令和1896日目
2024/07/08
この日のできごと(何の日)
【ウクライナ侵攻】
ウクライナで8日、ロシアによる攻撃が各地で相次ぎ、当局によると少なくとも30人が死亡した。首都キーウ(キエフ)では小児病院の建物が一部崩落。別の産科病院も攻撃され、4人が死亡した。ゼレンスキー大統領は「5都市へ40発を超えるミサイル攻撃があった」とし、何千人もの命を救ってきた最も重要な小児病院の一つが攻撃を受けたと非難した。
キーウ市当局によるとキーウでは計15人が死亡し、38人がけがを負った。ロイター通信によると、クリチコ市長は「過去2年で最悪の被害の一つ」と指摘。ゼレンスキー氏の出身地の南部クリブイリフもミサイル攻撃を受け11人が死亡、40人が負傷した。《共同通信》
国連安全保障理事会は8日、ウクライナ首都キーウ(キエフ)の小児病院へのロシアのミサイル攻撃を協議する緊急会合を9日午前(日本時間9日深夜)に開くと決めた。安保理筋が明らかにした。国連のグテレス事務総長は声明で「民間人への直接攻撃は国際法違反で、容認できない」と強く非難した。
ウクライナが会合開催を要請した。同国のキスリツァ国連大使はX(旧ツイッター)に「あと何度ロシアは国際法違反を犯すのか」と投稿して批判した。《共同通信》
◇
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ロシアによる各地への攻撃で子ども3人を含む37人が死亡し、負傷者は170人を超えたと発表した。小児病院や保育園、大学など100近い施設が損傷。ゼレンスキー氏は「ロシアは責任を負うべきだ」と非難し、ロシア領内の戦闘機を破壊する必要性を訴えた。
首都キーウ(キエフ)は全10地区のうち7地区が攻撃を受けた。ミサイルが着弾し、子ども3人を含む7人が死亡した集合住宅は一角が崩壊し、8日夜もがれきの除去作業が続いた。
イエルマーク大統領府長官は攻撃を非難し、9日からワシントンで始まる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で話し合うよう求めた。国連安全保障理事会は、緊急会合を9日に開くと決めた。
ウクライナ空軍によると、ロシア軍は8日、極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」など38発を発射、このうちウクライナ軍は超音速ミサイル「キンジャル」など30発を迎撃した。《共同通信》
NATO、ウクライナとの連携強化
米国家安全保障会議(NSC)のカーペンター欧州上級部長は8日、北大西洋条約機構(NATO)による新たなウクライナへの軍事支援策を発表した。ドイツにNATOの新司令部を設置し、訓練や装備面でロシアの侵攻を受けるウクライナ軍の育成に協力する。キーウ(キエフ)に上級代表を置き、ウクライナ政府との連携を強化する。
ワシントンで9日に開幕するNATO首脳会議で正式に表明する。ウクライナによる将来のNATO加盟を見据えた措置。カーペンター氏は、加盟が実現すれば初日から各国との連携が取れるようになるとした。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【和歌山県新宮市】39.6度
日本列島は8日も、東日本から西日本にかけて太平洋高気圧に覆われて晴れ、厳しい暑さとなった。8日の全国最高は和歌山県新宮市の39.6度で、この場所の史上最高となった。最高気温35度以上の猛暑日は関東甲信から九州・沖縄の広範囲にわたり、全国914の観測点のうち、155地点に上った。猛暑日が100地点を超えるのは4日連続。30度以上の真夏日は猛暑日を含め518地点だった。
一方で、東北や北陸では梅雨前線が停滞している影響で、大気の状態が不安定になっており、激しい雨となった場所もあった。9日にかけて、大雨による土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒が必要だ。《共同通信》
【兵庫県】知事批判の元幹部死亡
兵庫県の斎藤元彦知事の「パワハラ疑惑」などを挙げた批判文書を作成、配布したとして停職の懲戒処分を受けた元県西播磨県民局長の男性(60)が死亡したことが8日、関係者への取材で分かった。自殺とみられる。
文書問題では6月、疑惑の真偽を調べる調査特別委員会(百条委員会)が県議会に設置され、男性は今月19日に証人として出席予定だった。7日に自宅からいなくなり、家族が県警に行方不明届を提出。男性は同県姫路市の民家で亡くなっているのが見つかった。
8日取材に応じた斎藤氏は「大変ショック。気持ちがかなり混乱している」と語り、今後については「指摘や批判を真摯に受け止め、県政を立て直すのが私の責任だ」とした。
男性は関係者に配った文書に斎藤氏のパワハラや企業からの贈答品受け取りなどを列挙し、3月に局長を解任された。内部調査を進めた県は5月、文書の「核心的な部分が事実ではない」として誹謗中傷だと認定し、停職3カ月とした。
これに対し調査の中立性を疑う声が噴出し、県議会が百条委を設置していた。《共同通信》
【東京株式市場】
週明け8日の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が続落した。相場の過熱感が意識され、利益を確定する売り注文が優勢となった。前週末の米国株高を受け、取引時間中の最高値を更新する場面もあった。
終値は前週末比131円67銭安の4万780円70銭。東証株価指数(TOPIX)は16.57ポイント安の2867.61。出来高は約16億6158万株だった。《共同通信》
【岸田文雄首相】水道管耐震化の緊急点検を
岸田文雄首相は8日、能登半島地震での大規模断水を踏まえ、全国の重要施設につながる水道管の耐震化について緊急点検する考えを示した。10月までに完了する。2024年度中に全自治体で上下水道の耐震化計画の策定や更新を進める意向も明らかにした。視察先の岐阜県恵那市で記者団の質問に答えた。
流域単位で洪水時などのデータを共有する仕組みを25年度中に実現したいと表明。デジタル技術や人工知能(AI)を使い、全国109の1級水系で災害リスクの最小化を図るとした。水に関する施策を定めた「水循環基本計画」にこれらの方針を盛り込み、8月をめどに改定すると強調した。《共同通信》
【日本、フィリピン】防衛協力を強化
日本、フィリピン両政府は8日、外務・防衛閣僚協議(2プラス2)をマニラで開いた。自衛隊とフィリピン軍の相互往来を容易にする「円滑化協定(RAA)」への署名を踏まえ、安全保障・防衛協力を強化すると確認した。協議後に共同文書を発表し、南シナ海でのフィリピン軍に対する中国の行動について「航行の自由や補給線を妨害し、危険かつエスカレートしている」として深刻な懸念を表明した。
上川陽子外相、木原稔防衛相とマナロ外相、テオドロ国防相が出席。上川氏は、RAA署名について「両国の協力が新たなレベルに成熟した」と強調。木原氏も「自衛隊とフィリピン軍の交流活発化が期待できる」と歓迎した。《共同通信》
【ハンガリー・オルバン首相】中国・習近平国家主席と会談
ハンガリーのオルバン首相が8日、中国北京市を訪問し、習近平国家主席と会談した。新華社が報じた。オルバン氏はウクライナ、ロシアに続く訪問で、ロシアによるウクライナ侵攻を巡る「仲介外交」で存在感を誇示したい思惑だ。
中国はウクライナ和平に向けてロシアに配慮した独自提案を示しており、これを協議すると同時にEU議長国ハンガリーとの関係を強化し、対立する米欧の結束にくさびを打ち込む狙いがある。
ロシア寄りとされるオルバン氏は2日にウクライナのゼレンスキー大統領と会談。5日にはモスクワを訪問し、ロシアのプーチン大統領と会談した。《共同通信》
【北朝鮮】金日成主席死去30年で追悼大会
北朝鮮の初代最高指導者、故金日成主席の死去から30年を迎えた8日、首都平壌の金日成広場で中央追悼大会が開かれた。朝鮮中央テレビが報じた。金正恩朝鮮労働党総書記も出席した。金正恩氏は8日、金日成氏と故金正日総書記の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿も訪れた。
大会では李日煥党書記が追悼の辞として「(金日成氏の)思想と業績が最も純潔な形で完全に継承されたことは、どの国にもないわが国特有の姿であり伝統だ」と述べ、3代世襲を正当化した。
金永南・前最高人民会議常任委員長ら現役を退いた重鎮も大会に招かれた。金正恩氏と側近らは宮殿で献花した。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
イスラエル、ガザ攻撃激化
イスラム組織ハマスのハニヤ最高指導者は8日の声明で、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で攻撃を再び強めていることで、停戦を巡る交渉が「無に帰す恐れがある」と警告した。ハマスは交渉で譲歩したとされるが合意は見通せず、双方の駆け引きが続いている。
イスラエル軍は8日、ガザ市でハマスの活動拠点に対する作戦を始めたと発表し、住民に退避を促した。爆撃や砲撃が続き、ロイター通信は多数の死者が出ているもようだと報じた。
ハニヤ氏は仲介国に緊急連絡をしたとし「交渉が崩壊すればネタニヤフ首相と軍に全責任がある」と主張した。《共同通信》
【正司照枝さん】死去
「うちら陽気なかしまし娘」のテーマ曲で知られた3姉妹漫才トリオ「かしまし娘」の次女で俳優の正司照枝さんが8日夕、急性心臓死のため大阪府の自宅で死去した。91歳。北海道出身。家族葬を行う。
旅一座にいた両親の下に生まれ、子どもの頃に長女の歌江さん(今年1月死去)と組んだ少女漫才が評判になった。三女の花江さんと3人で「かしまし娘」を結成し、1956年から本格的に活動。にぎやかなテーマ曲で始まる歌謡漫才を展開し、ラジオやテレビなどで人気を博した。66年に第1回上方漫才大賞を受賞した。
トリオではギターを担当。81年にトリオ活動を休止した後は、松竹新喜劇に参加。NHK連続テレビ小説「カーネーション」などのテレビドラマや映画、舞台で活躍した。2018年、上方演芸の殿堂入り。《共同通信》