2024 令和6年12月20日(金) 年収の壁、123万円に

令和2061日目

2024/12/20

この日のできごと(何の日)

【年収の壁】123万円に

自民、公明両党は20日、2025年度の与党税制改正大綱を決定した。所得税が生じる「年収103万円の壁」は123万円に引き上げ、手取りを増やす。大学生年代(19〜22歳)の子を扶養する親の税負担を軽減する特定扶養控除については、子の年収制限を103万円から150万円に引き上げる。防衛力強化の財源を確保する増税の開始時期は法人税とたばこ税を26年4月からとし、所得税増税は開始時期の決定を見送った。

少数与党の自公は、年収の壁で178万円を求める国民民主党と協議を重ねた。要求とは開きがある水準となったが、大綱には3党幹事長による「178万円を目指して、来年から引き上げる」との合意内容を記載。3党幹事長は20日に会談し、3党協議の継続を改めて確認した。

自民の宮沢洋一税制調査会長は記者会見で「年収103万円の壁」の引き上げや大学生年代の子の年収制限緩和で6千億〜7千億円規模の税収減になると明らかにした。

123万円への引き上げや、特定扶養控除の年収制限緩和は、25年分所得から適用する。《共同通信》


【プロ野球】

ソフトバンクの栗原陵矢内野手が20日、みずほペイペイドームで契約交渉し、8700万円増の年俸1億5千万円で更改した。10年目の今季は140試合に出場し、打率2割7分3厘、20本塁打、87打点をマークし、リーグ優勝に貢献した。来季は打率3割を目標に掲げ「けがなく戦い抜き(チームとして)完全に勝ちきりたい」と語った。

2年契約の最終年だった中村晃外野手は新たに1年契約を結び、5千万円減の1億円プラス出来高払いでサインした。17年目の今季は主に代打で打率2割2分1厘にとどまり「こういう経験を来年に生かせたら」と前を向いた。(金額は推定)《共同通信》

初の打撃タイトルとなる最多安打に輝いたヤクルトの長岡秀樹内野手が20日、東京都内の球団事務所で契約交渉し、5100万円増の年俸9200万円で更改した。プロ5年目の今季は全試合に遊撃で先発出場し、ともに自己最高の打率2割8分8厘、163安打をマーク。「最大限の評価をしていただいたので、言うことない」と納得の表情だった。

来季はさらなる打力向上を目指す。「3割は打ちたいけど、打率は一日ずつ変動する。何本打つというのを決めてやっていきたい」と安打数にこだわる姿勢を示した。今季は初めて全試合出場を果たし「毎試合出られるのは幸せ。何年も続けていけたら」と話した。(金額は推定)《共同通信》

【大阪府岸和田市】市長の不信任可決

大阪府岸和田市議会は20日午前の本会議で、女性との不倫を認めた永野耕平市長に対する不信任決議を可決した。決議は、市政混乱を招き「責任は重大だ」と指摘した。定数24のうち計20人が賛成。10日以内に議会を解散しなければ失職する。永野氏は解散する可能性を示唆している。本会議は欠席した。

永野氏は、性的関係を強要されたとして女性に訴訟を起こされ、その後和解。不倫関係にあったとして謝罪し、政治団体・大阪維新の会を離党した一方、市長職は続けると明言していた。

市議会での説明が納得できないとして各会派は永野氏に議会を欠席するよう要求。永野氏は姿を見せていなかった。《共同通信》

【東京株式市場】

20日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は続落した。半導体関連などの大型株が売られ、相場を押し下げた。

終値は前日比111円68銭安の3万8701円90銭。東証株価指数(TOPIX)は11.84ポイント安の2701.99。出来高は約27億1931万株だった。《共同通信》

【首相動静】

石破茂首相は20日、官邸で開かれた内閣官房と内閣府の永年勤続者表彰式に出席した。勤続30年と20年の職員計約60人を前に、人口減や物価上昇、安全保障環境の激変といった山積する課題を挙げ「豊富な知識や経験を生かし、使命感を持って全力で職務に精励することを望む」と呼びかけた。

30年前の1994年について「衆院小選挙区比例代表並立制が導入された政治改革の年だった」と指摘。20年前は「新潟県中越地震やスマトラ沖地震・大津波など、国内外で大きな自然災害が発生した」と振り返った。《共同通信》

【ドイツ】クリスマスマーケットに車突っ込む

ドイツ東部ザクセン・アンハルト州の州都マクデブルクで20日夜(日本時間21日未明)、車がクリスマスマーケット(市場)に突っ込み、州首相によると子どもと大人計5人が死亡、少なくとも200人が負傷した。警察は運転していたサウジアラビア出身の男(50)を拘束した。無差別襲撃が疑われ、動機を追及する。

地元メディアは、男は元イスラム教徒で現在はイスラム教を批判する活動家として知られていると報道。過激思想に影響を受けたテロの可能性は低いとみられているが、当局は慎重に捜査する。

州首相らの説明や報道によると、男は医師で2006年からドイツに居住。永住権を取得し、現在はマクデブルクから数十キロ離れた町ベルンブルクに住んでいる。単独犯とみられ、混み合うクリスマス市場にレンタカーで突っ込み、約400メートル走行した。男の薬物検査で陽性反応が出たとの報道もある。

在ドイツ日本大使館によると、現時点で日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。《共同通信》

【フォルクスワーゲン】独の工場閉鎖見送り

ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は20日、検討していたドイツ国内の工場閉鎖を見送る方針を固めた。労働組合との交渉で合意した。一方、ドイツ国内の工場の生産能力は減らし、2030年までに最大3万5千人以上の従業員を削減する。コスト競争力を高め、電動化などで転換期を迎える自動車業界での生き残りを目指す。

人員削減は「社会的責任に配慮した形で行う」と説明しており、退職者の補充を行わないといった形で実施するとみられる。ドイツ最大の産業別労組IGメタルは声明で「労使合意により、会社は将来に向けて投資を続けることができ、従業員やその家族は展望を立てられる」と説明した。 《共同通信》

【ウクライナ情勢】

ウクライナの首都キーウ(キエフ)に20日朝、ロシア軍が8発のミサイルを撃ち込み、ウクライナ軍が迎撃したが破片の落下などで7人が負傷した。キーウ市当局が発表した。1人が死亡したとの情報もある。破片は市内3カ所に落下し車両や建物などに火災が発生した。

ロシア国防省は20日、ウクライナ軍が18日に米・英製の長射程兵器でロシア南部ロストフ州のコンビナートを攻撃した報復措置として、ウクライナ軍の司令施設やミサイル設計・製造施設を攻撃したと発表した。目的は達成され、全ての対象物は損壊したとした。《共同通信》

【シリア情勢】

ロイター通信は20日、米国務省高官がシリアの首都ダマスカスを訪問し、暫定政府を主導する過激派「シリア解放機構(HTS)」の代表者らと同日会談したと報じた。政権移行や米国の支援を巡り協議したとみられ、アサド政権が崩壊したシリアへの本格関与を始めた。HTSに対する米政府のテロ組織指定解除も議題に上った可能性がある。米高官は過去10年以上、シリア入りしていなかった。

米訪問団は国務省近東局のルベンスタイン上級顧問が率いた。シリア国民や主要な関係者と直接関わり、同盟国などとも協力して、民主的な政権移行の推進を目指すとしている。《共同通信》

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