気や総裁選について一言も触れなかったが、伊勢神宮には何を祈願した?

    ○…この日、社会党委員長選出馬を表明した山花書記長は、記者会見で「自民党は、小沢(一郎元幹事長)氏が“野党を一度木っ端みじんにしてやる”と言った小選挙区制より内容を悪くした単純小選挙制を出そうとしている」「小沢氏の改憲指向が議論されたように、タカ派的議論だけが国民に影響しようとしている」と発言。何度も小沢氏の名を口にして、小沢氏率いる自民党羽田派が政界再編を模索していることへの対抗意識がありあり。一方で「(憲法論議について)他会派とも話し合っていきたい」と述べたものの、従来の社会党から変わる主張は何も聞こえず、既に守りの態勢か。《共同通信》

    【社会党・山花書記長】「創憲」提唱

    山花書記長は4日午後、国会内で記者会見し、田辺委員長の退陣に伴う後任委員長選挙への出馬を正式に表明した。

    この中で山花氏は安保・自衛隊など基本政策の見直しについて「平和憲法の原理を推し進める観点に立って、新しい時代にどのように憲法政治を進めるか積極的に議論したい」として、自民党や野党の一部から出ている改憲論に対抗するため「創憲(そうけん)」という新たな考え方を提唱した。

    山花氏は「自民党一党支配を許してきた社会党の責任も厳しく問われている。日本の政治を土台からつくり直すことに全力を尽くす」と、出馬に当たっての決意を強調。さらに山花氏は「党の顔を変えただけでは不十分。全党挙げて現実変革の党として生まれ変わった新しい」姿を国民に訴えたい」と大胆な党改革の必要性を指摘し、「若い世代のエネルギーと英知を(改革に)生かしたい」と述べ、清新な新執行部づくりを目指す考えを表明した。

    山花氏は出馬に伴い、自らが所属する左派「新しい社会党を創る会」を離脱する考えを明らかにした。「今回の選挙では派閥の推薦は受けず、一党員として支持をいただきた。い」と述べるとともに、新執行部メンバーも派閥離脱を検討すべきだとの考えを示した。

    山花氏が提唱した「創憲」の考えは、現憲法に欠けている外国人労働者の人権や環境権を明記し、補強する形で憲法を創造していくものと説明している。《共同通信》

    【キム・キャンベル氏】カナダ初の女性国防相に

    カナダのマルルーニー首相は4日、2年ぶりの内閣改造を実施した。低迷する支持率回復を狙い、閣僚の数を39人から35人に減らすとともに、国防相にキャンベル法相(45)を起用、初の女性国防相を誕生させた。

    キャンベル新国防相は国民の人気が高く、マルルーニー後の進歩保守党のリーダーとして期待する声も多い。《共同通信》

    【桂春蝶さん】死去

    関西の人気落語家、桂春蝶さんが4日午前10時44分、消化管出血のため大阪府吹田市の病院で死去した。51歳。大阪市出身。

    昭和35年、市岡商業高を卒業後、証券会社に入社したが37年、三代目桂春団治の羽織の脱ぎっぷりにほれて入門したという変わり種。39年8月、新世界新花月でデビュー。細い体で持ち前の勘の良さと、芸人臭さを感じさせない魅力で人気を集め、ラジオのディスクジョッキーなどで売り出した。

    若手の信望も厚く、新作落語のほか「牛ほめ」「崇徳院」といった古典落語にも力を入れた。猛烈な阪神タイガースファンとしても有名。桂さんは元日の夜、自宅で吐血などのため倒れ、救急車で同病院に入院していた。《共同通信》

  • 1993 平成5年1月3日(日) 米ロ「START2」調印

    平成1457日目

    1993/01/03

    この日のできごと(何の日)

    【第二次戦略兵器削減条約】米ロ首脳が調印

    エリンィン・ロシア大統領とブッシュ米大統領は3日午後(日本時刻同日夜)、クレムリンでロシアと米国の戦略核弾頭を3分の1に削減する歴史的な第二次戦略兵器削減条約(START2)に調印した。調印式の後、両大統領は共同記者会見し、エリツィン大統領は同条約を「希望の条約」と高く評価した。START2で最後の花道を飾ったブッシュ大統領は「冷戦は終わった」と改めて宣言、「米国は民主ロシアと真のパートナーシップを確立した」と述べた。

    西側で危ぐされている保守派の強いロシア最高会議での条約批准の見通しについてエリツィン大統領は、議会の一部が反対していることは認めたものの、最終的に批准されるとの自信を示した。ブッシュ大統領も米議会での早期批准を確信していると述べた。

    同条約は数量制限で第一次戦略兵器削減条約(START1)を大幅に上回るだけでなく、核先制攻撃の脅威を象徴する複数目標弾頭(MIRV)の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の全廃を盛り込んでおり、旧ソ連の崩壊後米国とロシアが開いた新たな核軍縮時代の画期的成果といえる。《共同通信》


    【米仏首脳会談】

    ブッシュ米大統領は3日、ミッテラン・フランス大統領と会談、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争など旧ユーゴスラビア問題を中心に意見交換した。

    両大統領は会談後の記者会見で、人道的援助物資輸送の安全のため設定された飛行禁止空域確保を図るための軍事行動を取る前に外交努力の必要性で合意したことを明らかにしたが、難航している関税貿易一般協定(ガット)の新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)問題では両国の対立は解消されなかったという。

    ボスニア問題ではブッシュ大統領は、米国が一方的な行動を取らないことを約束。両大統領は軍事行動の前に外交的努力が必要との考えで一致し、ジュネーブで開催中の同紛争当事者の三者会議の結果を注視することになった。

    その理由として、ブッシュ大統領は「われわれは、ボスニアには他の国々の軍隊が展開しているということを深刻に受け止めており、これらの軍隊を危険にさらすような単独行動はしない」と述べた。

    しかしブッシュ大統領は、ジュネーブでの会議が不調に終わった場合、国連は軍事行動による速やかな飛行禁止空域の確保を認めるだろうとの見通しを明らかにした。

    ブッシュ大統領はモスクワでロシアとの第二次戦略兵器削減条約(START2)に調印、帰途にパリを訪問した。《共同通信》

    【第69回箱根駅伝】早稲田、8年ぶり12度目の総合優勝

    第69回東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、関東の15校が参加して神奈川県箱根・芦ノ湖から東京・大手町までの復路5区間107.5キロを行い、早大が11時間3分34秒の大会新で8年ぶり12度目の総合優勝を果たした。早大は全10区間中5区間で区間最高記録をマーク、往路、復路を制する4年ぶりの完全優勝だった。

    連覇を目指した山梨学院大が2位、中大が3位に入った。9位順大までが次回大会の出場権を獲得。日体大は順大に4秒及ばず10位、大東大は最下位の15位と惨敗した。

    往路を大会新で制した早大は、山下りの6区で山梨学院大に初めてトップを譲った。しかし、7区で武井が区間新の快走を見せ、首位を奪い返すと、8区高瀬も区間最高でリードを広げ、山梨学院大の追撃を許さなかった。山梨学院大は往路、復路とも早大に次ぐ2位だった。《共同通信》

    【ライスボウル】アサヒビールが優勝

    アメリカンフットボールの第10回日本選手権、ライスボウルは3日、東京ドームに5万4000人の観客を集めて行われ、社会人覇者のアサヒビールが学生王者の京大を29-20で破り、クラブチームとして初の日本一に輝いた。社会人の勝利は2年連続3度目。4度目出場の京大は初黒星を喫した。

    アサヒビールは前半、京大の健闘で13-14と苦戦した。しかし後半に地力を発揮し、第3クオーター2分39秒、QB東海がRB天花寺へ2ヤードのTDパスを通し逆転した。さらに11分45秒にRB野村が8ヤードのTDランを決め、京大を突き放した。京大はQB金岡が第1、2クオーターにTDパスするなど、パス中心で攻めたが、攻守の総合力で上回れなかった。最優秀選手には、大会記録となる211ヤードを走った野村が選ばれた。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】4月解散も

    渡辺外相は3日、栃木県鹿沼市で講演し、衆院解輩の時期について「ひょっと間違ったら四月解散がないこともない」と述べ、通常国会の審議状況によっては4月解散に追い込まれる可能性もあるとの見通しを示した。同時に「普通にいったら7月末だ」とも述べた。

    新多角的貿易交渉(ウルグアイ・ラウンド)に関し「日本が本当に一人ぼっちになっちゃうか、手を打ってわれわれが困らないよう国内対策をやり、対外的に心配ない措置をやるかという大事な選択をしなければならない。どこかで妥協点を設けて日本の生きる道を探していくことが政治家の務めだ」と述べ、コメ市場開放含めた政治的決断の必要性を改めて強調した。《共同通信》

  • 1993 平成5年1月2日(土) 新年一般参賀

    平成1456日目

    1993/01/02

    この日のできごと(何の日)

    【一般参賀】

    新春恒例の新年一般参賀が2日、皇居で行われ、5万2700人(皇宮警察調ベ)が訪れた。

    天皇陛下は皇后さま、皇太子さま、秋篠宮ご夫妻、紀宮さまらとともに午前3回、午後4回の計7回、宮殿・長和殿ベランダに立ち「新しい年を皆さんとともに祝うことをうれしく思います。年頭に当たって、わが国と世界の人々の幸せを祈ります」とあいさつされた。

    1、2回目は常陸宮、三笠宮、三笠宮寛仁、高円宮各ご夫妻も参賀にこたえられた。午後は日が差したものの、午前中時折、小雨がぱらつき冷え込んだためか、参賀者の数は昨年より2万8000人余り少なく、正月らしい晴れ着姿の女性も目立たなかった。皇居周辺は、警視庁が約2000人の警察官を動員し、所持品検査、ボディーチェックを行い、過激派などの妨害に備えた。皇居内では皇宮警察護衛官約700人が警戒、整理に当たった。《共同通信》


    【第69回箱根駅伝】早稲田大が往路優勝

    第69回東京ー箱根間往復大学駅伝第1日は2日、関東の15校が参加して東京・大手町から箱根・芦ノ湖までの往路5区間107.2キロを行い、8年ぶりの総合優勝を目指す早大が5時間32分48秒の大会新で7年ぶりの往路優勝を飾った。《共同通信》

    【渡辺美智雄外相】「宮澤首相続投でも構わない」

    渡辺副総理兼外相は2日、栃木県大田原市内で開かれた後援会の会合で講演し、ことし秋の自民党総裁選に触れ「だれが(首相を)やっても変わらない、われわれの意見が尊重されるということなら宮澤首相の続投でも構わない」と述べ、条件付きながら宮澤首相の続投支持もあり得るとの考え示した。

    自民党の派閥領袖で首相の続投に言及したのは小渕恵三、三塚博氏に続き3人目。ただ渡辺氏は「国を任せておけない時には勝っても負けても出馬する」と述べ、首相と政策上の不一致が生じた場合には自ら総裁選に出馬する意向も併せて示した。最終決断の時期については1991年秋の総裁選と同様に「土壇場」になって判断することを明らかにした。

    渡辺氏は宮澤首相が72歳で政権に就いたことや福田、鈴木両元首相も70歳を超えて首相に就任した例を挙げ「先は急がない」との考えを示し、宮澤首相続投で「次の次」を狙う場合もあるとした。《共同通信》

  • 1993 平成5年1月1日(金) チェコ共和国、スロバキア共和国、誕生

    平成1455日目

    1993/01/01

    この日のできごと(何の日)

    【チェコ共和国、スロバキア共和国】誕生

    中部欧州の市場改革先進国だったチェコスロバキアは12月31日をもって連邦制の行政機関がすべて活動を停止、消滅した。代わってこれまで連邦を構成していたチェコとスロバキアの両共和国が1日午前0時(日本時間同8時)それぞれ独立国家として誕生した。

    オーストリア・ハンガリー帝国の崩壊に伴い1918年に成立したチェコスロバキアは建国以来、ドイツ、ソ連による大国支配にほんろうされながらも国家存亡の危機を克服してきた。冷戦終結の89年以後、東西欧州の一体化に積極的な役割を果たしてきたが、そうした統合の流れに逆行するかのように二つの国家に分離し、それぞれ独自の道を歩むことになった。

    チェコは1日午後、中世に栄光を誇ったボヘミア王国ゆかりのプラハ城で独立記念の共和国議会を開いた。クラウス首相は新共和国の誕生を宣言した施政方針演説を行い、89年の民主化の時期になぞらえて、「チェコ国民はまたも岐路に立たされているが、どのような独立国家となっていくかは、われわれ自身にかかっている」と国民の結束を訴えた。

    経済改革について首相は、非現実的な約束はできないとして、緊縮路線を引き続き推進していくことを明確にした。

    また、欧州外交では中欧諸国との協調、とりわけ新たな隣国となったスロバキアとの関係緊密化を最優先すると述べた。

    一方、スロバキア共和国のメチアル首相1日、国営テレビを通じて演説し「今日われわれは新しい国家としてスタートを切った。将来を予想するのは難しいが、欧州(の先進地域)「との協調を図り、その一部となるよう努力しよう」と国民に呼び掛けた。《読売新聞》


    【宮澤喜一首相】政治改革へ決意

    宮澤首相は1日、首相公邸で開かれた新年祝賀会であいさつし、「(政治の)危機に対する認識は与野党ともに共通だから、その認識に立って話していけば。必ず国民の納得するような政治改革ができるし、しなければならない」と述べ、選挙制度改革を含む抜本政治改革実現への決意を改めて表明した。

    景気対策について首相は、「今年は(昨年夏の総合経済対策などの)効果が出てくると思うが、かなり重症なので心を引き締めなければならない。(政府としては)そのつど、していくことをきちんとしていかねばならない」と述べた。冷戦後の世界平和に向け、「サミットもあり、わが国が意識している以上に世界から大きな期待を受け、それを果たさなければならない」として国際貢献の必要性を強調した。《読売新聞》

    【サッカー第72回天皇杯】日産FC横浜マリノス、2年連続6度目の優勝

    サッカーの第72回天皇杯最終日は1日、東京・国立競技場に約6万人の大観衆を集め、日本プロリーグ(Jリーグ)勢同士の日産マリノス=読売日本SCの決勝を行い、日産が延長の末、2−1で競り勝ち、2年連続6度目の優勝を果たした。《共同通信》

    【第37回全日本実業団対抗駅伝】旭化成、4年連続16度目の優勝

    第37回全日本実業団対抗駅伝は1日、前橋市の群馬県庁前を発着点とする7区間、86.3キロのコースに32チームが参加して行われ、旭化成が4時間10分50秒で快勝し、4年連続16度目の優勝を飾った。《共同通信》

    【ジャンプ・葛西紀明選手】W杯2勝目

    スキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ第7戦は1日、ドイツのガルミッシュ・パルテンキルヒェンでラージヒル(6戦目)を行い、葛西紀明(地崎工業)が1回目108.5メートル、2回目97.5メートルを飛んで220.8点を挙げ、優勝した。

    葛西は昨年、W杯の一環として行われた世界フライング選手権に次ぎW杯2勝目。昨年12月30日に行われたラージヒル(5戦目)では3位に入っていた。《共同通信》

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