平成5815日目

2004/12/09

【この日の小泉総理】

平成16年12月9日、小泉総理は総理大臣官邸で、ドイツのゲアハルト・シュレーダー首相と首脳会談を行いました。

会談では、国連改革、イラク・アフガニスタン復興支援、経済問題などについて話し合いが行われました。国連改革について、シュレーダー首相が、「今、改革の機運が高まっている。夏前までには改革を進めたい。」と述べたのに対し、小泉総理も「この機運を逃すべきではない。」と述べ、国連改革で協力することで一致するとともに、両首脳はアフリカ諸国からの常任理事国入りを支持することについても一致しました。

また、イラク復興支援における日独協力について、自衛隊が派遣されているムサンナー県のイラク人警察官を教育・訓練していくことで合意しました。さらに、経済問題に関して、小泉総理から「原油の高騰に世界の関心が高まっている。」と述べたのに対し、シュレーダー首相からは、「原油の高騰は投機から起こっている面もあるので、原油価格の透明性の向上によって投機的な動きを制限するようなことができないか。」という話があり、来年のサミットでこの問題を取り上げることで一致しました。

引き続き両首脳は、共同記者会見に臨み、小泉総理は「充実した二国間会談ができたことを喜んでいます。二国間の協力・友好関係を促進し、国際社会の中で、日独が協力して活動できる分野がたくさんある。そのような実り多い会談ができたと思っている。」と述べました。《首相官邸》




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【巨人・清原和博内野手】中越地震被災地を訪問

12月9日のできごと(何の日)

巨人清原和博内野手(37)が9日、「生涯社会貢献」を目的とした「清原基金」を設立した。その一環としてこの日、新潟県中越地震で被害を受けた新潟・小千谷中学校を慰問。実技指導や質疑応答では中学生の恋愛相談に乗るなど「キヨ八先生」役で激励した。また日本赤十字社新潟支部長の泉田裕彦県知事(42)に義援金1000万円、県内595小学校にバット、グラブを寄付。来季公式戦には東京ドームの「清原シート」に被災地の少年野球チームを招待する意向も明かした。

清原が義援金を寄付するのは北海道南西沖地震、阪神・淡路大震災に続いて3度目。新潟は西武入団の86年6月1日の南海戦で、プロ7号を放っている。それ以来の訪問となった思い出の地で「頭を上げて前を向いて生きる力を感じた。逆にキヨハラのエールを送っていただき感謝してます」と胸の内をさらた。また来季公式戦で東京ドームに少年野球チームを招待することにも「新潟で試合することがあったら、打ちますよ。東京ドームに子供が来てくれた日には、夢を乗せたホームランを打ちます」。清原が復興のシンボルとして自らのバットで夢と希望を与える。《日刊スポーツ》

【政府】自衛隊イラク派遣を1年延長

政府は9日午後の臨時閣議で、イラク復興支援特別措置法に基づく自衛隊活動の基本計画の変更を決定した。派遣期間を1年延長する一方、撤退も想定し治安や復興の状況など4条件を対応判断の基準として明記した。

小泉純一郎首相は記者会見で、日米同盟と国際協調の観点から自衛隊派遣は「国益にかなう」とした上で、来年1月の国民議会選挙など国づくりが本格化することを念頭に、派遣期間を1年間としたことを説明した。《共同通信》

【この日の民主党】

党首会談は単なるセレモニー 党首会談を終えて岡田代表が会見

9日午後、小泉首相との党首会談を終えた岡田克也代表は党本部で記者会見を行い、党首会談のやり取りの概要を述べた上で、「単なるセレモニーだった」と失望感をあらわにするとともに、依然として説明責任を果たそうとしない小泉首相の姿勢を厳しく批判した。

岡田代表は党首会談について、「従来と何ら変わることのない答弁が繰り返された」「単なるセレモニーだった」「私としてはきわめて不本意だ」と怒りをあらわにしつつ、「きちんと国民の前で、国会で議論する、その場に総理も是非出てきてもらいたい。月曜日(のイラク特の質疑)には出てきていただきたい」と、強く要求した。

さらに岡田代表は、1年間にわたり戦闘が行われないと認められるという非戦闘地域の定義について、「これは政府が自ら法律に書いた定義」だとした上で、「その定義に該当することについての具体的な説明がなかった」「今は安全だという説明を繰り返すだけで、将来について安全であると、今後も安全であるということの説明がなかった」と指摘。また、「総理には自衛隊員の安全を確保する責任が、これも法律上明確にある」として、「それについて、事前にどのような調査を行って安全が確保されると判断したのか、或いはオランダ軍撤退後の治安の維持について、安全の確保について、どう判断しているのかについても答えはなかった」と述べて、こういった点について、さらに政府を質していく決意を明らかにした。

岡田代表と小泉首相の党首会談でのやり取りの概要

岡田克也代表が、小泉首相との党首会談後に行った記者会見で明らかにした、党首会談でのやり取りの概要は以下の通り。

岡田代表は、会談の冒頭でまず、横田めぐみさんとされた遺骨が本人のものではなかった問題について、首相に対して「きわめて遺憾で重大な問題」と指摘した上で、「食糧支援については直ちに凍結すべきである。経済制裁も視野に置いて、北朝鮮側の誠意ある対応が果たしてなされるのかどうか、見極めるべきである」と発言。首相は「きわめて遺憾で、十分斟酌して北朝鮮に抗議する。誠意ある対応を求める。色々な調査も残っている。経済制裁の声はあるが、対話と圧力の両方ある」とし、食糧支援については「今すぐ実施する考えはない」と述べた。

イラクに派遣されている自衛隊の派遣期間延長問題については、小泉首相は会談の場で「イラクにおける自衛隊の人道復興支援活動の延長について」と題したペーパーを読み上げた。岡田代表はこれに対して、「人道復興支援を継続する、というくだりがあるが、安全確保支援活動はどうなっているのか」と質問。首相は「それも従来と同じである」としたが、ペーパー自体にはその話は出てきておらず、「きわめて不誠実」(岡田代表)な答え。

岡田代表はさらに、「非戦闘地域であるということの根拠を明確に分かりやすく説明してもらいたい」「1年間戦闘が行われないと判断した根拠を聞かせて欲しい」と質すとともに、「直前に与党の幹事長や(防衛庁)長官が行っただけで、本格的にサマワが安全であるということについて調査をきちんとしていないのではないか。隊員の安全確保の責任が総理にはあり、それが非常におざなりではないか」と質した。

首相は、「他の地域に比べればサマワは安定している」とし、「住民は友好的であり、オランダ軍も治安が向上したということで撤退すると聞いている」と述べるとともに、「自衛隊は現地に展開しているが、今まで1発も自衛隊に向かって撃たれたことはない」とした。

岡田代表は、首相が「説明責任を十分に果たしていないのではないか」と厳しく指摘し、「こういう形で閣議決定の直前に各党の代表を呼んで説明をするというのはきわめて遺憾だ。国会できちんと事前に説明をするべき」「少なくとも総理は月曜日のイラク特には出てきて説明すべき」とさらに質したが、首相は、「説明の時期は色々ある。通常国会もあるし、色々あるので、そこは自分が判断する」と答えるにとどまった。

また岡田代表が、「サドル派の今後の動きについてどう判断しているか、サドル派が自衛隊を占領軍と認めているが」と質問したのに対し、首相は、「サマワの人は自衛隊を占領軍とは見ていない。勢力があるとしてもサマワにおいてはその活動は非常に低いレベルだと判断している」と述べた。《民主党ニュース》



12月9日 その日のできごと(何の日)