平成1322日目
1992/08/21
この日のできごと(何の日)
【社会党・田辺誠委員長】「社民結集」色薄める
社会党の全国書記長会議が21日午後1時過ぎから、静岡県熱海市内で開かれた。冒頭、田辺委員長があいさつし、「既成野党の枠組みだけを視野に入れた連合路線や狭い意味での社民勢力結集路線にとどまるのではなく、社会の各分野で『進歩と改革』の役割を担っている人々や団体と、政策を通じた接点を求め、そこを基盤とした新しい政権戦略を打ち立てねばならない」と表明、幅広い市民との協調関係を基盤とした新政権戦略の構築の必要性を強調した。
これは、従来の「社民勢力総結集」路線が国連平和維持活動(PKO)協力をめぐる社会・民社両党の対立で行き詰まったことから、「社民結集」の色合いを薄め、民社党との連携はひとまず除外した形で政権戦略構築の可能性を探ろうというものだ。
さらに田辺氏は、新たな政権構想を具体化させるため、「社会党自身が無条件に社会の進歩派だという思い込みから離れなければならない」と強調すると同時に、「さまざまな市民活動などと触れ合い、謙虚な姿勢でその経験と英知から学ぶことが大切だ」と指摘した。
ただ、田辺氏はこうした新戦略の提案の一方で、民社党など既成政党との関係修復や野党連合の再構築も並行して進めていく意向を表明。特に国会内統一会派については、「できるところから早急に結成させたい」とし、社民連や連合参院との統一会派結成を急ぐ方針を示した。《読売新聞》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【トヨタ・カリーナ】フルモデルチェンジ
トヨタ自動車は全面改良した小型乗用車、カリーナ」を21日発売した。エンジン排気量は1.5-2.0リットルで、1.6リットルでは新開発のリーンバーン(希薄燃焼)エンジンを搭載、従来より燃費を一割向上させたほか、フロンガスの使用を全廃するなど環境対策を重視したという。リーンバーンエンジン搭載車の販売予定は月間約1000台。リーンバーン搭載1.6リットル「SG-i」5速マニュアル車が136万4000円(東京、大阪地区)。《読売新聞》
【第74回全国高校野球】第11日
東海勢同士の隣県対決となった県岐阜商(岐阜)―東邦(愛知)は、東邦が九回無死満塁から萩尾の中越え安打でサヨナラ勝ちし、15年ぶりのベスト8に。北陸(福井)は、七回の成山の3ランなどで日大山形(山形)に快勝し、二度目の出場で初の八強入りを果たした。天理(奈良)—東海大甲府(山梨)は、天理が、相手守備の乱れに乗じて前半で優位に立ち、継投で東海大甲府の反撃を振り切った。天理は全国優勝した一昨年につぐベスト8進出。22日は八強が出そろう。第一試合終了後に準々決勝の組み合わせ抽選が行われる。《読売新聞》
◇
夏の全国高校野球選手権大会で、明徳義塾(高知)が今大会屈指のスラッガーと言われた星稜(石川)の松井選手に対し「5打席連続敬遠」作戦をとり、賛否両論を巻き起こす中、22日に行われる広島工(広島)との3回戦の一般応援の参加者を募集していた高知県内のバス会社2社は参加希望者が3人だったため、21日、運行中止を決めた。《共同通信》
【社会党・山花書記長】民社党との関係修復は困難
静岡県熱海市で開かれた社会党の全国都道府県本部書記長会議は21日午後、参院選敗北の総括と今後の党活動を中心に論議した。
連合型選挙のパートナーでありながら国連平和維持活動協力法をめぐり深い亀裂を生じた民社党との関係について、連合型で取り組んだ各県本部から「もう協力はできない」とする意見が続出。答弁に立った山花書記長は「そのことに異論はでてこないのではないか」と述べ、民社党との関係修復が困難との認識を表明した。《共同通信》