平成9280日目

2014/06/05

この日のできごと(何の日)

【ロシア・プーチン大統領】英仏首脳と会談

ロシアのプーチン大統領は5日、パリを訪問し、英国のキャメロン首相、フランスのオランド大統領と相次いで会談した。3月にウクライナ南部クリミア半島を編入し、欧米の制裁を受けて以来、欧米主要国の首脳と会談するのは初めて。欧州との緊張緩和に向け、直接対話に踏み出した。

ロイター通信によると、キャメロン氏はプーチン氏に対し、ウクライナ大統領選で当選したポロシェンコ氏を次期大統領として認め、国境を越えた武器の流入を止めるよう要求したと述べた。

プーチン氏は6日にドイツのメルケル首相とも会談するほか、ポロシェンコ氏やオバマ米大統領らが列席するノルマンディー上陸作戦70周年記念式典に加わる予定。言動に注目が集まっている。

タス通信によると、プーチン氏はキャメロン氏と空港で会談したが、冒頭の握手はしなかった。フランス大統領府で出迎えたオランド氏とは握手を交わした。

ロシア抜きで5日まで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)はロシアに対し、ウクライナへの主権侵害を非難。クリミア編入に加え、東部を不安定化させる行動の中止を要求した。 ただ、エネルギー供給国ロシアとの関係悪化で揺れる欧州は、プーチン氏がウクライナ次期政権との対話姿勢に転じたことを前向きに評価。制裁を強化するよりも、同国との対話を促す姿勢に傾いてきている。

キャメロン氏との会談は6日の予定だったが、前倒しされた。《共同通信》

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【米ロ外相会談】

タス通信によると、ロシアのラブロフ外相と米国のケリー国務長官は5日にパリで会談し、ウクライナ情勢について協議した。ポロシェンコ氏が大統領に当選したことを受け、米ロやウクライナ国内の対話を軌道に乗せる可能性を探ったとみられる。

ケリー氏は、ブリュッセルの先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)がポロシェンコ氏支持を打ち出したことを踏まえ、ポロシェンコ体制を正式に承認し、直接対話を進めるようラブロフ氏に求めたとみられる。

会談に先立ちラブロフ氏は記者団に、ウクライナ政権が東部の親ロシア派住民への攻撃を続けていることを念頭に「国民の平等と権利を尊重する」ためウクライナに和平と安定をもたらすことが重要だと指摘した。

ケリー氏はウクライナが「他国のチェスの駒」であってはならないと語り、東部住民を支援しているとされるロシアを暗に批判した。またウクライナは「東西の懸け橋となってほしい」と語った。《共同通信》

【米英首脳会談】

欧州歴訪中のオバマ米大統領は5日、ブリュッセルでキャメロン英首相とウクライナ情勢などをめぐり会談し、ロシアが1カ月以内にウクライナ次期大統領を承認し同国東部での不安定化の動きを止めなければ、基幹産業を対象にした分野別の本格的な制裁を科す必要性があるとの認識で一致した。両首脳が会談後の記者会見で明らかにした。

キャメロン氏が6日にフランスで行うロシアのプーチン大統領との会談で、この方針を伝える。今後はプーチン氏の対応に加え、欧州内で足並みをそろえられるかどうかも焦点となる。《共同通信》

【おおすみ衝突事故】海自艦長らを書類送検

広島県大竹市沖で1月、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」(8900トン)と釣り船が衝突し、2人が死亡した事故で、広島海上保安部は5日、両船とも見張りが不十分だったなどとして、業務上過失致死傷と業務上過失往来危険の疑いで、おおすみ艦長の2等海佐(52)と当直士官だった航海長の2等海尉(33)、死亡した釣り船の船長=当時(67)=を書類送検した。船長は容疑者死亡で不起訴になる見通し。

広島海保によると、おおすみ側は釣り船に対する見張りが不十分で、釣り船側も周囲の見張りを怠り、いずれも適切な操船を行わなかった疑いがある。《共同通信》

【日本航空】システム障害8時間、174便欠航

日本航空は5日、システム障害による国内線の欠航が午後9時までに174便となり、約1万4000人に影響が出たと発表した。宮崎―伊丹線で最大4時間17分遅れるなど、国内線・国際線ともに多数の遅延も生じた。同日午前9時15分ごろ、航空機の重量バランスを管理するコンピューターシステムに障害が発生。システムは午後5時ごろに復旧したが、運航ダイヤが乱れているため、一部の便で遅延が終日続く見込み。《ロイター》

【日本維新の会】片山虎之助氏は橋下グループに

日本維新の会は5日午後、石原慎太郎共同代表のグループと橋下徹共同代表のグループに「分党」した後、衆参両院62議員がどちらに所属するかを確定させる。態度未定だった片山虎之助参院議員団会長は記者会見で、橋下氏と行動を共にする考えを表明。林原由佳衆院議員(比例近畿)は同日付のブログで無所属になると明らかにした。

西岡新・衆院議員(比例四国)に続き、無所属になるのは2人目。アントニオ猪木参院議員は現時点で未定としている。

所属確定に伴い、石原氏側は5日夕、新党準備会の初会合を開催。橋下氏側も夜に会見する。《共同通信》

【この日の安倍総理】

ロシア、中国をけん制

ベルギーの首都ブリュッセルで開かれていた先進7か国首脳会議(G7サミット)は5日午後(日本時間同日夜)、ウクライナのポロシェンコ次期政権への支持やロシアへの非難を盛り込んだ首脳宣言を採択して閉幕した。

6月5日のできごと(何の日)【安倍晋三首相】ロシア、中国をけん制
https://www.kantei.go.jp/

安倍首相は5日午前の討議で、東アジア情勢が緊迫している現状を説明し、中国を念頭に力を背景にした現状変更は許されないとの認識を示して理解を得た。各国首脳はエネルギー確保の多角化を進めることでも一致した。

安倍首相はサミット閉幕後の記者会見で、「ウクライナでも、アジアでも、地域の秩序に挑戦するような拡張主義は断固容認できない」と強調。クリミアを編入したロシア、東・南シナ海で一方的な海洋進出を行っている中国を強くけん制した。首脳宣言にはこうした首相の主張を反映して、「航行・飛行の自由」国際法順守の重要性が盛り込まれた。《読売新聞》

イタリア入り

安倍晋三首相は5日夜(日本時間6日未明)、イタリア・ローマ郊外のレオナルド・ダビンチ国際空港に政府専用機で到着した。6日午後(日本時間同日夜)にレンツィ首相と会談し、日本とEUの経済連携協定(EPA)早期締結に向けて協力することを確認する。

ウクライナ情勢をめぐり、力による現状変更の試みに反対する方針で一致する見通し。安倍首相は自らが掲げる「積極的平和主義」を説明し、理解を得たい考えだ。

首脳会談に先立ち、バチカンでローマ法王フランシスコと会談する。《共同通信》

【独サッカー・ケルン】大迫勇也選手の獲得を発表

サッカーのドイツ1部リーグに復帰するケルンは5日、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の日本代表FW大迫勇也(24)を2部リーグの1860ミュンヘンから獲得したと発表した。契約期間は2017年6月末までの3年で、移籍金など条件は非公表。

大迫は「ドイツ1部は世界最高リーグの一つ。そこで自分が成長できると確信している。W杯前に移籍が決まってほっとしている」とクラブを通じて談話を出した。1月にJ1鹿島から1860ミュンヘンに移籍した大迫は、2部の15試合に出場して6得点の活躍。ケルンには専大から加入したMF長沢和輝も在籍している。《共同通信》

【中国・唐家璇元国務委員】日中関係改善に意欲

日中の有識者らでつくる「新日中友好21世紀委員会」の非公式会合が5日、長崎市内で始まった。中国側の座長、唐家璇元国務委員は冒頭のあいさつで沖縄県・尖閣諸島をめぐる対立や安倍晋三首相の靖国神社参拝に言及し「日中関係は厳しい困難に直面している」とする一方、「関係改善を推進するという熱い思いで来た。粘り強く取り組むことが重要」と述べ、現状打開に意欲を示した。

唐氏は中日友好協会会長を務めているほか、外相や外交担当の国務委員を歴任。現在も対日外交政策に影響力を持っており、発言は習近平指導部の意向が働いているとみられる。

非公式会合は6日までの日程で、双方は日中関係の改善策などについて意見交換する。正式会合は、2012年9月の日本政府による尖閣諸島国有化に対する中国側の反発から中断しており、双方は今回の会合で成果を出し、正式会合の再開につなげることを目指す。《共同通信》

【ベトナム】中国漁船衝突ビデオ公開

ベトナム外務省などは5日、南シナ海情勢について記者会見し、5月26日に西沙(英語名パラセル)諸島付近で中国漁船がベトナム漁船に体当たりして沈没させた様子などを撮影したとするビデオ映像を報道陣に公開した。

外務省のレ・ハイ・ビン報道官は「東シナ海や南シナ海での緊張を深く懸念」するなどとした先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の首脳宣言について「われわれは歓迎する」と述べた。

ビデオには大型の船が小さな漁船の後方から衝突し、漁船が沈没する様子が映っている。中国はベトナム側からぶつかってきたと反論しており、ベトナムは映像を「証拠」として国際社会にアピールする考えとみられる。

ビン氏は「地域の平和と安定と国際法に沿った争いの解決に向け、世界の国々や国際機関がより強い声を上げ、実践的な行動を取ることをわれわれは望んでいる」と述べ、国際社会による中国へのけん制に期待を示した。《共同通信》

【中国新疆ウイグル自治区】テロ事件被告9人に死刑判決

中国新疆ウイグル自治区のウルムチ、アクス、カシュガルなど6地区の裁判所は5日、テロに絡む23の事件について公開の判決公判を開き、9人に死刑判決を言い渡した。中国メディアが伝えた。判決を言い渡された被告は計81人で、テログループを組織した罪や故意殺人罪などに問われた。

死刑判決を受けた9人以外にも、3人が執行猶予2年付きの死刑を言い渡された。この3人は2年収監された後、無期刑か有期刑に減刑される可能性がある。《共同通信》

【北朝鮮】米国人を拘束

北朝鮮が5月中旬ごろ、観光目的で訪朝した米国人男性を出国直前に拘束していたことが5日、分かった。複数の外交筋が明らかにした。北朝鮮国内で拘束されている米国人はこれで計3人となったとみられる。米朝関係の一層の悪化を招きそうだ。

米国務省当局者は「3人目の米国人が拘束されたとの情報は把握している。海外における米国人の安全確保は最優先事項だ」と語った。北朝鮮で米国の利益代表を務める平壌のスウェーデン大使館を通じて解放を求めているとみられる。

北朝鮮の朝鮮中央通信は6日、4月29日に入国した米国人のジェフリー・エドワード・パウリー氏を当局が拘束し調査していると報じた。観光目的とそぐわない「反共和国敵対行為」をし、北朝鮮の法律に違反したとしている。

外交筋によると、男性は観光ツアーに個人参加して訪朝したとみられる。北朝鮮側は、宿泊先のホテルに聖書を残していたことを拘束理由に挙げたという。《共同通信》

【ブラジル】W杯直前に地下鉄スト

サッカー・ワールドカップ(W杯)開幕を直前に控えたブラジルの最大都市サンパウロで5日、地下鉄や郊外電車の一部従業員が賃上げを求めてストライキ入りし、地元メディアによると、通勤客ら約460万人の足に影響が出た。

ストは無期限の予定で、W杯の観戦客に影響が出る可能性もある。一部従業員は勤務を続けており、部分運行しているが、ストに反発した乗客らが駅施設を破壊するなどの騒ぎがあった。

また、ブラジル最大手TAM航空を傘下に置くLATAM航空グループの労働組合は4日、ブラジル国内線の運航に関わる従業員を含む南米各国の社員が15日までの間に、48時間の時限ストを行う可能性を表明。大会中にストが実施されれば、観戦客らの混乱は必至だ。

W杯は12日にサンパウロでの開幕戦を皮切りに7月13日まで行われる。《共同通信》



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