2024 令和6年11月12日(火) 沖縄県、災害救助法適用「困難」
令和2023日目
2024/11/12
この日のできごと(何の日)
【沖縄県】災害救助法適用「困難」
沖縄本島北部の豪雨被害について、災害救助に関する市町村の費用負担をゼロにする災害救助法の適用が困難な状況となっていることが12日までに分かった。
適用主体の県は11日に内閣府に打診したが、既に天候が回復し被害の発生する恐れのある状態を脱していたため、要件を満たさなかった。
内閣府は9日午前段階で、県の担当課に対して適用を打診する電話を掛けたがつながらなかったという。県は、被災者救済に向けて何らかの対応ができないか模索している。
災害救助法が適用されると、避難所の設置や炊き出しといった食品提供などの費用を、県が50%以下、残りを国が負担し市町村の負担はゼロになる。半壊以上の住宅には最大で71万7千円の応急修理費用が支給される。
災害発生で一定数以上の住家被害が生じた場合のほかに、迅速な対応をするために災害発生中に「生命・身体への危害またはその恐れが生じた場合」に適用できるとしている。今回の豪雨被害では、鹿児島県がこの要件を用いて与論町に対して8日に適用している。
災害の後には、人口5千人未満の自治体で住家の滅失(全壊)世帯数が30以上などの適用基準があるが、今回の豪雨ではこの基準を満たす可能性は低いとみられ、災害救助法の適用が難しい状況となっている。
玉城デニー知事は12日、内閣府からの連絡を取れなかったことについて窓口の一本化を指示したとして「週末にまた台風がくるかもしれない。迅速に対応するように指示した」と話した。県で担当する生活安全安心課は「避難者が少なく、被害がこれほど拡大すると想定できていなかった」と話し、今後はより積極的な適用を検討していきたいとした。 《琉球新報》
【大相撲】
大相撲九州場所3日目(12日・福岡国際センター)新大関大の里は小結正代を一方的に押し出し、3連勝とした。
他の2大関は、豊昇龍が平戸海を危なげなく押し出して3連勝。琴桜は先場所で敗れた王鵬に押し出され、初黒星を喫した。王鵬は初白星。
両関脇はそろって黒星を喫した。霧島は阿炎に完敗で3連敗。大栄翔は熱海富士に屈して黒星が先行した。
豊昇龍、大の里に平幕の若隆景や熱海富士ら7人が勝ちっ放し。《共同通信》
【福島第一原発事故】
東京電力は12日、福島第1原発2号機で試験的に取り出した溶融核燃料(デブリ)を原発事故後初めて敷地外に搬出し、日本原子力研究開発機構の大洗原子力工学研究所(茨城県大洗町)に輸送したと発表した。今後1年程度かけて分析を進め、今後のデブリ取り出しの工法検討などに活用する。
輸送されたデブリは、小石状の約5ミリ大で重さは約0.7グラム。東電によると、容器は二重にした上でビニール樹脂製の袋で密閉し、さらに放射線を遮る容器に入れて輸送。機構によると、12日は、デブリの輸送容器を施設の放射線管理区域にある保管場所に移して作業を終えた。13日にデブリを容器から取り出し、14日から分析を始める予定という。
当初数グラムと見込まれていたデブリの採取量が0.7グラムだったことについて、機構の担当者は「今回の量でも今後に必要な情報が得られると考えている」と強調した。
デブリは7日に取り出しが完了。東電が8日に実施した原子炉建屋内での分析の結果、構外への輸送に問題がないと判断していた。《共同通信》
【北朝鮮による日本人拉致問題】
横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから15日で47年となるのを前に、母早紀江さん(88)が12日、川崎市で報道陣の取材に応じた。娘を奪われたまま過ごした年月を「口にしたくないくらいの長さ。言いようのないいらだちがある」と表現し、日本政府に早期解決を求めた。
政府は拉致問題解決を「最重要課題」に掲げてきたが、解決への糸口は見えていない。早紀江さんは「どうしてこんなに長い間進まないのか。政治って何なんだろうと思う」と語り「本気度が、なかなか見えない」と苦言を呈した。
新潟市立中の1年だっためぐみさんは、1977年11月15日の下校途中に拉致された。《共同通信》
【日本維新の会】吉村氏、代表戦出馬を表明
日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事(49)は12日、大阪市で記者会見し、党代表選に立候補する意向を表明した。「党を立て直し、存在意義を訴えていく」と述べた。衆院選で議席を減らした党の立て直しへ待望論が高まっていた。金村龍那副幹事長(45)=衆院比例南関東=も出馬意向を明らかにしており、推薦人が集まれば選挙戦となる。告示は17日。
代表選の立候補には、所属議員ら特別党員50人の推薦が必要となる。党大会のある12月1日に投開票される。
このほか代表選には空本誠喜衆院議員(60)=広島4区=と松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区=が出馬に意欲を示している。《共同通信》
【自民、公明、国民民主】経済政策協議を初開催
自民、公明、国民民主3党は12日、経済対策を巡る政策協議を国会内で初開催した。自民は、低所得世帯向けの給付金や、ガソリン料金の補助といった物価高対策を含む検討中の案を提示。国民は賃上げ支援策などを新たに要望した上で、年収が103万円を超えると所得税が発生する「年収の壁」の見直しを経済対策に盛り込むよう重ねて提起した。今週中に再協議する。
自民、公明は少数与党となったのを受け、国民の要望を取り入れることで、2024年度補正予算案や年末の25年度税制改正で協力を得たい考えだ。
協議には、自民の小野寺五典、公明の岡本三成、国民の浜口誠各政調会長らが出席し、日本経済の現状について認識を擦り合わせた。浜口氏は、年収の壁の見直しを取り上げ「われわれはこだわっている。経済対策にも何らかの形で反映させてほしい」と要請した。明確な回答はなかった。協議後、小野寺氏は記者団に「一致する方向を見いだす努力を続けたい」と述べた。《共同通信》
【東京株式市場】
12日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が反落した。終値は前日比157円23銭安の3万9376円09銭。米国が中国への半導体規制を強化するとの警戒感から関連銘柄が売られた。朝方は前日の米国株上昇を支えに上昇していたが、午後に入りマイナス圏に沈み、一時400円近く下げる場面もあった。
東証株価指数(TOPIX)は1.84ポイント高の2741.52。出来高は約24億6千万株。
株価水準が高い値がさの半導体関連銘柄は終日軟調な値動きだった。トランプ米次期大統領が国務長官に対中強硬派のマルコ・ルビオ上院議員を指名する見通しだと伝わり、午後に一段と値を下げた。《共同通信》
【中国、ロシア】連携強化で一致
中国の王毅外相は12日、訪中しているロシアのショイグ安全保障会議書記と会談し、連携強化の方針で一致した。中ロ関係発展の大局を維持し、世界情勢の安定を促進する考えも共有した。中国外務省が発表した。来年1月のトランプ次期米大統領就任をにらみ、「予測不能」な新政権に対応するため結束を確認した形。
会談で王氏は、トランプ政権発足を念頭に「国際情勢が複雑になればなるほど、より確固たる団結と協力が必要だ」と主張。情勢の変化を注視し、ロシア側と密接な意思疎通を図りたいと強調した。ショイグ氏も「不安定な世界に直面し、中ロ両国が意思疎通を続ける重要性がより明確になった」と応じた。《共同通信》
【中東情勢】
バイデン米政権は12日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザの人道状況を改善する措置を講じたと判断し、対イスラエル軍事支援継続を決めた。ブリンケン国務長官とオースティン国防長官が10月13日に連名の書簡で、30日以内にガザの人道状況を改善しなければ、軍事支援を停止する可能性があると警告。今月12日がその期限だった。
国務省のパテル副報道官は記者会見で、米国の人道支援を妨害する国への軍事支援を制限する国内法にイスラエルが違反しているとは評価していないと説明。「米国の政策変更はない」とした上で「ガザの人道状況は依然として危機的だ」とし、イスラエルにさらなる措置を取るよう求めた。《共同通信》
【北の富士勝昭さん】死去(報道)
大相撲で優勝10回の第52代横綱北の富士で、名解説者としても知られた北の富士勝昭さんが死去したことが20日、分かった。82歳。北海道出身。関係者によると、葬儀・告別式は既に近親者によって執り行われ、12月に八角部屋でお別れの会が開かれる予定だという。
1957年初場所に出羽海部屋から初土俵を踏み、大関時代の67年に九重部屋へ移籍。70年初場所後に好敵手の玉乃島(後に玉の海へ改名)と横綱同時昇進を果たした。身長185センチのすらりとした体からの右上手投げ、外掛けなどを武器に優勝を重ね、玉の海と「北玉時代」を築いた。
74年名古屋場所限りで現役を引退し、井筒部屋を興した。後に九重部屋を継承。千代の富士、北勝海の2横綱を育てた。大相撲中継の解説者を長く務め、解説者では歯に衣着せぬ発言やユーモアを交えた語り口調で愛された。
昨年春から体調を崩して以降は解説を休んでおり、今年7月の名古屋場所初日にはNHKテレビ中継にVTRで出演。《共同通信》
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大相撲の元横綱で人気解説者だった北の富士勝昭さんが今月12日午前に東京都内の病院で死去したことが21日、日本相撲協会関係者の話で分かった。
関係者によると、最近1年間は持病の心臓疾患や脳梗塞で入退院を繰り返し、今月に入って体調が悪化したという。12月18日に八角部屋でお別れの会が開かれる予定。《共同通信》
