令和1843日目
2024/05/16
【中ロ首脳会談】
ロシアのプーチン大統領は16日、北京を訪問し、中国の習近平国家主席と会談した。両首脳は「新時代の全面戦略協力パートナーシップ関係」の深化に向けた共同声明に署名した。中ロの国営メディアが報じた。今年で国交樹立75年の節目を迎え、外交や安全保障、経済をはじめ各分野で協力を強化。台湾問題やウクライナ侵攻で対立する米欧をけん制する狙いだ。
プーチン氏は大統領として通算5期目に入った後の初外遊で、訪中は昨年10月以来。習氏も昨年3月に国家主席として3期目入りを決めた後、初外遊でロシアを訪問した。相互訪問で連携を深めている。
両首脳は少人数の首脳会談と、政府高官も交えた会談を開催。プーチン氏は「国際問題での両国の協力は世界を安定させる」と主張。習氏は「中国はロシアと互いに信頼できる良き隣人、友人、パートナーでいたい」と述べた。
会談後の共同記者会見で習氏は「ウクライナ危機の政治解決が正しい方向だという意見で一致した」と明らかにし「中国は平和のために建設的役割を果たしたい」と表明した。《共同通信》
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中国とロシアは16日に両国首脳が署名した共同声明で、米国と同盟国による北朝鮮への「軍事的脅迫」と対決姿勢をやめるよう求めた。
朝鮮半島問題は外交的手段による正常化が必要だと指摘。北朝鮮への制裁を解除して軍事的緊張を緩和し、周辺国も加わった同半島の安全保障に関する対話再開の条件づくりをするよう呼びかけた。
中東情勢では、パレスチナ問題の公正で恒久的な解決を主張。パレスチナ国家樹立によるイスラエルとの「2国家共存」を目指す必要性を指摘した。
また北極の軍事化に反対する立場でも一致したとしている。《共同通信》
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【日本列島】大気不安定で雷雨や強風
日本海を北東に進む発達した低気圧の影響で、日本列島は16日、大気の状態が非常に不安定になった。雷を伴った強い雨が降ったり、強風が吹いたりしたところもあった。気象庁は、東日本から北日本では17日も落雷や竜巻など激しい突風、急な強い雨に注意するよう呼びかけている。
気象庁によると、16日の最大瞬間風速は山形県酒田市の飛島で30.0メートル、島根県隠岐の島町で28.6メートル、兵庫県明石市で27.2メートル、鹿児島県肝付町で26.2メートルなど。
低気圧に向かって湿った空気が流れ込み、本州の上空約5500メートルに氷点下21度以下のこの時期としては強い寒気が入ったのが影響した。《共同通信》
【高橋一生さん、飯豊まりえさん】結婚発表
俳優の高橋一生さん(43)と飯豊まりえさん(26)が結婚したと、それぞれの所属事務所が16日、公式サイトで発表した。
高橋さんと飯豊さんはNHKドラマ「岸辺露伴は動かない」で共演。それぞれ多数の映画やドラマで活躍している。
2人は連名で「一つの作品に参加させていただいたことがきっかけとなり、現場を共にする中で、互いに縁の深まりを感じておりました」などとするコメントを発表した。《共同通信》
【大相撲】
大相撲夏場所5日目(16日・両国国技館)大関陣は琴桜が結びの一番で翔猿を寄り倒し、4勝目を挙げた。豊昇龍は豪ノ山を寄り切り、3連勝で白星が先行。かど番の霧島は初顔合わせの新小結大の里に寄り倒され、4敗目を喫した。大の里は4勝1敗。
両関脇は明暗。若元春は熱海富士を上手投げで退け、3勝目。阿炎は大栄翔に突き出されて3勝2敗となった。
5戦全勝は全員平幕で宇良、御嶽海、宝富士の3人。1敗で琴桜、大の里ら6人が追う。《共同通信》
【プロ野球・16日】
中4―9神
阪神が快勝で首位に浮上。西勇が粘りの投球で6回を2失点とし今季初勝利を挙げた。一回に糸原の適時打などで2点を先行。四回に4点を加え、六回に原口の3ランで突き放した。中日の梅津は四回途中でKOされ、6失点で4敗目。《共同通信》
【東京株式市場】
16日の東京株式市場は前日の米国市場の上昇を好感し、相場全体への影響が大きい半導体関連株を中心に買い注文が終日優勢となった。日経平均株価(225種)は3日続伸し、終値は前日比534円53銭高の3万8920円26銭となった。4月15日以来、約1カ月ぶりの水準を回復した。
東証株価指数(TOPIX)は6.66ポイント高の2737.54。出来高は約22億1700万株だった。
15日の米国市場で主要な株価指数がそろって上昇した流れを引き継ぎ、朝方にも上げ幅が500円を超える場面があった。
国内では主要企業の決算発表が一巡し、好調な業績や株主還元策を公表した銘柄も買われ相場を押し上げた。《共同通信》
【大阪公立大】青酸カリなど紛失
大阪公立大は16日、キャンパス内で青酸カリ(シアン化カリウム)などの毒物計50グラムを紛失したと発表した。青酸カリは少量でも人を死に至らしめる猛毒で、大学は1年近く薬品の所在を確認していなかった。近く大阪府警に被害届を提出するという。
大学によると、紛失したのはシアン化カリウム25グラムと、シアン化ナトリウム25グラム。開閉が記録される鍵付きの箱に保管されていた。最後に確認したのは昨年6月下旬で、今年5月に紛失に気付いた。
いずれも猛毒で、人が口にすれば1グラム未満で死に至る。過去には製薬会社への脅迫事件で使われた。《共同通信》
【東芝】国内最大4000人削減
東芝は16日、国内のグループ全体で最大4千人を削減することを盛り込んだ中期経営計画を発表した。電力やインフラなど主要事業ごとに分かれている四つの子会社や本社で重複する間接部門の人件費を減らす。子会社は今後東芝本体に統合する方向だ。4千人は東芝の国内従業員約6万7千人(2023年12月末時点)の約6%に当たる。昨年12月の非上場化後、経営再建に向けた初めての抜本的な構造改革となる。
東芝は現在、東京都港区と川崎市にそれぞれ本社事務所を持つが、25年度上期中に川崎市に本社機能を集約する。
人員削減は満50歳以上を対象に希望退職者を募る。労働組合との協議後、今年11月末までに退職すれば、退職金の特別加算金や2年間の再就職支援を実施する。
16日に開いた説明会で島田太郎社長は「苦渋の決断だ。会社を100年後まで残すために行われなければならない。強い責任を感じている」と述べた。余剰人員を減らす一方、パワー半導体や量子技術といった成長領域に経営資源を振り分ける。《共同通信》
【ホンダ】EV強化へ10兆円
ホンダは16日、電気自動車(EV)を柱とする電動化やソフトウエア領域に、2030年度までの10年間で約10兆円を投じると発表した。これまで表明していた約5兆円から倍増となる。40年に世界で販売する新車を全てEVと燃料電池車(FCV)にする戦略の実現に向け、競争力を強化する。EV市場を席巻する米国のテスラや中国メーカーに対抗する。
10兆円の内訳は、次世代工場や新型車などの製造分野に約6兆円、ソフトウエアに約2兆円、電池に約2兆円とした。30年には北米で調達する電池コストを現在に比べ20%削減する。EVの生産コストは35%減らす。
今年1月に公開したEVの新シリーズ「Honda 0(ゼロ)」は、30年までに全世界で7車種を投入する。小型車から大型スポーツタイプ多目的車まで取りそろえる。
世界のEV需要は直近で減速感が出ている。ただ三部敏宏社長は東京都内で開いた説明会で「長期的な視点でみればEVシフトは着実に進む」と述べた。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
ラファから60万人超が退避
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は16日、イスラエル軍が限定的地上作戦を進めるパレスチナ自治区ガザ最南部ラファから市民60万人以上が退避したと発表した。大半は軍が指定したラファ北方の地域に向かったとみられる。イスラエルのガラント国防相は声明で「ラファに部隊を追加投入する」と表明。作戦の拡大が懸念されている。
軍が限定的地上作戦を開始した6日時点で、ラファには約120万人の避難民らが密集していた。退避による混乱も広がっており、OHCHRは「強制的な移動は子どもや高齢者、障害者らを危険にさらす」とイスラエルを批判。生活必需品の供給を優先すべきだと訴えた。《共同通信》
【ウクライナ侵攻】
ゼレンスキー氏、ハリコフ州視察
ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、ロシア軍が地上侵攻した東部ハリコフ州を視察し、シルスキー軍総司令官から報告を受けた。ゼレンスキー氏は前線の状況について「極めて困難だ。部隊を強化している」と述べた。ロイター通信などが伝えた。ロシア軍は10日、国境を越えてハリコフ州に展開し、激戦が続いている。
ロシア通信によると、ハリコフ州の一部を占領するロシア側行政府幹部は16日、ロシア軍が同州の集落リプツィに迫り、制圧に向けて攻勢を強めていると述べた。
ショイグ安全保障会議書記は16日、訪問先の北京で、侵攻について国営テレビに「非常に順調に進んでいる」と強調した。《共同通信》
【米国】臨界前核実験
米エネルギー省核安全保障局(NNSA)は16日、西部ネバダ州の核実験場で核爆発を伴わない臨界前核実験を14日に実施し、成功したと発表した。バイデン政権では3回目の実施で、2021年9月以来。核戦力増強を進める中国やロシア、北朝鮮に対する抑止力強化の一環だが、軍縮に逆行するとして批判の声も上がりそうだ。
NNSAは核弾頭の安全性や信頼性、有効性の維持、性能改善に向けたデータ収集が実験の目的だと説明。爆発を伴う全ての核実験を禁じる包括的核実験禁止条約(CTBT、未発効)の対象にはならないとしている。
NNSAによると「ニンブル(機敏な)」と呼ばれる実験の第1弾で、西部カリフォルニア州の核研究機関ローレンス・リバモア国立研究所と共同で実施した。今後、ニューメキシコ州のロスアラモス研究所とも協力し、継続するという。
米国は1992年に地下核実験を停止し、97年に臨界前核実験を始め、実施数は今回を含め34回になった。オバマ元政権時は4回、トランプ前政権下で3回実施された。《共同通信》
【MLB】
米大リーグは16日、各地で行われ、ドジャースの大谷はロサンゼルスでのレッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、2打数無安打、1盗塁だった。4試合ぶりの無安打で、九回に代打が送られて交代。チームは2―7で敗れた。
カブスの鈴木はパイレーツ戦に「2番・右翼」で出場し、3打数1安打だった。試合は4―5で負けた。《共同通信》
【中尾彬さん】死去
「暴れん坊将軍」「アウトレイジ ビヨンド」などドラマや映画、バラエティー番組で個性を発揮した俳優の中尾彬さんが16日、心不全のため死去した。81歳。葬儀・告別式は近親者で行った。喪主は、妻で俳優の池波志乃さん。
昭和36年、日活のニューフェイスに合格するが、絵画を学ぶためパリに留学。帰国後、劇団民芸に入団した。39年、映画「月曜日のユカ」で俳優デビュー。ギョロリとした目、太くて渋い声が特徴で、任俠映画などで悪役を数多く務めたほか、「本陣殺人事件」では名探偵、金田一耕助役で主演、平成ゴジラシリーズにも多数出演した。
NHK大河ドラマ「秀吉」「義経」などで重厚な演技をみせる一方、こわもての強烈な個性から、芸能界のご意見番として多数のバラエティー番組に出演した。
ねじったストールを首に巻いた姿がトレードマークで、絵画や陶芸など芸術家としての評価も高く、美食家でもあった。53年に結婚した5代目古今亭志ん生の孫、池波さんとはおしどり夫婦として知られた。《産経新聞》